【※ご注意】
この小説は、
第一部『ユリア・ジークリンデ (1) 〜遥かなる亡国姫〜』(https://ncode.syosetu.com/n2261hw/)と、
第二部『ユリア・ジークリンデ (2) 〜星の聲 薄明の瞳〜』(https:/
/ncode.syosetu.com/n3690ig/)の続編となる物語です。
それは、アヴァル国での任務から半年が経った頃のことだった。
突如として、ユリアの故郷である亡国ヴァルブルクに異変が起こる。
すべてが有り得ない現象──それが、現実で起こってしまったのだ。
世界を揺るがす前例のない異常事態に、どう対処すればいいのか。それは、ユリアたちにも判らない。
ただ、そんな環境下のヴァルブルクに、ひとりの不審者がいた。
鍵を握るのはその者か。
そんななか、不穏な事態の中で、もうひとつ心をかき乱される出来事が水面下で起きていることをユリアは知る。
言葉にできない複雑な感情を抱えながらも、ユリアは故郷が変貌した原因を探し続けた。
やがて、その暗雲は、ローヴァイン家の屋敷がある町にまで忍び寄ることになる。
そして、ユリアにとって運命の時がやってくる。
誰にも阻むことはできない。彼女は、その運命から逃げることなどできないのだ──。
『ユリア・ジークリンデ』 第三部、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 09:03:28
252093文字
会話率:42%
【※ご注意】
この小説は、第一部『ユリア・ジークリンデ (1) 〜遥かなる亡国姫〜』の続編となる物語です。
約千年前に役目を終え、亡国となった小国家ヴァルブルクがあった地──旧ヴァルブルク領。
その地が故郷であり、ヒルデブラ
ント王国の英雄として名が残されているユリア・ジークリンデは、戦争を共に駆け抜けた星霊アイオーンと縁の深い現代人たちとともに、ヴァルブルクの地で起きた事件を解決することができた。
ユリアとアイオーンは、その事件で友であるテオドルスと約千年を越えた再会を果たし、ともに現代で人生を歩むことになった。
その後、ユリアたちは、ヒルデブラント王国の女王から『極秘部隊』の一員となってほしいと頼まれる。それは、警察組織では対処できない、あるいは世間から隠したほうがいいと思われる事件を担当するで組織であった。ユリアたち八人は、組織の中でも独立した特務チームとして他国の事件を調べることとなった。
ユリアたちが任務のために向かうことになった国は『アヴァル』と呼ばれる小国だった。古の時代に、神々が作ったという聖杯が国のどこかに眠っているとされている。聖杯を題材とした伝承や伝説は、現代にも語り継がれており、創作の題材としても愛されている。
その聖杯と思しきものが、つい最近になって地下遺跡の中で発見されたとのことだ。しかし、それは伝説とは似ても似つかない呪いの遺物であった。それを発見した当時の調査隊が聖杯に触れると、聖杯は遺跡を破壊し、触れた者が精神に異常をきたした。聖杯が人を拒んだがゆえに、調査隊は遺物の回収を諦めたという。
その後、再び聖杯の存在を確認にいくと、それは忽然と姿を消していたという。持ち去られたのか、はたまた聖杯がひとりでに動いたのか。そもそも、その聖杯と思しき遺物は、なぜ害を振りまくのか。なぜ、地下遺跡に安置されていたのか。残されたのは、謎のみであった。
聖杯は沈黙する。しかし、誰にも聞こえることのない声を上げていた。その声は『死神』を呼び、そして『死神』は、ユリアと出会ってしまう。
『死神』の正体は何か。そして、聖杯の声の主は誰なのか。
これらの謎は、はたして──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 10:12:44
267158文字
会話率:49%
エンヴィディア魔法学校───それは『人類最後の砦』と呼ばれている孤島に聳え立っていた。
人類を脅かす未知の生命体<宇宙からの聲>への対抗策である魔法を学ぶべく集結した生徒たち。彼らは時に真面目に勉強し、時に学校行事に浮かれ、時に恋愛にう
つつを抜かし、時に離別を経験し、時に世界を救うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 20:00:00
105558文字
会話率:57%
退屈に毎日を過ごしているラストJKの『式守 焔(しきもり ほのか)』。彼女は、楽しみを追いかけてばかりのだらしない毎日を過ごしていたのであった。
そんな冬休みの某日の夜。夢に聴こえた聲で目を覚ますと、そこは見知らぬ森の中であった。
―『雲蒸竜変』にして『百花繚乱』、『一期一会』にして『会者定離』、『七転八起』にして『初志貫徹』、『万死一生』にして『不撓不屈』、『一念発起』にして『一刀両断』である‼
少女は騎士となり、大地や大海を巡り、数多の英雄と出会い、世界の真実を知る-
人生を諦めかけた少女の立志が、今、ここに!
※度々、編集することがありますが、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 17:00:00
518994文字
会話率:47%
1352年(正平七)二月、足利尊氏、武蔵野にて宗良親王を奉じた新田義興ら南朝勢力を破る(武蔵野合戦)。
1355年(正平十)八月二十日、宗良親王、信濃桔梗ヶ原にて小笠原長基と戦し敗れる(桔梗ヶ原合戦)。
1381年(弘和元)十二月、宗
良親王、南朝方の勅撰和歌集を完成させる(『新葉和歌集』)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 18:00:00
5167文字
会話率:28%
冷笑に僕は心臓を破壊された
最終更新:2023-12-12 00:26:37
250文字
会話率:0%
「『魔王顕れし時一人の勇者ありて世界を救う』………よくぞ召喚に応じてくれた、勇者よ!」
「不貞」
「貴様にはこれより魔王の討伐を……ん?」
「───不貞。王妃、近衛騎士アルフレッド」
召喚の儀によって現れた勇者は、罪の告発によって忽ち城内を
混乱に陥れた。
「悪の聲〈こえ〉が聴こえる」───あらゆる悪意や罪を見通す魔眼を持ち、炎の魔法で以ってそれを裁く、みすぼらしい恰好の勇者・ゼノ。
彼は路地裏にて、盗賊を生業とする一人の少女・ミケに出会う。
独特の善悪観を基に生きるゼノはミケを説得し、犯した罪を償い「罪の裏の宝」を見つける事を決意させる。二人の贖罪計画が始まる、そんなファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 21:45:09
15783文字
会話率:55%
植物の聲を聞ける御園生秀治とその娘の莉々子。妻と三人平穏に暮らしていたものの、ある日突然妻の雪乃が部屋を出ていってしまう。子育てと仕事の両立に悩んだ秀治は、叔父の有麻を頼るが……。
日常ミステリ×ほんのりファンタジーです。
アルファポリス様
でも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 16:17:21
96794文字
会話率:45%
心象素描(しんしょうスケッチ)実践研究
令和癸卯(ミズノトウ)肆拾 長月
弐陸捌参 伍 弐零弐参
蟲の聲 詩一編
三つ目心象素描実践研究ラボ
最終更新:2023-09-19 14:03:38
246文字
会話率:0%
心象素描(しんしょうスケッチ)実践研究
令和壬寅(ミズノエノトラ)参玖 長月
弐陸捌弐 肆 弐零弐弐
星の聲 詩一編
アオノフウ
三つ目心象素描研究ラボ
最終更新:2022-09-02 13:56:44
537文字
会話率:0%
井戸十郎太は、自身の治める地に雨が降らず、作物の不作と飢えに喘ぐ村人達に心を痛めていた。
何か出来ることはないか、と屋敷に帰る道で頭を悩ませていたところ、不思議な声を聞く。
「もし」
鈴の音を転がすような可愛らしいそれに、十郎太は付き合
ってみることにしたのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 13:23:12
3606文字
会話率:41%
僕は同じクラスの女子に告白された。一言も喋らない変な子だけど、むちゃくちゃ可愛い。へたれでヘンタイの僕は付き合うのは初めて。でも告白されるのは二度目だった。へたれなのに、へたれのくせに、へたれだからこそ、僕は女友達の恋情を受け入れるのが怖
かったんだ。友達じゃなくなっちゃうから。友達がいなくなってしまうから。このどうでもいい感情で彼女を、彼女達を傷つけてしまう事になったんだ。友達は友達じゃなくなり、彼女は僕に、ボクを、独占するようになった。一体ボクらの青春はなんなんだろう。
これはどこにでも転がってるような、でも確かに一つしかないアオハル恋物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 07:00:00
34541文字
会話率:40%
2021/3/20(土)春分の日 公開
最終更新:2023-04-21 20:45:21
2108文字
会話率:49%
高校二年生の怜は、いじめっ子杏奈の標的になり、理不尽に謹慎処分に追い込まれる。杏奈、教師、そして自分への嫌悪感から怜は自殺未遂をし、1か月後目を覚ました。すると怜は人の心の聲が聴こえるようになっていた。そんな怜の前に現れたのは、クラスメイト
の深山。彼は左耳に聴覚障害を持っているが、怜と同じく人の心の聲が聴こえる能力も持っていた。普段何も聞こえないフリをしている透明人間のような彼は、怜の再スタートした人生を手助けする。人の心の聲に脅える怜と、自分の心の聲を聴いて欲しい深山。二人の未来は誰にも予知できないものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 21:25:42
110139文字
会話率:47%
高校1年にして初恋をした主人公の優。
相手は高校で一番可愛いと言われている東堂桜。
そして、桜の親友の高校で1番綺麗と言われている守屋玲。
この3人がおりなす禁断のラブコメ。
時に笑い、時に泣き、時にキュンキュンしちゃう、
そんな、あって無
かったような禁断のラブコメが今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 20:10:05
16018文字
会話率:47%
付き合ってた幼馴染が死んで、飽きる気力を無くした主人公は、人生に絶望し幼馴染の後を追った。
なのに目が覚めると、そこは過去にタイムリープしていた。
次こそは幼馴染を助けてみせる。
その決意を胸に幼馴染に会いに行ったがそこで目にしたのは、2回
目絶望だった。
その幼馴染の隣には別の男が居たのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 13:45:20
2701文字
会話率:55%
ある日、友と一緒に出掛けた先の中古販売店。そこで私は一台のラジオを眼に焼き付けた。
友はその場でお気に入りを見つけ購入するも、私は見るだけに留めたラジオ。
まさかそのラジオが夢に出てくるなんて誰が思う?しかもそのラジオは……。
主人
公とその友に起きた数奇な怪異。
コレは恐怖かそれとも単なる怪なのか?たった数日間の出来事は後に何をもたらせてくれる?
友と私の数日間にお付き合いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 02:42:13
6277文字
会話率:29%
遠い遠い声
遠い遠い声
キーワード:
最終更新:2022-06-22 21:49:57
204文字
会話率:0%
ここハントシュー大陸には、たくさんの人族に混じって共存する魔族がいた。
彼らは皆金色の瞳を持ち、自らと相性の良い属性の魔法を使えたという。それ以外には人族と何ら変わらない種族であった。
彼らの魔力の源は"魔素"と呼ばれる
空気中に混じっている元素のようなものであった。
ロザンナ暦1130年のある日、それは突然起こった。
ある山奥の村の魔族たちは口々にこう言った。
魔法が使えない、と。
その現象はあっという間に大陸中に広がり、魔族は魔法を使えなくなった。
体調に変化はなく、魔法だけが使えなくなったのだ。それにより、もはや人族との違いは瞳の色だけとなった。
研究者たちはその原因の分析を急いだが、何もつかめないまま数年が経過した。
魔族の中には誇りを失ったと自害する者も現れ、しばらくは混乱が続いたものの、魔法を使えなくなってから15年後にはどうにか落ち着きを取り戻した。
その頃にようやく原因が究明され、"空気中の魔素の消失による魔力生成不全"と判断された。
世界から魔素が失われたという噂は、世界中に広まった。
生まれてきた魔族の子どもたちは金色の瞳でないことも多くなり、金色の瞳の者は徐々に居なくなっていった。
こうして、世界に魔素や魔族が存在していたことは時代とともに忘れられていった。
時は流れ、ロザンナ暦1430年。
魔法はすっかりと息を潜め、発電方法の確立、石炭の利用などによる産業革命が起こり、世界には馬車に変わる自動車や汽車などの新しい乗り物が登場するなどし、人々の生活には大きな変化が見られた。
世界の各地では貴族と平民の隔たりは少しずつ薄れ始め、今では貴賤の婚姻すらも徐々に認められるようになってきた。
ここ数十年は大きな戦争もなく、"ロザンナ暦で最も穏やかな刻"とも言われている。
これはそんな時代に生きる、ある"能力"を持つ女性のお話。
彼女は今日も彼らの聲を聴く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 20:00:00
48971文字
会話率:39%
夕暮れ時に、鬼は出るってね
凌霄花を手にした娘は振り返って
夕方に神社に行っては駄目
不吉だからね
でもどこか禁を破ってみたい
相反する気持ちの中で黄昏が揺らめている
そっと赤い紅で鏡に円を描いて
連れてゆかれるよ
耳打ちする童の聲
通りゃ
んせの唄声が何処からか聞こえてきて
娘は消えた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-03 06:50:40
1577文字
会話率:0%
あの部屋で待っているよと、呼ぶ聲ももう聞こえない、祖母の枯れた耳。
美しい海が見えるよ、と、恋人に囁き繋がる身体に、桜貝が何処からか貼りついて。
夢の中で、あなたの名前を必死で呼んだのよと、仏壇の彼岸花に語り掛ける、夏。
妙なる匂いが、娘の
部屋からしてきて、死の華で埋め尽くされし部屋。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-26 19:28:15
888文字
会話率:0%
もうしばらく会っていない人、
もう二度と会えない人、
存在だけはいつまでも忘れることはないけれど
声はいつの間にか思い出せなくなる、
私を呼ぶ優しいあなたの声までも、
段々と忘れてしまうのだ。
忘れてしまうことを、誰が責められようか。
記憶とはそういうものだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 22:51:34
300文字
会話率:0%
伯池神社の御祭祀である神様の屋敷に、一匹の狐の神使が入り込んできた。
神様と友達である佐々木真那と柳楽涼介は、狐の神使が住む家を無くしたと知り、その業界に顔がきく御堂志生の元を訪れる。
行き方は、井戸を通って。
神様の世界と人間の世界を繋ぐ
井戸を初めて潜ると、生きたまま神様達の世界に存在してしまった。
文芸社から出版の『刻の氏神』『神様とゆびきり(刻の氏神を改題し、加筆修正した作品)』の続編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-12 13:00:00
138362文字
会話率:38%
とある屋敷に下働きとして仕える少女、しづ。
彼女はある日、屋敷の姫君である玖子と出会い、時折言葉を交わすようになる。
氷を噛み砕く音を蝉の鳴き声のようだと評する姫君の真意とは。
最終更新:2021-08-22 22:26:53
5064文字
会話率:29%