この世界は、もうすぐ終わる。
そう、なんとなく思っていた。
誰もがスマホ越しに誰かの不幸を消費して、誰かの絶望に「いいね」を押して、
それでも明日が来ることに慣れてしまったこの国で。
高校二年生の希音(ねの)は、何かを信じることをやめてい
た。
ある日、彼女は一冊の古びた本と出会う。
それは未来を“予言”する本だった——そして、書き込んだことが現実になる「予言書」だった。
試しに書いた一文が、日常を“書き換える”。
やがて現れる、もう一人の「書き手」。
筆跡が交錯するたびに、現実は揺らぎ始める。
これは、終末に向かう世界で、
言葉を武器に世界を書き換える、
ひとりの少女の、ささやかな抵抗の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 18:03:27
1223文字
会話率:7%
~あらすじ~ 2022年11月1日全26話午後4時連続投稿開始
とある国家の地方に住む少女アズールは今日も友達の誘いを蹴り、一人で家に帰り勉強する。家の秘密の地下室にあるのは鋼鉄の人型……世界に六度目の大戦が起きて数年目の夜、運命は廻り出
す。襲い来る黒き機械の群れ。終わらぬ戦争。懐かしき人の遺した秘密の鍵。少女の辿る未来が終末のディストピアと化した星の上で音を立てて流れ始める。
これは遥か末法の世の物語。
楽園を追われたネズミ達の千夜一夜。
鋼に鎧われた乙女と鋼鉄の鎧となった女の幽けき御伽噺。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 10:00:00
360697文字
会話率:55%
藤原道長が世を去り、藤原摂関政治は後継者の藤原頼通のもとに託されることとなった。しかし、藤原頼通は藤原道長の敷いた権力安定路線を歩むことができず、皮肉にも摂関政治の根幹たる皇室との関連性を閉ざしてしまう。
時代は末法思想に染まり、誰もが間も
なく迎えるであろう世の破滅を危惧するまでになっていた。それは藤原頼通とて例外ではなく、苦悩の末に一つの建物を建立させる。宇治平等院鳳凰堂がそれである。漠然とした死後の恐怖は極楽浄土の具現化と言える鳳凰堂の体現によって軽減化されることとなったが、そんな中、東北地方から戦乱の知らせが届いた。前九年の役の勃発である。時代は末法の世ではなく武家の世へと移り変わっていく。
本作品は2016年5月より2017年4月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第十二集 末法之世」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 00:23:46
235439文字
会話率:0%
時は戦国、時は激動の時代。
魑魅魍魎が跋扈し、群雄野盗が割拠して、民草が困窮し、末法の世に弥勒菩薩の降臨を願う時代、兄を支えて天下を狙った軍師の物語。
最終更新:2021-07-13 21:31:49
643文字
会話率:84%
チエを守るために姿を現したユウトはチエの傍らでチエを支えることを誓う。だが、チエを狙う者たちは、末法の世が来ると主張し続ける。彼らは、今までと格段に強い悪衆羅(アシュラ)に成り変わり、再びチエを狙うばかりではなく、周囲の人間たちの命までを
も容赦なく奪っていく。
他方、四翼を活用するユウトだったが、それだけでは彼らに対抗することができなかった。だが、チエには今明らかにされた能力があった。格段に力をつけた悪衆羅(アシュラ)を探知する力。しかし、それはチエを常に危険に晒すことに他ならない。
次第に追い詰められていくユウトは、自らに損傷を負い、人間としての命が限度に来ていることを悟り、六翼の騎士となる決意をする。
六翼の騎士とは、圧倒的な力を有するものの、天の命令により盲目的に動くことしかできない御使い。人間性をすっかり失った六翼のユウトにとって、ただ唯一残った意識は、ひたすらチエの傍に控えて彼女を支え守り続けることだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-28 12:00:00
29731文字
会話率:54%
気がつくと大仏様になっていた俺が、巨乳女子高生を助けたりしつつ、末法の世の不届き者たちに俺TUEEEする、救世系痛快アクション物語。
最終更新:2017-09-03 19:56:13
6923文字
会話率:29%
初めての小説
イニシエの物語、末法の世に生まれた少年と少女。
自分を探す、半分の血は悪魔の少年。
家族が悪魔に殺され、憎しみが心の奥に滲む少女。
二人の出会いが、果たして運命の花を咲かせるでしょうか。
最終更新:2016-05-19 21:07:38
1096文字
会話率:48%
初めての小説
イニシエの物語、末法の世に生まれた少年と少女。
自分を探す、半分の血は悪魔の少年。
家族は悪魔に殺される、憎しみが心の奥に滲む少女。
二人の出会いが、果たして運命の花を咲かせるでしょうか。
キーワード:
最終更新:2016-05-19 20:59:56
1100文字
会話率:48%
誰一人見舞いのこない病室で、彼女は虚ろな瞳で白い天井を見つめている。
お迎えを待ちわびながら、これまでの人生を振り返る──『長生きしたい』と初めて強く思ったのは、一体いつの事だっただろうか。
多分、戦争よりもっと前。
彼女は農家の
末娘で、いつもお腹をすかせていて──ああ、そうだ。一度酷い飢饉があって、餓えと病で死にかけて、なんとか命を拾って以来、そのことばかり考えた。
雪山、砂漠、ジャングルに戦場──いつだって彼女は生き延びてた。そのたびに味わう生の強い実感が、何より彼女は好きだった。
だがそれももう限界──老いさらばえた身も心も、タナトスに心惹かれ続けている。夫は先立ち、息子や娘は無事に巣立った。だからもう、いいのでは? 存念があるとすれば、末の孫のユキミチか。
14歳。多感な時期だ。
もう何年も会っていないが、少しは立派になっただろうか、それとも道を誤っただろうか。
まだ死ねないと、強く思った。
だから彼女は考える。生き延びる方法を──摂理に背く反抗を。
やがて一つの推論が、彼女の中で組み上がる。
なんだ、まだあるではないか。どんな過酷な環境でも、絶対に死なない方法が。何故今まで気づかなかったのか。これが耄碌というものか。
苦笑を一つ浮かべると、それまでの弱りっぷりもどこへやら、彼女は布団を跳ね除けた。
双眸に生と餓えとを滾らせて、無断で病院を後にする。
全てはただ、生き抜くために──末法の世まで生き抜くために。
──そして彼女は、永遠になった。
第二回サワムラ杯参加作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-27 00:00:00
8830文字
会話率:28%
かつて三千大千世界を封印し、内部に宇宙を閉じ込めた伝説の宝玉「八尺瓊勾玉」――ばらばらに砕け散って地上に四散した玉は、末法の世を生きる人々に災いを齎す。
南総里見八犬伝を下敷きにした和風ファンタジー小説。
最終更新:2013-03-05 13:19:59
19595文字
会話率:14%
かつて三千大千世界を封印し、内部に宇宙を閉じ込めた伝説の宝玉「八尺瓊勾玉」――ばらばらに砕け散って地上に四散した玉は、末法の世を生きる人々に災いを齎す。
南総里見八犬伝を下敷きにした和風ファンタジー小説。
最終更新:2013-02-24 20:53:23
19651文字
会話率:14%