「ふぃぃ、おれがいらっしゃいましたよっと……う!?」
そう呟き、そのバーに入った瞬間、酔いが醒め、後悔が押し寄せてきた。
今夜はすでに酒が入っており、気が大きくなっていた。仕事は順調。数日前から二歳年上の会社の先輩と付き合い始め、十万
円だが宝くじが当選。おれが、少なくとも今週はおれがこの世界の主人公だ、と調子に乗っていたのだ。
だから、おいおいおい良い感じのバーがあるなぁ、と普段なら躊躇するところをドアを開けて入ってしまったのだ。
しかし、そこは別空間。おれが、うっ、と戸惑ったのは気圧の変化のせいじゃない。この雰囲気だ。店の中にいた連中から一斉に鋭い視線を注がれ、おれに呼吸さえも躊躇わせた。
常連客がわいわいやる居酒屋。その空間に入り込むあの感じ。否、それどころではない。場違いも場違い。引き返すべきだ。そう考えた。なのになぜかおれはゆっくりと、一歩一歩前に進んだ。
照明はやや暖色系で薄暗い。床は黒い、大理石だろうか。靴音を立てていいものか悩み、結局静かに歩く。
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最終更新:2024-04-07 11:00:00
3825文字
会話率:35%
この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。
最終更新:2022-05-28 19:00:00
5933文字
会話率:51%
202X年度、P大学は星間開発学部を月へと移転させ、加えて地下キャンパス群の再編成を行う計画であります。
大気圏外活動に参加する学生は数多く、今回、月面キャンパスへと移転する星間開発学部生も例外ではありません。
<主な登場人物&g
t;
「僕」・・・名前はツヨシ。太陽を盗もうと原付で家出の計画を立てたが・・・?
親父・・・「僕」の父親。異様な暖色の海に流されていたが五年ぶりに息子と再会する。
おふくろ・・・「僕」の母親で病院勤務。ミャンマー人と蒸発した極左で重度のアニオタ。
ドキドキパパ・・・珈琲を楽しむ謎の男性。息子がいるが久しく会っていない
タカオカレン・・・夜な夜な意識なく殺人を繰り返す夢遊病患者。手口は肘での撲殺。
大森満・・・杉山モノと名乗るタカオカの共犯者。人事担当のミャンマー人。
「私」・・・洞窟に詰まり動けないこと以外、場所も時代も、生物かどうかすら不明。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-21 21:40:01
5711文字
会話率:18%
中学生の絵画コンクールで金賞を受賞したことのある主人公は、高校に進学してある悩みを抱えていた。それは自分の中身が“空っぽ”なのではないかという自我の芽生えだった。中学生時代は他人の絵をどことなく真似たような絵であっても、その卓越した技量によ
って評価されてきたが、現在ではその小手先のテクニックが通用しなくなってきている。そんな青い日の葛藤を描いたヒューマンドラマです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 16:57:00
6346文字
会話率:17%
世界の求める魂の規格から外れた存在だと言われた俺は、自分の世界では生命活動が不可能と言われ魂の歪みの原因を違う世界で修正することになった。
魂の歪みを持つという記憶の無いもう一人と共に見知らぬ世界を歩く事になった。
最終更新:2021-02-12 03:37:47
2220文字
会話率:33%
ほおずき市があると、夏が近づいてきたという気持ちになる。その頃には空気がねっとりと重くなり、湿気をはらんで少し甘い香りがする。あ、夏がくる、と思う。
彼と一緒にほおずき市にいった。近所にある大きな神社で行われている。神社に近づくにつれ、
すでにほおずきを手にした中年の男女とすれ違う。これからほおずき市にいこうと、私達と同じ方向に歩いている人達もいる。
浴衣を着た女の子に目をとられながら歩いていると、あっという間にすれ違うのも一苦労というほどに人が増え、夕暮れを吹き飛ばすような暖色の明かりがあちこちを照らしている神社にたどり着く。
神社の境内に入ると、鉢に入ったほおずきがずらりと並べられ、威勢のいい声が上がっていた。鮮やかな橙色のほおずきがひしめき合い、次々に売れていく。少し離れたところに、焼きそばやチョコバナナなど、お祭りではおなじみの出店も並んでいる。子供たちが親の顔を見上げて、自分が欲しいものを指さして見せている。
「行っちゃうよ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 16:00:00
3014文字
会話率:26%
名前は、日向 影斗(ひなた かげと)
私立聖柄高等学校3年。
成績は中の上と上の下を往復する。
家族構成は、受験勉強の疲れでソファで舟を漕いでいるときがとてもかわいい妹と父母。
誕生日は12月8日──17歳。
よかった、すべて覚えて
いる。
小さい頃、妹とお風呂に入ったときに妹が栓を抜いてお湯がすべて流れたことも、少しずつ成長して届かなかった蛇口を捻ねれるようになって喜んでいたことも覚えている。頭を打って記憶を失った、というわけではないようだ。記憶はバックアップが取れないので、こんな状況でも少し安心できた。
じゃあ、ここはどこだ。
六畳の白い壁床に、暖色系の木扉。天井がなく剥き出しの空は赤く染まっている。
何かの実験か?
そう思ったとき、扉が開いた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 01:12:52
75454文字
会話率:37%
それは朽ちかけた椅子なのだが、暖色の照明の下にあっても影のようにくすんで黒く、座面は抜け、腐った木材がかろうじて椅子の形を保っているかに見える。
最終更新:2020-02-28 00:00:00
1445文字
会話率:46%
みなさんの望みはなんですか?
またその望みは本当に自分が思ったことですか?
大好きで、やりたいと思うことですか?
多くは周りの意見に影響されると思います。
ここから抜け出す為、
本当の自分を思い出すきっかけにしてください。
明る
く、素直に、暖かく
生きましょう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-02 12:30:55
8821文字
会話率:2%
「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活
動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-30 22:26:55
229文字
会話率:0%
日常に日々触れる色を文字で表現してみました。ここでは赤、青、暖色を詩っぽく書いています。
何色と一言言っても、その名称以外にも色んな色合いがあります。情熱の赤、憎しみの赤、寂しい赤など……
おんなじ色でも感じ方ひとつで色味が変わるのが面白い
と思ったので私が感じたままの感情で表現してみました。
皆さんはその色にどんな感情を込めますか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-26 23:23:12
1722文字
会話率:0%
子どもなんて嫌いだし、いらないと思った。子どもなんて。そう思って、ふと駆け込んだコンビニで、私は悪ガキに出会う。「名前」がつなぐ、小さな偶然は……
最終更新:2017-03-20 00:00:00
2258文字
会話率:56%
彼は死にたかった、彼女は殺したかった。2人は寒さの厳しいある夜に、たまたま偶然、同じ時に決意する。(過去作品の再投稿です)
最終更新:2017-03-19 22:00:00
3833文字
会話率:45%
母親の再婚に賛成できない娘。でもその再婚相手との縁を結んだのは……
冬の残る温泉街で、再婚相手と娘は対面する。(過去の投稿作品を再投稿しています)
最終更新:2017-03-19 10:00:00
4049文字
会話率:39%
本作は未完です。
「突撃あるのみ!」
訳ありの日系人騎兵ノートン(暗号名)は1941年の夏、大英帝国で風邪をこじらせて死んだ。
しかし、なんだかんだで異世界の士官学校に入学することになる。
「俺は貴族の御曹司!偉いったら偉いんだ
ぜ!」
「遊牧戦闘民族の誇り、見せてやるでござる!」
騎兵科の心強い仲間たちとの友情。
「あなたがノートン?よろしくね!」
「チョロインじゃないもん!一目惚れだもん!」
クラスのレディたちとの甘酸っぱい交流。
「歩兵こそ戦場の華!己の肉体を鍛えよ!」
「これからは戦車の時代、騎兵など無用さ。」
「制空権が欲しいな〜。えっ、いらないの?」
立ちはだかるライバルたちとの死闘。
「ふふふ、愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ!」
「牛は世俗的、だから暖色。でも、馬は、そう、馬には、ウラヌスには青が似合うんだ!」
「……禁則事項だ。」
敵か?味方か?暗躍する人々。
剣と魔法が、工業力と予算配分にとって代わられようとする時代。
スライムの海がうねり、眼の月が輝き、龍の糞でできた台地がそびえる異世界で。
玉虫型飛行器が飛び、多砲塔戦車が走り、ゴーレムが塹壕を掘る戦場で。
いくつもの民族の血が、東西の2つの大国の思惑が、身分差が生むすれ違いが、それぞれ交差するポーバニア王国で。
主人公ノートンは騎兵突撃をかますことができるのか?
筆がどうしても進まなくなったため、未完。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-12 17:55:23
45627文字
会話率:42%
今まで目立たなかったゾンビの黒く汚い体が、愛の暖色や、悲しみの寒色で色づいていく物語。
最終更新:2016-07-17 20:09:03
338文字
会話率:0%
美術部で絵を描く、寒色しか使えない女の子
最終更新:2015-10-14 22:02:57
1708文字
会話率:16%
オレンジ色。
春の色。
元気な色。
混ざった色。
最終更新:2015-04-05 09:00:00
356文字
会話率:0%
すぐ近くにあることに目がいきすぎ。
一回スタート地点に戻ろ?
最終更新:2014-08-21 00:00:25
204文字
会話率:0%