──この戦争に、希望はあるのか。
独裁国家《ノイエ・アーク》。
その苛烈なる鉄の国家は、異端の反乱勢力《ヴェスペリオン》との果てなき戦争を続けていた。
人々は戦場へと送り出され、
多目的戦術機動郭《オルド》が、焼けつく前線を支えている。
だが──
この戦争の“真実”を知る者は、いない。
敵の正体。
戦う意味。
そして、人類の未来。
そのすべては、歪められていた。
ユリウス・ハルトマン、十五歳。
名誉の名のもとに徴兵され、整備兵として最前線へと送られる。
配属先は、《第十二独立戦闘群〈レイヴンズ・コール〉》。
共に戦うのは、同期のクラリス・フォーゲル。
そして、後方支援を担うオペレーター、リリィ・フォン・シュライフェン。
だが彼らを待ち受けていたのは──
想像すら許されない、戦場の地獄だった。
突如現れる異形の敵、《マローダー》。
それに付随する寄生型子機、《スプロウト》。
人の脳に根を張り、兵士の肉体を乗っ取る彼らは、
ヴェスペリオンが持つ“戦術”の、ほんの一端に過ぎなかった。
混乱の中、上官は操られ、仲間が倒れ、
ユリウスとクラリスは、死の縁へと追い詰められる。
──その時、〈レイヴンズ・コール〉の救援が届いた。
これは、嘘と戦争に支配された世界で、
真実を求めた者たちの物語。
希望を夢見た少年たちは、
絶望のただ中で、何を選び、何を捨てるのか──。
『クリスタル・デイズ』
美しき伽藍のごとく、
あるいは、薄氷に散る羽のように。
戦争の果てに待つものは──
救済か、それともさらなる絶望か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 19:00:00
166469文字
会話率:20%
15m強の人型マシンが戦場の主役になった世界。
宇宙空間での戦闘を前に整備兵ライアーはある機体を見てため息を吐いていた。
複雑怪奇な設計をしたカスタム機。
それに乗っているのは、黄泉の国から帰ってきた男だった。
最終更新:2022-09-03 22:08:44
3129文字
会話率:22%
「空の英雄を殺せ」
整備兵ノーランに与えられた極秘任務は、単純明快かつ地獄の片道切符だった。
作戦名『絶海の羊飼い』
辺境の島の空軍基地で、現地総司令官が計画するクーデターの実行犯として選ばれてしまう。
かつて空の英雄に命を救われたノー
ランは命令を拒否。
ノーランは島の奥、禁忌の森へと逃げ、森の神から「空の英雄を救え」と神託を受け、仲間とともにの戦いを身を投じていく。
※ 完結保証です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-17 16:19:37
21678文字
会話率:41%
人類がこの星に移住して約200年の歳月が経つ。
そんな世界で、1人の少年が2足歩行ロボットの整備兵を目指して陸軍少年下士官学校に入学する。
主人公「クロノス・ソハヤ」が3年生の時の研修旅行中に、ABLM(エーブラム)と呼ばれる2足
歩行型ロボットの「パイロット用のAI」を拾った事から運命の歯車が動き出す。
拾ったAIと共に戦争に巻き込まれて行く整備士、そして友との出会いと別れ。涙、恋、怒り、笑い…
噛めば噛む程味が出る…スルメの様な?軍関係の説明は少しマニアックな物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-19 15:14:24
275896文字
会話率:36%
地球侵略を目論んだ異星人との宇宙戦争が終わり、数週間。
整備班の一員として日々働く尾倉理音伍長は、世界を救った英雄である「ヒュウガ駆動小隊」の隊長・蒲生憲次大尉を密かに想い続けていた。しかし立場や階級の違いから、接点すら持てずにいたのだ
が……ある夜を境に、彼女の恋路は否応なしに大きな転機を迎えてしまう。
地球を守り抜いた英雄と、モブ同然の整備兵。大尉と伍長。立場も階級も違い過ぎる、彼らの青春を描いた一幕が始まる――。
(カクヨム、暁、ハーメルン、エブリスタでも掲載する予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-03 00:09:05
3996文字
会話率:33%
アリューシャン海域にあるホーライ島。そこは北辺の孤島で毎日米軍の爆撃を受け、味方からも見捨てられかけた島だった。新鋭機として送られた新型零戦も、最早、一機だけでは戦力にもならず、整備兵は暇を持て余していた。そこへ、本土からの撤収作戦が伝えら
れ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-29 21:46:25
15884文字
会話率:36%
詩人が語るは神話のお話。かつて満ち溢れていた黄金の時代のお話。
かつて世界を覆いつくすほどの人が存在した。ありとあらゆるものが繁栄し、平和な時代を築いていた。
そんな世界に、悪魔は目を付けた。
彼らは自身の力を黒い巨人に、ディ
アブロに変えて黄金の世界を侵攻した。
争う力を持たぬ人々はディアブロに襲われ、多くが命を落とした。そして誰か天に祈りを捧げた。
―――おお、神よ。これが試練だとしたらあんまりです。誰かなにとぞお助けを。
その誰かの祈りは天に通じた。
祈りを捧げた物の前に現れたのは白の巨人が織りなす軍勢、名を訪ねるとアルビオと名乗った。
巨人は語る。
―――我々の宿るこの依代に、あの悪魔を完全に打倒するだけの力はない。だが、人の力を借りればあるいは。
そう告げて、自身の体の内に人を乗せた。
―――我々はこの依代である体の使い方を知らぬ。だから依代の体を見事操ってあの悪魔を打ち果たすのだ。我々はそのための剣となろう。
軍勢の巨人であるアルビオは、人の力を借りてディアブロに立ち向かった。一人では敵わない敵に対し、人の力を借り軍勢の力を束ねて立ち向かった。
そうして、幾年の間を戦いに明け暮れ、悪魔の力の本体を世界から打ち払うことに成功した。
―――我々と人の勝利だ。誇れ人よ。我らはこの依代から去ることにする。
そうして、黄金の時代は崩壊し、その破片は銀色の砂へと変化し、世界に降り積もった。
降り積もった砂がアルビオの依代を覆いつくし、銀色の大地が出来上がった。
舞い上がる砂は、かつてのアルビオの依代が、悪魔の侵攻を防ぐための結界として世界を包み込んだ。
―――そうして出来上がった銀色の砂が世界を包みこむ、誰が言ったか銀砂の時代。
神話の時代は終わり、再び人の時代になったのである。
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・このお話は、現代世界の秩序崩壊後、魔物と戦う巨大人型兵器の整備兵を目指して、なぜか戦闘任務に就かされる主人公のどうしてこうなったなお話です。
※不定期連載予定となっております
※内容に関し、思うところがあり、作品再構成のため一時凍結をします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-03 23:00:00
20187文字
会話率:42%
有志企画!戦闘機創作大会2013夏!
たった二機のある機体を改造しまくるお話です、
※タイトル変更(2015年02月26日)
※旧タイトル『九六式三号艦戦(A5M3a) ~知られざる血と涙、汗まみれの奮闘と改造物語~』
※架空機体への更
新(2015年12月01日)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-09 05:08:16
13591文字
会話率:23%
昭和二〇年七月。海軍大分航空隊で、エンジン始動中の事故で死にかけた整備兵は除隊後、陸軍の最新鋭機「五式戦Ⅱ型」を入手してB二九迎撃を画策する。
後に大分大空襲と呼ばれる夜、五式戦は馬車道を滑走路代わりにして出撃、B二九を攻撃する。
最終更新:2015-07-04 00:55:47
17322文字
会話率:32%
戦闘機整備兵・折笠のもとにパイロットの早川が声を掛ける。「お前は俺が嫌いか?」三文文士会2011年度冬号・テーマ創作部門収録作品。
最終更新:2012-06-09 15:36:48
2911文字
会話率:59%
整備兵としてクラックゥとの戦いが繰り広げられる坂東帝国茨城戦線に配属された機械好きの青年、滝本。
配属先の基地に到着した彼を迎えたのは敵襲のサイレン。
そして彼は攻撃ヘリのパイロット、雲取(女)に「近くにいたから」というだけの理由で攻撃ヘリ
、AH-1W改のガンナーにさせられる。
そんな中、坂東が大規模な爆撃にさらされる――!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-16 18:55:15
19363文字
会話率:29%
一人の整備兵。
一人の新兵。
一つの結末。
俊鴉の処女作。
最終更新:2011-02-11 16:51:22
5270文字
会話率:2%