三年前に助けた少女は、どうやら本当は白髪だったらしい。
そのことを知ったのは、藍沢ひなぎが歌手としてデビューしたときだった。
白髪で美少女で歌も上手い。曲もよい。となれば売れない理由がない。デビューしてすぐシンデレラのようにスター街
道を駆け上がっていく姿を、柏木飾はテレビの前でなんとなく眺めていた。
出会ったときに連絡先も交換してはいない。だからあれ以来自分とはなにも関わりがなかった。
たった一瞬、関わりがあっただけだから忘れられているかもしれない、と思った。
でも、案外そうではなかったらしい。
「よ、よかったぁ……忘れられていたらどうしようかと思ってたんだぁ」
ひょんなきっかけで再会することになったひなぎは、心の底から安心したように胸を撫でおろしていた。
べつに、ひなぎと再会できたことも、忘れられていなかったこともうれしいけれど。
でも、ちょっと待って。
……すでに人気者になったひなぎが自分のことを好きみたいなんだけど、どうすりゃいいの?
―――
【注意】
ラブコメちっくなあらすじですが、シリアスな展開もあります。ご注意ください。
音楽モノです。
ガイドラインに基づき、実際にある歌の曲名まで記載することがあります。歌詞の引用はしませんが、なんらかの問題が生じた場合は本文に訂正が入る場合があります。ご了承ください。
なお作者は音楽に関してはど素人なので、甘い表現があるかもしれません。
また、引用元についての解説は、ネタバレになる可能性があるのであとがきという形でまとめて注釈入れさせていただきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 00:20:00
277543文字
会話率:36%
シロウはブラック企業でメンタルを病んでしまい、毎日死にたい死にたいとおもいながら仕事をしていた。
しかし自殺はできない。怖いからだ。
殺されるのはいいが、自分から死ぬのはおっかない。
それに、日々が辛いからといって自殺して、誰が泣いてくれ
るのか。
誰が悼んでくれるのか。
モノ扱いされ続けた挙句、「ああ、壊れちゃったんだね」と翌日には忘れられているようなそんな末路はごめんだ。
必要とされたい、しかしどうすれば、何をすれば必要とされるのか、わからない。
そんなことを考え、自殺に踏み切れないシロウだが、ついに過労の余り心臓発作で死んでしまった。
だがシロウは不幸にもあるいは幸いにも異世界に転生してしまう。転生といっていいのだろうか?
シロウの魂はほかの人間の体に飛び込む。
その体はクロウという名前の冒険者のものだった。
クロウは若く才がああった。
しかし不運から依頼中に深手を負い、息絶えてしまった。
そこへシロウが飛び込み、今度はクロウとして生きて行く事になった。
シロウ、いやクロウは最初は混乱したものの、シロウとクロウの記憶が混ぜ合わさり、安定化していくうちに冷静になる。そして思う。
『嗚呼、今世こそは惜しまれ、死にたい』
・・・
かなしいかな、彼の心はブラック労働によりメンブレ(メンタルブレイク)したままであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 17:15:44
263540文字
会話率:14%
国王が愛人に産ませた娘として、ひっそりと温室で過ごしてきたアイリス。そのせいか、“温室育ちの姫”と周囲に呼ばれている。
自分の誕生日は忘れられているのに、年に一度の国王の誕生日を祝うパーティーには、出席しなければならない。
母と二人、肩身の
狭い思いをしていると、王妃がやってきて、衝撃の事実を暴露する。
王族として認められたアイリスは、あちこちの貴族令息から狙われるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 14:04:49
2403文字
会話率:46%
両親を亡くし、公爵家に引き取られたアーシェラ。そこで溺愛されたアーシェラは義姉となった公爵令嬢ミリエラが忘れられているのを見る。
『義妹に立場を奪われる』『ドアマット令嬢』『魅了魔法』を取り入れてみました。
最終更新:2022-10-24 10:28:18
7165文字
会話率:49%
「ヴァンピールは感染さない」「ヴァンピールは喰らいつく」の中で出てきた、二人の小さな頃の逸話をショートストーリーにしたもの
ヴァンピールのお話の前日譚
突然の別れ、喜びのない再会
不自然に忘れられている自分
後に出会う人は、私
の知っている、私を知らない人…
(本編に埋めておくべきだったかもな)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 00:00:00
4415文字
会話率:14%
キャラがいっぱい出てくるけど、ぶっちゃけ誰が誰だか覚えてない。
似たような名前のキャラを他の作品でも見てどっちだかわかんない。
印象薄い旧キャラを突然出されても記憶にない。
ストーリー上では誰もが知っていて当然って顔して出て来てるけど、アン
タ誰?
ほうほう公爵家の跡取り息子……同じ設定のキャラが「小説家になろう」に何人いると思ってんの?
昔助けた女の子……? いや誰だよその条件に当てはまるヒロインキャラ星の数ほどいるわ!
などなど『再登場させたキャラのことって、読者には結構忘れられているんじゃなかろうか?』という問題について語ってみたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 15:11:23
5955文字
会話率:31%
ある日いつも通り過ごしていた優真だったが、学校に行くと自分の席が変わっていることに気付く。
おかしいと思いながら1日を終えた。
次の日学校に行くと自分のクラスが変わっていたり親友の海斗に自分の事が忘れられていることに気付く。
流石におかしい
と優真は思っていた。家にある過去を改変出来る。アイテムが無くなっていた。
優真は海斗に事情を話して一緒に犯人を捕まえる事にした。優真たちは捕まえることが出来るのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-30 20:45:50
2882文字
会話率:41%
――人々に忘れられている存在がいる。
筆者は資料をまとめ、実在する転生者、ヘレン・F・カミンググラフの記録を現代に蘇らせる。
――トーワ戦争が終わって十数年後、あの銀の槍を手にする女が現れた。
聖女誘拐計画、魔物討伐を装ったA国の魔導士
暗殺計画をやり過ごし、
彼女は聖女の認定を受けた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 13:04:50
100106文字
会話率:33%
【お知らせ】
作者の都合上、更新がとても遅くなります。月に一度程度で何度も修正が入る可能性があります。
ご了承ください。
あらすじ
〝この世には見えない何かが存在する〟
伝承のように語られ、今では忘れられている言葉が風に乗り消えた。この
世には〝陰陽師〟と〝妖怪〟が存在した。二つの存在はとあることを境に分裂し、争うようになった。
二つの存在の認識が人々より消えたある日、七歳の少女倉橋和紗が一人になった。少女は禍々しい空気を放つおぞましい孤児院に引き取られるようになったが、そこには小豆沢彰という男が孤児達に虐待をしていた。和紗は琉太という少年の助けにより孤児院から逃げ延びる。その先で一人の男と会った。男の名は賀茂有利。男は陰陽師でありその後、和紗の師となる男との出会いだった。
キャッチコピー
少女は家族になるために、陰陽師を志す折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-11 01:19:41
37539文字
会話率:71%
いわゆる剣と魔法の世界、カーラン。
侯爵令嬢という役割を無視してストイックな少女と
地球からの転生者いう設定があっち向いてホイしている使用人が
自らを棚上げして互いの非常識さを言葉で殴り合う様を
ペット(?)やその他周囲が色々な目線で眺め
る
楽しくも騒々しくゆるい日々のお話。
・登場人物
リュミエール・クラウディアス(主人公)
初心が素手で岩砕きをできることに繋がるらしいクラウディアス侯爵家の長女。
貴族らしき振る舞いの裏に隠れ・・・てもいないが、人目につくと通報される感じにブラシスコンを拗らせている。
趣味:訓練、特技:修行
「力・心足りて、技を知るのだと思います」
アルフレド(登場人物)
専属的にお嬢様に仕えているはずが、度々お父上たる侯爵様からも仕事を頼まれている色々便利な使用人。
しかし、トテモシツレイ。
転生の設定は多分忘れられている。
「これで格好良い記憶喪失キャラが成り立つ!?」
ソラ(登場魔物)
クラウディアス侯爵家の使用人(?)の大きな魔物。
見た目は二足歩行もできる白い獅子。
愛らしいペットじゃいられない。
「我はペットでいたい・・・」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 07:21:55
131106文字
会話率:48%
夢を見る。
疲れ果てて、夢なんぞ見られない人が、たくさんいることも知っている。
見ても、思い出せない。忘れられていることだって、多々あるだろう。
だが、夢は、おそらく見ているものなのだ、誰もが。
少なくとも地球ではない、どこかの
世界の知的生命体だって、寝るなら夢を見てもいい。
その夢が、共有できて、忘れずに済むのなら・・・そして、みんなで協力することで、夢が成長するのなら、やってみたっていいだろう。
お互いに、どこから来たのかわからない夢人だけど、集まる場所は、「カイの夢」。
どんな夢に育つのか、楽しみで仕方がない。
だが、狙って夢を見られないのが残念だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-19 01:56:29
24205文字
会話率:20%
これは地球とは別の惑星「幻想星」の中にある「ギー大陸」のとある町の物語
この世界では特殊能力(戦闘などに使う技)が1人1つ以上付与されるのだが、神様に嫌われているのか忘れられているのか......武《たけし》にはない
そんなある日、友達の章
《あきら》に誘われ、人気《ひとけ》のない不気味な屋敷に来るが...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-13 21:30:37
1434文字
会話率:10%
生まれつき体が弱いシェルローザは、空気の良い場所で療養するために都会を離れ、人口五百人程度の常夏の島へとやって来た。付き添いには執事と主治医。しかしろくに学校にも通えず、ほとんど運動もしたことがない彼女は、場所を変えたところで自分の病気は治
らないだろうと悲観していた。
ところが島で天真爛漫な少女ベルと出会ったことで、シェルローザの心に少しずつ変化が訪れる。はじめは自分と正反対のベルに戸惑っていたが、自分の元へ訪れて集めた貝殻を見せてくれたり、島での冒険譚を話してくれるうちに少しずつ好きになっていった。都会の学校で自分はきっとみんなから忘れられていると話したとき、ベルは言った。「人魚姫みたいだから、簡単に忘れないと思うけどなあ」と。シェルローザはその言葉を頬を染めて聞いた。
シェルローザが島に来て一ヶ月半が経った頃、港町で祭が催された。ベルに誘われて祭に参加したシェルローザは、その時初めてベル以外の島の子供たちと会う。健康な彼らを見て、シェルローザは自分の体質に劣等感を抱き、ベルの友達にふさわしくないと感じてしまう——。
※この小説はpixivにも掲載しています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12094127折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-27 12:38:37
25326文字
会話率:48%
これは、能力(笑)を持った者たちの日常的で非日常的な異能力バトル日常もの。
ある者はオリーブオイルを使いこなす能力、ある者は空間を制御する能力。下から上までかなりの差がある。そして、この物語の主人公たちは基本的に能力はしょっぱめだ。
この世界では深海から湧き、天空から滲み出てくる魔物を出現地域で叩き潰し、魔物の脅威はとうに忘れられている。
そして、その魔物たちと生活が最も近いのは、保安組織であり、能力者を中心として活動している【アルテミス】。この組織は世界の保安全体を指揮しており、町のパトロールから紛争の解決まで様々なことをこなす。
この【アルテミス】に対抗して、能力を持たない者 無能力者たちの集団である【アレス】と呼ばれるテロ組織がある。
この【アルテミス】と【アレス】の対抗が主人公たちの運命を大きく左右するのであった。
※※※これは完全なる自己満足作品です。投稿頻度は不定期かつ超スローペースです。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-15 18:06:37
2742文字
会話率:33%
周知のように今現在、2237年において日本語話者は200万人を切り、絶滅危険言語の一つに数えられている。先祖代々受け継いできた日本語という美しい言語を守るため、何かできることはないだろうかと普段から考えていたところ、今では読まれることのない
古典を紹介してはどうかと思いついた。友人に相談すると、「注文の多い料理店」という童話はどうかと勧められた。読んでみたところ実に素晴らしく、またほどよい短さもあり、まずはこの作品からはじめることにした次第である。しかしなにぶん300年も前ということもあり、現代の日本人には意味不明のことがら・習慣などが多く、注釈を施さないと意味が分からないであろう。そこで学者でもない素人の私ではあるが、注釈をつけて、紹介することにした。誤りについては読者諸賢の指摘をお待ちする。
なお、「注文の多い料理店」の作者は宮沢賢治。初出は1924年。
作者は今では忘れられているが、往時は教科書にも掲載され、誰もが知る存在だったという。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-20 01:43:12
6809文字
会話率:0%
友人との会話のさなか、気が付いたら見知らぬ土地に放り込まれていた才羽波人(サイバ・ナミト)は、今では忘れらてしまった古代の魔法「印紋魔術」を身に着ける。これ幸いと、ナミトはかねてよりの野望であった、自分専属の淫乱雌奴隷ハーレムの構築に着手す
る。彼の異世界ライフの行く末やいかに!?
(※まったり進行)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-10 15:00:00
12214文字
会話率:42%
紅の薔薇は異世界で鮮血と溶け合う。
魔族の六大王吸血鬼の王に大いなる魔女との間に生まれたダンピール異世界に呼ばれたのでぶっ飛びスキルもチートスキルも主人公は完備しております。
とある有名な殺人鬼、コードネーム・ブラッド、彼はある日、法
で裁けない悪を裁くアンチヒーローの銃弾により、死亡する、目が覚めた後………
そこは異世界だった。
剣と魔法の世界というのには血腥く、勇者と呼ばれる存在が、二本の鉈が武器で、彼と同じく、殺人鬼でありながら、『人のために』殺戮をする。
魔族の六大王率いる、超越魔王を倒す旅である。
そのパーティーもアマゾネスの武道家に、血に酔いしれる没落貴族の女騎士と最凶の極みだった。
そんな勇者と異世界に旅立った殺人鬼は、鮮血と、退廃を混ぜ合わせながら真紅の軌跡を紡ぐ。
ーーーここはゾティーク。
過去と未来の大陸についての神智学理論で漠然と示唆されたゾティークは、地球最後の人間の住む大陸だ。現在の我々の周期の大陸は、おそらく何度か沈んでいる。一部は沈んだままで、他は部分的に再浮上して自らを再配置した。(中略)我々の文明の科学や技術は、我々の宗教と共に忘れられている。しかし多数の神々が崇拝されている。そして、魔法と魔神崇拝が太古と同様に再び広まっている。水夫はオールと帆だけを使っている。火器はなく、弓矢と剣と槍などしかない
それはまさにクラーク・アシュトン・スミスの冷笑かつ、大々的預言により、忌々しき未来の、警醒であるのだ、
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-15 16:26:33
15934文字
会話率:45%
田中一朗は、中学二年生の男子。毎日、自分の世界の妄想をしながら、数少ない友人の健太と、スクールカーストの最下層で学校生活を送る毎日。
ある日、クラスの中でもとりわけ変人の女子、吉田陽子の机の中に、秘密のノートが忘れられているのを見つける
。二人が覗き見してみると、中には吉田の妄想で綴られた物語が記されていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-01 12:00:00
97317文字
会話率:36%
歩の家の台所の床下にある壺。それは何年も放置したままとなっている。歩はその中身が知りたくて仕方ないが、両親の口からはその壺のことを聞かされたこともなく、まるであるのも忘れられているようでさえある。
ある日、祖母の十三回忌が行われた。
じゅう
さんかいき、ほうじ、いえい、と言った耳慣れぬ言葉に戸惑う歩だったが、両親に言われるままに、仏壇の掃除などを手伝わされる。
法事が終わって、一息ついた後、父が例の壺を開けようと言い出す。
それは実は十二年前に、祖母が亡くなる前に漬けた梅干しの入った壺だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-08 02:33:45
7834文字
会話率:44%
2034年
日本に魔法使いが生まれた。いや、生まれたというより能力を植え付けられたと言ったほうがいいのか。
そんな世の中になってから、人の命の尊さが忘れられているような気がする。
そんな世の中で俺は、どう生きるだろう。
最終更新:2017-04-03 19:52:15
75021文字
会話率:50%