神と契約を結びうつし世に誕生した主人公の美月姫(みつき)は、蒼空(そら)助けるため大罪を犯した。運命に翻弄され、志半ばで儚く散った二つの魂、美月姫と蒼空。
死後、神判にかけられ暗黒の地に流刑を言い渡された美月姫は、ひょんなことから山神さま
に救い出され神獣として生まれ変わることに。未来永劫、山神様の神使として生きていくことになった美月姫は、蒼空と最期に交わした約束を果たせず絶望していた。
その頃、うつし世は闇に侵食され神と闇との間で暗黒大戦が開戦すると、神界より山神様の神獣たちに闇討伐の神命が下された。
運命に翻弄され、儘ならない人生を嘆いては前に進めずにいた美月姫だったが、闇との戦いの中でかつて人から闇堕ちした妖魔たちと出会い深い闇を知る。
心痛めた美月姫は、咎人の自分が悪と戦うことに嫌悪感を抱き思い悩むようになる。
闇との戦いの中で、自分だけが辛いという浅はかな考えに気づき、己の心の弱さを思い知った美月姫は、無限地獄を彷徨う妖魔の最期の望みを叶えることで己の存在価値を見出していく。
そんな中、かつて共に非業の最期をとげた蒼空の生まれ変わりに邂逅し、再び運命が動き出す・・・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 22:00:00
129439文字
会話率:29%
人類は、いつからか強力になった魔物によって、滅亡の縁へと立たされてる。数多あった国はいくつも滅び、国はおろか街同士の交流さえ絶たれ、強力な結界と魔法使いを要する城塞都市のみが未だ存続を許されていた。そして、追い込まれた人類はやがて倫理観を
擦り減らし、かつて存在した伝説上の『勇者』を非人道的な手段で造り出し、起死回生を目指したのである。……結局、戦況をひっくり返すほどの成果はでず、それでも都市防衛に十分な戦力を作ることができると分かった後は、勇者を効率よく生産する施設が建設され、そして施設の一般職員として雇われた真面目な男――シンは、非人道的な施設の処置に勇者候補の少女たちと心を擦り減らす毎日を過ごす。心に傷がある重たい少女たちから、重たい愛を向けられながら。 こんな施設に加担している自分は、いつか罰を受けるだろう。それまでの間に、少女たちの心と体を救わねばならない。今はまだ毎日の不安を少しでも減らせるよう、小さな優しさを積み重ねる程度しかできないが、いずれはこの身に覚えのない力を使って……――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 02:12:46
13797文字
会話率:29%
外交官で本作の主人公の九瀬玲香、学生時代の恋人だった加賀夏海。
時を経て関係性が親友に変わったとしても玲香は夏海の心配を続けていた。連絡を取る度に夏海の夫のDVが原因で心が摩耗を続けている夏海に対して心痛の想いを抱いていた。
玲香は仕事が一
段落し、日本に一時帰国する。その際に自宅に帰ると、旦那の不倫現場に出会わす。元々お互いに愛情がなく、半ば政略結婚であった為、これを切っ掛けに離婚を即断する。
長年のしがらみから解放された玲香は決心する。玲香は時を経ても夏海への恋情を諦め切れないでいた。
だからこそ絶好の機会だと、夏海をDVを振るう屑旦那から解放出来る唯一の機会だと、そして夏海と添い遂げる覚悟を決断する。これは世間体や親の意向、様々な楔で、一度は愛する事を諦めた玲香が再び愛を掴み取る為の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 01:15:26
15590文字
会話率:49%
後鳥羽院におかれては御心痛あるべし。
最終更新:2023-06-27 22:38:42
344文字
会話率:0%
父である国王から『学園卒業までに然るべき相手と婚約する事』と告げられ、それから婚約しては数日で破棄する事を繰り返す皇太子キュール・ダル・ティシャート。
その数が百を超えたある日、同級生で平民のジェニー・プロディージェにも婚約の申し出が向けら
れました。
キュールの憂いを知るジェニーは、少しでも心痛が軽くなればとその申し出を受け入れます。
しかし数日で破棄されるはずの婚約は、なかなか破棄されず……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 21:40:05
4203文字
会話率:31%
実の母に弟と父を殺され、母は「きっと私を殺しに来い」と告げる。すべてを奪った母に復讐を誓い、少年は立ち上がる。
最終更新:2021-10-17 23:50:11
1261文字
会話率:54%
隔離だ レイジ... 嫌いだ これらは、Erza Seven Lycorisが覚えて以来ずっと抱いてきた心を突き刺す感情のほんの一部です。
彼の破壊点の先端に発見されたとき、Erzaは答えを探します。 確かに狂気の瀬戸際に彼を悩ませて心痛
む感情を廃止するキー、。
荒涼と凍結路地で終わった後、彼はひまりという名前の女の子を満たしています。 誰が、彼の知識ではなく、この世の力を振るう。
彼は愛と愛情に自信を置くのだろうか? 運命を無視し、彼の精神的健康問題の原因を明らかに? それとも、彼は未知の真実を明らかにしようとする試みで暗闇の中に深く掘り下げるのだろうか?
Isolation. Rage. Hate. These are but a few of the heart-piercing emotions that Erza Seven Lycoris has harbored ever since he could remember.
When found on the tip of his breaking point, Erza hunts for answers. A key, that would surely abolish the mind-wrenching emotions that haunt him to the brink of insanity.
After ending up in a bleak and freezing alleyway, he meets a girl named Himari. Who, not to his knowledge, wields unearthly powers.
Will he place his confidence in love and affection? Defy fate and uncover the causes of his mental health issues? Or will he delve deep into darkness in an attempt to uncover unknown truths?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-21 16:43:14
4337文字
会話率:0%
茂吉から、牛谷の神隠しについて聞き出した庄助だが、紫の君の衣装を牛のしょんべんで台無しにした事実がばれて、素間に罵倒される。着物の処理を、庄助の想い人、美月に依頼した庄助は、素気なく料金をふっかけられる。
牛のしょんべんのおかげで、町から姿
を消した紫の君を案じて、茂吉はげっそりとやせ衰えた。正体を明かせぬ庄助は心痛めつつ、さらに牛谷の神隠しについて調べようと茂吉の話を聞く。すっかりと紫の君に恋煩いの茂吉は、姿を消した紫の君を神隠しと騒ぐ世間に、つい、口を滑らせる。
紫の君は、茂吉と同じく、人攫いの籠を見たに違いない、それで口封じに攫われたのだ。
素間にいたぶられ、母にお仕置きを受けた庄助は、代理でおすぎお玉興行にでる。女姿の庄助に絡んだ、破落と騒ぎになる。いきり立つ庄助に、破落戸の仲間らしき男が狙いを定める。間一髪で騒ぎを収めた素間だが、素間はどうにもその男たちが気になるようだ。
紫の君の復活を命じられた庄助は、町中で情報を集め出すが、見かけた茂吉は意外にも素気ない。牛若興行で相方となった茂吉は、紫の君を諦めたという。嫁を娶ることになったと嬉しそうだ。
牛谷の嫁取り先は決まっている。いま、茂吉に見合う娘はいないと言う素間に、庄助も合点する。そして素間は、庄助に太兵の守りをしろという。禁忌を冒して太兵は夜な夜な村を抜け出している。後をつけた庄助は毎度、足の速い太兵を見失って、素間に叱責される。
牛谷の神隠しは人攫いだと、番屋に投げ文があり、素間は庄助に、牛谷の乞食に会って訊ねてこいと命じた。人使いの荒い素間に、庄助はちょっとした悪戯をしかける。
乞食に食われそうになった庄助は、命からがら黒門に逃げ込む。恐ろしい思いをした庄助だが、全てが素間の万金丹による幻覚だと知る。
村長に呼ばれた庄助は、拝田村の童が神隠しにあったと告げられる。世間では、御師が一人、行方不明になっている。庄助の悪戯で姿を隠した素間から、拝田を救いたければいつぞやの破落戸を探れと命令を受ける。いつぞやの破落戸は、浦口家の|仲間《ちゅうげん》だ。その男の情報を求めて動き回る庄助は、破落戸の相方と思われる印地打ちに襲われる。さらにもう一人加わった敵に、庄助は刃物を向けられる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 21:36:24
54225文字
会話率:25%
天正五年冬、日向国主の伊東三位入道義祐の立て籠もる佐土原城は、島津義久率いる三万の薩兵に包囲され滅亡に瀕した。三位入道は同盟する大友宗麟が支配する隣国豊後への脱出を決意するが、心痛するのは末娘の小松の行く末。矢弾飛び交う真冬の逃避行で無事に
済むとは到底思えない。三位入道の苦衷を察した侍大将青島清左衛門は、三位入道の前に進み出て、「この清左衛門に、小松の姫様をお預けくだされ。きっと姫様を、豊後府内に無事に送り届けてみせます」と懇請した。小松と清左衛門の逃避行が始まる。
この作品は、「極東浪漫座論」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 11:44:34
3080文字
会話率:0%
私生児の生まれゆえに冷遇されて育ったエリーゼは、婚約者を亡くしたばかりの心痛の中、残虐な野心家と評判のヴォルフリート将軍と強引に結婚させられる。戦勝の褒美として不遜にも王女との結婚を望んだ将軍を牽制するための、生贄のような立場の花嫁だった。
彼女の婚約者を戦場に散らせたのは、その将軍だというのに。
将軍にとっても彼女は押し付けられた妻ということになる。どんな仕打ちを受けるのかと震えるエリーゼに、けれどヴォルフリート将軍は穏やかに告げる。婚約者の復讐を望むなら叶えよう、と。噂される残虐な姿との乖離に驚いたエリーゼは、将軍の素顔を知りたいと思うようになる。
しかし将軍が心身に負った傷は深く、なかなか近づくことはできない。多くの命を奪ったことへの罰として、彼は自らの死を望んでいたのだ。それを知ったエリーゼは、彼を救いたいと思うようになるが──
蔑まれる令嬢と恐れられ嫌われる将軍が少しずつ心を通わせ、夫婦になるまでの物語。
カクヨム先行公開です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 08:02:06
181392文字
会話率:52%
母親から理不尽な想いをさせられていたミヤ。ミヤは母親の元を離れ、祖父母のところで暮らしている。
ミヤの家庭の事情を知り、ミヤのことを案じるクラトに、ミヤが語り出したのは、人の心の中に住む小人たちの存在だった。中でも、仕分け人と針の番人は
、重要な役割を持った小人だとミヤが語る。
針の番人は、心の持ち主に非がある場合に、心臓を突っつく役割を持っていると聞き、脅えるクラトだったが、針の番人が心の持ち主に与える痛みの正体がなんなのかを聞いて――。
逃げてはいけない痛みがある。……人の心に必要な痛みとは――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-22 17:26:25
4021文字
会話率:28%
シアは本来の瞳と髪の色を隠し生きてきた。
皆と違う白金の色に意味があるのか、自分の親が誰なのかいつも疑問を胸に生きている。
シアは8歳の時、住んでいた街が他国から攻められ焼き尽くされた。親代わりであるマーサと共に逃げたが、マーサに助けられ
1人で生き残る。
襲撃から助かっていた幼なじみと再開し、シアは王都の孤児院に身を寄せる事となった。12歳の時、魔法の属性が解放された事で、貴族が通う学園へと入学し騎士課へと進む。
シアは珍しい光属性を解放した事で、治癒魔法が使える為騎士課の上官から歓迎されるが、一部の男生徒から嫌がらせが始まり、一緒に進学した幼なじみと共に耐えていく。
そんな中、何故か第二王子と仲良くなり、城へ遊びに行く事となる。城には襲撃された時に助けてくれた、一人の騎士の姿が目に映った。
赤い瞳に黒髪の騎士は、騎士団団長であり侯爵様。
十歳も年上である団長に心惹かれながらも、シアは心の高鳴りが何を意味しているのか分からない。
幼馴染であるセバスは、団長に惹かれるシアの姿に心痛めながらも、シアの事を近くで守る為、第二王子の侍従になるよう更なる努力を重ねていた。
シアが仲間と成長しながら、自分の生まれた意味を探していく物語です。
□R15です。
□火曜と土曜日、11時台に更新します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-20 11:00:00
122392文字
会話率:46%
ブックマークをはがれてしまい心痛めてる方の気休めに少しでもなればと思って書きました。ちょっと方向違かったらすみません
初っ端にハガレンの例えが出てきます…。
へい!楽しく執筆していこうぜー!
最終更新:2019-06-30 20:30:23
1515文字
会話率:0%
悲しく痛ましいことが、紙面やマスコミを、ネット上を、埋め尽くしている。
そっちじゃない。そっちにあるのは……
最終更新:2017-11-02 11:28:24
1042文字
会話率:0%
人の闇は底知れないですよね
そんな作品です
最終更新:2017-10-16 23:45:11
329文字
会話率:0%
俺は探索者(シーカー)、宇宙開拓時代のフロント・ランナーだ。
口さがない奴らは「現代の山師」と蔑むが否定はしない。
卓越した技術と洞察力、なによりお宝を嗅ぎ分ける【第六感】で行政機関や大手企業が二の足を踏むような宙域の資源探査を行い
、情報を高値で売る――そんな仕事を俺は誇りに思っている。
探査母船「ヤエザクラ」の定期船検中に、暇潰し目的で受理した「とある複合企業」からの依頼。
指定された研究施設を訪ねた俺はそこで異変に巻き込まれた、気が付いた時には施設ごと見知らぬ異世界へ転移させられていた。
転移に巻き込まれたのは215人。多くは研究施設の所員とその家族だ。
俺達の世界に帰還するにせよ、この世界に定住するにせよ情報は必要だ。
世界情勢、常識、価値観、文化レベル、技術レベル、経済活動、利用可能な資源や食糧、等々――調査項目は多岐にわたる。
俺達は分担して情報収集に動いていた……筈なのに、何処をどう間違えれば「剣や魔法の世界」で【異界の神】と名乗る少女やエリート女性警備員・少女型アンドロイドにまみれる日々を送る羽目になってしまうのか?
傍目はともかく、俺の日常は気苦労と心痛に満ち溢れていくことになる。
運命ってやつはどうしてこう俺に厳しいのかね。あの時といい、今度といい…
運命の神様、どうか……少しでいいですから御慈悲を下さいませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-26 21:00:00
49023文字
会話率:28%
明治維新を成し遂げてから十年後、東京を守護する徳川魔方陣が妖魔の手によって破壊された。妖魔が民間人を襲撃する事態に内務卿・大久保利通は英国の妖術組織『闇乃翼(ウイングオブダーク)』で修行している元徳川隠密剣士の有馬総介に帰国命令を下した。
闇乃翼の仲間であるロバートを引連れて帰国した総介を待っていたのは闇乃道化師が和泉邸の家主・仙一郎を襲撃するという犯行予告だった。仕事を受けた総介たちは魔方陣の中心地・紅葉山へ向かうと女陰陽師・桜宮沙那と出会った。
久しい再会だが沙那は憂鬱だった。それは政府専属占術師・バロムが魔方陣を破壊して新たな結界を張る計画を明かしたのだ。結界を破壊することで日本が厄災を招くことを憂いた桜宮一門は政府を糾弾するも逆賊の汚名を着せられた。この事態に困窮した一門は彼女に形見を託して集団自決を果たした。
家族を追窮した政府に憎悪を抱く彼女の心情に総介は心痛した。それは自分の父も戊辰戦争で亡くしたトラウマと佐那の気持ちが重なったのである。そして犯行予告日の深夜、妖術士の二人と佐那、更に和泉家の執事である大田原と警官隊が邸内に結集した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-20 14:05:20
76372文字
会話率:33%