日ノ国は乱れていた。
帝は享楽に溺れ、都は奸臣の専横まかり通る。
かたや地方では、氏族同士が領土を巡って争いを繰り返し、商人潤うも、民は乾くばかり。
人里を出れば賊が溢れ、野山は鬼が跳梁する魔境と化した。
天津神の遺した神器の一つ
、「剣」を密かに継承する須佐一族は、国家安寧のため祈祷を続けていた。
しかしある時、その力を欲した勢力の襲撃により、里は崩壊してしまう。
生き残りは、長の娘にして巫女である星子ただ一人。
離れた社にて祭祀を執り行っていたため難を逃れるも、里の惨状に慟哭する。
復讐の念に取り憑かれた星子の声に応えたのは、一振りの刀。
御神体と称される刀が発する思念は、星子の身を代償として仇討ちを請け負うと持ち掛けた。
無力な少女に選択の余地はなし。
かくして星子を依り代とした刀は、宿主の大願成就がために嬉々として業を振るう。
その道筋や、快刀乱麻の如し。
二者の出会いはやがて、更なる戦乱の火種となって飛び火してゆく事となる。
阻む者全てを斬って捨てたその先に、果たして何が見えるのか。
刀とあやかしが織り成す幻想活劇、ここに堂々開幕なり。
※和風要素の習作です。
日本神話がベースですが、時代は特定せずにごちゃ混ぜなので、舞台はほぼ異界です。
平安あたりの日本に似たどこか。そのくらいの認識で。
試験投稿につき、気軽に感想ご意見お寄せ頂けると嬉しいです。
続きが気になれば、応援よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 07:10:00
313906文字
会話率:32%
若き剣士・空真(クーシン)は、二度と来たくなかった彩竜市に来てしまった。
今年、彩竜では、四年に一度の月虹祭(げっこうさい)が行われる。
すべての城門は封じられ、夜ごとに変わる七色の月のもと、七日七夜のお祭り騒ぎがくりひろげられるのだ。
―
―赤は血の色、はじまりの色!
人びとの歓声とは裏腹に、空真の心は暗い。ここに居ると、忘れたい記憶がよみがえってくる。
『俺は、剣と踊れなかった……』
剣を頼りに、ただ流されて今日まで生きてきた空真の前に、天才少年幻奏士・楽霆(ラクテイ)との出会い、彩竜市を揺るがす陰謀、逃げ続けた過去との対決が待ちうける。
これは、剣に魅かれた一人の剣士と、彼が出会った天才たちとの物語。
赤月、橙月、黄月、緑月、青月、藍月、紫月。
七色の夜が終わるとき、彼は答えに辿りつく。
中華風異世界ファンタジー・幻想活劇小説、連載開始。
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第21回書き出し祭り第三会場 参加作品です。
(本文に3文字の変更&あらすじ変更)
実は続きがあります。最後まで話も決まっています。
完結しますので、よろしければお付き合いください。
七色の夜+途中に過去の章で、20万字くらいを予定しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 20:10:00
24974文字
会話率:27%
少し不思議で、大正浪漫と文学の香りが漂う物語。
舞台は大正四年。
原稿依頼の初仕事を成功させるため、東京までやってきた新人編集者の主人公・虎丸。
謎に包まれた美貌の幻想文学作家・八雲に会えたはいいが、なぜか原稿と引き換えに怪異と闘わされ
てしまうことに。そのまま五人の小説家が暮らす怪しい洋館に居候することになってしまった。
彼らの書く文字には不思議な力が宿っており、次々と怪現象が起こっていく──
文字と言葉を操觚《あやつ》る小説家たちの、異能力バトル&和風ファンタジー!
※エブリスタ、マグネットマクロリンク、ノベルアッププラスにも掲載中(こちらはイラスト入り)。
※第三回マグネット小説コンテスト銀賞受賞作。現在権利は作者に戻っています。
※実在する作家や作品の名称も登場しますが、ストーリーに絡むものはすべて架空です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 18:12:25
520244文字
会話率:48%
「あたしの名前は赤眼のセンリ。芸を売って生計に変える芸人さ。さてさて、今回話すはあたしが腐れ縁のあの差配屋、サジの野郎と出会った話。恥ずかしいことに銭無し飯無しの行き倒れをあの野郎に助けられ、その助けついでと儲かる仕事とやらを紹介してくれた
んだが、あいつのうまい話にゃ、必ずってほどに裏があり――」
女芸人「赤眼のセンリ」が夢幻の舞で美々しく魅せる伝奇シリーズ、スピンオフの前日譚。
※カクヨム自主企画「第四回こむら川小説大賞」(講評URL→https://note.com/violetsnake206_/n/n54c31725fef5)に参加し大賞をいただきました。作品冒頭のイラストは副賞として、とらさん(http://toramaru.daa.jp/toramaru/)に描いていただいたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-05 21:41:58
13000文字
会話率:58%
「あたしは赤眼のセンリ。芸を売って生計(たつき)に変える芸人さ。まったくツキってもんは、落ちたときはとことんまで落ちるもんだね。なんだってこんな月もさやかの風情な夜に、生首なんかになって吊るされなきゃならないんだか――」
女芸人『赤眼のセ
ンリ』が首なしの首斬り旦那を追い詰める、幻想活劇第四弾!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-13 21:30:41
8061文字
会話率:53%
「あたしは赤眼のセンリ。芸を売って生計(たつき)に変える芸人さ。まったくドジな話だが、夜の小堀に落っこちて風邪を引いちまった。情けなく部屋で寝込んでいたんだが、はてさて、ここにタチの悪い見舞い客が次から次へとやってくる。まったくこいつらどう
してくれよう……」
女芸人『赤眼のセンリ』が百鬼の前で万華を咲かす、幻想活劇第三弾!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-06 21:42:11
8404文字
会話率:53%
どこからともなく笑い声が聞こえてくる。さては今宵も誰ぞが化かされたか。
化かしたのは山の怪異である“天狗”を名乗る、水目桜月鳥(ミズメノサクラツキトリ)なる翼を持った不思議な物ノ怪。
しかしミズメは、出羽国が月山を根城に、悪徳役人を騙
してその富を貧者に分けたり、暴れて手が付けられない物ノ怪を退治する自称正義の物ノ怪である。
ある満月の晩、ミズメがいつものように愉しく辻捕り男を化かしていると、雇われ巫女が物ノ怪退治と称して立ちはだかった。
彼女はお人好しで方向音痴の巫女、その名は乙鳥(オトリ)という。
ふたりの出逢いが日ノ本を巻き込む大難事へと発展してゆく……。
狐狸に蛇に穴熊。神に物ノ怪、悪鬼悪霊、坊主に仙人。武士に狩人、貴人に変態、陰陽師。これらを相手取り、天狗と巫女が大暴れ。
歌詠み袖交う、みやびやかなる都人の時代を舞台にした平安幻想活劇。
あなたもきっと、天狗に化かされるに違いない。
※毎日16時(17時から変更しました)に1話づつ更新。全129話。
当作品は拙作、https://ncode.syosetu.com/n2216fs/と同一世界で別の時代のお話です。
ストーリーは独立していますが、読んでいると見えかたがちょっと変わってきます。宜しければ是非。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-06 16:00:00
873813文字
会話率:47%
破天荒な主人公が繰り広げる予測不能かつ奇想天外なファンタジー小説の決定版。妖艶な美女、暴虐を具現化したような悪漢、そして正義の英雄という曲者ぞろいの幻想活劇です。興味を持ったかたは是非、一読してみてください。損はさせません。
最終更新:2019-05-13 02:59:51
2143文字
会話率:25%
悪人が流す涙や悪夢から流す涙を収集し、そこから違法な薬を製造する組織・月涙夜盗。そこに所属する落ちこぼれのコーディーはある日ショー・ガールのシンディーと出会う。次第に惹かれ合う二人だが、そこには多くの障害が待ち受けていた。純粋すぎるコーディ
ーが不条理な世界を相手に戦う幻想活劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-19 19:47:47
18208文字
会話率:57%