三年前に助けた少女は、どうやら本当は白髪だったらしい。
そのことを知ったのは、藍沢ひなぎが歌手としてデビューしたときだった。
白髪で美少女で歌も上手い。曲もよい。となれば売れない理由がない。デビューしてすぐシンデレラのようにスター街
道を駆け上がっていく姿を、柏木飾はテレビの前でなんとなく眺めていた。
出会ったときに連絡先も交換してはいない。だからあれ以来自分とはなにも関わりがなかった。
たった一瞬、関わりがあっただけだから忘れられているかもしれない、と思った。
でも、案外そうではなかったらしい。
「よ、よかったぁ……忘れられていたらどうしようかと思ってたんだぁ」
ひょんなきっかけで再会することになったひなぎは、心の底から安心したように胸を撫でおろしていた。
べつに、ひなぎと再会できたことも、忘れられていなかったこともうれしいけれど。
でも、ちょっと待って。
……すでに人気者になったひなぎが自分のことを好きみたいなんだけど、どうすりゃいいの?
―――
【注意】
ラブコメちっくなあらすじですが、シリアスな展開もあります。ご注意ください。
音楽モノです。
ガイドラインに基づき、実際にある歌の曲名まで記載することがあります。歌詞の引用はしませんが、なんらかの問題が生じた場合は本文に訂正が入る場合があります。ご了承ください。
なお作者は音楽に関してはど素人なので、甘い表現があるかもしれません。
また、引用元についての解説は、ネタバレになる可能性があるのであとがきという形でまとめて注釈入れさせていただきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 00:10:00
352195文字
会話率:37%
桜ももう散りかけた春の夜。火照った身体を冷ましに外へ出かけた僕と、その中で出会った着物を着た少女とのお話。
少女は僕にこう言った。
「わたしは、春を売っているんです」
最終更新:2023-12-06 15:28:16
5064文字
会話率:47%
大学進学からふと帰省してきた元陸上部な先輩と、二つ年下の高校三年生の文学少女がいちゃいちゃする話です。
(ほんわかした百合作品です。ガチではないので、女子同士のいちゃいちゃが好きならぜひ)
最終更新:2023-11-26 16:12:24
6224文字
会話率:32%
生まれつき青色が見えない少年・夏目伊織はその日転校してきた藤沢夏澄の髪が青く染めてあることに気づかず、きれいな黒髪だと褒めてしまう。そのことで伊織の秘密を知った夏澄は、放課後公園へ伊織を呼び出した。他愛ない会話をした後、伊織は夏澄に一目ぼれ
をしたと告白され、お試しで付き合うことになる。しかし、伊織は青色だけでなく、他の色や音も徐々に見えなく、聞こえなくなっていることに気づいてしまい、半分無気力で過ごすようになった伊織に夏澄は_
モノクロに染まった少年に差した、澄んだ夏の色折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 07:00:00
42201文字
会話率:38%
妻の奈々美と娘の美波と暮らす日々に幸せを感じていた。
ありきたりで当たり前のこの日々が永遠に続くものだと思い込んでいた神林仁(かんばやしひろし)。
しかし…その幸せは永遠とは行かなかった…
最終更新:2022-01-17 02:45:00
14356文字
会話率:39%
「ねぇ……くん、起きてよ。一緒に遊ぼう」
医者を目指す高校生、吉野公星。
高校生になった公星は頻繁にとある夢を見る。
はっきりとしないこの夢は一体何なのか?
だんだん明らかになっていく秘密と進展する人間関係。
公星、蓮希、蓮、姫華、夏澄の
それぞれの恋の行方は?
学園恋愛ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 21:34:36
66118文字
会話率:38%
心臓が生まれつき弱い山本夏澄。
そんな友達もいない運動もできない夏澄に、友達だと言ってくれる少年渡辺祐樹。
祐樹が考案した遊びそれがゾンビ鬼。
ゾンビ鬼で夏澄は一緒に遊ぶことができ、一生の思い出を作ることが出来た。
しかし、翌日夏澄は転校し
てしまう。
そんな夏澄の最後の手紙でのメッセージ。
ありがとうの言葉をのせたメッセージは祐樹への感謝の言葉だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-27 05:39:48
3356文字
会話率:31%
兄弟喧嘩の途中、放り込まれたのはケモ耳世界。「ようこそ天空の乙女」って言われたって、同意なんてするもんか。ひたすら溺愛してくるドラゴンに辟易しつつも異世界を堪能……、ってするわけないでしょ!だって私は動物アレルギーなんだから!!
溺愛ドラゴ
ンに退路を塞がれつつ、何だか分からないうちに国の暗い過去を知っちゃったり、ドタバタしちゃったりする話。
※前半ラブコメ、中盤どシリアスの予定です。ご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-12 13:00:00
153803文字
会話率:23%
マリアンヌは天上天下唯我独尊の我が侭令嬢であった。ある日、突然の天啓を受けるまでは。――『お天道様が見ているからね』。天啓を受けたからには悪行は鳴りを潜め、品行方正に生きる……、ということはなく、相変わらず選民意識高く自由気ままに生きていく
マリアンヌ。周りを巻き込み、面白おかしく暮らす彼女の前に現れるのは、王子に異母弟、騎士etc...、ついでにヒロインの可愛い女の子!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-22 13:00:00
56694文字
会話率:35%
〝つがい〟――他者からのくちづけによって生かされる者。
その中の一人、綾音はつがうべき相手(孝仁)に置いて行かれた。緩慢に弱っていく体で生きる綾音の前に、孝仁の代わりに現れたのは獣のような男。彼との出会いで変わりゆく自分に綾音は戸惑い、そし
て惹かれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-12 17:00:00
62368文字
会話率:18%
西暦、2108年。
環境問題さえもを克服した人類が住まう地球。
しかし貧富の格差は広がり、世界に戦争は溢れ、犯罪は増加の一途を辿っていくばかり。
辛うじて仮初の栄華を誇っているその世界で、人類はある一つの能力を手に入れた。
超能力と呼ばれ
るその新たな力は、新たな差別と偏見をもたらし、そして新たな憎しみを与えることになる。
そんな世界の極東にある一国の都市、東京での話。
昼行燈で誰に対してもフレンドリーな男、阿久津 夏澄(あくつ かすみ)。
冷静でぶっきらぼうな青年、黒上 晟(くろがみ せい)。
容姿も性格も好対照な二人は東京警視庁刑事部の超能力犯罪対策課、通称"PCD"に務め、能力者が起こす事件を追う身。
彼等には暗い過去があった。
そして、それ故に強い望みがあった。
いくつもの事件に翻弄されながらも、己のその願いの為に二人は眠らない街――東京を駆けまわる。
何物よりもどす黒い憎悪を抱くことは悪しきことなのか。
煮えたぎる怒りは許されないものなのか。
四肢を切断されるような悲しみは忌避されるものなのか。
生命活動さえ止めてしまいそうな絶望は、目を背けるべきことなのか。
強者の論理の下に"供物"にされた者たちの逆襲が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-27 00:39:23
26476文字
会話率:29%
突然決まった転校。普通のギター少年、光《あきら》は成り行きで転校先の軽音楽部に入部することになる。軽音楽部で光を迎えるのは、朗らかだけどしっかり者、部長の夏澄、80年代のバンド少女を髣髴させるメタル少女 六価、ヘアバンドの一昔前のギャルゲ
ヒロインよろしくな美少女 生穂。
だが、順調だったはずの初ライブで光たちを襲った奇妙な出来事をを皮切りに、ごく普通のはずだったバンド活動は、奇妙で突拍子もない大事件に巻き込まれていく。
渦巻く音、不気味な闖入者たち、吹きすさぶ暴力、暴言しか吐かない少女たち、そして……
巷のオサレでスタイリッシュなバンド物とはまったく逆方向を突っ走る異次元バンドファンタジー……アクション?ラブコメ?
……でしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-16 00:02:11
77740文字
会話率:47%
主人公・木花 開耶(このはな さくや)は南海市立南海高等学校(なんかいしりつなんかいこうとうがっこう)に通う、平凡な日常に飽きることにも飽きた高校二年生。そんな彼の数少ない友人兼親友・神屋 春樹(かみや はるき)、と同じ中学出身で学年一の天
才・櫛灘 夏澄(くしなだ かすみ)と、幼稚園の頃から開耶とずっと同じクラスの幼馴染・豊玉 美七(とよたま みな)の仲良し四人組が送る学園コメディー……では無く、日常を逸脱したSF恋愛・友情物語。
**大変申し訳御座いませんが諸事情により更新停止中です**
ああ、全部書き直したい……(-_-;)(2014年08月27日追記)
とりあえず、『新・木花開耶物語』として改訂版らしきものを執筆開始しました、掲載予定は未定です(2014年10月27日)
形式としては、『IDEAL―仮想理想世界―』と同じく1話が短い分割となる予定です。
―※12月1日更新分※―
『新・木花開耶物語』として書き始めるにあたって、こちらはタイトルを『旧・木花開耶物語』と改名して完結にしたいと思います。
ブクマ登録や評価ポイントを入れて下さった方々、ありがとうございましたm(_ _)m
改名と完結設定は年末頃に行う予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-11 20:15:45
307078文字
会話率:36%
何でも始めから他人よりこなしてしまう社交的で明るい沢緑 律子、勘が鋭く圧倒的なスピードで真相に辿り着いてしまう大人しくもの静かな椎葉 夏澄。この二人が巻き込まれる、日常にちりばめられた些細でありながら不思議な事件たち。そして、すべての謎を解
き明かす少女、夏澄自身が秘めた謎とは・・・?ライト・ミステリ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-26 00:24:59
12613文字
会話率:33%
見た目女の子な男の子、葵と幼馴染みの一ヶ月後。でぃあまいとらぶるめーかー!の続編です。
最終更新:2007-03-29 00:21:22
3368文字
会話率:64%
どこからどう見ても女の子に見える柚木葵、16歳(♂)。彼の悩みは外見………ではなくて、幼馴染み!幼馴染みの夏澄と振り回される葵。二人のとある一日の話。
最終更新:2007-02-13 01:04:03
4127文字
会話率:69%