『魔術』という技術が世界に登場してから二世紀。
極東の島国、日本帝国に存在する魔術の名家に、一人の男児が生まれる。
彼には、魔術の才能がなかった。欠片も無かった。魔術師の家系ですらない一般人でも、僅かなりとも持っているという魔力を一切保
持していなかったのだ。
優秀な魔術師を輩出する事で家格を上げている名家にとって、魔術の才能を持たない事は許し難い罪でしかない。
父は失望し、母は恥と言った。姉は軽蔑し、妹は侮蔑した。
やがて、彼は抹消される。戸籍を消し去り、生まれてきた事実を消し去り、そして彼自身は未開の原始の森へと捨てられた。
幼い子供であった彼に、そんな場所で生きていく能力はなく、時を置かずして死ぬと誰もが思っていたし、彼本人ですら遠くない死の気配を感じていた。
だが、彼は生き残った。
力を付けて、知恵を磨いて生き残った。
全ては復讐の為。
自分を無き者とした実家への、その価値観を培った世界への復讐の為に。
物語は、彼――刹那が世界の表舞台に上る所から始まる。
【令和2年4月2日、書籍化します!】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 00:00:00
1736646文字
会話率:24%
魔王を討伐するために異世界召喚された勇者が最終決戦を目前にいなくなった。
約束を破られ、一時は絶望した魔女は、彼と共に歩んだ思い出の旅路を一人で行き、勇者に代わって魔王を倒す決意を固めた。
再び、魔王城にたどり着いた時、すべての謎が解ける
。
勇者はどこへ消えたのか。
二人の約束は守られるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 17:07:17
30300文字
会話率:32%
魔王軍の支配を受ける、どこにでもあるような国。しかしその国には──勇者がいなかった。
勇者不在によりまとまらないパーティ。そんな先の見えない状況を、魔術師のフィリネ達はどう打開していくのか。
勇者不在のファンタジー、ここに開幕。
最終更新:2023-09-11 19:00:00
116688文字
会話率:53%
自称魔法使いのアリルは、見た目は17歳の可愛い女の子。
けど、その正体は、かつて世界を滅ぼした『魔法』が封印された『彷徨いの魔の森』に棲む魔女。
世界各国では国同士を牽制し、パワーバランスを保つために『兵器』の開発に踏み切った。
魔王空席に
して勇者不在の時代。
世界は、平和に見てとれたが、かつて世界を震撼させた魔王──が用いた『魔法』の『兵器転用』をめぐり、国家間の新たな争いの火種となっていた。
そんな中、アリルは『彷徨いの魔の森』の攻略を命ぜられた青年と、惚れ薬の原料となる魔性植物──コロリ茸を採りに出掛けた道中で出会う。
魔女連行を口にした青年。
生かすべきか、殺すべきか。
アリルは、魔女として一人の少女として、葛藤する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 19:14:43
9726文字
会話率:28%
魔王討伐当日、勇者に「一緒にいけない」と言われた。信じられなかった。
幼いころから魔王討伐のために一緒に修行したきた。彼のためなら勇者のパートナーとしての掟もやぶったし尽くしてきたというのに……。
勇者に捨てられた勇者のパートナーなど生
きている価値はない。国からの支援は打ち切られて、役立たずの烙印がおされる。
そもそも、パートナーがないと魔王討伐は不可能なはずである。つまり他にパートナーが作ったに違いない。
腹が立ち、勇者を恨んだ。それ同時に死にたくなった。
気づくと魔物も森にいた。魔物が襲ってきたが戦う気にならずに呆然としていた。死んでもいいと思っていた。その時、姉が助けにきた。必死に自分を助けようとする姉が魔物に押されていた。それを見て慌てて助けようとした。姉を助けることはできたが自分は腕を失うことになった。そこで初めて自分の未熟さを知った。それから修行をし姉と共に勇者を追った。
魔王城で勇者に会うことができた。しかし、そこで魔王討伐にするには勇者の命が必要であることをする。勇者の身体に魔王を封印しそれをパートナーが勇者ごと討伐するのだ。
勇者は自分を殺人をさせないために、捨てたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 00:00:00
103238文字
会話率:40%
あまりにドクズすぎる勇者スクドは、勇者の癖して勇者パーティーを追放された。
追放をきっかけにこれまでの行いを見つめ直すスクド。
これはドクズ勇者スクドが更生するまでを更生譚であり、勇者不在の奇妙な勇者パーティーメンバーが織りなす魔王討伐の奇
怪譚である!と、思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-17 19:30:28
1352文字
会話率:34%
世界を救った勇者は平和な世界では邪魔者とされ世界から追いやられた。
それから10年、世界は勇者の警告通りに再びモンスターの侵攻を受ける。
10年前に勇者に救われた少年は、勇者不在の世界で留守を守る為に、勇者と同じ巨大ロボットを建造。モンスタ
ーと戦い、人類を守り、学校でギャルや生徒と生活し、過去の因縁から大国の政府とも関わることに。
勇者の帰還を誰よりも待ち望みながら、天才的な頭脳でひとり孤独な戦いを続ける薪鳴千紘の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 01:42:25
138835文字
会話率:27%
子どもが十二歳になると各地に建てられた教会に赴き、己の天職を示され大半の人がそれに従って今後を生きていく。
そんな中、異世界転生を果たした少年ライアスは《勇者の運び屋》という名誉ある職を与えられる。しかし、全国を探しても勇者として該当する人
物は一向に現れない。数年たっても見つからなかったため、ライアスは十六歳になると『歳のとらない部屋』に監禁されることとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 15:11:58
4683文字
会話率:15%
ある異世界の遠い遠い昔、後に原初の魔王と呼ばれる魔王を撃ち滅ぼした勇者が居ました。
魔王を倒す道のりは幾百もの死が待ち構え、勇者...彼女が一番大切にしていた者を失ってまで魔王を撃ち滅ぼし、彼女は魔王により永い、永い封印をされ、その間にも邪
神によって魔王は幾度も復活しましたが勇者不在の中幾万もの英傑が産まれては死に、何とか現在まで人類は生きながらえています。
さて、この物語は原初の魔王の時代に生まれた誰よりも努力し、誰よりも強さを渇望し、一度は勇者を差し置いて人類最強にまで上り詰めた男のもう一度の軌跡の物語です。――――――――――――はい、何度も小説を書いている身ですが今だ小説を完結させたことはありません、この作品こそは完結させるつもりですが長くても30話ほどで終わると思います、それと時間の都合で週一投稿で頑張らせていただきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-26 18:31:26
11612文字
会話率:27%
人間の少年はエルフのパーティに荷物持ちとして雇われていたが、最近持てる荷物の量が減ったとして追放される。少年はパーティ追放されると勇者に覚醒する運命にあると神託を受けていたが、パーティにエルフしかいなかったのが運の尽き! 時間の感覚がずれて
いるエルフたちが気長に少年の成長を待ってくれたため、追放されることなくズルズルと荷物持ちを続けてしまい、気づけば七十年も経っていた。そう、少年はもはやジジイになってしまっていたのである。そりゃあ、荷物も持てなくなる。八十歳のジジイはパーティ追放を機についに勇者に覚醒するも、魔王は勇者不在のまま四十年前に倒したし、孫やひ孫はかわいいし、生い先は短い。今さら勇者に覚醒してももう遅い。気づいたら手に入れていた聖剣は、キラキラ光ってきれいだし、ベビーベッドの上につるして、ひ孫をあやすのに使おう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-28 19:31:47
3379文字
会話率:18%
わたしは突然異世界に召喚された。召喚魔方陣に立つ4人。そこで知らされる驚愕の事実。
「勇者がおらぬな……」
「おりませんね……」
勇者抜きでの異世界転移。果たしてわたしたちは生き残ることができるのか!?
大長編、勇者無しの異世界冒険譚
、ここに開幕!!(しません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-13 22:19:05
3035文字
会話率:52%
これより、リートゥス王国に降り掛かる厄災を振り払う為に勇者召喚が始まる。
園田大成は14歳の誕生日に勇者として召喚されるのだ。
最終更新:2020-10-18 14:43:11
9507文字
会話率:45%
魔王復活の初戦、世界は勇者を失った。以降魔王軍との戦いは辛うじて拮抗し、世界はわずかな時間で勇者を探していた。勇気ある強者よ、我が御旗に集いて共に魔を討ち滅ぼさん、と。
それから10年が経とうとしていた。勇者は未だ現れないが、それでも世
界は残っていた。人間はまだ生き残っていた。
残された国々は決意した。期日までに力を示したものを勇気ある戦士、勇者として認め、魔を討つための力を授けん。
これは神ではなく、人の選んだ勇者による魔王討伐作戦である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-02 23:56:10
1332文字
会話率:5%
勇者が悪の宰相から世界を救った後の世界。そして、勇者がいなくなった世界。
世界は光を失い、混沌の戦乱の世界へと変貌してしまった。
見渡す限り、争いしかない世界。いくつもの悲劇が誕生してしまう。
そんな世界で、処刑場を荒らす一味が存在した。
その一人である『黒』は口先で権力者たちを翻弄していく。強力な力を持つ部下とともに。
今日も彼らの悪名がその混沌なる世界に広まっていく。
彼らのそれぞれの思惑を持ちながら、彼らは動いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-17 21:34:04
142836文字
会話率:49%
夢の中での子育て依頼は夢ではなかった。
どうするべきか困った私は学生時代に仲の良かった友達に相談してみることにする。
最初こそ意味不明な状況に困惑されたものの、母親としての子育ての先輩はやっぱり頼りになった。
いつでも頼ってくれていいとの言
葉に気持ちが落ち着いた私は、預けられた子供に名前を付け、一緒に生きていくことを決意した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-20 12:05:04
5162文字
会話率:63%
とある理由で前職を辞めることとなり再就職に苦労する日々の中、不可思議な夢を見た。
曰く、自分たちの種族の危機を救うため、この世界で魔王様を預かって育てて欲しいとのこと。
提示された思わぬ好条件。つい了承してしまう私。
目覚めると実は夢で
はなく…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-05 18:40:44
5091文字
会話率:48%
無限、永久に繰り返し、必ず定められたところへ回帰する―――。
出会ったのは死臭が立ちこめ屍が折重なる戦場跡。後に魔王となる彼女は、そのときはまだ何も知らぬ姫様だった。魔王となった彼女の傍に付き従う側近となる少年は、戦場に倒れ死を待つのみの戦
闘奴隷だった。
―――妙に達観した一風変わった姫様に拾われた少年が、散々に振り回されながら彼女を守り彼女に守られて過ごした日々を回想しつつ、相変わらず振り回されてる物語。
―――シリアスにみせて実は気の抜けたほのぼのコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-07 07:00:00
2281文字
会話率:45%
帝国の女王に生け捕りにされた魔術師のマウは、魔霊と呼ばれる異形たちが暮らす国で働くことを余儀なくされる。人類の天敵たる彼らとの共同生活を送るうちに、やがて国際指名手配されたマウの転落人生に先はあるのか。
魔法使いがお伽話の住人とされる世界を
舞台に、社会から落伍した魔術師の日常を綴った冒険しないファンタジー。
現在の進行度…帝国軍元帥が新規装備をお求め中…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-26 23:36:37
133729文字
会話率:22%
魔法使いを育成する村で生まれたサイド。勇者が行方不明になってしまったため、魔王が復活してもいないのに旅立つはめに。ところが、勇者を見つけても裸足で逃げ出すような凶悪顔のシーフが無理矢理仲間に加わってきた。サイドは無事シーフくんと別れて勇者を
見つけることができるのか。基本はシリアス、掛け合いはコメディな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-09-19 00:04:55
55192文字
会話率:50%