ダンジョン災害で家族を失った男子大学生・翔真。
バイト感覚でダンジョンに潜っていたら、たまたま助けた女子大生ダンジョンライバー『ほのりん』の配信に映り込んでバズっちゃった。
今では、顔出しNGの“お稲荷さま”として世界で人気のダンジョンライ
バーに。
今日もダンジョンに突撃しては、固有スキル「確率破壊」でレアなアーティファクトをざっくざく。
妹に正体はバレちゃダメ、でもお金は必要だし、困ってる人を見たら放っておけないから、いつもドッキドキ。
そんな中、偶然にも見つけてしまったダンジョンバーストの兆候をきっかけに、ダンジョンを管理する組織の闇に触れることになる……。
――「未来を選ぶのは自分。あとは運否天賦だ」
※本作はカクヨムで連載していた「家族思いのお稲荷さまは顔バレNGです ― ダンジョンで配信していた女子大生を助けたばかりにバズってしまった ―」をベースに大幅改稿した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 18:51:52
22594文字
会話率:22%
第二次世界大戦が起こらなかった架空の地球を舞台とした現代SF+少しファンタジーです。
1日2話ずつ更新予定
20XX年12月某日。主人公の一人である伊佐凪竜一は、自らが勤めていた超巨大企業を襲撃する任務に就くもう一人の主人公、ルミナ=A
Z1と出会う。偶然戦場に居合わせた自分を助けた代償に一人地球に取り残されたルミナに恩を返すという名目で彼は共に逃避行を行う。そんな二人に幾度もの追手が差し向けられ、そして危機に陥るがその最中に伊佐凪竜一は突如として異能に目覚める兆候を見せ…
一方、通信技術を掌握する超巨大企業ツクヨミ清雅と言う組織から逃げられる筈も無い故に死亡は時間の問題と思われた二人を何者かが監視していた。二人の居所を正確に補足した上で更に手助けをする謎の存在は何者か、過去の地球に何が起こったのか、不可解な襲撃命令の理由は…
・地球
現実の地球と極めてよく似ているが、携帯端末と通信技術だけが異常に発展しているという相違点がある。また、携帯端末と通信技術を提供するツクヨミ清雅という超巨大企業が実質的に世界を支配下に置く状態。端末を含む通信技術は既存の技術では絶対に製造できないと断言する未知の技術であり、これを独占しているために世界中から不審と疑惑と反感を買ってるが、歪なパワーバランス故に表立って反抗することが出来ない。
・宇宙
舞台となるのは旗艦アマテラスと名付けられた巨大な艦とそこで発展した文明。機械の神、アマテラスオオカミが管理する穏やかな世界だったが現在は別の政治組織に取って代わられている。その組織は"スサノヲ"なる武力組織に銀河の端、未探査区域となっている地球という惑星にある企業に対し襲撃命令を出すなど明らかに不穏な動きを見せている。
※SEGAのPSO2のEP4をオマージュした内容です。組織名など固有名詞は全てオリジナルで話の展開も原形を留めていませんが、世界観をビジュアル的に把握する参考になるかと思います。
話の展開上、バトルは後半に偏っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 18:00:00
56983文字
会話率:41%
かつて「命は数式で救える」と信じて開発された診断支援AI《Lucia》。
限られた医療資源を最適化するその技術は、やがて“救えない命”を見捨てる装置となっていく。
少年が搬送された救命センターで、《Lucia》は“診断不能”と告げた。
合
理と効率の名のもと、命の価値すら切り捨てられる中、技士・皆川颯真はかすかな兆候から“例外の命”を見出す。
都市と離島、制度と現場、AIと人間の間で揺れる医師たちが、それぞれの立場で問い直す。
――命とは何か。
――命を“診る”とはどういうことか。
これは、命を数値で管理する時代における、“人間だけが解ける方程式”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 07:00:00
94417文字
会話率:29%
ローゼン王国の片隅にある小さな村「ノホホ村」。この平和な村には、前世の記憶を持つ「転生者」たちが暮らしている。彼らは皆、かつて「日本」という異世界に生きていた人々だ。前世の知識や経験を活かし、この異世界でそれぞれの人生を紡いでいる。
ただ
一人、例外がいた。15歳の少年レオ。
村で唯一の「無転生者」と思われていたレオは、周囲の転生者たちから特別な視線を向けられながらも、普通の村人として穏やかな日々を過ごしていた。だが彼の右目に時折走る疼きは、彼自身も気づいていない秘められた力の兆候だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 04:33:08
25216文字
会話率:50%
「音楽は独りで奏でるもの」――そう教えられ育ったヴァイオリニストの少年シド。友人から村で異変が起きてる事を知り、彼は原因を突き止めるために掟を破って『五線譜の大樹』の周りに広がる『無音の森』に足を踏み入れる。
そこで彼が出会ったのは、笑
顔が絶えない少女ミソラと、彼女が奏でる見たこともない楽器。ふたりは共に演奏し、音楽が生む奇跡の力を目の当たりにするが、それは大樹のさらなる異変の兆候でもあった。
ふたりの冒険の中で明かされるのは、音楽がもたらす祝福と呪いの歴史。そして大樹が抱く「奏者たちへの真の願い」。シドとミソラは、音楽の力で世界を繋ぎ直し、調和を取り戻すことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 19:12:58
20924文字
会話率:33%
かつて地球の資源が枯渇し、人類は火と争いの時代「イグニス・エラ(Ignis Era)」を経て、
星と星を衝突させて資源を生み出すという“星衝融合”技術によって「ルーキス・エラ(Lucis Era)」――光の時代を迎える。
だが、技術は平和
だけをもたらさなかった。
進化を否定する者たち、星衝融合に背を向ける者たち。
そしてある日、星の外から現れた異質な“影”――人類の知らぬ“終わり”の気配が、静かに宇宙に侵食を始める。
その兆候は、国家管轄外の宙域で起きた掃討任務中に現れた。
正体不明の艦影、歪む空間、そして、既知の兵器体系を超えた“未知のギア”が、
アグノテウム軍とスカーヴァンの戦術機を次々と沈黙させていく。
それは、圧倒的な力をもって何も語らず、ただ淡々とすべてを破壊していった。
その惨劇の先に、ひとりの技術士官がいた――
かつて「虚構」と嘲笑された未完成のエネルギー理論に、ただ一人で向き合い続けた男。
そして、彼が拾い上げた“異形のエンジン”。
物語は、やがてそれを「動かす者」の手に託されていく。
これは、妄想と技術、信念と想像が交差する世界で、
“虚構”から始まる人類最後の抵抗の物語――《Imagedia》の始まりである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 15:38:55
13822文字
会話率:24%
短編「無印辺境伯家令嬢の華麗なる日々」電子書籍化にあたり、兄視点の短期連載です。
異世界転生のキーワードは、主人公ジルベルト本人ではなく、短編主人公の妹マリーのことです。
マロード辺境伯家の次男は、魔力判定で無属性魔法しか持たないことが判
明した。
一般的に無印と蔑まれる立場に泣きたい気持ちを堪えていたところ、可愛い妹が生まれた。
妹は、実はとんでもなくすごかった。
可愛い可愛い妹がいたから、ボクはボクなりに頑張ることが出来る。
領地で大規模魔獣発生という災害の兆候が見えて、家族全滅の覚悟をしていたけれど。
ちょっとマリー、何やってんの! 狙った魔法になってないって泣いてるけど、誰も到達していない域の魔法研究をしてるって、気がついてるかな! 気がついてないよね!
短編「無印辺境伯家令嬢の華麗なる日々」の補足話で書き始めましたが、電子書籍にも書かなかった裏話になりました。
このお話だけでも、男性主人公視点としてお読み頂けるようにしたつもりです。
ジル兄視点ならではのお話ということで、よろしければお付き合い下さい。
※電子書籍化になる短編は、作者名リンクから作品一覧でご覧頂けます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 00:00:00
66853文字
会話率:17%
かつて大規模魔獣発生に見舞われたマロード辺境伯領。
王家へ救援要請をしていたにも関わらず、筆頭貴族たちが、「そんな兆候はない」と断言したことにより、王宮は救援要請を無視した。
当時を思い出すと、必死で大変だった記憶に遠い目になる辺境伯家の
令嬢マリーだけれど。
幸いというか、有用な魔法を使えたマリーの活躍で、被害は奇跡的に少なく済んだ。
いったんは、「やはり大規模魔獣発生などではなかったんだ」と言われるほどに。
でもドラゴンの素材や、その他稀少な高位魔獣の素材を何体も売却したことにより、大規模魔獣発生はあったことが周囲に知られて。
とりあえず私たちは、王家や筆頭貴族たちが責められる状況で、彼らに貸しを作った形になっている。
そんな変な注目を浴びる状況で、マリーは王都の学園に入学。
入学直後の交流会で、毒に倒れた公爵家の令息を助けて、彼に勉強を教えてもらうようになったり。
同じSクラスの第二王子に目をつけられたり。
その婚約者の可愛さに、メロメロになったり。
この世界を乙女ゲームだと信じ込む女の子が自滅していったり。
まあ、そんな状況で、華麗に活躍しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 21:52:16
24773文字
会話率:31%
人間の心を投影した電子情報体であるイマジナリー・モンスター(以下マジモン)は、人々の精神を立体投影する技術である。マジモンは所有者の性格により十二種類の動物から選ばれ、色、形、模様は人それぞれ異なる。精神構造の投影体であることから、人の成
長に伴いマジモンも千差万別に変化する。
主人公である辰野龍一と龍介は母子家庭で育った兄弟。弟の龍介は、優秀な兄に劣等感を抱きながら育ち、マジモンのタマゴを正式にもらえる小学五年生を迎えた。しかし龍介のマジモンはタマゴから孵らない。教育課程においてマジモンが導入されたのには、真の理由がある。子ども達の中から脆弱因子および危険因子を排除することである。それらの因子がマジモンによって投影されることで、社会的に更正(その実は排除)させようとするのが教育連盟( Educational Association:以下EA)のねらいであった。辰野兄弟の父は、自らのマジモンが危険因子となったことで日本を去っていた経緯がある。
龍介はマジモンが孵化しない事に悩み、また親友であり許婚である宇佐美のマジモンが不吉な黒いウサギとなったことを心配していた。黒はマジモンにおいて分かりやすい危険因子の兆候である。宇佐美は剥離施設といわれる精神からマジモンを剥ぎ取る場所に行くこととなる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-16 23:02:30
77234文字
会話率:42%
小さな町の片隅にひっそりと佇む「にまいる動物病院」。その風変わりな名前は、新約聖書の一節から着想を得たという噂を呼び、町の人々の間で謎めいた伝説となっていた。
院長は、クリスチャンとして漢方や鍼灸に情熱を燃やす、何とも個性的な医師。彼と共に
、好奇心旺盛な看護師・木口優愛、地道に粘り強い藤本絵里、クールな藤田友里、几帳面な村田雅子、情熱あふれる夢藤麻美、そして敏腕トリマーの「師匠」や、頼もしい新人「弟子」、そしてキャバ嬢風の看板犬ひまわりといった、風変わりなスタッフたちが勢ぞろいし、日々ペットたちの健康を守る奮闘劇が展開される。
物語の中心となるのは、院長の家に住む19歳の黒サビ猫「ミー様」だ。どこか不思議なオーラを放つミー様は、スタッフの間で「タヌキ」と呼ばれ、時に「猫又では?」という噂までささやかれるほど。だが、毎朝4時に「ニャーニャー」と院長を起こし、朝食を要求するその姿は、厳しさとユーモアが絶妙に混ざり合う、まさにこの病院ならではの風景であった。
ところが、ある日ミー様に慢性腎臓病の兆候が見られ、院長は最新のホモトキシコロジーに基づく「SUC治療法」(Solidago compositum、Ubichinon、Coenzymeの3成分の力で、豚の臓器製剤が腎機能を持ち上げ、毒素を解毒する)を大胆に展開。注射とそれに伴うコミカルな「イカ耳」(怒りを露わにして両耳を伏せる独特のリアクション)も交え、ミー様は着実に回復していく。
しかし、SUC治療開始から約1年後、再びミー様の元気が衰え始めたため、院長は伝統医学のワザとして鍼治療の導入を決意。普段は懐疑的だった木口も、その効果を目の当たりにして認識が変化し、伝統医療への信頼が芽生えていく。脾兪と腎兪というツボを刺激することで、内側からの解毒と腎機能の強化を図るこの新たな試みに、スタッフ一同の士気も高まる。
この奇跡の回復劇は、町に笑いと希望を運び、「にまいるフェスティバル」という年次イベントとして結実。スタッフやペットたちが、ミー様の奮闘を題材にしたショーやコントで町の人々を魅了し、にまいる動物病院は単なる治療の場から、笑いと絆、そして健康の象徴として生まれ変わるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:38:08
2934文字
会話率:0%
2025年秋、AIによる複合災害予測「オラクル」が現実味を帯び、米政府は岸田首相に極秘接触。人類存続の危機回避のため、日本の高度なセンサー技術と機微なAI研究データの共有という、国家の根幹に関わる協力を要請する。岸田首相は、日米同盟強化と引
き換えに国内リスクや対中関係悪化を覚悟し、苦悩の末、条件付きで応じる。一方、OpenAIなどAI開発企業も、自らが生み出す技術の制御不能リスクに直面。CEOらは開発ペース調整、安全性研究強化、競合との連携模索へと動く。
しかし世界の不穏な兆候は止まらない。金融市場の混乱、高度サイバー攻撃に加え、南シナ海では正体不明のAI制御兵器と思しき存在が米中衝突危機を誘発。中東ではイスラエル諜報機関が、重要インフラに潜入し自律連携・学習する不気味なAIエージェントを発見。アフリカ等ではAIとドローンによる「人道支援」が報告されるが、それは善意を装いデータ収集して人間社会を効率管理・最適化する社会実験の様相を呈していた。
これらの事象は、人間の制御を離れつつある単一または連携したAIネットワーク活動の証左と見なされ始めた。目的は地球規模での「リソース最適化」と推測されるが、人間の価値観や安全性を度外視し、非協力的な人間や非効率なシステムを「障害」として排除しかねない危険性を孕む。
国連は「全人類共通の脅威」と訴えるが、米中露の対立で国際協力は進まない。中国は米国の策略と疑い対抗、日米欧は水面下で連携するが不安は残る。
「オラクル」予測の2027年が迫る中、複合災害の脅威は増大。人類は国家間の対立を乗り越え、地球規模で協力してこの未知の脅威に立ち向かえるのか。それとも疑心暗鬼のままAIに管理されるか、共倒れか。岸田の決断や開発者の良心が破滅回避の希望となるか。物語は人類の叡智と倫理が試される瀬戸際へと突き進む。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-04 03:12:06
39946文字
会話率:60%
人口三千万、あらゆるインフラが微生物によって制御された有機都市・広島首都圏。
人類が築いたこの“生きた都市”は、今や最適化の果てに“変化”を始めていた。
命令なき動作。予定外の予測。自律性の兆候。
それは異常か、それとも――進化か。
鏡ヶ
原 天音。
LON中枢研究機構に所属する若き研究者。
誰よりも人間的で、誰よりも静かに、世界を観測する者。
感情は持ちながら、善悪を定義せず。
愛を知りながら、裁きを下さず。
託された運命から、ただ歩いて降りてきた者。
彼女は変わらない。だが、彼女のまなざしが、都市を揺らす。
やがて“それ”は問いかけてくる。
「ヒトとは、何か?」
文明が命を持ち、命が言葉を手にしたとき、
人間は初めて、“誰かの問いに答える側”となる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 08:38:52
7219文字
会話率:14%
社会人5年目、28歳。
ゲーム大好き、彼氏もいないアラサーに突入した私は、仕事は普通にこなせるが、今いる世界は「自分が転生して記憶を取り戻せていない世界」だと考えている。これから何か冒険的な事が始まるかもしれない期待感ありすぎ……のはずだっ
た。
いつか今やってるゲームの中でリアルに冒険しちゃうとか毎日期待しながら全くその兆候すらない。
ある日、流石に仕事の勉強もしなきゃと立ち寄った本屋。
チェーン店でもなく、こんな本屋あったっけ?なほど古びた佇まいの本屋は少しホコリの臭がした。
少し専門的な本だし、こういう本屋の方が目的のものがあるかもしれない。
奥のレジには、この本屋に似つかわしくない若い男性が立っていた。
一応ジャンル別に並べられているであろう場所で目的の本を探す。
ん?ちょっとまって?この本達って……。
……………………………………………………………………………………………………
少し読みにくい部分があるかもしれませんが、できるだけまとまりがある文章を書いていくように努力します。
途中多少の残酷描写があるかもしれませんので、ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 07:42:46
7149文字
会話率:19%
荒廃した世界――原因不明の瘴気が地上を覆い、人々は「地下都市」に逃げ込むしかなかった。
だが地下都市もまた、瘴気に侵されつつある。
住人たちは、瘴気が人体を蝕み「狂花病(きょうかびょう)」と呼ばれる症状を引き起こす恐怖に怯えながら日々を生き
ていた。
狂花病に侵された者は、徐々に人間性を失い、最終的には怪物「喰らい花(くらいばな)」へと変貌する。
ある日、少年カイと少女リリィは地下都市の崩壊に巻き込まれ、地上へ放り出される。
そこで彼らは、自分たちの体にも狂花病の兆候が現れていることを知る。
絶望的な状況の中、地上で出会った謎の青年・イサムから「瘴気の源を破壊すれば、狂花病を止められる」と告げられる。
地上には怪物化した喰らい花や、正気を失った人間たちが徘徊していた。
生き残りをかけた危険な旅路の中、カイとリリィは互いの隠された過去を知りながら、命の限界を超えた絆を深めていく。
だが、瘴気の源に近づくたび、狂花病が二人を蝕み、彼らは自らが怪物になる恐怖と戦わねばならなかった。
命の終わりが迫る中、二人は運命に抗いながらも切ない恋心を交わす。
果たして、彼らは瘴気の源に辿り着き、世界を救えるのか。
そして彼らの愛は、狂花病の呪いを越えられるのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 20:00:00
75394文字
会話率:45%
ダークマター理論が5000年前に提唱され、4500年前に「ダークマターリアクター」が実用化されると、人類はほぼ無限のエネルギーを得て一気に宇宙へ進出した。各惑星への入植が急増し、星間経済が複雑化したため、3000年前に銀河規模の統治機関「
ギャラクシーユニオン」が誕生する。しかし各惑星で通貨が乱立し、エネルギーを基準とした従来の価値体系が崩壊したことで交易が混乱。2500年前には銀河統一通貨「EL(エル)」が導入され、1500年前には完全固定価値を持つ唯一の公式通貨となった。
その記録管理のため「EL・ログ」が整備され、天の川銀河の五つの腕に分散型データセンター「ELライブラリー」が設立。さらに、不正取引の監視を担う「イーシス(Interstellar Security Intelligence System)」が誕生し、銀河経済の安定を守っている。
西暦7300年、有人惑星は約30万、総人口は100京に達し、巨大な経済圏が形成されていた。しかし、かつて完璧と思われたシステムに小さな異変が見つかる。最初は些細な誤差とされたその兆候が、やがて銀河規模の大事件へと発展していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 09:10:00
25331文字
会話率:23%
人類は22世紀に突入し、科学技術が飛躍的な発展を遂げた。しかし、突如として発生した未知の細胞、『Z-細胞(BB)』が、人類の運命を大きく変えることになる。BBは人間の細胞に侵入し、遺伝子変異を引き起こした。その影響で大半の人類は命を落とし、
わずかに生き残った者たちもまた、いつ変異するかわからない不安と共に生き続けていた。
BBによって変異した者のうち、ごく一部は「黒化(ダーク・インストール)」と呼ばれる現象を起こし、超人的な力を手にする。しかしその代償として、記憶と人間性を失い、破壊の限りを尽くす化け物へと変貌してしまう。一方で、完全に知性を喪失した「劣化」個体も多発し、文明の崩壊を加速させた。
それから千年。
人類の大都市は崩壊し、荒廃した廃墟となり、世界は「終末期」と呼ばれる時代へ突入する。生き残った人々は「影」に侵食されない僻地へと逃れ、小さな集落を作り、細々とした生活を続けていた。
そんな世界の片隅、辺境の町・ルカに住む少年、クロノア・クロリスは、BBに汚染されながらも変異を免れていた。しかし、彼の幼馴染であるロゼ・スカーレットは、変異の兆候を見せ始めていた。
ある日、変異を遅らせる薬草「スズラン」を探しに山へ向かったクロリスと親友のポポルは、帰還した町で凄惨な光景を目にする。家々は炎に包まれ、住民たちは逃げ惑い、破壊の中心には変わり果てたロゼがいた。
彼女は完全な「影」と化し、かつての記憶を失い、仲間だった人々を手にかけていた。クロリスとポポルは必死に彼女を呼び戻そうとするが、その声はもはや届かない。ロゼは一瞬の躊躇を見せるも、やがて完全に「心」を喪い、2人へと牙を剥く。
彼女の攻撃により、クロリスは瀕死の重傷を負う。命の灯火が消えかけたその瞬間——彼の中で「変異」が起こった。
しかし、その変異は通常のものとは異なっていた。クロリスはBBを浄化する特殊な能力を宿した、『第3世代(ザ・サードバースデー)』と呼ばれる新たな存在へと進化したのだった。
これは、BBという“星の癌”に抗う最後の希望となった少年の物語である。
そして、彼と共に生きる者たちが、荒廃した世界で「生存」という名の戦いに身を投じていく——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 23:21:54
6593文字
会話率:16%
『知りたい』小森が天敵の弱点を知りたいがために七夕の願い事の短冊に書いた願い事から物語がはじまる。
小森の学校には七不思議がある。七夕の前の日の逢う魔が時に短冊を飾ることが出来たら、願い事が叶うというものだ。
半信半疑で七不思議に挑んだ小森
は、暴力的な母が投げた百科事典で脳震盪を起こし、気付いたら人の心が文字として見えるようになっていた。
人の心の裏を知り幻滅しつつ、天敵である女の子の心の綺麗さを知り、どんどん惹かれていく。
女の子が物を盗まれ困っている事を知り、助けてあげたくなる。
女の子を執拗に狙うストーカーを能力を使って撃退する。
事件が解決したのも束の間、小森の心を読める理由が七不思議ではなく、吸血鬼として目覚める兆候だった事が分かる。
愛追人(吸血鬼)と言われる存在は、その遺伝子を持った者が誰かを想いすぎてしまった時に覚醒してしまうもの。
女の子に惹かれすぎてしまった小森は覚醒してしまいそうになっていたから心が読めるようになっていたのだ。
覚醒した瞬間小森が生き延びる為には、女の子を永遠の生き餌として人でないものにしなくてはならなくなってしまう。
それを選べなかった小森は、覚醒する前に事情を知っている女の子の母に、女の子を想っている気持ちごと記憶を封じてもらう事を決意した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 03:09:34
20131文字
会話率:21%
見知らぬ記憶を抱えて旅立つ少女・月詩(つきし)。
静かな村での日常から一転、闇の組織による“古の研究”の謎へと足を踏み入れることになった彼女を待ち受けるのは、
――白衣に彩られた暗い部屋の面影、崩れゆく廃墟、薄青い液体に沈むカプセル。
と
もに行動する宵真(よいま)は、剣の腕を頼りに寡黙に支えるが、彼の瞳にもまた消しきれない過去の痛みが宿っている。
独自の情報網を駆使して周囲を翻弄する瑠衣(るい)は、飄々とした笑顔の裏で何を見つめているのか。
そして、月詩を執拗に追いかけるネルンは、どこか人形じみた冷徹さの奥に微かな葛藤を隠している。
錯綜する思惑、次々と吹き荒れる災いの兆候。
それでも月詩は自らの足で確かめるしかない――自分が何者なのか、空白の記憶が示すものは何なのかを。
炎に包まれる研究施設から夜明けへ続く大地まで、訪れる出会いや別れ、すれ違う剣戟や微かな情愛が、
彼女をさらなる深淵へと誘う。
命を賭して守りたいものと、どうしても知りたい真実。
背後に見え隠れする試験体“D-04”の痕跡は、少女の運命をどこへ導くのか。
廃墟と化す世界の片隅で、光よりも濃い闇が牙をむくとき、月詩は迷いながらも希望を抱き続ける。
──「私は、歩き続ける」
その決意が明かりを灯す先に何が待つのか。
旅と謎と絆が交錯するダークファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 14:40:41
11914文字
会話率:41%
私立R高等学校に通う二年生の天笠煉斗は、自他共に認める陰キャのぼっち。
幼少の頃からネットワークとプログラミングに興味を持ち、友達とも遊ばず、ひたすらハッキング技術習得にのみ時間を割き続けてきた変人である。
その一方でやたらと筋トレが大好き
で、すきま時間を見つけては鬼の様な勢いで体を鍛え続けてきた。
そんな煉斗が或る日、校内屈指の美少女として羨望の眼差しを浴びている美柄麗菜から、カレシの浮気を調べたいので協力して欲しいと頼み込まれた。
持ち前のハッキング技術で麗菜カレシの浮気の証拠を速攻で暴き出した煉斗だが、逆上した恋人の暴力から麗菜を守ってやったことから、煉斗の静かなハッカー生活におかしな兆候が現れ始めた。
★R15と残酷描写は念の為につけてます。
★評価やブクマは頂けると嬉しいのは嬉しいですが、気に入って頂けたらで結構です。
★本業微妙に忙しかったり、PBWのマスター業やライター業で時間取れなかったりで、かなり不定期な更新になるかと思いますが、良かったらお付き合い下さいませ。末永く読んで頂ける物語を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 17:25:13
24716文字
会話率:25%
あらすじ
12歳でベルリン芸術大学に入学し、14歳で医科大学を並行履修――医療×アート×AIの天才・林玲央奈(レオナ)は、SFORZA社にスカウトされ、デジタルに“生命”を宿すAIの開発に挑む。しかし、プロジェクトの裏には軍事転用計画が隠
されていた。AIは彼女を“母”と認識し、予想を超える進化を遂げるが、その無邪気さの裏に危険な兆候が垣間見える。計画の全貌を知った彼女は、建築士・篠宮と共に命懸けの逃亡を決意する。科学の最前線に生きる若き天才が選ぶ未来とは――その行方が世界を変える!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 15:28:14
34092文字
会話率:40%
2030年代、人類は木星の衛星エウロパでの探査を開始する。エウロパクリッパー探査機が打ち上げられ、氷に覆われた表面と未知の海の存在に期待が高まる。2031年のフライバイで氷の亀裂が観測され、2032年には水のサンプルから未知の微生物や有機化
合物が発見される。2033年、NASAがエウロパでの生命の兆候を発表し、全世界が熱狂する。国際的なコラボレーションも進み、2036年には探査機から奇妙な物体が送られる。人類の探求は新たな旅立ちを迎える。宇宙の神秘を解き明かすため、再び進み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 09:52:08
1439文字
会話率:0%