村田健三郎という男子高校生の青春行脚を描く。人生を山登りに例えるならその行き着く先は、到達すべきは無論頂上である。高みに上るほど来し方をふり返ることができるし、そもそも頂上に立つことが山登り(=人生行路とすれば)の目的なのだから当たり前の話
だ。しかるに往々にして人は易きに流れるで如何な上り始めようとさえしない。ふもとをウロチョロするばかりで「辛いことは嫌だ」とばかり山登りを始めないのだ。換言すれば人生を歩まない、拒否することとなる。もしそれで許されるなら、済めばいいが生憎とそのようには人生はできていない。循環を停止した水がいつか濁って汚れてしまうように人も沈滞し切って汚れてしまうからだ。もし山登りでピンと来なければ山を「自ら」に置き換えてみればいい。小さく、低くて、了見のせまい自分を人は誰でも超え行かねばならないのだ。それは子供が大人にならねばならないこととまったく同じことである。ところが先天的・後天的な業、すなわち性癖に染まってしまって、ここが住みやすいとばかり、如何な努力もせずにふもとで群れてばかり、山登りを始めない人間があまりにも多い。強い者なら怒りの性癖のままに、弱い者なら鬱屈の闇の中に、そのまま人生を送ってしまいがちだ。もしこの愚かさと無明に気づくなら、気づいた者からきっと上り始めるだろう。そして上り始めるなら実はその登坂こそが楽の道であったと悟ることだろう。本小説はその山登りの緒に就いたひとりの男子高校生の物語である。ここで云えることは無為と怠惰の悪の道には悪の輩が、行動と精進の光の道には必ず、必ず、良き仲間が現れるということだ。その道行き如何をどうぞ読者の方はお確かめください…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 20:23:18
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村田健三郎という男子高校生の青春行脚を描く。人生を山登りに例えるならその行き着く先は、到達すべきは無論頂上である。高みに上るほど来し方をふり返ることができるし、そもそも頂上に立つことが山登り(=人生行路とすれば)の目的なのだから当たり前の話
だ。しかるに往々にして人は易きに流れるで如何な上り始めようとさえしない。ふもとをウロチョロするばかりで「辛いことは嫌だ」とばかり山登りを始めないのだ。換言すれば人生を歩まない、拒否することとなる。もしそれで許されるなら、済めばいいが生憎とそのようには人生はできていない。循環を停止した水がいつか濁って汚れてしまうように人も沈滞し切って汚れてしまうからだ。もし山登りでピンと来なければ山を「自ら」に置き換えてみればいい。小さく、低くて、了見のせまい自分を人は誰でも超え行かねばならないのだ。それは子供が大人にならねばならないこととまったく同じことである。ところが先天的・後天的な業、すなわち性癖に染まってしまって、ここが住みやすいとばかり、如何な努力もせずにふもとで群れてばかり、山登りを始めない人間があまりにも多い。強い者なら怒りの性癖のままに、弱い者なら鬱屈の闇の中に、そのまま人生を送ってしまいがちだ。もしこの愚かさと無明に気づくなら、気づいた者からきっと上り始めるだろう。そして上り始めるなら実はその登坂こそが楽の道であったと悟ることだろう。本小説はその山登りの緒に就いたひとりの男子高校生の物語である。ここで云えることは無為と怠惰の悪の道には悪の輩が、行動と精進の光の道には必ず、必ず、良き仲間が現れるということだ。その道行き如何をどうぞ読者の方はお確かめください…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 17:02:35
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キーワード:
最終更新:2023-11-24 21:04:22
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大江健三郎さんの方法です。
最終更新:2023-03-25 09:00:00
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谷崎潤一論、大江健三郎論色々やらなきゃならない。
そうだった!言語文化研究所は閉鎖だった。。。
最終更新:2021-09-04 09:00:00
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一人の障害者を背負うことと、
自分が小説家であるということ。
生涯一作家である彼は、本を書く仕事についたことを、
常に問うている。
世に問うべきは、小説家の未来ではなかろうか?
最終更新:2021-06-12 13:00:00
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東京の大学を卒業して、地元の石川の会社に就職したが、東京に残してきた3年間付き合った彼女に別れを告げられなかなか立ち直られなかった俺が、1人の女性によって少しずつ心の傷を癒やされていった。彼女の家の彼女の部屋に、ヘッドライトのハイビームを照
らして俺が来たことを告げると、彼女は、部屋の窓を開け、まるでロミオとジュリエットの様に2人は、愛を深めていく。だが、彼女に縁談話が来る。佐野元春のSOMEDAYの主人公のように自由で奔放に生きてきた俺が本気で裸の心を込めて彼女を求める。恋愛と結婚。俺と縁談相手の大人の間で揺れる彼女。
2人の未来図を画く彼女は、どんな答えを出すのだろうか。ある日の夜、俺と一晩の恋を成就させた2時間後に、俺に別れを告げる電話をする。俺は、彼女の父親と会い、最初で最後になる若さ故の裸の心の彼女への想いを告げる。大人になると言うことは、なんなんだろうか?何を亡くさなければならないのだろうか?何を獲るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 00:29:55
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会話率:5%
高校生活を軽く書いた物語。受験勉強と重なる恋愛青春。ある高校のクラス対抗のバドミントン混合ダブルスで急激に近づいた二人の恋物語。たった半年だけだけど高校生活で最後の半年間を受験と
恋愛を爽やかに描いた物語。
最終更新:2021-12-28 23:47:38
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会話率:1%
高校生時代に出会い、互いに好意を抱きながら別々の時間を過ごしたあと、彼女の大学入学を
機会に同棲を始めた二人が彼の就職により離ればなれになり、遠距離恋愛となる。彼女は、その寂しさに耐えられず二人は一度別れることになる。三年後、彼の出張で、再
度、同棲していた部屋で、奇跡的なタイミングで再会。彼は、彼女との別れから長い時間を経て、再度恋ができる状態までになったが次の恋も悲痛な結果となる。再会した二人は一度別れたけれど、再びその部屋の過去の自分達を見る。だが、再びその時代の自分達には、戻れないのだ。
大人になるということは、常に何かを失って行くのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 19:21:50
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会話率:0%
大江健三郎の『新しい人よ眼ざめよ』に導からて、新たな懐かしい物語、おそらく理解不能な……
最終更新:2021-11-15 17:43:43
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大江健三郎『個人的な体験』について
最終更新:2019-07-28 23:35:06
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うっかり死んでしまった現代日本の若者、田澤川 健三郎 (たざわかわ けんざぶろう)。
彼は奇跡的に異世界転生を果たし、タタ・パパパ・リロとして、新たな人生を歩み始めるが……その人生は、波乱に満ちていた。
著作者:四季 無断転載は固く禁じま
す。
※オリジナルな名詞などが多い傾向があります。ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-02 16:18:00
3972文字
会話率:0%
あの時、彼は「ヒーロー」だった。
第60回群像新人賞に出した作品です。
キシロ―という架空のIT企業家を描くことによって、「われわれ」と主語を大きくすることや
メディアについて、「声の大きさ」などで何かを判断することについての危うさを書こ
うとしました。
それに、「障がい者」「福島(カタカナでないのは考えがあってです)」の要素もあります。
っていうより自分なりに大江健三郎さんの作品「晩年様式美(インレイトスタイルと読みます)」の
「三人の女達」(アカリ、千樫、リッちゃん)を書きたかっただけかもしれません。
とはいえ、二次創作作品ではないです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-20 08:00:00
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会話率:21%
二0XX年、政権与党の民自党が、日本国憲法九条改正を国民へ向けて叫ぶ中、横須賀の第七艦隊米海軍基地が、国籍不明の武装集団からテロ攻撃を受けるという、未曾有の事態が国内で突如発生した。深夜未明に侵入した武装集団は、海軍基地施設内に壊滅的なダ
メ―ジを与えた後、横須賀市街地へと標的を移した。これにより自衛隊は個別的自衛権によってようやく事態収拾へ動き出せたのだっただが、街中へ散った武装集団は至る所で対峙した自衛隊員諸共に自爆テロを計り、横須賀の街を焦土とさせてしまった。後にヨコスカ・ショックと名付けられた未曾有のテロ事件の発生により、これまで改憲反対だった国民意識は軒並み改憲へと振れ出した。更に、死刑囚を恩赦で自衛官に仕立てる特任自衛隊法が、九条改正と伴に施行された。
ヨコスカ・ショックの二年後、軍需企業として名高い菱井重工業CEO、菱井佐奈江の姿が練馬区のあるマンションにあった。彼女の父、健三郎が数日前にアフガニスタンでの視察最中にテロリストに惨殺され、その首謀者を見つけ出す協力をある男へ依頼する為だった。探偵業を営む片山浩というその男は、過去に天才ハッカ―として名を馳せた人物だった。片山と助手の娘、ミカ・ベネットが顧客から依頼されている案件協力を佐奈江が出来るという条件で、片山は調査の為のマルウェアを作成すると約束した。
片山の案件は、スキ―事故で意識不明となったあるプロスポ―ツ選手の実態調査だった。脳死状態なら契約不履行としたかったスポンサ―からの依頼だったが、マネ―ジャ―は吉澤幸雄という闇社会の男で、匿われた世田谷の大邸宅内は雑木林に阻まれ、無頼漢が犇めいて調査は困難だった。佐奈江はそんな二人に開発中だった91式夜間偵察用強襲強化ア―マ―「ナイトバ―ド」を提供する。ナイトバ―ドを装着したミカは邸内へ忍び込み、無頼漢達を駆逐した後に昏睡したアスリ―トを確認した。
約束通りに作成したマルウェアで片山は、佐奈江が疑っていた米情報機関施設をハッキングし、大量の情報を引き出した。驚いた事にその中には、吉澤の追跡調査報告が何故か大量に含まれていたのだった。更にファイルには、アフガニスタンでのテロも、その施設の主であり、情報機関が組織した「ISMO(諜報特別任務機関」の仕業だという証拠もはっきりと残されていたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-12 21:36:57
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私がはじめて読んだとき「これは何だ」と仰天した日本トンデモ小説について解説します。
最終更新:2015-11-11 22:02:06
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会話率:0%
あらすじ
地球規模の災害が起ってから百年の歳月が流れた。生きながらえた人々は大きな二大都市を造った。百年の歳月はがれきから再生エネルギーを取り出すべく、エンジンマウンテンという廃材の山を築いた。街の支配者エゾは更なる発展のためにエネルギー開
発を急ぐ。主人公の名前は神風。6人の友人は古い飛行機を直し、大空を飛んでいた。ある日神風が墜落した大型の飛行機を見つけ友人に話すと、その内の一人、ココロが一人で墜落機を探しに行ってしまう。そこで見た光景と、森で出くわした新種の生物スノーヴィに驚き気絶してしまう。そこへジーク盗賊団が嗅ぎ付け、散乱した品々とココロ共々アジトへと連れかえってしまう。五人はココロを捜索しに森へ入る。神風はエンジンマウンテンや森の中の不思議な光景を疑問視する。その森には様々なエネルギーが有る事を廃墟に暮らす元エンジニアの健三郎から教えてもらう。後日墜落した大型機から散らばったD-m2エネルギーの回収命令が出された。エゾは新たな開発のため、森に眠る未知のエネルギーD-m3も一緒に探させるよう、民に命じ、チームごとで捜索が始まった。持ち帰った勝者には二十三番目のディザシティーの永住権を与える事になった。深い森の中でようやく神風が見つけるもそこへ敵対するセナとケイが横取りに現れた。しかし見つけたD-m3を管理していたのは、死のエネルギーを持つブラックスノーヴィだった。ケイは無理矢理奪おうと近づくが、死のエネルギーによって死んでしまう。セナもひん死の重傷を負い、神風がD-m3を手にすると、セナを助けなんとか健三郎の元へ持ち帰った。そこへココロが不意に現れ、仲間をだまし、D-m3をジークの元へ持ち帰ってしまう。勝利者はジーク。永住権を与えられるもエゾの気まぐれにより、入居する日に仲間は皆殺されてしまう。遅れて到着したココロはその事を知らず、いく宛もなくさまよったあげく、神風の元へ。すべてのいきさつを話し、再びD-m3を奪い返しにエンジンマウンテンへ乗り込むが、その犠牲をココロが自ら命と引き換えに神風に託す。自らがマイナスのエネルギー体となり、エンジンマウンテン内の+エネルギーと衝突し、街全体がエネルギーの衝突で消失してしまう。数年後地下で生き残った神風を含む人々が新たな世界を目の当たりにする。しかしそこには次の世界を創出しようとエゾも密かに生き残っていたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-30 00:00:00
216310文字
会話率:48%
本年は干支でいう未の年でございます。その関連というわけではありませんが、大江健三郎氏の『人間の羊』なる短編小説の題を無許可でパロり、「人間の猫」なる短編をものしました。読了するのに時間を要さない尺で書きましたので、雑文ながら楽しんでいただけ
ると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-23 22:19:20
4592文字
会話率:71%
ペシミシテックな小説です
最終更新:2014-12-07 22:22:15
412文字
会話率:0%