継母と義姉たちに亡き父の遺産をうばわれて、帝国を追放されたセナは、隣国である王国の高級リゾート地で、ホテルの客室係として働いていた。
ある日、幼馴染だった帝国貴族のミアがホテルに宿泊し、いきなり病に倒れ伏してしまう。
友人として仕事
の合間にミアの部屋へと、たびたび顔を出していたセナは、親友から驚きの贈り物を受け取る。
「自分は参加できないから貴方に貰って欲しいの」、と渡されたそれは、このホテルで開催される仮面舞踏会のチケットと仮面、そして豪奢なドレスだった。
スタイルも容姿もよく似ているセナは、確かにミアの代理を務められそうだった。
かつて馴染みのある社交界に、今夜だけでも戻ることができる。
セナは内心で嬉しさがこみ上げてくるのを、抑えきれないでいた。
噂では王国の王太子殿下の妃候補を選ぶ場所でもあるらしい。
新聞やホテルのロビーに飾られている人物画で見知っただけの彼に声をかけられたとき、セナの心は思わず、踊った。
一夜だけの夢を見ても許されるでしょう? と、誰かに問いかけたくなるほどに。
ダンスを踊り、雰囲気とシャンパンの勢いとともに、セナは彼に身も心も捧げてしまう。
そして一夜が明け、普段の自分にもどる時間がやってきた。
セナは正体を知られる前に、彼の元から姿を消す。
王太子ロバートの秘密を宿しているとも気づかずに。
〇前半をヒロインと殿下との出会いとしているため、ヒロインが不遇になった理由などは中盤になっております。
継母と義姉たちへのざまあ回は、後半のラスト近くなりますが、ヒロインにはハッピーエンドを用意しておりますので、お付き合いいただけると幸いです。
他の投稿サイトにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 23:13:24
160758文字
会話率:31%
私が描く人物画は勝手に動き出す。
あたかもモデルとなった人間本人であるかのように。
――――――――
●作者の活動について
○作品販売一覧(販売サイト:Amazon 媒体:電子書籍)
https://www.amazon.co.j
p/l/B01LY1913A
○作者SNS
・Threads → https://www.threads.net/@classic_lilly_writer
・Bluesky → https://bsky.app/profile/classiclilly.bsky.social折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-09 12:50:52
8137文字
会話率:0%
「そういちろうさんのご趣味は?」
「絵画です。特に写実的な人物画を得意としております」
立派な畳敷きの和室で、着物姿の黒髪美人と向かい合って座る。僕はプログラマーであり、ふだんパソコンばかり相手にしているので、つい緊張してしまい……。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 16:30:00
1190文字
会話率:27%
男女W主人公のオカルト・ビルドゥングスロマン。相互救済青春ホラー小説。
怪異が人知れず跋扈する東京。
美大生・月浪 縁(つきなみ よすが)は霊能力者だ。
優れた人物画を描くとモデルに降りかかる不幸・命の危険などのいわゆる〝厄〟を半減するこ
とができる異能と、ありとあらゆる怪異と怪奇現象を引き寄せてしまう霊媒体質の持ち主である。
自身の能力を磨くために私立東京美術大学に入った縁の周りには、怪奇現象に見舞われた美大生たちが集い、縁は怪談を催しては彼らを除霊する。
芦屋啓介(あしや けいすけ)も、その中の一人。の、はずだったのだが——。
縁と芦屋は共に怪奇現象に巻き込まれていく。
怪奇現象を解決するたびに縁は〝何か〟を手に入れ、失い、最後にある結論に至り——芦屋はそれを聞き届けるのだ。
※ただし、芦屋啓介は最後まで傍観者に甘んじるような青年ではない。
■カクヨム・小説家になろうでマルチ投稿しています。
■完結済みです。校正しながら毎日定期更新予定です。
■ボリュームはだいたい18万字行かない程度です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 18:00:00
418961文字
会話率:40%
古物商で僕はベトナム人の青年からとある物を買った。
どんな願いでも叶うという「猿の手」を。
最終更新:2024-01-24 23:55:54
2873文字
会話率:22%
夏の夜の避暑地。近所では有名なホラースポット「白い家」に向かう4人の男女。
先輩の座間は、後輩たちを怖がらせてやろうと思い、OBから聞いた「怪談」を話す。
白い家に残された「裏返った男」の人物画
赤い文字で書かれた人の名前
行方不明になった
先輩の話
すべては、ワル乗りが生み出した妄想話のはずだったが――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 01:14:50
5570文字
会話率:30%
絵描きになって、初めての人物画の依頼。
最終更新:2023-03-04 11:55:29
2686文字
会話率:20%
人物画を描くのが嫌いな少年・梓(あずさ)と、普通の家庭に育った少年・絵哉(かいや)の友情と、別れ。
救いはないです。見る人によってはブロマンスかも。
※カクヨム、ノベルアッププラスにも掲載しています
最終更新:2023-02-12 15:55:02
78068文字
会話率:45%
学芸員の間で話題となった一枚の絵があった。鑑賞するものは、不運に見舞われるといういわくつきの絵である。
2人の男が向かい合い、左手にパレットを右手に筆を持つ絵。一人のキャンバスは写実的に緻密に対面する男の人物画を描いている。もう一人は、キャ
ンバスを絵具で塗りたくっている。抽象画のように見える。
ルフンド美術館の展覧会の後、コレクションを寄贈した実業家ドクトル氏が変死体で見つかる。
2人の画家の絵を丸裸で抱きかかえ、両指が切断されていた。
警察の捜査もむなしく未解決事件となり、
この日を境に陶板の複製画のみ展示されるようになった。
時を同じく、大地震に見舞われ恋人の家に避難した藤岡は、倉庫からある手紙を見つけ出す。
手紙には「真相を解き明かしたものには、私の所蔵する全ての絵を譲る ドナルド・F」と書かれていた。
一枚の絵を巡る数奇な物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-02 23:11:29
2954文字
会話率:35%
絵師・あわのすけ様に依頼し、描いていただいた、僕の作品の登場人物画です。
最終更新:2019-01-05 02:01:21
201文字
会話率:0%
俺と幼馴染みのジャイ〇ンさんとが繰り広げる虐げられ系日常。
ハイまじでホント横暴です奴は。
やめろよやめろって……やめて下さいませジャ〇アン様!
ラブコメ時々――
「俺はもう人物画は描かない」
「あれはあんたのせいじゃないでしょ」
あ
あそりゃあ自分のせいで死んだなんて思ってねえよ。
けどな……。
――シリアスもあるカオスで脱線しまくりな物語。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-18 12:02:39
242741文字
会話率:39%
風景画をおさめた。人物画をおさめた。
最終更新:2018-04-21 11:45:52
224文字
会話率:0%
美術専門学校、非常勤講師の僕の話。
最終更新:2016-11-06 20:04:03
2765文字
会話率:15%
酉越うたかには婚約者がいる。お相手は画家を志す十歳年上の青年、九頭春匡。彼はうたかの姉である染花の幼馴染で、モデルとして活動する姉の絵を数多く手掛けている。年は離れているけれども、うたかは春匡のことが好きだ。でも、春匡は染花が好き。染花も
春匡が好き。しかし、春匡は九頭家を、染花は酉越家を継がなければならない。それは生まれた時からの決まり事で覆すことは適わなかった。
染花は婿を取り、酉越家の名を継ぐ資格を得た。結婚式会場に祝福の花吹雪が舞い散る頃、春匡のアトリエでも紙吹雪が舞い散った。拙い絵から本格的なデッサンまで、染花を描いたありとあらゆる絵が千々に破かれ、アトリエの床を埋める。その日以降、春匡は人物画を描かなくなった。
人と向き合わなくなった春匡との関係に悩むうたかの前に、ある日、辰見幸と名乗る少女が現れる。
「酉越うたかは、九頭春匡と結婚できないわ。だって、ここは『幸のない日々』の世界なんだもの。どうしてそんなことが言えるのかって? だって、あたしがヒロインなんだもん」
うたかが築き上げてきた過去と絆を否定する幸。うたかは未来と絆を守り切れるのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-26 23:10:27
19994文字
会話率:44%
絵を描く事のあれやこれ。
最終更新:2015-10-20 19:37:23
1138文字
会話率:9%
面沢作品の登場人物をつらつらと紹介していきます。
質問などございましたら感想にでもどうぞ。
最終更新:2013-08-20 23:13:33
6079文字
会話率:7%
「普通」の定義を「特別ではない」とするならば、僕は間違い無く普通の高校生だと思っていた。
学校へ行き勉強する。予習、復習を学校で済まし、家に帰る。家では自分の好きなことをする。名作と呼ばれている映画、音楽、本をあさり、その中で、気に入っ
た場面、一節、言葉たちを心の中にレンガのように積み上げる。そうする事で、自分が大人になえる気がする。
それが十代の特権であるかのように、本当の自分と言うものを信じ、それを探している。
未来への不安と希望。ありふれていて、誰でも抱えているはずの感情が僕にだけは何倍にも膨れ上がってのしかかっているような気がする。
高校最後の夏。やけに雨の多い夏休み。僕は彼女に出会う。
くしゃくしゃの髪、大きな目、高い鼻、曲がった唇。全体として決して美人ではないが、見る者に不思議な印象を与える。死ぬ三日前のピカソが「奇妙な女性」と言う題で人物画を描いたら、恐らくこんな感じだろう。そう思わせる風貌だ。
これは彼女と僕の物語。
僕の世界は、彼女と出会うことで、文字通り、色を変えてしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-16 11:39:25
22187文字
会話率:8%
「普通」の定義を「特別ではない」とするならば、僕は間違い無く普通の高校生だと思っていた。高校最後の夏。やけに雨の多い夏休み。僕は彼女に出会う。くしゃくしゃの髪、大きな目、高い鼻、曲がった唇。全体として決して美人ではないが、見る者に不思議な印
象を与える。死ぬ三日前のピカソが「奇妙な女性」と言う題で人物画を描いたら、恐らくこんな感じだろう。そう思わせる風貌だ。これは彼女と僕の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2008-12-06 10:26:05
22362文字
会話率:8%