住所不定無職の記憶喪失!ーー俺の過去に何があった!?
人間界の遥か上空にある。龍界の四島に、記憶喪失のまま放り込まれた。
古い因習と格差社会の龍界で異端の術師、アルビノの名前の無い『メイヨウ』は記憶喪失、謎の怪我、住所不定無職の中から這い上
がる。
龍族の貴族、西の領主の白玉は投げかける。
権力による救済でなく、環境による助力よ!
共感覚をもつ少年の自己肯定と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 17:00:00
21332文字
会話率:35%
19世紀後半、フィンランド。
国一番の財閥の令嬢ソフィアは、不当な結婚をさせられるのを断り、意を決して養女として引き取られた家を出る。旅の商人として一人生きるソフィアは、そして秋の初めの日、とある田舎の森の奥の樅の木の丘で、貧しくとも心が綺
麗な魔女の少女、アンナと偶然出会う。
アンナの家は代々魔女として生きてきた家で、魔女狩り時代、跡取り娘の命を守るために、悪魔とある契約を交わしていた呪われた家だった。
お互い惹かれ合う、アンナとソフィア、そして魔女の覇権をめぐってアンナ母娘の命を狙う西の魔女。古い因習を改革したい新進気鋭のヘンリク村長など、様々な人々との中、二人の運命は…。
史実を元にした、ヒューマンドラマです。どうぞお楽しみください!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 17:42:29
42695文字
会話率:35%
酉越うたかには婚約者がいる。お相手は画家を志す十歳年上の青年、九頭春匡。彼はうたかの姉である染花の幼馴染で、モデルとして活動する姉の絵を数多く手掛けている。年は離れているけれども、うたかは春匡のことが好きだ。でも、春匡は染花が好き。染花も
春匡が好き。しかし、春匡は九頭家を、染花は酉越家を継がなければならない。それは生まれた時からの決まり事で覆すことは適わなかった。
染花は婿を取り、酉越家の名を継ぐ資格を得た。結婚式会場に祝福の花吹雪が舞い散る頃、春匡のアトリエでも紙吹雪が舞い散った。拙い絵から本格的なデッサンまで、染花を描いたありとあらゆる絵が千々に破かれ、アトリエの床を埋める。その日以降、春匡は人物画を描かなくなった。
人と向き合わなくなった春匡との関係に悩むうたかの前に、ある日、辰見幸と名乗る少女が現れる。
「酉越うたかは、九頭春匡と結婚できないわ。だって、ここは『幸のない日々』の世界なんだもの。どうしてそんなことが言えるのかって? だって、あたしがヒロインなんだもん」
うたかが築き上げてきた過去と絆を否定する幸。うたかは未来と絆を守り切れるのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-26 23:10:27
19994文字
会話率:44%
祝(ことほぎ)と呪(しゅ)、間に無(む)で分かつ世界。祝は無を祝い、呪は無を呪う。二つは、各々の性質を万物に宿す魔装を持って相反するように対峙する。凡そ幾百年にも渡る抗争の歴史を重ねた現代においても、両者は一様に古い因習に縛られ続けている。
しかし、今まさに事態は祝側が優勢であり、呪側は衰退の一途を辿っていた。高校生甲崎修一は、呪の一族として生まれるが、能力の発現を迎えるまで真相を知らされずにありふれた日常を送っていた。ある出来事によって、事の次第を理解するまでは……。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2014-07-17 19:05:45
355文字
会話率:0%
とある片田舎の山村、そこには鬼にまつわる伝説があった。
人々は治らぬ病を鬼の呪いとし、恐怖と混乱を恐ろしい手段で克服しようとするーーそれは、患者を片っ端から火炙りで処刑すること。患者自身やその家族は、病のことが露見しないよう、必死に隠し通さ
ねばならない。
医師を目指し勉学に励む少女、千鶴も母の病気を秘密裏に治す為、懸命に孤独な闘いをする。
古い因習に理不尽さを感じ嘆く千鶴に手を差し伸べたのは、村一番の変人と呼ばれる不思議な青年だったーー。
自然という巨大なからくりの中で、すべての生き物は歯車として回り続ける。
平等で無慈悲な自然と、不平等で心ある人間。両者の間で翻弄される二人は、互いに特別な感情を抱くようになった。それが悲劇の引き金とは知らぬままに。
これは、敗者の物語。敗け続け、それでも懸命に生きる人にひっそりと贈る、『逆英雄譚』。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-06 22:43:39
21375文字
会話率:49%