ソーラ・クラレスは、つるつる頭の魔法使いの少女。所属は学園ファカルオン。母の遺髪を奪った父、アリアンの行方を捜している。
学園に入って一か月が過ぎたころ、巻紙魔法の使い手、アロン・シューと一戦を交える。彼は家族の形見の虹巻紙をアリアンに
盗まれたそうだ。戦いを経て互いの力を確かめ合った二人は、奪われたものを取り返すという共通の目的のもと協力関係を結んだ。
これは、そんなソーラとアロンの戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 07:00:34
165982文字
会話率:33%
資源がないだって?そこに魔石が山のようにあるじゃないか!
魔道具師ユーリカ・アルキメデスは、『異世界召喚装置』の暴走によって日本へと転移させられてしまった。しかし、彼女が転移させられた世界はダンジョンからあふれだした魔物によって滅亡させら
れ文明が破壊された後。
資源が少なく魔物達が跳梁跋扈する世界で、ユーリカは魔物と戦いながら生存者を探して彷徨っていたところ、荒廃都市オウミへとたどり着く。略奪を生業としている一般人に襲われそうになった彼女と一触即発の事態になるも、筆頭武官であるタケル・カミカゼによって救われる。
ユーリカの持つ魔道具に興味を抱いたタケルは、役に立たない石ころだと思っていた魔石が魔道具を動かすための燃料になることを知る。実際に魔道具が動くことを目の当たりにしたタケルはユーリカを一人の少女に引き合わせる。彼女は皇都ヤマトに住む皇族の末裔ミカド・スメラギの娘であり、オウミの太守であるアヤメ・スメラギだった。
アヤメと交渉の末、魔道具を開発する設備や資材の提供に協力する代わりに、人々の生活が向上するような魔道具の開発を依頼する。最初の依頼により、人々の食生活の改善と士気の向上を果たした彼女は、新たなる魔道具のアイディアを得るために図書館へと籠る。
二週間以上にわたり図書館に籠ったユーリカは、街を守るための搭乗型ゴーレム『機甲忍者ニンゴル』の開発を進める。素材の加工を住民たちに任せて、ユーリカはタケルやアヤメと協力して、ダンジョンで素材集めを進めていく。
街の発展と共に、完成へと向かうニンゴル。資源の回収もスムーズに進んでいき、わずか一か月でニンゴルが完成する。喜んでいたのも束の間、ダンジョンに異変が発生しているとの連絡を受ける。魔物が異常増殖するオーバーフローという現象の予兆だった。
ひとたび魔物があふれれば、街は甚大な被害を受ける。ユーリカは街を守るために、ニンゴルに乗って先頭に立って魔物と戦う。しかし、武器の完成が間に合っていない状況では実力を発揮できず、苦境へと陥ってしまう。
※カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:20:00
8770文字
会話率:68%
ある日、東京都全域に奇妙な霧が立ち込めた。
それだけならば珍しい濃霧として、SNSなどの恰好の餌になっただろう。
しかし事はそれだけでは終わらなかった。
霧の中から現れる多数の "何か"。
それは創作中の存在とし
て認知されている筈の、人を殺し、喰らう恐ろしい怪物たちだった。
世界が一変し、人々は翻弄され、多くは狼狽の中命を落としてしまう。
しかし、そんな中でも賢明に抗おうとする者たちがいた。
──東京が異界に。あなたはこのバトルロワイアルで生き残れるか?
※
更新頻度は週5回。最低でも一か月ほどはそのペースで更新します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 01:18:01
190629文字
会話率:23%
投資家としてのそこそこの経験から、色々思うことなどを出来るだけ読みやすく描いていきます。
このエッセイを読んで、少しでも投資に興味を持ってくれたら幸いです。
現在相場がめちゃくちゃなので、コロナショックが過ぎたら投資を開始しよう、が正しいタ
イトルだろうね。
すみませんが、書き溜めに入るので一か月程度更新停止します。
興味に惹かれた方へ一言。
投資は結果も含めて自己責任で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 08:00:00
160024文字
会話率:4%
大正時代。旧制医学専門学校生の藤村侃爾は幼いころ弟に大怪我をさせた女と再会し、復讐を誓う。しかし女は元々の神経衰弱が原因で町の者から虐げられ、心身ともに傷だらけになっていた。ある日、偶然女の身投げ現場に立ち会ってしまった侃爾は咄嗟に彼女を止
め、「一か月後にもっとよい死に場所を教えてやる。それまで俺に、お前の傷の手当てをさせろ」と自分の利益のために命じる。関わり合いのなかで目の当たりにする女の厳しい現状に、侃爾は戸惑い、決意を揺るがす。痛々しい二人の恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 00:04:52
67456文字
会話率:32%
異世界レベェナという世界にクラス転移してから早一か月、主人公【仲居律】は自身に与えられた役職について苦悩していた。
その役職は【魔法陣術士】。魔法陣を専門に扱う役職であった。
しかし、問題がある。
それは―――魔法陣は誰にでも扱えるとい
うものであった。
個人の役職や性質に直結する「魔法」とは違い、「魔法陣」は老若男女問わず誰しもが魔力を使って魔法を起こせるようにしたものが魔法陣であったからだ。
故に、リツは自分自身が役に立てないことを不甲斐なく思いながら、せめて誰かの手伝いをして役に立とうと奮闘する日々を過ごしていた。
そんなある夜、いつもの通り手伝いを終えるととある空き部屋で三人の男の声を立ち聞きしてしまう。
その人物達は自分と同じグラスメイトであり、なにやらこの国からの脱出を企てている模様であった。
曲がりなりにも「勇者」という肩書を背負ってこの世界に召喚された主人公はその理由を聞こうと直接三人に声をかけてみるものの、逆に説得されて仕舞には脱出の勧誘まで受けてしまう。
その脱出が自分にとっても魅力的な提案であることは間違いなく、されど責任を放り投げていいものかと苦悩していると召喚した国の聖女【エウリア】に鉢合わせた。
エウリアの独特な雰囲気につい悩み事を相談するとなぜか肯定的な意見を受け―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 22:17:52
717786文字
会話率:32%
王国には、穢竜討伐を任せられた白竜騎士団と黒竜騎士団の二つの騎士団があった。
新人騎士のレラシャはその才能を認められ、白竜騎士団に入ることになっていた。
しかし、レラシャは一つだけ気に入らないことがあった。
それは、一か月前に黒竜騎士団
から白竜騎士団に転属した、紛い物の白竜騎士についてだ。
元は黒竜騎士であった白竜騎士。
元は黒竜であった白竜。
彼らが格式高い白竜騎士団に所属していることが、レラシャは気に食わなかった。
レラシャが団長室に行くと、団長ダナンは面白がって紛い物の白竜騎士とレラシャを会わせようとする。それに彼女は「ふざけている」と怒り心頭で部屋から出ていってしまう。
だがその直後、レラシャは上位穢竜討伐の場にて、紛い物の白竜騎士の真の力を見ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 18:39:55
7933文字
会話率:41%
乙女ゲーム史上、最大、最高、最鬱と呼ばれた「君と紡ぐ恋物語~輝く王国の未来~」、通称「キミツグ」。
広辞苑を凌ぐとまで言われるほどの膨大なテキスト量と、複雑に枝分かれした選択肢の先にある100にも及ぶマルチエンディング。
一千万通りを超える
組み合わせのほとんどが99のバッドエピローグに通じ、真のハッピーエンドと公式発表されているゴールに到達する組み合わせは、その内のたったの1つという鬼難易度。
発売から一か月がすぎても、誰一人として真のエンディングに到達したという報告がネット上に上がることはなかった。
アラサー社会人の『風祭 理沙』はプライベートのほぼ全てを「キミツグ」へと捧げ、最初の真のエンディング到達者を目指し、寝食も忘れてゲームに没頭していた。
そんな無理がたたったのか、徹夜でキミツグをプレイしていた翌朝、強いめまいと共に倒れてしまう。
そして彼女が目覚めた時、理沙がいたのは馬車の中。
目の前に座る上品そうな老人が理沙に向かって――
「お目覚めになられましたか。お嬢様」
黒髪の前髪ぱっつんの日本人形のような髪型の少女。
やや吊り上がり気味の鋭い目つき。
やや丸顔だけれど整った容姿の令嬢。
リサ=フィッツジェラルド
キミツグに登場する悪役令嬢である少女の中に理沙はいた。
知識チート?
逆転ざまぁ?
そんなの無理無理!
理沙の目覚めた世界は、すでに本編の終わった後の世界。
辺境へと追放される途中のリサだったのだから。
婚約破棄され、王都を追われ、辺境の領主となった――リサっぽい理沙。
唯一の救いはリサのこれまでの記憶を受け継いでいるということ。
十年後には必ず滅びる王国で新米領主として過ごすことになった理沙。
ただのゲーム好きなOLだった彼女が目指す真のエンディングとは?
※乙女ゲームっぽい展開の話ではありません。
※恋愛要素、ラブコメ要素はありません。
※攻略キャラとのラブラブいちゃいちゃはありません。
※ありそうになった場合は全力で回避します!
※リア充爆発しろ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 17:00:00
141978文字
会話率:36%
観覧車のゴンドラに乗れば、一か月前に戻る。その謎を共に解き明かすのは、神童と言われた同級生。
最終更新:2025-04-01 00:41:52
2348文字
会話率:30%
主人公は四十四歳の誕生日を迎えた。うだつの上がらない人生を送った氷河期世代で、非正規雇用の警備員で、年収は約300万円。総資産もかき集めて約200万円で、JR蒲田駅から徒歩十五分のアパート――築25年の1K住まいという有り様だった。
し
かし、そんな主人公にも『理解のある彼女』がいた。その名はクララ・マリオン。齢二十で金髪碧眼で白皙痩躯で容姿端麗。定量的には、身長175センチ、体重55キロ。スリーサイズは上から94・54・89、アンダー65のHカップである。
そして、主人公はそんなクララと出会った一か月前を回顧する。
緊急コンプライアンス研修の帰り道、黒塗り高級車が横にとまり、主人公の前にクララ・マリオンがあらわれる。「あなたが私の【マスター】ですね」と言われ、当然の困惑に陥る。主人公は極力そっけなく振る舞い、関わり合いにならないようあれこれ工夫もにしたが、クララの積極性の前に押され気味になる。
結局、主人公は(自暴自棄になっていたこともあり)クララと共に三ツ星の寿司屋へと行き、おごってもらう事になる。黒塗り高級車での移動時、それが自動運転であることに驚き、またクララの『講義』にも感銘を受ける。
さらに寿司屋で清酒と握り寿司を堪能し、満腹になってアパートに帰宅。
するとクララが自らアパートの寝具及び水回り各種の部品交換と清掃作業を行うと提案したので、主人公はこれも受諾。続いて、ピカピカになったそれらの代わりに、汚れてしまったその身を浴室で洗いたいと申し出たので、主人公はこれも受諾。
流されるままの主人公はウイスキーを飲みながら、状況の異常さに悩む。同時に自身の半生を――漫画家志望として上京してから破綻するまでの二十余年を思い返す。しかし、そんな『負け組』としての、それこそ人生を費やした教訓すら、クララ・マリオンに否定された気がしていた。そのせいでつい零れた。「それでスリーサイズは上から94・54・89? アンダー65のHカップ? いや、あり得ないだろう?」という言葉に、全身の洗浄が完了したクララは全裸で反応。「それでは、ご確認下さい」と主人公へ計測を迫り、それらの数字を証明した。
主人公はその胸に顔を埋める。
そして――。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-31 03:50:08
21309文字
会話率:54%
アフィリア・メルクーリはメルクーリ王国の王女だ。
彼女には成人に合わせて傍付き騎士として叙勲する予定の幼馴染、シン・タキトゥスがいた。
しかし、叙勲を一か月後に控えたある日、シンは叙勲を延期するように申し出てきた。
どうやらシン
には言えない事情があるようで……
────────────────────────────────
婚約破棄のテイストを含んでいるけど、婚約破棄ではない。
アフィリアの活躍と、シンとの関係性を楽しむ物語です。
お付き合いいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:30:00
100508文字
会話率:52%
二〇二四年、突如として現れた謎の生命体。世界の国を次々に攻撃し、人口は一か月で八二%まで減少。
この正体は何なのか。
そんな奴らに挑む主人公は印刷会社で働きパワハラで転職を検討している坂木博人。
果たしてこの「世界の夜」と言われるこの世は
引明けることはあるのだろうか。
絶望と恐怖の極致に立たされた人類が
協力して立ち上がっていく、そんな姿を描いた小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 17:08:13
9739文字
会話率:45%
鬼と対抗する霊力を持つ術師華族。
彼らは、その力を用いてこの国を鬼の手から守っている。
春那公爵家の娘、乃彩は高校3年であるにもかかわらず、離婚歴がすでに3回もあった。
また、彼女の力は『家族』にしか使えない。
そのため学校でも能なし令嬢と
呼ばれ、肩身の狭い思いをしていた。
それに引き換え年子の妹、莉乃は将来を有望視される術師の卵。
乃彩と莉乃。姉妹なのに術師としての能力差は歴然としていた。
ある日、乃彩は学校の帰り道にとてつもなく強い呪いを受けている男性と出会う。
彼は冬賀公爵家当主の遼真。このまま放っておけば、この男は一か月以内に死ぬ。
それに気づいた乃彩は「わたしと結婚してください」と遼真に迫っていた。
鬼から強い呪いをかけられ命を奪われつつある遼真(24歳)&『家族』にしか能力を使えない能なし令嬢と呼ばれる乃彩(高3、18歳)
この結婚は遼真を助けるため、いや術師華族を守るための結婚だったはずなのに――
「一生、側にいろ。俺にはお前が必要だ」離婚前提の結婚から始まる現代風和風ファンタジー
※他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 07:10:00
138793文字
会話率:48%
マーベル子爵とサブル侯爵の手から逃げていたイリヤは、なぜか悪女とか毒婦とか呼ばれるようになっていた。そのため、なかなか仕事も決まらない。運よく見つけた求人は家庭教師であるが、仕事先は王城である。
嬉々として王城を訪れると、本当の仕事は聖女の
母親役とのこと。一か月前に聖女召喚の儀で召喚された聖女は、生後半年の赤ん坊であり、宰相クライブの養女となっていた。
イリヤは聖女マリアンヌの母親になるためクライブと(契約)結婚をしたが、結婚したその日の夜、彼はイリヤの身体を求めてきて――。
娘の聖女マリアンヌを立派な淑女に育てあげる使命に燃えている契約母イリヤと、そんな彼女が気になっている毒舌宰相クライブのちょっとずれている(契約)結婚、そして聖女マリアンヌの成長の物語。
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 19:10:00
124974文字
会話率:47%
鬼と対抗する霊力を持つ術師華族。
彼らは、その力を用いてこの国を鬼の手から守っている。
治癒・解呪を得意とする卯月公爵家の娘、乃彩(のあ)は、高校3年であるにもかかわらず、離婚歴がすでに4回もあった。
そんな彼女は、学校の帰り道にとてつもな
く強い呪いを受けている男性と出会う。
彼は睦月公爵家当主の遼真(りょうま)。このまま放っておけば、この男は一か月以内に死ぬ。
それに気づいた乃彩は、遼真に「わたしと結婚してください」と迫っていた――
離婚前提の結婚から始まる現代和風ファンタジー
※他サイトにも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 19:00:00
29233文字
会話率:43%
俺は幼馴染である朱里のことが好きだった。
けど最近、なんだか朱里は俺の親友(運動部の超イケメン!)と仲良くしている。
二人はお似合いだし、きっとあのまま付き合うんだろう。
そう思うとやるせなく、なんだか気分も憂鬱になるというものだ。
しかし
ある日、夢の中に神様が現れた。
そいつが言うには「朱里は一か月後に心臓発作で死んでしまう」らしい。
せめて朱里のために、そう思った俺は神様に身代わりを申し出ることにした。
これで何の悔いもなく――などと考えていた矢先、俺は朱里に呼び出されることになる。
えっ? 「ずっと昔から好きでした」だって……?
カクヨム・ハーメルン・アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 16:39:23
135006文字
会話率:68%
大学入学前の一か月、書店でアルバイトを始めたスズメは、在庫検索用の“小さなAI端末”を首から下げることに。しかしその端末、ただの便利ツールかと思いきや、ときどき妙なメッセージを吐き出すようになる。しかもスズメが夜ごと見る“エメラルド色の廃墟
”の夢と、なぜかどこかで繋がっている気がしてならない――。
何気ない書店の日常と、静かに迫る謎。端末が秘める秘密とは? 夢に現れるあの場所は何なのか? 虹が示す先に隠された“ページ”を追ううちに、スズメはいつの間にか不思議な旅の入り口へと足を踏み入れてゆく。現実と夢とが交錯するこの物語、あなたも覗いてみませんか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 14:40:15
87857文字
会話率:40%
同窓会で恋バナ始まって、空気と一体化している人のお話です。
恋人がいたことない主人公が、恋バナに対して心の中でツッコミまくってます。
大きくなって、昔のままじゃいられないんだなと感じたことを思い出しました。
ほぼギャグなので気楽に楽しんでい
ただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 13:52:26
1152文字
会話率:30%
帝国自由自治都市ゼントファーレンの地下には、古代にドワーフが造った地下迷宮があるという伝説がつたわっている。
継母毒殺未遂の冤罪をかけられて逃亡中だったフォン・ヴェルン男爵家の姫君アマーリエは、警備を固められてしまったゼントファーレンから
脱出するとき、伝説の《地下迷宮》の一部かもしれない秘密の地下道を通った。
案内してくれたのは、ゼントファーレン在住の肖像画家で、若いころは冒険者稼業で地図作りに携わっていたアーデルハイトという女性だ。地下道への入り口のある倉庫には鍵がかかっていたため、アーデルハイトの九歳の息子ヨーゼフが小窓から入って鍵をあけてくれた。
その後、アマーリエは地方法院への上告を成功させ、冤罪を晴らして父の城へと戻った。
一か月後、その城に、ゼントファーレン在住の顔なじみの女傭兵隊長フレデリカが駆けつけてくる。
ゼントファーレンで謎の奇病が流行っているというのだ。
「フォン・ヴェルンの姫君、あんたの冤罪事件に連座した連中がのきなみ捕縛されているから、今のゼントファーレンに教育レベルの高い治癒者は殆どいないんだ。どうか助けてくれ」
前作『等級《三》の凡才治癒姫、冤罪を晴らして独り立ちをめざす』の続きですが、これ単独でも読めると思います。
今回はかなりファンタジー要素を重視してみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 17:00:07
31257文字
会話率:36%
『一か月前に召喚された』という例文が目の前に掲示されたとしたら、あなたはその文からどのような意味を読み取るだろうか?
この小説投稿サイトを愛用しているあなたはきっと、正解である『一か月前に地球から誰かが異世界に召喚された』という意味を読み取
っただろう。
では誰が召喚されただろうのか?
下校中の高校生? 死亡寸前の裏社会の人間? 授業中一クラスまとめて一斉に?
今回の場合の正解は、『クラス纏めて一斉に』である。
では召喚されてからはどのような扱いを彼らは受けることとなったのか?
特別な力を持った”勇者”として世界中から称えられる存在に? 異世界から来訪した人間であるという点から実験材料に? もしくは見世物に? または戦争の戦力として?
正解は、『”勇者”ではないが特別な力を持つ”招かれ人”と敬称され、手厚い保護を受ける代わりに、国の発展、もとい戦力や技術力向上のための人材として扱われる』であった。
だがしかし、召喚された側の人間は馬鹿では無かった。
彼らは日本中から『人間国宝や世界記録に近い才覚を持つ』として集められた高校生たちであり、確かに彼らの素の能力+才能に伴い召喚と共に得たチート能力をもってすれば、召喚国へ多大な貢献をもたらすこととなるが、ただで与えるつもりはない。
召喚国から伸ばされる魔の手に対し、未知の世界に堕とされ四面楚歌となった招かれ人たちは、どう抵抗していくのか…………
という攻防? を尻目に、招かれ人でありながら転移ミスにより良く解らない草原に召喚された者と、その者を探すため、ちゃちゃっと魔の手から逃れた者は、奇跡的な確率と紆余曲折を経て合流し、共に異世界を堪能する生活にいそしむのであった!
時に旅路に、時に学生、時に悪の組織と戦闘と異世界ならではのテンプレを堪能するそんな二人の姿を、ぜひご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 22:30:00
13688文字
会話率:57%
西暦2324年。犬が人語を操るようになって100年が経った。
『人に人権があるように、犬にも犬権を』と最初の犬が叫びだしてから90年。
全世界の法律に犬権保護法が追加されてから80年。
医学の進歩により犬の平均寿命が50年に伸びてか
ら70年。
犬はヒトに使役されるべきではない、犬とヒトとは別れて暮らすべきと主張する反人派の犬たちが立ち上がってから60年。
犬だけが暮らす反人派の国が世界中に乱立するようになって50年。
反人派の国々と、ヒトと犬が共存する共生派の国々との貿易が開始されてから40年。
医学の進歩により脳移植が可能となり、ヒトの脳疾患が治癒され始めてから30年。
犬の臓器を人間へ、拒絶反応なく移植できる技術が開発されてから20年。
僕が生まれて、ちょうど同じ年に生まれたラブラドール・レトリバーのアイリがうちに来てから17年。
僕の脳疾患が判明して、3日。
――――――――――――――――――――
【あらすじ】
記憶を徐々に失っていき、やがて死に至る病を患ったアキラ。治療方法はただ一つ、誰かの脳を移植すること。
ある深夜、アキラはキョウダイとして育ったラブラドール・レトリバーのアイリを連れて家を出る。それは、両親がアイリの脳をアキラに移植しようとするのを防ぐため。
余命は一か月半。最期の時間を二人で過ごすため旅を続けるアキラとアイリはやがて、共生派国と反人派国、そして遡上(そじょう)派との三つ巴の争いに巻き込まれていく。
長いようで短い、ひと月半の旅の果てに、アキラとアイリが迎える結末とは―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 22:34:55
94641文字
会話率:51%
わたしは、記憶喪失になってしまったみたい…
いきなりのお医者さまとの結婚…
わたしってほんとにこの人と結婚するの?
不信感でしかないわ…
そして謎の四人のわたしそっくりさん…
こちらは、カクヨムさまにも掲載中です。
キーワード:
最終更新:2025-02-04 07:21:28
9072文字
会話率:18%