あるところに、山手線のような丸い線路上に、その線路全体を覆うほど長く円状に連結した電車がありました。
その電車は、先頭と最後尾がくっていて文字どおり円形の形をしていたため、まんまる電車といわれていました。
その線路上には、もろつん駅はーつだ
けではありません。
何十という駅があります。
電車はそれぞれの駅をまるでメリーゴーランドのように回りつづけることで、駅と駅をつないでいるのです。
とてもおかしな路線だと思うでしょう。
たしかにはたからみると奇妙にうつるのは否めませんが、実は便利なこともあるのです。
例えは、約鉖全体に車両が常にあるため、電車を待つことがありません。
改札をぬけて駅のホームまでいったら、すぐ電車にのれるのです。
また、電子の中が比較的すいている。常に列年に乗れるので、当たり前ですね折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-29 17:13:57
344文字
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それは、当に、光の道。
光は、そのまま、本堂の弥勒菩薩像を、捉える。
光の軌跡を追う様に、カメラの目線は、弥勒菩薩像を、捉える。
弥勒菩薩像は、横顔に日の光を受けて、輝いている。
くすんだ色合い。
木造。
外側の、塗りも装飾も、ほとん
ど、剥げている。
であるにも関わらす、「輝いている」としか言い様の無い佇まい。
光を浴びている横顔は、語り掛ける。
決して、上向くことは無い。
決して、眼を開けることも無い。
こちらを、向くことも無い。
が、確実に、語り掛けて、語り続ける。
会いに来た人々に、参拝に来た人々に。
興味本位で覗く人々に、ただ同行しただけに人々に。
コウタに、タカギに、その他の人々に。
コウタが、頷いている。
いつの間にか、うんうん、頷いている。
話し掛けられたかの様に、うんうん、頷いている。
タカギは、デジビデを注意して覗くが、コウタの他に、誰もいない。
コウタが対しているのは、弥勒菩薩像のみ。
レンズ越しに、弥勒菩薩像を見ていたタカギは、デジビデを下ろす。
レンズ越しでなしに、直で、自分の眼で、弥勒菩薩像を見る。
‥‥‥‥
うんうん。
頷く。
心と頭に、暖かい気体が、流れ込む。
それを動力源に、走馬燈が、廻り出す。
今までの記憶が、廻り出す。
その走馬燈は、『死』とは真逆の、『生』に拠ったもの。
廻っているだけでも、なにか、『うわあ!』とか『パアア!』とかの、好ましい感じがする。
幼き頃の、メリーゴーランドを、思い出す。
山門から、弥勒菩薩像へ、光の道は、伸びる。
伸びて、在り続ける。
その途中に、コウタとタカギは、佇む。
光の線は、みんな諸々一切合財包んで、輝く。
課長と課員、阿吽の呼吸の、喜び共有である。
仲が良くて、ノリがいい。
「はい、キチンと並んで、並んで」
課長の声に合わせて、課員が、動く。
ガヤガヤ喜びながらも、整然と、動く。
一列に、改めて、並ぶ。
列が、整う。
その時、窓から。
窓から、光が、射し込む。
日の光が、鋭く優しく、射し込む。
射し込んだ光は、列の上を、滑る。
課員の頭の上を、滑る。
一人一人の頭で、スキップし、加速を付けて、滑る。
加速を付ける毎に、滑らかさを増し、滑りゆく。
それは、当に、光の道
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 09:44:51
20271文字
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名も無い女達の走馬灯は、どんなだろう。
最終更新:2024-04-04 21:32:56
8615文字
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そのとき、宗右衛門横丁で何が起こったのか?
最終更新:2024-03-17 19:25:21
52194文字
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日常をテーマとしたショートストーリー。
夕暮れ時、華やかにライトアップされた木馬たちが薄闇に浮かび上がる。日本最古のメリーゴーランド、カルーセル・エルドラドだ…
最終更新:2024-02-29 06:48:21
1011文字
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「僕」は不思議な遊園に迷い込み、メリーゴーランドの整備点検を担う少女と出会う。
綺麗に掃除と整備がされた回転木馬。カゴが等間隔にぶら下がった巨大車輪。怪獣が住んでいるらしい湖。兄弟を失った小型自動車たち。錆びたレールと変色しかけた木造の巨大
やぐら。昼は閉まっているお店たち。日が暮れないと開園しない遊園。
二人で遊園を散策するうちに少しずつ分かってくる少女と遊園。そして「僕」の目的とは──。
これは、奇妙な遊園で僕が彼女と過ごした、ひと夏の思い出。
(完結まで執筆済みです)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 08:18:55
28250文字
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回る回るよメリーゴーランドは回る
「時代」の歌詞をもじってみました
\(_ _)
キーワード:
最終更新:2023-11-12 21:25:08
299文字
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たかーら短編シリーズです。
最終更新:2023-08-16 04:01:37
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会話率:45%
この街でやつらは踊り狂う。
最終更新:2023-06-12 12:00:00
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雰囲気も味のうちだったんですけどね
最終更新:2023-06-12 10:28:25
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女学生の主人公琴(こと)とその友人希帆。二人は放課後に学校近くのデパートへ向かう。
途中すれ違った下級生が最近街に出没している怪人物“モンペさん”の話をしているのを耳にする。
好奇心旺盛の希帆。モンペさんの正体はいかに――。
最終更新:2023-01-09 02:13:33
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13:30入場、13:38コースター、14:04スライダー、14:25メリーゴーランド、14:47……。彼女は学生時代から変わらず、デートのしおりを毎回作って来ては、分刻みのスケジュールを熟すつもりで説明を始めた。しかし委員長。実は練習しな
いと気が済まないタイプで、本番のデートは来週なのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 07:53:34
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サラは友達ではない。私はそのことをサラが察するように接する。だけど、サラは分かってくれない。
最終更新:2022-07-31 16:56:54
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庶民の味方のお店で、素敵な彼女に出逢った。
最終更新:2022-07-06 17:00:53
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メリーゴーランドのお馬さん…。
最終更新:2022-05-07 14:23:00
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まぶしく輝いたもの、メリーゴーランド
最終更新:2022-04-27 07:58:54
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とある遊園地の呪いのメリーゴーランドに乗ったら……
最終更新:2021-12-31 19:56:08
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くるくる回る シュガーメリィゴーランド
甘い時間を 君と二人きりで
最終更新:2021-08-17 17:00:11
714文字
会話率:0%
よく分からない。すごく不思議、なんとなく怖い。おそらくそんな話(※重複投稿作品)
最終更新:2021-07-17 15:23:57
1815文字
会話率:16%
王女であるミルフィリアには、瓜二つといわれるはとこ、リリアーネがいた。
誰からも慕われるリリアーネとは親友だが陰では『リリアーネ様じゃない方の王女』と囁かれていた。
自分よりも様々な面で優れている彼女にコンプレックスを抱きながらも、凜と前を
向くミルフィリア。
しかし、彼女の婚約者が手をとったのは、兄の婚約者であるはずのリリアーネであった。
ざまぁ無し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 14:41:50
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