メスティーハ・ルニ大陸には南方に連なるドムンツァ大山脈を源流とするセラルという大きな川があるが、その下流にホラズム王国という国がある。
一見何の変哲もない国なのだが、中に住む人々は少し変わっていて。
最終更新:2024-09-15 10:48:42
77025文字
会話率:16%
ホラズム王国第二王子のリオンは、何かにつけて兄であるエドワードと比較されていた。
無能ではなくとも相対的評価によって無能だとされてしまう事は往々にしてある。
そうした日々を過ごす内、リオンは自信を失っていき、やがて自身の存在意義にも疑念
を抱くほど心を病んでしまう。
しかし彼の心を慰撫してくれる者はいなかった。
婚約者であるイザベラにせよ、兄であるエドワードにせよ、両親でさえも。
そんなある日、リオンはクラウディアという平民の娘と出逢う。
二人の白かった関係は、月が次第に満ちていく様にゆっくりと色づいていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 11:46:00
45823文字
会話率:18%
チンギスカンの法則が確立したのは、ホラズム王国との戦いにおいてである。
モンゴル帝国初代皇帝はその戦争に先立ち、旗下に、降伏者は生かし、反抗者は兵と市民の区別なく、尽く殺戮すべしと命じた。
以後、この命令はモンゴル軍の法則となった。
最終更新:2023-11-19 18:00:00
2866文字
会話率:0%
ホラズム王子の国は、異世界からの転移者により。ニホン刀が作られ。それなりに近隣諸国に知られていた。
しかし、王宮の工房でも、鍛冶のジョブを持つ。いわゆる生産チートを身につけている者がおり。
ニホン刀の作成及び多量生産が出来るようになった。
転移者の末裔、リサ・ムラタはいらないから、婚約破棄&国外追放をしようと画策した。
王子は、学校の友人に相談したが、皆は、グイグイ協力する。
しかし、リサ・ムラタは、ドワーフ王が心酔する人物であり。王に推戴したいとさえ思っている人物であった。
生産チートもない。ジョブもスキルもないが、かの世界の秘技を身につけている。それは、ドワーフが50年かけてやっと会得する能力だと言う。
それは、現代日本では当たり前だが、頭で知っているだけでは、全く役に立たない代物であった。
王子たちは最後まで理解出来なかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 18:15:03
9201文字
会話率:46%
ホラズム王子の婚約者、リサ・ムラダは、男爵令嬢で、工房を持っている。
祖父が転移者で、ニホン刀を作っているが、
もう、この国の工房でも作れるようになった。
ホラズムが、婚約破棄をしたいと、学園に留学に来ていた学友たちに相談すると、皆は、
喜んで協力する。
しかし、リサの作っていたのは、ニホン刀では無かった。形は似ているが、別物であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 21:26:50
2930文字
会話率:36%
チンギス・カン率いるモンゴル軍がホラズムへ遠征する話です。
軍記もので歴史悲劇です。そのため、戦争シーンや悲惨な場面が少なからずあります。不快に思われたり、嫌いな方もおられると想います。そのような方はご遠慮していただければと想います。
史料のつたえるところは重んじますが、あくまで創作ですので、その辺はご了承ください。
長くなりますが、おつきあいしていただければ、幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 21:49:36
398212文字
会話率:12%
神聖ローマ皇帝フリードリヒ二世。
「王座上の最初の近代人」、あるいは「世界の驚異」。
国際色豊かなシチリアで育ち、イスラムの文明に憧憬を抱く彼は、異教徒の言葉であるアラビア語をも習得していた。
そして、エジプトアイユーブ朝スルタン・ア
ル=カーミルとも親しく文を交わし、ついにはイスラム教徒からキリスト教徒へのエルサレムの譲渡――無血十字軍という歴史上の奇跡の花を咲かせる。
しかし、美しき花は無残に手折られ、エルサレムは再びイスラム教徒の手に。そしてそれをきっかけに、第七回十字軍がエジプトに戦火を巻き起こす。
憎悪の連鎖の結末やいかに。
フリードリヒ二世がメインですが、彼と文通相手、およびその周辺の人間たちの群像劇です。そして最後は美味しいところをかっさらっていく奴が……(笑)。
ファ ンタジー要素なし。転 生もチ ートもありません。
フリードリヒ二世がアイユーブ朝スルタン達と手紙のやり取りをしていたのは史実ですが、手紙の具体的な内容については作者の創作が入っています。
(現物は残っていないのでしょうかね? もしどこかの博物館などに所蔵されているのなら、是非一目見てみたいものです。もちろんアラビア語は読めませんが……)
「秋の歴史2022」企画参加作品。小説初挑戦です。よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-19 10:18:59
57599文字
会話率:32%