自我というものを自覚した時、俺は人在らざる。いや、生命さえ持たぬ無機質な物へとなっていた。
その姿は俺という意識を持った、歪な形状の禍々しい漆黒の刃。──まさに魔剣と形容する存在になっていたのだ。
意識の中にある記憶はもちろん失われ
ていて、かつての俺が何者だったのか、そもそも人間だったのかどうかさえ分からない。ただ、唯一の思い出せる記憶が、今の俺が剣である事とその使用方法のみ。それを知った俺はひたすら待つ事にした。
──この暗闇の中でその時が来るのを。
─────
やがて、その自我のある漆黒の剣は、自由に動かせる自身の身体を手に入れ、己の持つ力の強大さを実感する事となる。そして『彼』は強大な力を持つ存在となった事に何か意味があるのではないのかと、強く疑問を抱き始める。
そう考えた『彼』は欲した。
─この見知らぬ世界で存在している己の存在意義を─
そして求めた。
─この世界で生きる為の己の目的を─
──その為に『彼』は冒険の旅に出る。
幾多の経験の後、やがて『彼』はひとりの少女と運命的な出逢いを果たす事となる。そして漆黒の剣の『彼』は彼女と交ざり合い、ふたつの精神がひとつの身体を共有する存在──
『一心同体の魔人』となる。
──これはひとつの身体で比翼連理のつがいとなった、二人組が紡ぎ出す冒険の物語──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 21:21:31
994313文字
会話率:40%
家族の愛をひたすら待つのではなく、家族への愛をひたすら捧ぐ少女がみんなから愛されるまでのお話の連載版。
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2025-03-12 12:10:00
41674文字
会話率:54%
家族の愛をひたすら待つのではなく、家族への愛をひたすら捧ぐ少女がみんなから愛されるまでのお話。
アルファポリス様でも投稿しています。
ごめんなさいどのジャンルに含まれるのかわからないのでとりあえずファンタジーで。違ってたらご指摘ください
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 20:19:32
7244文字
会話率:72%
人が月にコロニーを建設し、移住したのは100年ほど前。
ある日、地球との通信が途絶えてしまう。
月に残された人々は、
地球からの返答をひたすら待つが、
もう、20年、なんの返答もない。
月に移住していたのは
科学者やその家族を中心に、10
00人くらい。
20年の間に、
コロニーはすっかり荒廃する。
月の限られた空間の中で、
人々は生きている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 16:28:47
2850文字
会話率:18%
「スパイスの本質は刺激にあらず。体をじんわりと労わることなんです‼」
王国の男爵令嬢フィーナは、薬師業の傍ら、大好きなスパイス料理の研究をしているスパイスオタク。
ところが、戦地に遠征中の婚約者の帰りをひたすら待つ彼女を家族は疎み、勝手に
縁談を結ぼうとしていた。
そのことを知ったフィーナは家出を計画し、トドメに「婚約者は死んだのよ!」という暴言を吐く義妹をビンタ!!
そして実家を飛び出し、婚約者がいるらしい帝国を目指すが、道中の森で迷ってしまう。
そこで出会ったのは、行き倒れの魔術師の青年だった。
青年を救うため、偶然見つけた民家に彼を運び込み、フィーナは自慢のスパイス料理を振る舞う。
料理を食べた青年魔術師は元気を取り戻し、フィーナにある提案をする。
「君にスパイス料理の店を持たせてあげようってコトさ。光栄だろ?」
アッシュと名乗る彼は、店を構えれば結婚資金を稼ぎながら、行方知れずの婚約者の情報を集めることができるはずだと言う。
甘い言葉に釣られたフィーナは、魔術師アッシュと共に深夜限定営業の【スパイス食堂】をオープンさせることに。
じんわりと奥深いスパイス料理、婚約者の行方、そして不遜で傲慢で嫌味でイケメンなアッシュの秘密とは――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 18:26:00
127349文字
会話率:35%
そのときをひたすら待つ忍耐 それはちょっとしたきっかけで崩れうる、危うい堤かもしれません。
最終更新:2024-05-04 18:00:00
2090文字
会話率:0%
「好き」
そんな思いを胸に秘め、彼から告白をされる事をひたすら待つ女。
しかし、
「結婚おめでとう。式はもうすぐか」
結婚の祝いを受ける彼を見つけてしまい、嫉妬に狂う。
丑三つ時、有名な呪いのスポットへ藁人形を手に向かうが…
ホ
ラーなのかミステリーなのかわからないままミステリーにしました。
残虐な表現があるためR15です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 17:52:51
4620文字
会話率:40%
青白い表情に陰険で冷酷な一本線の眼付き。小さい点のような瞳は死んだ魚ように濁っている。口は塞いだまま何一つ喋らない。その分、凡ゆる欲は吐き出さず内に溜め込み、虎視眈々と弱った獲物を狙っている。敵わない相手は承知し、決して正面から挑むことはな
く、餌を落とすのをひたすら待つ。サイコ野郎が狙うのは、息絶え絶えの女。薬物漬けにし、骨の髄まで貪り喰らう!猟奇的ミステリー小説折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 12:43:05
8671文字
会話率:10%
緑の大地や草木を癒す緑の手。民たちを守り癒したヴァールはただひたすらに待っていた。
大好きで愛おしいあなたを…そんな悠久の愛を守った二人のお話…
最終更新:2022-03-14 05:00:00
3626文字
会話率:20%
湯河原に母綾子ときれいな白猫キコと暮らすみゆきは33歳、バツイチ。今日は東京に住む8歳年下の達也がやってくる日。みゆきは母、キコとともに待っている。栄養士をしている母綾子の自慢の料理が並ぶ食卓、しかし達也は来ない。来ない達也を、母とキコとみ
ゆきがひたすら待つ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-21 22:15:12
14260文字
会話率:34%
自分の世界に居場所を見つけられない碧は、故郷の思い出の場所で龍神である青に導かれ、ある森へと強引に連れてこられる。そこには喋れる可愛い動物たちと森の精が住んでいて、碧は穏やかな暮らしを始める。
青は優しく碧を見守り、ふたりの間に温かい想いが
通い始めた頃、青が龍族以外と親しくするのを快く思わない黒龍が現れる。碧を陥れ、青に毒を飲ませてふたりを引き離そうとする。そして邪魔な碧をも殺そうとするが、危機一髪で青に助けられる。
ふたりは青の住み処である泉の中で、青の力が回復するのをひたすら待つ。
碧はその長い時間の中で、長命な龍である青と、人間である自分の寿命の違いに思い悩みながら、青への愛情に目覚める。ずっと一緒にいたいと思う。
そして碧は、力が回復した青と一緒に、黒龍の去った森へ帰ることを自分自身で決めたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-12 07:00:00
55569文字
会話率:40%
廊下に響く足音でわかるあなたの帰りを、私はこの部屋でひたすら待つ。
最終更新:2017-03-02 10:13:08
535文字
会話率:39%
異世界を夢見る?、まるでラノべの主人公のようなごく普通の少年、昇。
異世界に行けるのをひたすら待つ暇な日常をおくる昇だったが、ある日逆に異世界のほうから女の子が転生してくる。
元の世界はどうやら憧れのファンタジー世界だったようで…?
最終更新:2016-04-23 22:41:05
346文字
会話率:0%
海斗は毎夜夢にうなされていた。原因は不明。何かが近づいてくるのをただひたすら待つという夢は一体なんの意味があるのか、日々の生活のなか必死に頭を働かせる海斗。
そしてある日、原因を知っている者に会う。そいつはなんと―悪魔!?
最終更新:2014-10-26 19:02:16
1649文字
会話率:18%
一話完結の短編創作怪談です。すぐゾッとしたい方、寝る前に軽く怖い話を読みたい方、どうぞ…
【一話目・余分な頭 あらすじ】夏休みを終え、馴染めない学校に重い足取りで向かう高校生。教室に入っても、誰とも挨拶を交わさず自分の席に直行し、授業にも身
が入らないまま時間が過ぎるのをひたすら待つのが日課だった。が、ある日の授業中…。 ◆ブログからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-06 21:48:45
7902文字
会話率:6%
夏になるとワタシのもとへやって来る彼は会う度に自分の「愛の証」としてワタシに痕を残していく。その他は何もしない、何も言わない。そんな彼をワタシはただひたすら待つしかない。
最終更新:2010-06-25 19:13:48
2780文字
会話率:20%
待ち合わせに間に合ったことがない彼。そんな彼をひたすら待つ私。クリスマスの夜なのに、なんで彼は遅れてくるの?
最終更新:2006-12-09 22:15:17
2122文字
会話率:27%