ラナリアは王宮騎士団騎士の夫を持つ子爵夫人、十六歳。ちょっとしたスキルを持っただけの平々凡々な少女だった。
まだ年若い彼女は社交もさせてもらえず、一人鬱々と邸で過ごす。周りには夫に忠実な使用人たちのみ。
家族に手紙を書くも返事はな
く、切ない片便りをしたためながら涙する日々。
仲が良いというほどでもないが、それなりに暮らしていたつもりのラナリアは、自分が一人ぼっちなのだと思い知らされた気がして、どんどん暗く落ち込んでいく。
そんななか、たまに帰ってくる夫は、ラナリアに冷たくてすげない。
せっせとお世話をしようにも眉をひそめて動くなと言われてしまう。
『貴女は何もするな。そこに居るだけで良い』
そう仏頂面で呟き、侍女に着替えを命じる夫。食事でも同じだ。大人しく座っていろ、もっと食べろと命じられるだけ。
……私の居場所は、どこにもない。
ストレスが最骨頂にさしかかった瞬間、彼女のスキルが発動した。
そのスキルは《巣》と呼ばれているが、詳しくは分からなかったモノ。
それが、彼女の生活を一変させる。
☆アルファにも投稿してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 12:00:00
76194文字
会話率:27%
久しぶりに帰った実家で、コンバインを使い稲を刈る俺が居た。
「慧、あの人ももういい歳だから、あなたがたまに帰ってくると喜ぶのよ」
老齢の女性が声をかけていた。
「俺も母さんに呼ばれて仕方なく帰ってきたんだがなぁ」
老齢の女性……つまり俺の
母親は慧の休暇周期をどこからか知っており、ピンポイントで電話をかけて用事を押し付ける。
まあ、俺も彼女が居る訳でもなく、暇なときはパチンコに行く程度だったので、体を動かすついでと付き合っているのだ。
「いいじゃない?父さん嬉しそうにしてるだろ」
「俺にはわからんよ、タバコを吸って俺を厳しく見てるオヤジの事なんて……」
稲刈りを終え、少し遠い会社の寮まで高速を使い帰る途中。
「えっ、何でだ?
トンネルの照明がついていないなんて聞いたことが無い!」
訳もわからず急ブレーキを踏み、ABSが効く音がすると何かに当たり、そのまま体だけがどこかに落ちていくように感じた。
そして気が付くと、見たことのない天井が見える。
そこには金髪碧眼のドレスを着た一人の女性。
昭和を体験したオッサンが転生して成り上る予定です。
まあ、気が向いたら読んでみてください。
更新は不定期です。
やる気次第。
申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 01:00:00
321786文字
会話率:31%
卒業パーティーで婚約破棄を仕掛けられた令嬢がプツンと切れて、言いたい放題たたみかけるだけのお話。
普段猫被った令嬢が叫ぶシーンが描きたかった。
ヤマもオチも何もない、そのシーンだけを切り取った説明不在の不親切設計(笑)
2番どころが100番
煎じくらいなので説明不足は皆様の想像で補ってくださいm(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-23 14:49:11
6102文字
会話率:16%
高校生になった青木 勇人
親は海外を飛び回っており家には双子の姉 青木 玲奈 と二人だけ。たまに帰ってくる親もどうやら忙しく基本的に二人のときが多い。
そんなある日階段から落ちる玲奈を助けようとした勇人は、その時、姉と頭をぶつけてしま
った!怪我は負わなかったが、中身が入れ替わってしまう!
元の体に戻る方法もわからず、周りにばれないように高校生活を送ることに決めた二人。でも、あわてるとどうしても素が出てしまいばれそうに!
果たして二人はこのままどうなってしまうのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-29 09:25:58
45223文字
会話率:52%