「追放なんて、しなければ良かった」
期待の新米冒険者である霧崎 掠は転生者。類稀なる実力を持ち、“ブロンズ・ルーキー”として大きな期待を寄せられている。
しかし拘りが強く、一行にパーティメンバーが決まらない。
そんな中で名乗り出たのは、おど
おどとして頼りない魔法使い。彼女は「魔力なき者」として扱われる漆黒の髪色を持ち合わせていた。
でこぼこの2人の邂逅から、全ての歯車は回り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 08:00:00
13664文字
会話率:42%
園川大地(そのかわだいち)、高校一年生。彼は同じクラスの小出千佳(こいでちか)に片想いをしていた。
そんな彼女と約一ヶ月後後に控えるクリスマスを一緒に過ごしたい、その一心で小出さんと仲良くなることを決心する。だから、まずは気軽に話し合える
仲になること。それを目標として頑張ることにした。
しかし、小出さんはとっても恥ずかしがり屋。いつもおどおど、わたわた、あたふた。いわゆる『コミュ症』な女の子。学校でもいつも一人ぼっち。
仲良くなるのにはかなり時間かかりそうだなと彼は思った。そんな彼女を振り向かせるため、園川大地はまず彼女の趣味である本の話を取っ掛かりにしようと話しかけることに。
すると、どうだろう。初めて話しかけた時はビックリされてしまったけど、でも、本のことになると小出さんは人が変わったようになる。目を輝かせる。好きなことになるといつでも一直線になる。
少しずつではあるものの、園川大地は小出さんとの距離を一歩一歩縮めてていくことになる。本、つまりは小説、漫画、アニメの話題を中心として。お互いが小説を書き合い、読み合う約束もすることもできた。同人誌に興味を持った園川大地と一緒に秋葉原に行くこともあった。
それらは全て、『本』が関わっていた。『本』が二人を繋いでくれた。そして、小出さんのコミュ症なところも変化していった。元々、小出さんの胸の中には溢れていたからに他ならない。『情熱』という名の感情が。
果たして、園川大地は勇気を出して小出さんをクリスマスデート誘い、一緒にクリスマスを過ごせるようになるのだろろうか。
これは二人を『本』が繋ぐ、純粋で、熱くて、ほっこりする、そんな恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 13:38:47
49197文字
会話率:40%
美容師・神崎蓮(かんざきれん)は、仕事帰りに交通事故であっけなく死亡──次に目覚めたのは、謎の真っ白な空間。「これはもしや異世界転生!?」とテンションが上がる蓮だったが、それっぽいアナウンスも聞こえず女神も出てこない。代わりに黒いモヤに巻き
込まれ、気がつけばそこは異世界!!ではなく山奥の心霊スポット。そして自分の姿はなぜか……女の子になっていた!?
訳が分からず呆然としている蓮に声を掛けてきたのは、ビジュアルは完全にホラーだけど性格はおどおどした幽霊・澪(みお)。さらにここら一帯の心霊スポットを統括しているカリスマ霊・しおんも登場し、流されるまま蓮は“幽霊の新人研修”へ突入。しかも自分の霊力が規格外に強いらしい……チートではあるようだ。
ただの美容師だったはずの俺が、幽霊(女の子)になって心霊スポットでお仕事開始!?
転生したのに死んでる。
異世界転生ならぬ現世転死
役割分担って何!?
写る専門とか取り憑く専門って何!?
そもそもこの女の子誰!?
死んだのに、なんか忙しい──!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 15:45:27
34794文字
会話率:52%
高校三年生の小坂勝人はある日、謎の光に包まれ異世界のダンジョンという場所に召喚されてしまう。召喚された勝人は、勝人を召喚したという狐の耳と尻尾が生えた少女ウノハの一言でダンジョンマスターに任命されてしまう。しかしとにかく優柔不断な勝人は自分
にダンジョンマスターが務まるとは思えないでいる。そんな勝人に降りかかる問題を仲間たちと共に解決していく、異世界おどおどファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 02:21:59
6941文字
会話率:45%
夕方、とある小さな美容室。通りに面したガラス戸を控えめに開け、一人の男が、おどおどとした様子で中へ入ってきた。
「す、すみません。あの、予約とかしてないんですけど……これに、『この条件に合う方は予約不要』って書いてあったので……」
「あ
あ、どーも! はいはい、大丈夫ですよお。さあ、どうぞどうぞ、こちらの椅子にお掛けください!」
「あ、あ、ど、どうも……失礼します……」
「はーい、じゃあチラシをお預かりしますねえ。えーっと、お客様は男性、髪長め、二十代後半または三十代ですよね? ……はい、条件クリアです! 本日のお代は無料とさせていただきますね!」
「あ、はい……ありがとうございます……」
「それで、今日はどんな感じにされますか?」
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最終更新:2025-06-04 11:00:00
2556文字
会話率:96%
ある日、とある町医者のもとを、一人の男が訪れた。
その顔はどんよりと曇り、眉と口元が情けなく垂れ下がっている。まるで辞書の『不幸』という項目に載せるべき挿絵のようだ、と医者は思った。
患者を安心させるのが医者の務め。いつものように明る
い声と表情で問いかける。
「はーい、今日はどうされましたか?」
男はおどおどと視線をさまよわせ、か細い声を絞り出した。
「先生……私、呪いをかけられたみたいなんです……」
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最終更新:2025-05-22 11:00:00
1894文字
会話率:56%
受話器に手を伸ばすと同時に電話が鳴ったので私は少し驚いた。
しかし、その電話の内容によって受けた衝撃はそれを大きく上回った。
『お、おたくの息子さんをね、い、今、こっちで預かってるんだけどもぉ』
まさか、こんなことが起こるとは思わ
なかった……。驚きつつも、電話相手の男のおどおどした声に思わず笑いそうになった。緊張しているのが丸わかりだ。とは言え、こんなことに慣れている者などそうはいないだろう。私は言ってやりたいことがあったのだが、相手は早くプレッシャーから解放されたいのか、金額や受け渡し場所、警察に知らせるななど、お決まりの指示を捲し立てるように喋り、早々に電話を切ったので口を挟む余地がなかった。
きっと今頃、一息ついているだろう。私もだ。大きく息を吐き、電話番号を入力した。非通知設定にして発信ボタンを押すとすぐに相手と繋がった。
『はい、もしもし』
「ああ、おたくの息子さんを預かっている者なんですけど」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-03 11:00:00
4391文字
会話率:60%
三隅伯爵家の一人娘・美知子の小間使い、タマは道で行き倒れているところを美知子に拾ってもらい、雇ってもらったことを恩に感じ、美知子の我儘にもめげず仕えている。おどおどした田舎娘のタマは隠しているが、呪禁師だ。そんなある日、美知子の父が殺され、
タマが犯人だと疑われ、警察官に捕まってしまった。それを助けてくれたのは、特高の斎木白夜。白夜はタマの釈放に尽力し、「結婚してほしい」とプロポーズする。そのときは断るが、白夜はタマに何かと関わってくる。一方、犯人は捕まらないまま、家督を継いだ叔父の一家が屋敷に乗り込んでくる。美知子の物は従姉妹の佐和子の物となり、婚約者まで盗られてしまった。使用人たちも解雇されるが、行き場のないタマは哀願して、何とか残してもらい、美知子の力になろうとする。呪禁の術を使って。
(流血表現があります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 12:00:00
41454文字
会話率:38%
弱小公爵家の末娘エリクシーラは、王都魔法学園の卒業記念パーティーで婚約者の王子に側妃となるか婚約破棄かを迫られる。その瞬間、天啓を得たかのように、自分が悪役令嬢であったことに気がつく。
なんでおどおどしていたのかしら? もっと早くに気が
つけば、ヒロインにガッツリ意地悪もしてあげられたのに!
え、うちって本当は聖公家でしたって、なんですの? 私の涙が聖石になるって、人前で泣いてはいけないって、そういうこと?
あらあらまあまあ、大丈夫です、もう絶対泣いたりしませんわ!
わたくしは、悪役令嬢ですので!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 17:00:00
166766文字
会話率:53%
俺の高校には本物のアイドルがいる。
夜明けのアイドルなんて呼ばれている、今、人気上昇中のアイドル様だ。
廃校の危機で芸能クラスが新設された高校で、唯一の本物。
昼休みに校庭で行われているライブに熱狂する級友たち。その気持ちはわから
ないでもないけど、アイドルに興味のない俺からすると、彼らの応援は騒音以外のなにものでもなかった。
だから、静かな場所を求めて校舎裏に来たのだけど、すでに人がいた。
同級生。
大きいレンズの眼鏡をかけて、三つ編みをした地味な見た目の女の子だ。
悩んだけど、ここ以上に落ち着ける場所を思いつかなくって。
校舎裏唯一のベンチに座る彼女に、隣に座っていいかって声をかけると、お弁当をひっくり返しそうなぐらいあたふた。話し方もおどおどしていて、人馴れしていない小動物を思わせた。
そんな彼女にどうにか許可をもらってお昼を食べていると、おずおずと尋ねられる。アイドルに興味はないのか、って。ない、って答えて、それで終わり。
そう思ったけど、彼女はおもむろに眼鏡を外して、
「興味、……ない……?」
夜明けのアイドルと称される、宇宙一かわいい双子の姉にも負けない"素顔"を見せてきた。
==============
『芸能クラスに人気アイドルの双子がいるひとりぼっちな同級生は、俺にだけ姉に負けない素顔を見せてくる。』
個人電子書籍準備中!
https://nanayonovel.wixsite.com/book-1/hitori1
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にて公開しております※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 08:10:00
144880文字
会話率:27%
わたくし、エリザベス・ヴァンデルビルトは、今朝、とんでもないことに気がついてしまった。
「お嬢様、お目覚めですか?」
メイドのマリーの声で目を覚ますと、そこには見知らぬ豪華な寝室。きらびやかなドレスに煌びやかな宝石…全てが馴染みのないも
のばかり。
(ここは…どこ?私は誰?)
記憶が、まるですっぽりと抜け落ちている。
「あの、マリーさん?私、どうしてここに…」
「まあ、お嬢様。またご冗談を。貴女がこの屋敷のご令嬢であることはご存知でしょう」
困惑する私に、マリーは不思議そうな顔。そして、ポロッと驚くべき言葉を零した。
「いつもの悪役令嬢のお嬢様らしくないですわ」
(え…悪役令嬢!?私が!?)
その瞬間、頭の中で別の声が響いた。
『あら、ようやく目覚めたのね。この愚かな身体を』
(誰!?)
『私はあなた。いえ、私たちは皆、あなたよ』
(私たち!?)
次々と頭の中で声がする。傲慢な声、冷静な声、おどおどした声、正義感あふれる声…
(ちょ、ちょっと待って!これって…私、五重人格!?)
混乱する私の目の前で、鏡に映った顔がニヤリと笑った。
『さあて、お遊びの始まりよ♪』
...これは、どう見ても、あんまりですのよ〜〜!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 19:10:00
16230文字
会話率:54%
葛城玲は地味で売れない俳優。事務所の社長に勧められて受けたオーディションで売れっ子モデル/俳優の南条みつきが主演のドラマの端役を得る。ドラマの撮影が始まってからよく顔を合わせるようになる二人だがなぜかみつきは玲をみるとイライラして絡んでくる
。
実はみつきは前世で自分のために罪を被って処刑された玲(レイシャーン)と再び巡り合うため転生を繰り返してきたのだが、何度繰り返してもレイシャーンを目の前で死なせてしまう。
そのせいでこれが7度目の最後のチャンスなのにミシルカの魂はすっかりやさぐれてしまった。しかも現代日本に葛城玲として生まれ変わったレイシャーンは前世の記憶がないだけでなくいつもおどおどと先輩俳優の顔白を伺っている。そんな玲にみつきのフラストレーションはたまっていく。昔のレイシャーンはもっと明るくて自信に満ちていたのに。そんな時、レイシャーンをみすみす死なせてしまったことを悔いる同志たちが転生してきて二人のための舞台を作り上げる。皆で金と力を使いまくり今度こそ玲(レイシャーン)に正しい選択をさせ二人の魂を救うために奮闘する。
本人たちの望まないところで起きた王位継承権を巡る争いで陥れられ、ロンズディン王国王子レイシャーンは無実の罪で処刑される。その国内の混乱の隙をついた隣国ギルアドニアからの侵略でロンズディン王国は滅亡の危機に瀕する。レイシャーンを失って怒りと悲しみのあまり、自らの命を絶とうとしていたミシルカに不思議な声が聞こえてきた。
‟生まれ変わった世界で起こる悲劇を回避できたなら、この悲劇を防ぐ機会をやろう。お前にその覚悟があるのなら“
転生の度に失敗をくり返すこと7回目。現代日本に転生したミシルカ(南条みつき)はすっかり無気力になってしまった。また、不幸な人生を繰り返すレイシャーン(葛城玲)もネガティブ思考が身に付き、このままでは最後のチャンスも失われようとしてた。そこに新たに転生してきたのは、レイシャーンの盟友であるカーメイ国の王太子ゾリーク(佐伯剛)や神官長のだったドートリアニシュ神官長(渡利紘一)、そして腹心の部下であったダン.グレイド(楷ともや)など。彼らはロンズディン王国滅亡の悲劇をドラマ化し、葛城玲を巻き込んで記憶を取り戻し人生のやり直しをさせようと、やる気のない二人を叱咤しながら再生をかけた舞台が始まる。
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 20:34:00
222786文字
会話率:1%
鈴村五樹、十五歳。彼には、姉が四人いる。
長女の一乃は大学一年生で、鈴村家の家事を一手に担っている。のほほんとした恵体美人だ。
次女の二千翔は高二(ダブり)の十八歳。関東一の暴走族の総長をやっている。
三女の三歩は、通信制高校の二年。ひき
こもりのゲーマーでサブカル少女だ。
四女の四織は、高一。気弱で常におどおどしている。無駄に大食いだ。
そんな個性的な姉たちとまあまあ仲良く暮らしていたある日のこと。
鈴村家五姉弟は空から降り注いだ光に包まれて、気づいたら見知らぬ神殿に転移していた。
「異世界アスピカネラ」
日本とは異なる次元にある世界らしい。
そして、五姉弟は神殿にいた現地の奴らにむりやり、「女神の血潮」なる謎の液体を飲ませられることとなった。飲んだ者は、人知を超越した能力「トランスキル」に覚醒するらしい。日本からの転移者はとりわけユニークな「トランスキル」に覚醒するとか。
しかし、スキルに覚醒したのは、四女の四織だけ。
無能力者はいらねってな具合に辺境地に無理矢理転移させられた長女と次女と三女と長男だったが、まもなく姉たちは、姉たちらしくぶっとんだ「トランスキル」に覚醒していく。
そして五樹と、姉たちはとりあえず四織の救出を当面の目標に、過酷な環境を生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 21:40:36
54880文字
会話率:50%
好きも嫌いもよくわからない男の子と、嫌いなものばかりな女の子の、少し難しい初恋のお話。
最終更新:2023-08-31 23:41:35
17660文字
会話率:51%
時は1943年。
ソ連軍のスパイ達は、市民に扮して荒廃した町を歩いていた。
リーダーのコードネームは、"ニキチッチ"。
ソビエトの英雄になれと、同志から授けられた仮の名前。
「おどおどするのはよせ、ドフチェンコ。怪し
まれる」
「は、はい!」
新米の狙撃手を引き連れ、ベルリンへ向かうニキチッチ。
だが、2人の前にナチスの私兵組織、武装親衛隊が立ちはだかる。
指揮官リッヒテンシュタインは問う。
「私の目は誤魔化せないぞ。どこの出身だ? 仕事はなんだ? 家族は? 友人は? 親戚は?」
「ああ、経歴の開示も求めるんですね。いいですよ。出身は……」
「いや、聞かんでもわかる。貴様、ロシア人だな?」
40人の小隊に対し、こっちは2人。
スパイは、それでも余裕を失わず、不可能としか思えない戦闘を開始する。
影に埋もれ、誰にも語られなかった歴史の一幕が、ここに語られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-10 15:13:38
6865文字
会話率:32%
突然両親が海外に行く事になり、戸惑い半分、解放感半分の男子高校生・稲本幸人の前に現れたのは……えっ、メイド?マジ?あとこの子、やたらおどおどしてるし、ちょっと口悪いし、なんかめっちゃ力強い!!?
そんな二人が織り成す青春ラブ(?)コメ、
スタート!
・この作品は、別のペンネームでハーメルンにも掲載しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 07:13:53
47400文字
会話率:56%
机の古びた木の香り。
窓からそよそよと入ってくる、ひんやりとした秋の風に、私の長い髪が揺れる。
放課後。
誰もいない教室の窓際の席で、私は腕を枕がわりに俯せて寝ていた。誰もいない教室でこうして眠るのが、私の好きな時間だった。す
ると。
「あの、日生さん…気分悪い?大丈夫?」
そんな声がして顔を上げると。
「あ…」
同クラの芹澤君が、私の席から少し離れた場所で立って、心配そうな顔をしながらこちらを見ていた。
芹澤君…私は何故かいつも、彼のことを目で追ってしまう。話したこともほとんどない…けど、何故かすごく気になる存在だった。
そんな彼に、私は突然言ってしまう。「好きです」と…
すると、彼は──────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 12:40:41
2172文字
会話率:34%
足を踏み外した維真が目を覚ますと、知らない世界にいた。
足下には魔法陣。
彼はその魔法陣によって呼び出された「使い魔」だという。
おどおどした第四王子と、現実で自分の気持ちを誤魔化し続けてきた維真との一年契約の物語。
の、始まりの部分。
最終更新:2022-10-10 14:40:27
16444文字
会話率:31%
とある貴族のパーティーにて。
めちゃくちゃな理由で婚約破棄を突きつけられた侯爵令嬢ヒルダ。
反論しようとしても王子は全く聞く耳を持たない。そのまま断罪されそうになっていると、会場に怒声が響いた。
「婚約破棄!? 黙って聞いてりゃアンタ
ら、頭おかしいんじゃないの!?」
それは、王子の隣に立ち、その腕を掴んでいたはずの田舎育ちの男爵令嬢だった。
おどおどする周囲をよそに、男爵令嬢は高く声を張り上げた。
「嘘っぱちの断罪劇、ぶっ壊してやんよ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-06 14:01:56
2767文字
会話率:38%
1000年前に闇の属性を統べる邪神を封じ、その封印を維持するために建設された聖堂都市。
そこを守護する誉れ高き聖騎士団。
憧れからその聖騎士団へと入団した1人の少年がいた。
その少年の名はリヒト。
だがリヒトは見習いから騎士へと昇格
する際に行われる属性適正の鑑定の儀で、その適正を見出だされたのは『闇』の属性。
基本となる火、水、風、土の4属性とも、上位属性である光の属性とも異なる前代未聞の属性だった。
生まれも平民の出だったリヒトはその忌むべき属性のために1度は団を追われようとしたが、当時の聖騎士団総団長ヴィルヘルムによって救われる。
それからは聖騎士としての力を示すために己の属性である闇を纏って戦場を奔走。
リヒトは数々の戦果をあげる。
だが総団長の辞任と共に新たに総団長となったのはリーンハルトという選民意識の強い貴族の当主。
この男によってリヒトは団を追われ、街を追われる事になった。
その時に敬愛し憧れていた前総団長ヴィルヘルムもリーンハルトの策略によって失脚した事を知る。
だがリヒトの災難はこれで終わらない。
失意のうちに故郷へと戻ったリヒトの目の前には無惨に変わり果てた町並みが広がっていた。
リーンハルトによって平民の村や町は切り捨てられ、魔物の脅威に曝されて。
リヒトの両親もそれによって命を落としていた。
聖騎士団をリーンハルトの手から救うべく、リヒトは聖騎士団と同等の力を持つ王宮騎士を目指す。
そのためにまずはギルドで活躍し、名を挙げる事に。
だが聖堂都市を離れたリヒトは気付いた。
闇に侵されていくこの世界で、闇の属性を操る自分が最強である事に。
魔物の軍勢の最強の一角であったフェンリルも討ち、その亡骸から従魔としてスコルとハティの2体の人語を介する従魔を生み出したリヒト。
昼は王宮騎士となるべくギルドで成果を。
夜は闇の仮面で素顔を隠し、自身の生んだ魔物の軍勢によって魔物の統治を進めていった。
いつしかその夜の姿を人々は魔王と謳い恐れる。
そしてリヒトが聖堂都市を離れ、邪神の封印に異変が起こりつつあった。
リヒトの退団によって聖堂都市と聖騎士団の滅亡が静かに。
だが確実に始まっていた────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 18:44:08
222678文字
会話率:25%
高校入学初日、ギャルグループの1人______轟響子(とどろききょうこ)は記念すべき高校最初の金づるを探して校内をギャル仲間と闊歩していた。
そんな時、背を丸めて座る前髪長いおどおど陰キャを発見!
これは簡単に誘惑して強請るネタが手に入ると
確信し、仲間に「見てな」と自信ありありに言い放つ響子。
しかし陰キャに声をかけたその瞬間、ただの陰キャじゃないと悟るのだが......。
※陰キャとギャルというカップリングはよくありますが、優しくないギャルってあんまりテンプレじゃないと思うんですよね。ていうかリアルは優しくないギャルが大半ですし、そんなギャルをどう恋愛に発展させればいいのか考えた結果、陰キャくんが少しヤベー奴になってしまいました。
後ギャルも良い奴じゃないんで、読む前に伝えておきます。
※短編にしようと思ったのですが、少し長くなりそうなので連載形式で投稿します。多分5万字程度で完結します。
※この作品はカクヨムに掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 23:13:50
30766文字
会話率:24%
私の心の拠り所はSNS。
表情とか話し方でその人の気持ちを察する文化が嫌い。私は怒る時に笑って楽しい時は真顔だ。話し方もおどおどとこもってとても聞こえにくい。こんな姿じゃ誰とも仲良くなれないよね。現実なら。
ネットならそんなので判断されない
。誤解無く私のことを伝えられる。顔を見て話せない。
でも今はそれで良い。心の傷が癒えたら、いつかリアルでも会って、ちゃんとできるようになってからみんなと話したい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 17:01:07
2944文字
会話率:2%