遠方に月山富田城が見える富田川を挟み、二人の男とそれを取り巻く各々の陣営の兵達が対峙している。四つ目結の旗の陣営を背負う武者は身の丈五尺あまり。白皙の美青年と言って差し支えない美貌の男だが、その眼光は猛獣のように鋭く、単なる色小姓紛いの軟
弱な若武者でない事が一目で見て取れる。年の頃こそ二十歳前後だが、その風格には歴戦の趣すら感じられた。
それに対する、一文字三ツ星や上り藤久の字といった旗を掲げる側の先頭に立つ六尺ばかりの偉丈夫は、若いながらも精悍そのものの荒武者と思しき風貌で、実に四尺に迫る自慢の大太刀を腰に引っ提げ、更にはこれまた自慢の大弓まで携えた大力無双の男だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-12 01:42:32
13263文字
会話率:36%
それは対照的な身なりと言うべきだった。八十にならんとする老人は粗末な木綿の裃を身に纏い、それに対して二十歳そこそこの若殿と思しき男は絹の羽織など身に着けている。しかもそれは若殿ばかりでなく、彼に従う近習達も残らずそうした豪奢とも言える格好を
していた。身なりだけを見れば、この老人がいかにも身分賤しい人間に見える所だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-12 01:36:15
6578文字
会話率:44%
不老不死の魔法使いリタバリー・ターキー。見た目は18歳男子だけれど、もう一体何十年生きてるのやら。ひょっとすると何百年?
呪いゆえ不老不死になったはいいが、彼にも苦労はついている。元々、いい加減な性格に加え、実質ウン十歳の開き直りも手伝っ
て、相当いい加減な魔法使い。
世にもいい加減な魔法使いの、無責任な冒険が始まる。
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えー、プロットとか殆ど無しに、行き当たりばったりに書いている小説です。よって整合性が取れなくなる事や、完結するかもわかりません。それをご了承いただいた上でお読みくださるよう、お願い致します。
※ 重複投稿あり
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-08 01:27:50
23122文字
会話率:15%
魔族とエルフの間に生まれたハーフエルフのフィアレインは、母からも疎まれ、相入れぬ二つの種族の間に生まれたが故にどちらからも受け入れられず、人間からも恐れられる。
この世の何処かに自分の居場所を受け入れてくれる者を求め旅にでた。
人間の勇者と
出会い、その仲間となり、魔族と人間の戦いに巻き込まれていく。
その先に自分の求めるものがあるか苦悩しながら。
永遠に生きる者と寿命ある者の生の一瞬の交差。
とは言え本人は十歳にも満たない子供で人間の常識に疎く、お菓子があればそれで幸せだったり、弱小神殿とお人よしと運の悪さで金欠な勇者が連れだったりする、軽かったり重かったりする道行きである。
魔界のある偉いお方は言った。「あいつらの旅?珍道中であろう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-28 07:00:00
422353文字
会話率:28%
―あなたはフェティッシュ(フェチの対象)になったこと、ありますか?―
二十歳を間近にした六花は自分へのご褒美と称し、少し贅沢をすることにした。そして向かったのは話題のハンドメイド靴専門店『piège sucré』。
そこで2足の素敵な靴と出
逢うが予算的に1足しか買うことができない。
どちらも諦められない六花は店員である樋山のとある”提案”を受けることにした。
しかしこの店員はとんでもないフェティシストだった。
ロックオンされた六花は樋山の思惑に嵌まり、抗い虚しく倒錯の世界に飲み込まれていく・・・。
※フェチがテーマですが、そこまで特殊な描写はない予定です。(予定です。)
デロデロ溺愛系を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-26 17:08:38
18352文字
会話率:23%
ある日悟ったそんな現実。
『必要以上に親しくなった人間は死ぬ』
まあ特に文句もありません。
『要は他人と係わらなきゃ良いんだろ?』
簡単に言ってくれるけどそれって結構難しいよ?
そんなわけで他人を拒絶して気配を消すようになった十歳の夏。
私
にいつからか取り憑いてる女性は私の言うことを完全無視……しようとしてます。
なんか私より子供みたいだ。
ああ、それでもなんか武芸の達人だとかで戦ったら強いらしいです。
あとたまにぴょこってはねる猫耳はかわいい。私も欲しい。癒される。
……どうやら女性は私をいじりたいだけのようです。
それはそれで悲しい気分にならなくていいのですがさらっと殺人鬼なんていわないでください。
怖いです。
こんな奴と過ごすのはもういやだ。めんどくさい。
そんなこんなで毎日をすごしています。
日々ぐたぐたと執筆作業。
ある時は思うままに書きます。というか下書きもせずに書いてます。
そして友人のダメだし、後に改稿!
二週間に一回は更新します。
下手ですいません!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-18 17:35:28
1001文字
会話率:48%
魔術が当たり前に存在するダヴァン帝国。
魔術は生活の一部に組み込まれていて、皆が当たり前のように魔術の恩恵を受けていた。エルは十歳の時に出会った銀色の髪のアヴェルに惹かれた。
しかし魔術の力の差と運命が二人を離していった…。
ハッピーエン
ド完結の短編です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-09 18:00:00
7542文字
会話率:25%
交通事故で死んだ和泉渡。彼は二十歳になっても寂しがり屋で頼りない息子・空を心配し、キノコとして生まれ変わった。
歌手としての才能がある息子の将来を考え、バンドメンバーを探す渡。しかし、彼に残された時間は限られていた。
最終更新:2013-12-08 19:16:25
8821文字
会話率:51%
有住美月は幼稚園に入る前の4歳。隣りに大きな白亜の御殿が建ち、そこへ越して来た同い年とは思えないほどませたイサヤ・黎貴・ミリオになぜか気に入られ、幼少期を兄弟のように過ごすことになる。不思議な力を持ったイサヤと、二十歳になった美月が共にキャ
ンパスライフを送っていると、そこにイサヤの従兄弟のルーク・イスリーク・ラミエが留学して来て…。「迷ったら月に聞け」の時代や次元を超えた何度か目の転生のお話です。学園モノではありません。あくまで学校はちょこっと出て来るだけで、後は神の世飛び回っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-07 09:00:00
128941文字
会話率:43%
大学一年生の終わりである春休みに、茨扇空夜は彼女を連れて実家へと帰る。しかし、彼女を見た瞬間に家族は騒然とする。彼女、柚妃名無は小学五年生の十一歳だったからだ。ともかくとして、家族へと彼女と出会った経緯を説明する事となった。
空夜はヴァ
レンタインデーの際に女性関係で事件に巻き込まれ、悪い意味で注目の的になってしまった。そんな時、公園で落ち込んでいると、全身を長い髪で隠れた妖怪を目撃する。友人の梧桐座喜連と面白半分気分転換半分で張り込みするも見つからなかったが、四日目に一人でいると、それに再び出会う。
その髪の毛の塊は、女の子だった。柚妃名無と自己紹介を受けた空夜は、彼女が育児放棄された少女だと気づく。常識も捻じ曲がり、シャンプーも知らず、散髪もした事がないメイムを、空夜は助けたいと思ってしまった。
メイムと交流を続け、彼女を救う方法を模索するうちに結婚という手を思いつく。少子化で悩む日本政府が結婚できる年齢を十歳まで引き下げたのを知っていた。結婚する為には婚姻届を書かなくてはならない。そこには親の署名も必要である。
空夜とメイムは梧桐座の協力で、夜の街にくりだす母親を尾行する。予想通り、母親は死んだ夫のお金でホストと遊び呆けている最低の人間だった。そして、ホストクラブ内にて母親と面会する。変態の元に娘はやらないと言う母親だったが、空夜はもう一つの書類を見せる。学生同士の結婚の際に国からでる補助金制度の書類。学費が無料となり、毎月、補助金も支払われる。母親はお金で娘を嫁に出す事を了承し、婚姻届に署名した。
以上の事を空夜は家族に説明し、自分の家族からも二人の結婚を認めてもらう。市役所に結婚届を提出し、二人は夫婦となり幸せになろうと誓いあった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-29 17:26:02
84171文字
会話率:49%
二十歳のニート、俺は、ある日ハマっていたゲームの主人公に転生するのだが……
最終更新:2013-11-28 03:00:52
3147文字
会話率:19%
肺がんで死亡した青年が神様によって異世界に送られる。その世界は地球とはまるで異なる理によって形作られた、剣と魔法の世界【ジュールヴェンヌ】。モンスターを従えるジョブ【テイマー】を与えられた青年 坂田守(さかたまもる)は、神様から「一つのこと
を守る限りは自由に生活して構わない」と言われる。それは『八十歳までは決して死ぬな』ということ。テイムしたモンスターを従えて異世界で長生きしていく青年の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-19 18:00:00
53625文字
会話率:39%
近未来の日本。
東京湾の中心には国際的テロリストや重犯罪者、そして超能力を持った犯罪者などを特別に収監する刑務所があった。
通称をコキュートスと云う。
警視庁公安部の捜査官、兵藤と佐武は世界同時多発クラッキング事件の捜査のため、コ
キュートスを訪れていた。
コキュートスに収監されている囚人の中に、クラッキング事件のコンピュータウイルスを作ったと考えられるクラッカーがいたからだ。
それは銀髪に緋色の瞳をした、十歳ほどの少女だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-17 23:00:00
30411文字
会話率:58%
「私」が女中として働く御屋敷に、嫁いで来られた奥様は、まだ二十歳ばかりの儚げな美しいお方。透き通る白い肌に、物憂げな長い睫毛、いつも強い紅を差していらっしゃって……それは、ある秘密を隠すためでした。
奥様は胸を病んでいらしたのです。
最終更新:2013-11-17 15:37:09
21548文字
会話率:21%
祈呪(フィール)と呼ばれる想いの力を用いて行使される魔想術によって栄えた世界《ラルグ・リュミーダ》
王都に住む青年メルセル・ファタルは士官学校を卒業した後、王宮刑務官としての人生を始めようとしていた。
しかし、彼が初仕事として与えられたのは
、独房に入れられた十歳の少女シューの教育係だった。
大罪を犯したとされる彼女との触れ合いの中、ある疑問を抱いたメルセルが下した決断は、やがて世界の存亡をかけた戦いへと発展していく……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-04 20:33:05
5413文字
会話率:28%
ある日突然、俺を残して家族全員が死んだ。
それから5年の月日が流れ、二十歳になる夜を迎えた午前零時のその時、1冊の本と声が聞こえてきた。
その声に誘われる様に、抗うこと無く眠りに落ちていく私。
そして気が付くと…其処は豪奢な部屋の赤絨毯の
中央に出来た魔法陣の上で片膝をつく俺と、王座だろうか椅子に座る権力に溺れた顔をした肥え太った男が居た。
一方的に話してくるのを聞いているその時、白い女が目の前に現れた。
異世界トリップ物。
近々本格更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-03 22:04:18
218文字
会話率:0%
VRゲーム機が登場し、それが当たり前になった時代。俺は十歳頃に初めてそれをプレイし、虜になった。そんな俺はサービス開始初期から嵌っているゲーム《アルタベガル》にいつも通りログインした。ここまでは、本当にいつも通りの日常だったのだ。それが何の
冗談か、まさしく“本物の”アルタベガルの世界へとやって来てしまった俺は、AIだったはずの水精霊やこの世界で出会った初心者冒険者、今日久しぶりに待ち合わせをしていた古参のプレイヤーと共に旅に出る。チートで最強系。あとハーレム(?)だけど厨二と言われたくない厨二な主人公の物語。
待て待て待て。俺は至って普通の一般的な感性の持ち主………だよな?
※現在更新無期停止。現在改稿版を作成中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-22 22:36:58
136857文字
会話率:41%
神様の部下のヴァルキュリアのミスで死んでしまった内藤彰(ないとうあきら)二十歳!
御詫びは、異世界への転生…残りの人生を楽しんで生きていく事になりました!
剣と魔法世界の中でチートをもらい楽しみながら生きていく彼を世界は見逃しません。
はてさて、どんな生活をおくるやら。
基本的に主人公最強です!ラブコメ?ハーレム?的な感じです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-16 19:40:40
85402文字
会話率:41%
僕のお師匠はとてもかわいい。
どうかわいいかって言うと、食べれそうなぐらいかわいい。
どういう意味かは想像に任せるけど。
妖精種だから手のひらサイズで、大きくなっても十歳ぐらいで、一人称が名前で、ワンピースの丈は短くて、表情がコロコロ変わ
るかわいい人だ。
そんなお師匠を愛でたりお世話するのが僕の役目。彼女がいれば、違う世界でもまぁ、何とか生きていける気がしている。
一応、帰る方法はあるらしいけど帰る気はない。ずっとお師匠と一緒がいい。
――これは念願の弟子がかわいくて仕方が無いサイズ小さめのお茶目な魔女と、そんなお師匠を愛玩するのが趣味な異世界出身のお弟子さんの、ごくごく普通の日常を適当に書いてみた何かである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-16 14:49:09
121690文字
会話率:30%
島 大助二十歳この男が騎士を目指して居たが回復魔法が使えず
万年騎士見習いそんな彼がある日錬金術師に出会い
やがて魔法と同じ効果のある薬や物品作りにのめりこんでしまう
最終更新:2013-09-21 06:12:26
4107文字
会話率:87%
僕はあの夏を忘れない――。十歳の夏休み、虹一は不思議な体験をする。森の奥で出逢ったのは儚げな少女……それは、ひと夏の淡い恋のかけら。
最終更新:2013-09-20 14:55:49
13323文字
会話率:54%