霊魂転生科。
それは文字通り、亡くなって霊となった魂を別の肉体へ移して生まれ変わらせる天界の部署の一つだ。現世でいうところの輪廻転生という概念を担っている。
誤解のないように言っておくと、悪霊と戦ったりするような武闘派な部署なんか
じゃない。世界の調和を図ったりするような重要な部署でもない。
単純に亡くなった霊魂を事務的に処理して、次の肉体へと転生させる事務仕事だ。要するに誰でも出来る。業務内容さえ覚えれば流れ作業でも問題ない。それで問題が起こっても他部署が何とかしてくれるって信じてる。
これはそんな霊魂転生科で働く天野恵美の日常を綴った物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-24 08:00:00
5081文字
会話率:36%
12月は忙しいってのに、童話に投稿してしまう。……たぶん、自分が親父となったからでしょう。
童話なんかじゃないかもしれません。漢字も幼児向け配慮はありません。
でも、自分の娘に言って聞かせたい内容を描きました。だから幼児に向けているつもりで
す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-19 00:00:00
3315文字
会話率:32%
其の日僕らは気付いた。
此の世界は、誰かが創り出した『シミュレーションゲーム』であると。
「僕等は組み込まれたシステムなんかじゃない!!!!ひとりの人間だ!!!!!!」
少年は抗う。
『自由』を手にする為に_____。
最終更新:2019-12-02 21:38:39
681文字
会話率:12%
これは私と、その友人たちの物語
本当にあった話
フィクションなんかじゃない
私たちの過去の思い出
最終更新:2019-11-22 13:07:47
18861文字
会話率:48%
選ばれてなんかいなかった――――
僕は、勇者なんかじゃない。
特に理由もなく不登校になった半ニート、根上透はある日、交通事故に遭ってしまう。
事故で死亡した彼は、お約束のように異世界に転生。アレクシス=ノマルコモンという名で生を受けた彼は
、なんと選ばれた勇者だった。
仲間とともに魔王討伐に向かうアレク。しかし、彼を待ち受けていたのは途方もない絶望だった……
魔王に敗北した勇者が、己の存在を見つめなおすために戦う異世界ファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-20 16:44:58
30570文字
会話率:47%
寝坊はするわ、母さんには見捨てられるわ、時間割は間違えるわ、弟には逃げられるわ……あ、弟はどうでもいいんだけど、朝からそんな調子で滅茶苦茶。しかも学校が終わって家に帰れば変な刑事の訪問が……。
本当に最悪な1日!
なんか親父に用が
あるとかいって家に上がり込んだこいつら、なんでか知らないけど俺の部屋に入ってきてパンツとか漁り出すし……やめてくれ(涙) 挙げ句に 「このパンツ、どこで買ったの?」 とか訊いてくるし。あんたらそんなパンツが趣味なの? そんな悪趣味な柄パンが好きなわけ? 俺は全然好きじゃないけど、母さんが買ってくるから仕方なく穿いてるんだよ!
怒られるしさ(涙)
欲しいんだったら母さんに訊いてくれる? 俺、男子高校生だから。思春期なの。デリケートなお年頃なんだよ。恥ずかしくて恥ずかしくて、穴があったら埋まりたいくらいなんだよ! もう少し丁寧に扱ってよ……っていっても全然聞いてないし。
なんなんだよ、こいつら? 本当に刑事かっ? そもそもあんたら、親父に用があったんだろ?
当初の目的を思い出せ!
思い出しても無駄だけど。だって親父、とっくに死んでるし……ってこれも聞いてないのかよ? もう1度言うけど、親父はとっくに死んでるの! なんでとっくに死んでる人間の指紋が、昨日今日に起こった殺人現場から出てくるんだよ?
おかしいだろ?
だって親父自身が死体なんだよ。いや、死体どころか皮とか肉とかなくなって、もう骨しかないんだよ。だから指紋なんてないんだよ!
あり得ないだろっ?
だいたいさ、死人が生きた人間殺すとか、出来っこないだろ? 出来たらホラーだよ。
逆だろ、逆! 生きた人間が死人を……いや、逆も無理か……。死人はもう死んでるんだもんな。殺せるわけねぇーわ。
とにかく親父は死んでるんだよ!! ……って何回言っても聞いてくれない変態刑事ども。親父の下半身並みに質が悪いぜ。
ああ、わかったよ!
だったら俺が真犯人を見つけてやる! そうすりゃ文句ないだろ?
言っておくけど、親父の名誉のためなんかじゃないからな。あんなクソ親父、どうでもいいんだよ。俺はこの変態刑事どもから解放されたいだけなんだよ!
だから俺のパンツを返せーっ!
この作品は「エブリスタ」に掲載しているものを改稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 20:00:00
78352文字
会話率:17%
入院中の少女の周りで相次ぐ不審死。
父親は窓から転落し、担当看護婦は手首を切った。
だが、悲劇はさらに続く。
でもこれは、呪いなんかじゃない。 きみのため。全ては、きみのため。
最終更新:2019-08-29 00:24:38
21587文字
会話率:22%
かつて自分のダンスを否定され、オタクになった少年、間宮優太。
ダンスから離れて約3年、そんな優太が出会ったのは深夜の公園で踊る1人の少女。しかも彼女はただのダンサーではなく、優太の学校の上級生で、歌手として活躍している鷹倉沙夜だった。
沙夜
のダンスに魅せられ、また沙夜の言葉に煽られた優太は、自分の中でダンスに対しての意識が変わり、かつての自分を思い出す。
「自分が”良い”と思った事をやれば良いの、そしてその”良い”を証明するための努力続けていく。絶対無駄なんかじゃないから」
沙夜にぶつけられた言葉に、優太の止まっていた3年間がゆっくりと動き出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-18 04:00:26
634文字
会話率:32%
大学生・三ツ谷健介は授業の一環で退屈な人権同和教育の講演を聞いた帰り道、異世界に迷い込んでしまう。
そこは『醜物の呪い』『醜物の試練』とよばれる、人間が醜く変形する現象が起こる世界だった。
「これは呪いや試練なんかじゃない……ハン
セン病だ!」
乏しい知識の中からそう判断した健介は、異世界に来た時に身についた能力(スキル)・『回復魔法』と『治療魔法』を駆使して治療を試みる。
「こうなるんだったら、もっとまじめに話を聞いておくんだった!」
今更嘆いてももう遅い。頼りになるのは講演会で配られた薄い資料と回復・治療魔法のみ。
しかもこの世界では、ハンセン病患者は教会によって隔離されるか、兵隊によって焼き殺される。
三ツ谷健介はハンセン病患者の命と自由を守るため、巨大な差別に立ち向かうのだ。
※ハンセン病患者、元患者、そしてその家族に対する差別はいまなお続いている。現代日本においても、この問題は解決できていない。
※文章中にハンセン病等について誤った事実、解釈等ございましたら、感想・メッセージなどでご指摘ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-16 22:33:54
10411文字
会話率:42%
「あいつは神なんかじゃない。あれは正真正銘の悪魔さ」
神を名乗る男、フェリックス・ドルビニーは、あまりにも多くの人間を弄んできた。
自らが殺した者に聞こえの良い条件を持ちかけ、騙し、怪物として生まれ変わらせ、野に放った。そして、放たれ
た怪物達によって、更に多くの者を不幸にしてきた。
しかし、そんな悪魔に翻弄され、それでも力強く立ち上がる者達がいた。
この物語は、別々の道を進む以下の3名の視点で進んで行く。
一人。滝本倫太郎は、ある日突平穏な日々を奪われ、そしてウェアウルフとして転生させられた。自分は人間だと信じ、それでも日に日に正真正銘の怪物へと変化する自分の心に苦悩する。しかし、彼は信じ続けた。人間も怪物も、皆が平等に幸せであるべきだと。
「こんなの間違っています。人間も、怪物も、皆が同じ心を持っているんだ。どちらか片方がもう片方の幸せを踏み躙って得る幸せは、本物の幸せじゃない!」
一人。日野悟は、3年前に竜人へと転生させられ、3年の間に自分が怪物である事を受け入れた。彼は怪物であるが故に、人間に常に命を脅かされ続ける全ての怪物達が受ける理不尽な仕打ちを悲しんだ。そして人間と袂を分かつ事を決心し、志を同じくする多くの怪物を束ねる存在となった。
「俺は魔王になる。強い者も、弱い者も。心優しい者も、残忍な者も。美しい者も、醜い者も。その者が怪物ならば、俺は皆を受け入れる。そして必ず、人間に脅かされる事のない、俺たちの楽園を創り上げてみせる」
一人。オレリア・メルローは、キャラバン隊の一員として育った人間の少女だ。彼女も他の人間同様、怪物を恐れて育ってきた。しかし、ある出来事を切っ掛けに、彼女の怪物を見る視点は大きく変わる事となった。怪物には人間と同じく、理性が存在する。他者への愛情の精神がある。その事に気がついた彼女は、怪物の心を詳しく知りたいという好奇心で満たされる事となった。
「確かに私は、怪物との意思の疎通に成功した。みんなは怪物は人間と全く別の存在と言うけれど、私はそうは思わない。彼らにはきっと私達の知り得ない何かがある。だから、私は彼らの事をもっと知りたいの」
三人の物語は交差する。皆がそれぞれの道を進み、そしてこの理不尽な世界に変化を風を巻き起こす事となるのだろうか。はたまた、無残にも悪魔の手によって打ち砕かれてしまうのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-06 19:07:24
29597文字
会話率:48%
「私の願いは、ただ1つ【王子との婚約破棄】よ‼︎
世界とか平和とかどうでもいいわ‼︎」
「…お嬢様、体裁というものをご存知でしょうか?」
魔法が普通にある世界、ベルディナ=アーリエント大陸に魔法学校『カトレア学園』はある。そこ
に通う1人の女生徒、キーラにはある秘密があった。彼女は、自身の未来から過去に戻ってきた未来人だったのだ。過去に戻り彼女が願うのはただ1つ…【王子との婚約破棄】
そんな彼女を支えるのは、執事エリアス。ずば抜けた魔力と知識を持つスーパーマンだが、その正体は不明。明らかに怪しい人物ではあるが、キーラにとっては唯一の信頼できる味方。
そして、この後起きる大陸を襲う大事件ー……
二人は悲劇を起こさないため、ーーーーーーー……
「いいえッ‼︎私が過去に戻ってきたのは【婚約破棄】よ‼︎勝手に仕事を増やさないで頂戴。
バカ王子の住む国なんてどーなっても良いわよ、別に」
「…お嬢様。
このような場合では、世界を救うために戦うといったような事を言われるのがセオリーです。」
「私は正義の味方なんかじゃないわ。
世界を救いたいなら、あんた一人でやりなさいよ。エリアス。
私はもう行くわ。」
「お待ちくださいお嬢様。
失礼致しました…。
あらすじの続きを、代わりにさせていただきます。
…コホンッ。
果して主人公の少女は、世界を救い自身の願いを叶える事が出来るのか。
稚拙ではありますが、お楽しみいただければと思います」
この小説は、アルファポリス様に掲載させていただいております。
誤字報告、随時変更させていただいております。
ご指摘感謝致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-03 18:24:16
41993文字
会話率:26%
根源は無なんかじゃない。発生する。
最終更新:2019-06-30 21:00:50
231文字
会話率:0%
村の回復術師であるネオンは今日も今日とて新薬の開発に励む
だが出来上がった新薬は激臭がしたり爆発したり!?
そんな凡人な才能しか持たないネオンを村の人々は天才回復術師と呼ぶ
「もう!私は天才なんかじゃないってば!」
—————
この話は深夜のテンションに身をゆだねたため、おそらく9割の方を不快に思わせてしまうような作品となっております
お食事中の方は絶対に読まないようにしてください
ちなみに私はこれを書いたことを後悔はしておりません
真面目なファンタジーも書いてます。
「白い魔女と黒い賢者~扉を開けたら異世界でした~」
https://ncode.syosetu.com/n4431fi/
最近、死んで転生とか無理やり召喚されたとかばっかりだなぁ
と、思っているそこのあなたにオススメの作品となっております
良ければお読みください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-22 15:55:03
2297文字
会話率:39%
椎渚凛音(しいなりおん)は、先祖の陰陽師の力を受け継いで生まれた。ある事件を境に、式神である風奏(ふうか)と契約するが…….彼女はあまりにも霊力が低く、怪異を祓う同業者からは無能と言われ、嘲笑されていた。
ある日、2人が担当することになった
のは『神隠し』の調査。その調査を通じて発見したのは異世界との通路で……彼らはその通路に飲み込まれ、異世界へと送られてしまい……
異世界では、魔法が当たり前のように使われ、こちらの世界での怪異が隣に存在する世界だった。そして、その世界で風奏は……今まででは考えられなかった力を発揮する。
ほら、言っただろ?風奏は無能なんかじゃないって!
式神×異世界転移ファンタジー、開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-22 00:28:34
2953文字
会話率:23%
急速に科学が発展し、文化や伝統が失われ始めた世界に、数少ないアナログの絵を描く画家、河野碧という1人の孤独な青年がいた。
彼は何かに取り憑かれているかのように絵を描いていた。孤独から目を背けるように。
そんな彼にはある力があった。
『
描いた物を実体化する能力』
彼はその能力を持つがためにある組織に狙われ、襲撃を受け、捕まってしまいそうになるが……魔法具によって異世界へと飛ばされる。
そこで出会った、魔法の存在する異世界、【イデア】の管理者と名乗る男によってイデアへと転生する事になった碧。
そこに待ち受けていたのは、現実から掛け離れた世界。しかし、いくつもの現実世界との奇妙な繋がりが……?
碧の両親、ある組織、そして世界。
彼はイデアでたくさんの出会いと別れを繰り返し、全ての真実を知る事になる……
「僕の人生は……描き直しなんかじゃない……! 真っ白なキャンバスに描いてきた、新しい人生なんだ!」
空に描いた虹の向こうに、何が見えるのだろうか。
〇
世界観や設定をしっかり作りこんでいるつもりです。その内に設定等のまとめを出します。
この作品には、神話や伝承を参考に作ったキャラ等も存在します。
最後に、分かり切ったことですが、この作品は、フィクションです。現実の個人、団体等は一切関係ありません。
本作品はアルファポリス、ツギクル、カクヨムでも、同名で投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-08 21:25:41
20939文字
会話率:25%
運命の人に会ったと思った。
出会い方は決しておしゃれなものじゃないけど、
天地がひっくりかえるようなかわいい子なんかじゃないけど、君には確かに運命を感じた
国が違うなんて国境を越えた遠距離恋愛から始まる恋
2人生み出してく日々の話
遠距離恋
愛体験者が語る遠距離恋愛の話なので離れる時の寂しさ、会う時のうれしさなど
疑似体験できるよ思います。立ち見でも評価登録でも好きに読んでいってくださーい。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-17 01:23:11
1524文字
会話率:10%
色んな人の。色んな物の。色んな時の。色んな夢を。
2人は旅をする。
夢世界は幸せなんかじゃない。幸せだけじゃ、夢は覚めない。そんな夢は人を束縛するだけなのだから。
それは初めて出会う人々や物たち。そんな彼らたちの、色とりどりな夢を旅する物語
。
様々な出会いの中で、主人公は自分をーー記憶を取り戻していく。けれど同じように、彼女を縛る楔が彼女の夢に打ち込まれていく…
笹原蛍雪による長編物語!よろしくお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-12 12:00:00
32113文字
会話率:43%
平凡な高校生、想はネットで仲良くなった葵と"ネット恋愛"として付き合うことになった。二人は付き合っているという感覚はあるものの現実という壁は思っているよりも巨大なもので二人の間に立ちふさがってしまい、二人はたくさんの不安
を抱えてしまう…。"これは遊びの恋なんかじゃない"折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-11 00:00:00
581文字
会話率:32%
私が、貴方に会ってから、どんなに救われたか。
貴方に出逢って、本当に良かったと思っているのだけど。否定したい。絶対にGLなんかじゃない。これは恋じゃない。
初投稿なので、色々とご迷惑をかけるかもしれません…。この作品に関する誹謗中傷はお控
えください。筆者の身体は流せるティッシュペーパーでできておりますので、涙するとすぐに溶けてしまいます…。なんかこの作品は違うなって思ったら、そのまま回れ右してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-10 21:49:32
5115文字
会話率:0%
嘘だと思ってくれて構わないぜ
最終更新:2019-04-01 16:02:01
250文字
会話率:23%
偶然?必然?運命?人生?
いいや、“ジブン”だ
最終更新:2019-02-20 06:04:29
259文字
会話率:0%
・
幼い頃、周りの大人達からよく言われたことが脳に蘇る。
『貴女は側室なんかじゃない、正妻になって、この国を救うのよ』
『王女となる者がそんなことをするんじゃない』
『あの王国の王女はお嬢様以外に考えられませんね』
『も
うお前しか頼みがいないのだ』
泥遊びも、交流も、自分の国から出ることも許されなかった。外は危険だからと焦った顔をした門番が必死になって止めていた。
全ては娘が可愛いから、ではない。全ては国を維持するため。皆、私が大きな王国の王女になれば……と思っているから。
「なんてなれる訳ねえっつーの!! 頭よすぎて頭ぶっ壊れてんじゃないの!?」
「リスア様落ち着いて下さい」
「落ち着ける訳ないでしょ! この可愛い可愛いお嬢様の首が空の彼方へ飛ぼうとしてるのよ!?」
「か、帰らなければいいんですよ! 人生死ななきゃ何とかなりますって」
それが死にかけてるんだよこの馬鹿。とまでは言わなかった。なぜなら唯一の理解者兼味方だから。孤立は嫌だね。
さっきまで謎の自信を持っていた私だったが、呆気なく違う国の姫様が選ばれた。
その子は可愛らしい仕草で、ほんのりと赤く染まった頬を隠した。あれが女子という生き物か、初めて見たわ。
「――っじゃなくて!! さっさと何か打開策考えてよこの馬鹿! 私は私自身が可愛過ぎて仕方ないの!」
「自分勝手過ぎますリスア様。……あ、そうだ」
「何? いいこと? まあ、君はいざという時は冴える人だからね……」
「首洗わなくて大丈夫ですか」
生まれ変わったらコイツの細胞になって暴れ回って何か困らせてやろうか。
でもやっぱり命が恋しい。すっかり誰もいなくなった大広場に冷たい風が走る、でも帰る気にはなれない。
もう国には伝わっているだろう、誰も私のことを必要としなくなった。今の私の価値はそこに転がる紙くず以下と言ってもいい。
「……やっぱり、寒いから帰ろう。首切られる時ってどんなのか調べておいて」
「急にそんなになられたら、私の方が悲しくなるではありませんか」
「切られるにしても、きっと一時間は猶予がある。だから首を切られても痛くない方法を調べておいてね」
「そんなの脳の痛覚神経の有無を判断するくらい難しいですよ……」
首飛ぶ系悪女とか笑えないから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-17 21:55:45
21319文字
会話率:59%