世界はパンデミックと謎めいた戦争によって荒廃し、文明が崩壊してからすでに二年もの月日が経っている。
かつては人々で溢れていた通りには、今や乗り捨てられた車両の残骸だけが転がり、重苦しい静寂が支配していた。
そんな中、一人の男が荒れ果てた都市
をさまよい歩き、マスクのフィルターや食糧、そして生き延びるためのわずかな希望を求めて、建物を一つひとつ探索している。
「緋色の検疫(Quarantaine écarlate)」は、孤独な胸のざわめきの中でなお人間らしさを失わないよう足掻く、この名もなき男の静かな旅路を描く。
文明の遺産が自然に呑み込まれつつある世界で、彼は他の生存者がいるのか、そして物資が尽きる前に、あるいは自分の力ではどうにもならない脅威と出会う前に、どれだけの時間が残されているのかと思い悩む。
あなたは、この黙示録的な旅路に足を踏み入れる覚悟があるだろうか?
一歩踏み出すたびに、死がすぐそばに潜んでいるかもしれない――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 05:59:52
13331文字
会話率:18%
日常のなんでもないタイミングで右眼の色だけ変わってしまうという特異体質のディールは、魔物に止めを刺すだけで魔物の死骸を消してしまえる能力を持っていた。世間では魔物を消せるのは聖女の魔滅魔法のみ。聖女に疎まれてパーティを追い出され、今度は魔滅
魔法の使えない聖女とパーティを組むことに。瞳の力は魔物を消すだけではないことを知る頃には、ディールは世界の命運に巻き込まれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 08:21:26
206913文字
会話率:43%
現代の天才化学者だった主人公は、研究中の事故で死亡。
次に目を覚ますと——異世界の赤ん坊として転生していた。
しかも、両親はダンジョン探索中に死亡し、生後間もなくして魔物がはびこるダンジョンの奥深くに取り残される。
普通の赤ん坊なら即死す
る環境。
だが、彼には転生時に授かった**《万能錬金術(アルケミック・オムニア)》**があった。
・ダンジョンの素材を分解し、**「万能栄養液」を作成!
・魔物の死骸を利用し、「毒薬」「爆裂ポーション」**を開発!
・魔石を触媒にして、魔法を解析し、新たな戦闘スタイルを確立!
こうして、**「錬金術で生き延びた赤子」**はダンジョンの最奥で成長し、
5年後には「迷宮の覇者」として君臨していた——。
しかし、ある日外の世界へ出たことで、強者たちとの戦いに巻き込まれていく。
「この世界、俺と戦える奴はどれくらいいる?」
彼の天才的な錬金術は、王国、魔族、そして神々すらも震撼させる——!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 16:41:02
44068文字
会話率:42%
戦国末期、織田信長の配下に「頭狩り」と呼ばれる男がいた。その男・骸は、茶の湯の作法と刀術の双方に通じた不可思議な存在として恐れられていた。しかし、その冷徹な表の顔の裏には、生涯消えることのない復讐の炎が燃えている。
かつて骸は無心流の道場で
剣を学び、道場主の娘・花世と深い絆を育んでいた。しかし、織田信長による寺社焼き討ちの嵐は、その道場をも飲み込んでいく。愛する者を失った骸は、復讐を誓って信長の配下となる。「頭狩り」の異名を持つ暗殺者として頭角を現し、冷酷無比な殺戮者としての評価を確立していった。
時代の転換点に生きた一人の男の魂の軌跡を描き出す、歴史小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 19:40:00
15767文字
会話率:38%
時間自体が分断されたように見える世界で、孤独な放浪者が荒涼とした風景の中で目を覚ますと、自分が誰であるか、何を失ったのかという記憶がありません。忘れられた過去の断片と神秘的な約束に悩まされ、彼は人類滅亡の背後にある真実と自分自身の存在に埋も
れた秘密を明らかにする旅に乗り出します。
答えへの切望を共有する仲間も加わって、彼らの探索は、粉々になった都市、放棄された世界、高度な文明の残骸を通り抜けます。世界崩壊の謎を解明しながら、彼らは影の存在、失われたテクノロジー、想像をはるかに超える紛争の残響に直面します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 16:35:43
60859文字
会話率:22%
隠岐へ流された後鳥羽院のもとに、崇徳院の怨霊が現れ「憎しみこそが力」と告げる。後鳥羽院は崇徳院の過去を幻影として追体験し、都を追われた彼が怨霊となるまでの絶望を知る。
その時、新たな幻影が広がる——鎌倉を巨大地震と津波が襲い、幕府が一夜に
して崩壊する光景。もし自らが怨霊となれば、この未来は実現するのか?
しかし、すべてが滅びた後に残るのは 空虚な残骸だけ だった。
「これが本当に私の望みなのか?」
後鳥羽院は和歌を詠み、怨念を振り払うのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 08:01:23
2636文字
会話率:20%
不慮の事故で、死んでしまった、神田最也。気づくと知らない教会にいた、自分の体が小さくなっているのに気づき、さらに黒髪の男性に抱えられていることに気づいた。
それから十二年の時が刻み、魔物を狩り、川で血と臓物を洗っていたところ、隣で人が倒
れていた…
ようこそ………ロマン多き、残酷な世界へ………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 22:00:00
56371文字
会話率:43%
水川泉美は小さな街でカフェを経営していた。独身アラフォーの泉美は婚活もボチボチ参加しつつ、充実した毎日だった。特に飼い猫のミャーとも仲良しだったが、突然、ミャーが話しかけてきた!普通に日本語を話してるネコってどういう事!?しかも迷いネコが事
件に巻き込まれ殺されたと訴えてきた。まさかと思いつつも、ミャーの言う通りに森へ向かうと、本当に迷いネコの死骸を見つけてしまう……。
泉美の幼馴染でもある牧師・藤河七道は「これは生贄儀式事件!」と騒ぎ始める。七道は陰謀論マニアの変わり者。そんな変わり者発言はどうしても信じられないが、次々と明かされるご近所の秘密にカフェ経営も大ピンチに陥ってしまう。そんな時、聖書のとある言葉が事件解決のヒントとなる事に気づき……?ネコとカフェ店長が謎を解く聖・コージーミステリ、ここに爆誕!※他サイトに公開中の作品のリライトバージョンです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 11:35:54
128412文字
会話率:50%
シーの魂が消え去ってから10年が経過した。それに続く10年間、蛍は一生懸命に自分の人生を取り戻すために努力した。
高校生ではなくなり、現在25歳の蛍は、地元の有力企業で主任プロジェクトマネージャーとして成功していた。外部から見れば、彼女の
人生は完璧に見えた―愛する彼氏、中学校の頃からの幼馴染と一緒にアパートを共有し、魅力的な給料の満足な仕事、そして支えになる家族。すべては、彼女自身を含めて、人目を引くように整えられていた。
しかし、この表面の下に、蛍は心の中で微妙な不安を感じていた。彼女は自分が築いた人生に満足していたが、何かを求める一部が彼女の心をざわつかせていた。過去に突っ込むことを恐れ、彼女は自分が育んだ安定の形骸を乱すことを恐れていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 18:47:55
12959文字
会話率:23%
こちらは元々、絵本にする予定だった物語なので、詩のような文章になっています。
バブル崩壊後の時代。
猫を飼っていた女の子のお父さんの工場が倒産して生活苦になり、夜逃げしてしまった。
猫は飼いきれないからと、女の子から無理矢理引き離されて、
置いていかれて誰もいない家に置き去りになった。
でも、猫は車を追いかけて、街から街へと女の子を探して渡っていく内に10年の月日が経ってしまう。
寿命から女の子には会えずに死んでしまうが、最後に高校生になった女の子が、その猫の亡骸を見つけ、泣きながら抱き締めてくれたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 13:08:18
365文字
会話率:0%
借金にまみれた元ギャンブラーの男、不破薄斗(ファウスト)は、悪魔との契約によって異世界で理想の容姿と能力を手に入れ、成り上がりの人生を歩み始める。美しき村娘マルガレーテとの愛を誓うも、野望のために高貴な令嬢ガートレーヌを選び、捨てられたマル
ガレーテは命を落とす。だが、その執念は死を越えてファウストを追い続け、彼の寝室には骸骨となった彼女が現れるように…。
果たして、彼女を退散させ異世界で成り上がっていけるのか?それともマルガレーテの呪いは続くのか?
愛と欲望、そして報いが交錯する異世界復讐譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 11:52:32
3154文字
会話率:22%
この『海月開き』の儀は祭祀の皮を被った狩りだ。
加工した『塩木』に『海葡萄の脂』を染み込ませた炎は『海月』を呼ぶ。世界の薄皮を一枚めくり、そこに住む『海月』を引き寄せる。そうして、決められた舞を『海月』と共に舞い、最後にできる隙に狩り、
その遺骸に満ちた『月光』を採取するのだ。
その役目は総じて姉のものだった。血筋も、舞踏のキレも、『海月』を認知する視力も、姉に勝るものはいなかった。そのそばで私は予備として知識は詰め込まれていたし、その姉からコツだって教わったけれど。
——見えない。
汗が重い。
目の前にいるはずの海月の姿が、私には見えなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 22:11:06
1887文字
会話率:13%
かつて「楽園」と呼ばれた国・エルヴァルド。そこは豊かな大地と美しい空に恵まれ、神々に愛されていた。しかし、ある日 「神の死骸」 が空から降り注いだとき、楽園は一変する。
大地は黒く腐り、空は常に灰色に濁る。人々は「呪われた血」を宿すよう
になり、異形の怪物へと変貌する者が後を絶たなくなった。
そんな世界で生きる少女 フィーネ は、兄とともに辺境の村で静かに暮らしていた。しかし、兄が 「呪われた血」 によって怪物へと変貌してしまったとき、彼女の運命は大きく変わる。
「神が死んだのなら、私は誰に祈ればいいの?」
旅の途中で出会った 謎めいた青年・クロウ は、冷たく微笑んで言った。
「神なんていなくても、この世界は続いていくさ。俺たちみたいな化け物がな。」
人はなぜ生きるのか、世界はなぜ壊れたのか――楽園の灰の中で、彼女は答えを探し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 00:51:51
3564文字
会話率:22%
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ
方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】(不思議のパルプンテ)
https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos
【ノート】
https://note.com/unique_panda3782
【カクヨム】
https://kakuyomu.jp/my/works
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 22:00:37
326文字
会話率:0%
両親の服毒自殺から3か月。感情の残骸すら消え失せた26歳の男は、何の未練も理由もなく淡々と死を選ぶ。
完璧に計算された「死」は椅子を蹴るその瞬間、予定外の苦痛と共に崩壊していく。
秒針が刻む7秒間。
それは永遠よりも長く、世界で最も無意味
な時間だった。
静かに終わるはずだった命が、痛み、混乱、そして意味のない記憶の断片とともに引き裂かれていく。
生きることにも、死ぬことにも価値を見出せなかった男の、ただ「存在してしまった」記録。
【読者の皆様へ】
この作品には、自殺、死、虚無感、極端な孤独、精神的苦痛に関する描写が含まれています。
特に、自殺に至る過程の詳細な描写や、生きる意味の喪失感を扱う内容が多く含まれており、読者の心に強い影響を与える可能性があります。
精神的に不安定な状態にある方、過去にトラウマや辛い経験をお持ちの方、現在強い不安や抑うつを感じている方は、読むことを慎重にご判断ください。
読後に強い不安感や不快感を覚えることが予想されるため、心の余裕がある状態でお読みいただくことを推奨します。
この作品は、救いのある物語ではありません。
誰かを励ますものでも、希望を示すものでもありません。
「生きることにも、死ぬことにも意味はない」という空白そのものを描いた作品です。
それでも読むことを選ぶ方は、どうかご自身の心の状態に目を向けながら、無理をせず読み進めてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 20:33:37
5095文字
会話率:0%
残骸だらけの場所でもう人とはいえないものが佇んでいる。それはかつて英雄と呼ばれたものだった。英雄に向かうは一人の青年。とある国家にて最強と謳われた剣士だった。彼らは相対する。それは復讐者の戦い。
最終更新:2025-02-05 17:26:07
4335文字
会話率:36%
「運命」の最終地点とした勇敢な戦士、それと共鳴したかの如く色鮮やかに朽ちた旧式と新型の蒸気式戦闘機たちの墓標ともいえる戦場跡地に1人。
かつて自身を”運命の回収者”と自称していた男。美しい銀髪は肩まで延び、全身を茶色のローブで身を包んだ高身
長のミステリアス風な青年。男は世界各地の戦場跡地に駆け巡っては、この残骸たちが残した最後の名誉ある痕跡である装備品、部品を回収しそれを売却することを生業としている。
男には、反感したものとも言おうか、はたまた彼の敵とも言うべきだろうか定かではないが、そういう者たちに名付けられたもう1つの名がある。
"回収者"ではないもう1つの呼び名。
揶揄と歪が生み出した災厄の二つ名を。
彼をその名で呼ぶ者は次第にこの呼び名を伝播に伝播を重ね、遂には本人の耳までそれは伝えさせたのであった。
だが奇妙なことに、この男はこれを揶揄と知ったうえでこれを受容し、包み隠さず自身のことをそう名乗るようになったのであった。
そう、
"|骸の商人《むくろのしょうにん》"
と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 05:28:13
2649文字
会話率:51%
林シュウエンは皇龍連邦の城壁に立ち、足元で咆哮する妖獣の群れを見下ろしながら、腕に浮かぶ三つの霊気の渦を蒼き光輪へと変えた。測定器が「黄級九階」と表示した時、彼の精神世界で丸まっていた雪霊蛇が龍の瞳を開いたことに誰も気づかなかった。
「こ
れが人類最強の力か?」クレイ連邦から届いた降伏勧告書を踏み潰すと、背後にある虚空の裂け目から九尾火狐の鋭い爪が現れた。六連邦の連合軍が百里先で集結しているというのに、彼の妖獣たちは最後の妖核を誰が食べるかで喧嘩していた。
この世界は知らない──
ノーザ砂漠が禁術で人造妖王を作り出した時、彼が道端で拾った傷ついた小蛇が、一振りで機甲軍団全体を海底に沈めたことを。
デノス連邦が霊媒師を獣使いより劣ると嘲笑した時、彼が三つの渦を逆転させて造り出した神殺しの槍が、白濤連邦の護国巨鯨を氷崖に串刺しにしたことを。
そして最も皮肉なのは──
六連邦が血眼で争う「霊力コア」が、実は雪霊蛇の抜け殻に過ぎないことを。
「人間と妖獣の戦争?」紫薇連邦の交渉団を見やりながら、林シュウエンは肩で霜を吐く雪霊蛇を撫でた。「心配すべきは…」
空間を引き裂く手振りと共に、九頭の妖獣の幻影が背後に現れた。
銀鱗蛟龍が皇龍連邦の誇る龍脈結界を粉砕し、
玄甲地犀がデノス連邦の不落を謳う砂塵要塞を蹂躙する。
そして常にペットと間違われる雪霊蛇は、額の龍紋を輝かせて戦場の妖獣たちを次々と懐柔していく!
連邦上層部は絶対に認めまい──
この「人類反逆者」が妖獣契約紋で彼らの霊力ネットワークを逆侵食していることを。
この「黄級の落伍者」が三霊気渦覚醒時から玄級妖獣を素手で握り潰せたことを。
そして最も致命的なのは──
衛星で追跡中の「妖獣女帝」が今、林シュウエンの寮で滅世龍炎を使って焼き芋を作っていることを!
「追殺令か?」六連邦の秘法が刻まれた霊気の翼を広げながら、林シュウエンは笑った。雪霊蛇が氷晶の剣となって掌に収まる。
剣先が指す先で、クレイ連邦の浮遊島が龍の咆哮と共に崩壊する。
「教えておくが──」ノーザ最強の体術師の残骸を踏み台に浮上しながら、彼は宣言した。「妖獣契約紋を精神空間に刻んだ瞬間から…」
「この戦争の名前は『俺の契約獣征服計画』に変わるべきだったんだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 16:10:22
2502文字
会話率:21%
幼い魔女の悪意なき呪いの影響で骸骨姿になってしまったクローディア。そのきっかけを作ってしまったと苦しむ妹から離れるため家出をし、遠い田舎での地で一人で暮らし始める。
そんな生活に慣れたある日、幼友達で魔法使いのテオドールが訪ねてきて…
最終更新:2025-02-03 07:10:00
9756文字
会話率:33%
約一二五〇年前。突如として現世界・異世界を繋ぐ異空間・〈ゲート〉が現れた。
そこから現れた未知の生命体――〈神骸(ロスト)〉と呼ばれる怪物は、どうしてか神話上に出てくる様々な怪物や天使、悪魔たちの姿と酷似していたのだ。
人類は現世に侵攻
してきた異世界を〈神話世界〉と名付け、人類存続を脅かす最重要敵性生命体と認識。宗教や人種の垣根を超え結成された〈対神骸戦術機関〉を以て、およそ千年に及ぶ全面戦争を繰り広げた。
それから二五〇年が経った現在。
対神骸兵士を育成するための学園施設――〈第二四(アースカルズ)戦術学園〉に、特殊な事情を抱えた少年・斬崎 綾乃(きりざき あやの)が入学することになる。
「お、お前……なんで女になってんだーーーーッ!?」
「いやぁ、体質で……」
だが綾乃は特定の条件を満たすと女になってしまうという奇妙な体質を持っており――!?
TS系主人公が世界を救う! 学園バトルアクション、ここに開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 02:30:43
67887文字
会話率:47%