―――チリィーン、
と。鈴が鳴る。
その音で思い出すのは、中一の夏に体験した少し不思議な出来事だ。
家の事情で、八月の初めからお盆までの間、父方の祖父母の家に預けられることになった香崎雪時(こうさき・ゆきとき)。
六年ぶりに
訪れた祖父母の家——父が使っていた部屋に荷物を置いていると、紐の付いた鈴を見つけた。
何となく見たことがあるその鈴は、幼い頃、雪時が家探しして見つけたものだと祖母に言われる。
探していた理由を思い出さないまま、雪時はソレを持って散歩に出掛けた。
―――にゃあ、
と。出かけた矢先に、一匹のブチ猫と出会う。
鼻の下に〝ちょび髭〟のような模様を持つその猫に誘われ、たどり着いたのは山の中にある古びた神社。
そして、そこには浴衣を着た女の子がいた――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-23 00:00:00
39818文字
会話率:43%
夏休み中のお盆三が日。十一歳の少年・駆は、曽祖父の初盆供養のため、両親と共に父方の田舎を訪れる。娯楽のない田舎での過ごし方が分からない駆にとっては、帰省は退屈なものでしかなかった。
初盆法要のあと、成り行きで村を散策することになった駆は、た
どり着いた神社で政蔵と名乗る青年と出会う。
政蔵と共に村中を歩き回る駆は、やがて自然や生き物とのふれあいを通して、村の良さを理解していく。そして政蔵の身の上を尋ねると、彼は「人を迎えに来た」と答えて……。
少年が体験した、ひと夏の不思議な三日間。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-08 21:15:05
14725文字
会話率:29%
父方の実家にこの春に越してきた、高校一年の遥は、夢に苦しんでいた。
そして苦手なクラスメイト、遠い親戚の少年。遥と彼の間にあるもの。
プロローグ的な短編です。
この話はツイッター診断メーカー #sandaibanashi
三題噺的なお題を
含んでいます
「部屋」「ケータイ」「燃える城」
ジャンルは悲恋です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-14 01:25:46
2780文字
会話率:29%
母親譲りの銀髪に、父方の血筋に多い赤みの強い紫の瞳を持つ、ヘネシー公爵家のグロリア。
今日はかねてより婚約していた、ヴォーン王国第一王子デズモンドとの結婚式。勉学・その他は凡庸の、金髪碧眼の性格破綻王子とは気が合わず、愛情の伴わない政略
結婚なのは間違いがなかった。
グロリアが内心では渋々花嫁になったというのに。婚約者サマ? このムチャぶりはあんまり……って、またんかオルァァ!
いざ! 唱えよう。“ざまぁ”を引き寄せる『がんぼうのじゅもん』。
……こうかはばつぐんだ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-21 20:44:24
26055文字
会話率:33%
音丘竜紀と依織の双子の兄妹。
両親を幼い頃に亡くし、父方の祖父母に育てられた二人は、自他ともに認めるシスコンでブラコン。
外見はあまり似ていないが、二人とも家事が得意で、名字にかけて、竜紀は「おとうさん」、依織は「おかあさん」などと、からか
い交じりに呼ばれるほどの世話焼きで所帯じみた性格。
育ての親である祖父母を相次いで亡くし、意気消沈しながらも、お互いを支えあって生きることを決意していたある日の放課後。
二人で帰宅ついでにタイムセールに向かっている道すがら、突如現れたマンホール大の穴に竜紀が落ちて、消えてしまう。
状況判断する間もなく、依織自身も、後を追うように現れた穴に落ち、気が付いた場所は異世界だった。
これは、紆余曲折あり、騎士団の保護の元、城下町の食堂で働きながら、きっと同じ世界に落ちたであろう、竜紀を探す依織と。
五年も前の時間に落とされ、別の騎士団に拾われ、友を作り、地位を築き上げながら、依織が同じ世界に落ちたことを知らずに元の世界に帰る方法を模索する竜紀の双子異世界迷子譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-21 00:57:47
5344文字
会話率:36%
ある少年が、お盆に父方の郷里に一人で向かうことになった。
そこで、昔、いつも自分を可愛がってくれた、従姉のお姉ちゃんと再会するが。
そのお姉ちゃんは、とても綺麗に変わっていた。
この物語は、主人公と従姉のお姉ちゃんとの間で起こる。
ほのぼ
のだけど、ラブラブで甘々な物語である。(全24話)
(舞台が市内(熊本市内)ですが。
話で出てくる方言は、玉名以北の北部地域の言葉ですので、ご了承ください)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-15 21:00:00
39839文字
会話率:26%
高校生の時に家族を失った美桜(みお)。
家族を失った彼女は父方の祖父母に引き取られ20才まで生きてきた。
どこまでも無気力に……。
このまま無気力に生きていこうと思った時、
「初めまして、お姉さん」
どこまでも純粋な少年に出会う。
それ
は美桜の新たなる人生の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-16 21:03:58
2831文字
会話率:28%
エティは記憶力に抜群の自信があるだけの、少しおてんばな伯爵令嬢だ。けれど彼女には秘密があって、左にある泣きぼくろは、同じ血の流れている者には光って見える。そしてそれは、大国リヴァルーク王国の王と近しい証だった。ある日彼女の暮らす屋敷が襲撃さ
れ、彼女は父方の叔父によって拉致され、奴隷商人の船に乗せられてしまう。このままでは売られると、自ら命を絶つ覚悟を決めた時、思いもかけない人に助けられた。その結果、エティの結婚相手をリヴァルーク王国の次の王にすると、現国王である伯父が勝手に決めてしまったことを知る。 同名義のblogから加筆修正しての転載は終了しました。今後は金曜日に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-13 06:40:32
135985文字
会話率:32%
ここは、大阪の東の外れ、石切。ある日突然、石切に住む主人公-梨乃の母親が、何者かによって殺されてしまう。父方の祖母に引き取られて、泣く泣く長野の野辺山原まで引っ越して行った梨乃のために、梨乃の親友、亜希たちが事件の真相を突き止める!
ミステ
リー、そして感動の友情物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-03 18:04:15
37178文字
会話率:46%
11年前、この街で交通事故に遭い両親を失った俺―吉野瑞希―は、父方の祖父母に引き取られ、以来山間部の田舎で穏やかに暮らしていた。
ところが中二の夏、抱えていた秘密が同級生にばれ、その事で深く傷ついてしまう。
彼らと同じ田舎の高校へ進学する事
がどうしてもできなかった俺は、幼い頃の記憶を頼りに、自分の生まれたこの街に帰ってきた。
バイトも決まり、見知らぬ街に少しずつ自分の居場所が広がっていく。
新たな友達との交流――何より、一番親しくなれた成瀬北斗という変な奴。
俺をからかいながらも時折見せる優しさに触れ、たった数日で俺に信頼を寄せてくれた彼に、興味を持った。
自分の悩みを打ち明けても少しも変わらない彼の態度が、全てに逃げ腰だった俺の心を癒し、田舎での辛かった日々を過去へと変えてくれた。
ここでなら立ち直れる、そう思っていた矢先、俺はまた思いがけない窮地に立たされてしまう。
※この作品は他サイトへ投稿したものを転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-22 23:31:36
4504文字
会話率:28%
夏が大嫌いな高校生・秋斗。
彼は超インドアな夏休みをPCと共に過ごしていたそんなある日。
両親に連れられ父方の実家へ行く事になる。
都会とは違いネットから遠ざかる生活へ。
6年前の夏も秋斗は同じように父方の実家へ来ていた。
そこには彼を待っ
ている、とある存在がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-14 02:22:55
13142文字
会話率:29%
…人生に"普通"なんてものはない。
誰もがそれぞれ、他人が体験することのできない人生を歩いているのだから…
長野県の高校を卒業してすぐに、東京で就職を果たした笠原早苗のもとに、就職して二年たったある日、父方の祖母が亡く
なったという知らせがはいる。
それまで身内を失ったことのなかった早苗はショックで立ち直れなくなってしまい、祖母の葬儀で長野へ帰ってきてそのまま東京の仕事を辞めてしまう。
祖母が亡くなったとたん、様々なことがこじれて家庭は崩壊。いろんなものを失いながらも、早苗は生きようと必死にもがき続ける。
そんな時、目の前に現れたのは、生前に教師をしていた祖母の教え子だという一人の男。ぼろぼろになった早苗を、彼の紡ぎ出す言葉たちが救っていく。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-11-30 23:56:56
600文字
会話率:31%
柳沼 和晃
本作の主人公、彼は今まで何不自由ない生活を送っていた、だが両親の離婚がきっかけで父方の祖父の家に行くことから本作は始まる
習作です、すごく趣味の色が濃いです、はっきり言っていい作品は作れそうにないので気楽に書いて行くので気楽に
読んでください。
作者より
(旧題;ターニングポイントは離婚!!)
300PV 正直100もいかにだろうと持ってたのにウレぴーw
あとこれからもタグは編集していくと思います・・・続けられたらw
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-15 00:22:14
8232文字
会話率:52%
民族研究部、通称〝民研部〟に所属する高校生の花村恵悟は、父方の祖母・在原静羽の招待を受けて、生まれ故郷の『日夜山村(ひよやまむら)』への帰省を決めた。
人口2000人にも満たない寒村には、奇妙な風習があった。
『日和子(ひよこ)』と謂われる
悲しい過去を持った女性の存在と、『隠飾り(かくれかざり)』と云われし因習があることを知る……この村で生まれ、幼少を育ったはずの恵悟は、何故かこの村で過ごした数年を思い出せない。それは、日和子に呪われてしまったせいだと、静羽は言う。
そして日和子に呪われた者は、自分の顔が次第に分からなくなるというのだ。
この村で何があったのか。そして、どうして自分は日和子に呪われてしまったのか……失ってしまった己の顔と過去を取り戻す為、恵悟は村の闇と日和子がもたらす特異な〝病(しんどろーむ)〟の正体に迫っていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-16 02:17:13
106392文字
会話率:42%
何ら変わりない女子高生だった宮部 彩乃[ミヤベ アヤノ]。
しかし、幼い頃、父方のお婆さんからおとぎ話を聞かされた直後より、不思議な夢を見るようになる。
ある日、突然現れた男から、自分は千年前に亡くなったアイリーン姫で、偉大な魔法師だ
ったと告げられる。
それからと言うもの、異次元の世界より花嫁にと望む王の使者と言う者達から追われる羽目に!
現代と異次元がコラボしたファンタジー・ラブです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-16 20:54:16
1466文字
会話率:41%
面倒くさがりで一見排他的な高校一年生、枳殻梓。
彼は極力無駄を省いて生きていた。皆と同じ「当たり前」を避けるようにして。
そんな彼の元に、父方の祖父と祖母から妙な話が舞い込む。
枳殻家が代々管理をしてきたとある古い家、「枳殻の家」に住んで
みないか、と。
「枳殻の家」を管理しているのは枳殻家であるが、
枳殻家の人間がその家に住んだのはもう何百年も前、初代だけだという。そして数十年の間、この家には誰も住んでいないらしい。歴史ある家に何故自分が一人で住むことになったのか分からないまま、梓は新たな町へと向かった。
そこに待っていたのは、一人の少年と、風鈴と、家が結んだ数奇な縁達だった。
揺れる風の音と、夏の残り香。
「枳殻の家」は、縁を結ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-12 23:32:44
8003文字
会話率:30%
約一年半ぶりに父方の実家に帰省した笙子。
そこで、幼馴染と遭遇するが・・・・・・。
最終更新:2012-06-17 18:59:04
1586文字
会話率:47%
物語は主人公千里がワルシャワでショパンピアノコンクールを明日に控え眠れずに今は離れ離れの従兄(周一)との思い出を回想するシーンから幕を開ける。
5歳の千里は12歳違いの父方の従兄である周一を慕っていた。わがままや駄々を優しく諭しながら周
一は千里を愛しむ。幼いころに母を病で失くし、父は海外在住のため1人暮らしをしながらピアニストを目指す周一の孤独は、千里の無邪気さによって癒されていた。母のお手製のイチゴジャムを届けに行きながらいつか自分もイチゴジャムを作って周一に渡すのだと千里は夢みるのであった。
周一は父の意向で東京の音大進学のために、上京することになる。別れを嫌がる千里に周一は手紙が書けるようにと文字を教える。周一は引っ越しまでにお泊りや一緒にお料理を作ることなど、千里の今までに叶えてやれなかったすべての願いをできるかぎり叶えてやる。
別れ際に目をつむり好きなものを思い浮かべて10数えるおまじないの世界は発車ベルで打ち破られ目を開けると周一は手の届かないドアの向こうにあり、あっという間に列車は消え去っていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-11 12:34:51
99655文字
会話率:35%
小学4年生の女の子ほたるは、父方の従妹の家で夏休みを過ごします。しかしそのなかで、おかしななことが沢山起こっていきます。
※気持ち悪い描写が多々あるかと思いますが、嫌な方は観覧をあまりお薦めしません、ご了承願います。※
最終更新:2011-05-25 23:01:59
439文字
会話率:27%
両親が離婚し、純はお金持ちの父方の祖父に預かってもらうことに。
学校で、人望も厚く、モテモテだった純は、二人の学校の男友達、そして、一人の執事に取り合いになってしまい・・・
最終更新:2011-05-16 18:53:31
9905文字
会話率:57%