音楽しかないと思っていた日々のこと。
必死にもがき続けていた二十代のこと。
とある賞に応募しましたが落ちました。
一人でも多くの方に読まれますように。
最終更新:2022-08-28 05:28:09
205286文字
会話率:42%
音無夕太郎(おとなしゆうたろう)はかつて、川に飛び込んで自殺を図ろうとした二十代の女性を助けて表彰されたことがある。そんな彼がいまは死ぬことを考えている。二十代ならまだいくらでもやり直しがきく。でも、40を過ぎてすべてを失っただけではなくこ
の先の責任だけが残る。人生に失敗したことが明らかな自分には死ぬことが最上の選択肢だ、そう考えずにはいられなかった。
彼はユキという社内の二十代の女性と不倫関係にあった。そのユキが妊娠をし、子供は産む、奥さんと別れてほしい、と言って会社で手首を切る騒ぎを起こした。しかもユキは会社を辞めないと言い張る。音無夕太郎は会社を辞めるしかなくなった。意を決して妻に話したところ、妻は小学生になったばかりの息子を連れて実家に戻り、離婚の交渉を弁護士に一任した。音無夕太郎は不倫相手と妻の両方から慰謝料を請求され、仕事も失い、投資の失敗で借金も残り、しかも今後20年に及ぶ養育費の負担もある。会社をやめて一か月がたっても「死ぬのが一番いい」という考えが浮かんで職探しをする気にもならない。夏の終わりの夕方、最後の晩餐のつもりで音無夕太郎は街に出る。
駅前でエレクトリックギターの弾き語りをしているリコという女がいた。音無夕太郎は彼女の歌声と表情にすっかり痺れてしまった。生きるとか死ぬとか、そんなことはどうでもよくなった。最後の晩餐の気分も吹き飛び、ビールと中華料理で胃袋を満たした。
店を出て歩いていると、ギターケースを括りつけたカートを引きずっているリコが歩いている。リコは音無夕太郎に気づいて挨拶をする。
「素晴らしい歌だった、またぜひ聴かせてほしい」彼が言うと、リコはこう返した。
「死にたいんでしょう? 一緒に死んであげてもいいわ…」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-27 20:13:54
16220文字
会話率:35%
8月の終わり、南アルプスの山から下りて、ゆっくりと露天風呂に浸かっている。
登山者の中に一人、二十代の白人の女性がいたが、コロナのせいか誰も彼女に言葉をかけなかった。
僕は、自分の二十代の頃、一人でヨーロッパを旅したことを思い出す。
一人を
楽しもうと旅に出たけれど、行く先々でいろいろな人から声をかけられた。結局はそれが楽しかった。
誰も彼女に話しかけないなんてホスピタリティの欠如のような気がするが。結局は自分も何もできなかった・
雲一つない快晴だったのに、今は稜線に雲がかかっている。近くに視線を移すと、蜘蛛の巣があり、中心には黒い雲がいる。
その蜘蛛を見ているうちにいろいろなことを考える。山で見かけた白人女性のことを思ったのも蜘蛛を見ていたからだ…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-09 01:07:23
4337文字
会話率:0%
私、ローズ・パラディンスキは八歳の幼女である。
転生などというもので前世の記憶があるので、私の実年齢は二十代後半くらいかもしれないが、とりあえずパラディンスキ家の十三番目の孫をしている。
笑ってしまうのが、パラディンスキ家はマフィアの
ような感じでパスクゥムを支配する三家のうちの一家であり、祖父となる男がドンで、そして、私の前世を殺した男が父親だ。
私は生まれ変わったら大金持ちの娘になりたいとも思っていたが、これは冗談が過ぎるだろう。
しかし、復讐ならば出来るかもしれない。
いや、とりあえず、大人になるまで生き抜かねば。
デーモン族は共食いの一族だもの!
どうか、明日も生きていけますように!
2020/5/31 あらすじ少し書き直しました。
2020/6/3 八歳の幼女が28歳の男性への恋はちょっと→恋愛からローファンタジーへ→ちょっと待て、少しレトロなアメリカだけど、魔法少女に魔物達だらけの町という設定なんて現実では無いだろう?→ハイファンタジーへの変更をしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 23:07:50
172825文字
会話率:37%
私は誰にも信じてもらえないが、十八歳の乙女である。
決して決して、二十代後半ぐらいの遊びなれた派手な女ではありません。
誰も信じてはくれないけれど。
そして、その外見のせいで私は間抜け男に誘拐されてしまった。
王族の身辺を守るSPをしていた
らしい彼は、結婚詐欺師が間抜けな王子から騙して盗んだブローチを取り戻したいらしい。
間抜けなくせに黒髪に黒曜石のような瞳をした俳優のような男は、私に最高の笑顔をしてみせた。
「返してくれるかな。」
「帰してくれますか?」
「そっか。では、君に拷問を与えよう。」
いや、その拷問はあなたの趣味と実益を兼ねていますよね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-11 13:36:05
114637文字
会話率:41%
ある日、冒険者ギルドのSランク以上の依頼が貼られる掲示板に奇妙な依頼があった。
うちのマーサおばあちゃんが行方不明になりました。見かけた方はどうか無事に帰る手伝いをしてあげてほしいです。
目的
元大聖女マーサの捜索と護衛
報酬
10年間どんな酷い状態でも怪我が治る加護を授けます。
この依頼に何人かのハイランカー冒険者が行った。マーサを知る者や報酬目当ての者。しかし彼ら知らなかった。まさか邪神とそれに関わるものと熾烈な戦いを繰り広げることになり伝説になるとは。
これはこの依頼が出される前にマーサ本人が孫娘エリザに送った手紙である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 07:52:40
2328文字
会話率:0%
六月。成沢は「――お願いだから、――を助けて!」と謎の女性が叫んでいる夢を見る。
目を覚ますと同棲していた藍の姿が見当たらず、それから彼女が帰ってくることはないまま諦めず捜索を続けるが、やがて成沢は藍のことが思い出せなくなっていることに気
付く。
一方、ジョギングをしていた律樹は熱中症で倒れる。雑貨店の従業員イアラ・メリージュリックと店のオーナーに介抱され、恩返しとして店でアルバイトすることになるが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-30 21:00:00
77817文字
会話率:42%
大村英光は改造人間である。ある日、息子の秀明に渡された人体強化薬の副作用で二十代の体に若返り、怪力を得た大村は同時に次々現れ始めた怪人との戦いに、スーツを着用し、顔を隠して身を投じる。
なぜ怪人が現れるようになったのか?大村は人間に戻れるの
か?
特撮風小説、ここに開幕。
aiのべりすと先生との共作です。
カクヨムにも同時投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 14:26:43
47157文字
会話率:37%
二十代の女性が、銀座の高級バーに初めて一人で挑む話。
実話ベース。
※この小説は投稿サイト「カクヨム」「Pixiv」にも投稿しています。
最終更新:2022-06-05 13:41:49
4446文字
会話率:6%
二十代後半とまだまだ若い年齢なのに不治の病に倒れた主人公は、家族のみならず会社の同僚や大学時代からの友人達に看取られる幸せな最期を迎える。
だが、静かに、眠るように短い人生の幕を閉じたはずなのに、また目を開けた自分がいて困惑する。
何
とか持ちこたえたのだろうか。そう思いつつも、再び目に映った顔つきはどれもまるで見覚えのない外国人ばかり。
こうして困惑が冷めやらぬままに、主人公はエリカ・スタンフォードという、ある貴族の一人娘としての人生を歩み始めることになる。
神話やゲームなどでおなじみの「モンスター」達が人間と同じ「ヒト」として存在している、ヴィクトリア女王統治時代のイギリスに極めて似ているが全く別の世界で、時にのんびりと、時に陰謀に巻き込まれつつ、エリカは第二の人生を謳歌する。
――やり直せた先でも、学ぶことはある。――
☆現在、月・水・金の朝8時、週3回ペースで更新しています!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 12:00:00
1173942文字
会話率:42%
青々と繁った柿の葉っぱ。その一枚に触れた時、心の中に変化が起こる。三章構成から成る葉っぱの物語。
この作品は、アルファポリス、ノベルアッププラス、カクヨム、二十代から中高年のための小説投稿&コミュニティにも掲載しております。
最終更新:2022-05-01 10:59:32
19678文字
会話率:47%
IT企業に勤める原千草は親に援助してもらった分不相応のタワーマンションで新婚生活を初めて半年。誰もが羨む美貌の夫を射止め幸せを謳歌していた。会社のバイト社員が噂していたAI搭載のラブドールも自分たちには関係のない話だったはずだった。
ところ
がその最愛の夫が、あろうことかAI搭載の新型ラブドールtypeⅩと焼身自殺したという一報が入る。当初男女の心中事件と報じていたマスコミは、女が人間ではないラブドールだとわかると面白おかしく原夫妻のプライバシーまで侵害し始めた。とりわけホットダイナミックヌーンショーは執拗にこの事件を追っていた。
夫の遺体確認に両親とともに北茨城を訪れた千草は変わり果てた夫と対面してショックを受ける。遺骨を東京に持ち帰り葬儀を行ったが、コメントを取りたいマスコミは千草に執拗に取材攻勢をかけてくる。千草は精神の危ういバランスをやっとのことで保ちながら、typeⅩ被害者の会を結成しようと決意する。
この作品は、アルファポリス、ノベルアッププラス、カクヨム、二十代から中高年のための小説投稿&コミュニティにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 12:59:39
126144文字
会話率:45%
その日、警視庁捜査一課の松田一磨刑事は東京の三軒茶屋にあるアパートへ来ていた。
今朝、そのアパートで男性が死んでいるのを目撃したと連絡があり、松田刑事は殺人現場まですっ飛んできた。事件を目撃したのは二十代前半の女性だった。名前は風間真央とい
うらしい。彼女はその男性の友人だという。
その男性は腹部を刺されていた。被害に遭った男性は大谷宏樹だという。歳は二十四歳らしい。
そのアパートの大家の話によると、大谷はそこで彼女と同棲していたという。早見瑞希というらしい。そして、松田刑事は二人は幼馴染であったことを知る。
松田刑事がそこへやって来た時、早見瑞希の姿はなかった。
一体、彼女はどこへいるのだろうか?
そして、大谷を殺した犯人は誰なのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 12:08:48
19959文字
会話率:69%
いつもは栄養士として病院で働きながら、休みの日は管理栄養士国家試験の勉強と息抜きの乙女ゲーム。
奨学金の返済が終わるまではがむしゃらに働こうと恋をする気にもならなかった。
そんな夢も希望もない二十代前半、いったい何が起きたのか。
目覚
めたらマシュマロ女子もビックリのムチムチパワフルボディにヒラヒラのドレス。
淡いピンクブロンドも台無しのキシキシした髪。
額には不摂生の証、吹き出物。
そばにいるメイドは目が死んでいて、腕や足には叩かれたような痣。
どうやら悪役令嬢に転生しました。
なんのゲームかわからないから前世の知識で無双なんて出来ないけれど、栄養の知識だけならある!
栄養士の知識を利用して、綺麗な令嬢として裕福で幸せなウハウハ生活をしてやるわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 21:00:00
41089文字
会話率:52%
あまりにも偉大なる父、梁《リョウ》国十九代当主、趙飛竜《チョウフェイロン》が亡くなった。飛竜の第四王子、趙泰然《チョウタイラン》は図らずも二十代目当主となる。家臣に軽んじられている彼は父の悲願であった天下統一を果たすべく近隣諸国のに攻め入る
。同じ頃、刺客一族の一員として生まれた少女、翠蘭《スイラン》は一族の中でも出来損ないとして疎まれて生きてきた。誰からも期待されずに生きてきた二人は互いに力を合わせ、滅びつつある梁国を救い、天下を太平の世にしようと志すが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 00:09:07
4750文字
会話率:20%
空想上の動物や爬虫類が好きな二十代会社員、結月詩季。
瀕死状態の白蛇を保護していたが、あることから白蛇によって死後の世界に連れて行かれる。
さらに、そこで出会った漆黒のドラゴンにより、詩季を「必要としている」という世界に送られた。
その先で
行われていたのは、『聖女召喚の儀』。だが、詩季の姿を見た人々は「竜の魔女」と呼んで警戒する。
窮地に立たされた詩季を救ったのは、第一王子と彼に従う聖女のような美女。
鶴の一声から危機を脱した詩季だが、元の世界に戻る術はないと告げられる。
戻れないのなら、と彼らと聖女召喚の儀を執り行った魔導師師団長と共に、竜の魔女について調べることに。
やがて、シキは自らに力が宿った理由や、『邪竜』と呼ばれたドラゴンが何なのかを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 22:05:30
182782文字
会話率:45%
二十代一般女性である天野咲はとある神様に憑依した。
普段の神様の行動を知らない彼女は、非常に怪しい。それ故に、日々疑われながら時を過ごす。
ああ、どうかこの疑いの眼差しが終わりますように…!
願う彼女は今日も下手をこいて疑われる。
※異世界憑依ものです。一部残酷な描写が含まれます。閲覧は自己責任でお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-06 15:43:01
6571文字
会話率:36%
目が覚めたら異世界で、そして私は悪役令嬢。
何故か異世界へ転生してしまった主人公は推しだった悪役令嬢キャラになっていた。
なんくるないさー精神で推し(自分)を愛でつつ突き進む主人公、現れるもう1人の推し(ヒロイン)、仲良くなる2人、そして物
語は佳境へ……特に進まない。
ノリと勢いだけで書きました。
この作品は別名義で「ノベルアップ+」に掲載していました(今は下げています)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 18:00:00
7036文字
会話率:42%
竜介が拾ったカメラは思い出を残す……ではなく、思い出を消し去るカメラだった。
人は皆、忘れたい過去を抱えて生きている。
それに気づいた竜介は、人助けの為にリセットカメラを利用するが……?
論理と感情の狭間で揺れ動く二十代の青春を描くヒ
ューマンドラマ。
今、あなたの人生観が試される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 14:04:15
14918文字
会話率:39%
九歳である岩倉卓也は、前世で二十代の引きこもりだったことを思い出す。
記憶を取り戻した卓也は、社会に出れない自分を受け入れてくれた前世の両親の安否を確かめる。しかし、かつての自宅へ行くと両親はすでに亡くなっていた。
両親が亡くなる
までそばにいることを誓っていた卓也は絶望する。
親孝行すら碌にできなかったと。
それなのに、岩倉卓也としての人生を続けていかなければならない。
これは、少年に戻った青年が前へ進んでいく物語。
本当は思っている。
潰れたまま終わりたくないって。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 16:14:45
87877文字
会話率:24%
第三十二代天皇崇峻天皇を殺した東漢駒の叫び。
第二十代天皇安康天皇を殺した眉輪王の記憶とささやかな善意。
天皇殺しは何を語るのか。
最終更新:2022-01-01 00:00:00
4074文字
会話率:8%
寝ることが大好きであった二十代の男性は、何も食べずに寝ていたことで餓死して神様に合わずに赤ん坊に転生していた。
伯爵家の次男、ラプラス・マクスウェル・シュレディンガーというどう考えても前の世界と関連がありそうな名前を持っていた。
チートな能
力を持ちながらも、今日も今日とて惰眠を貪る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 16:07:57
15831文字
会話率:61%
神の都合で殺されてしまった主人公、恵一は、二十代にもかかわらず死んだことに特に思うところはなく、死んだことをすっと受け入れた。
そんな恵一はテンプレートの白い空間にたどり着き、第二の人生があれば第一の人生で見つけれなかったやりたいことを見つ
けながら、スローライフを送りたいと思った。
何やら思惑があった女神からどうして殺されたのかを聞かず、神様特典を貰って第二の人生を送ろうと思った恵一の目の前には、荒野しかなかった。
何もない荒野から、恵一はゼロからスローライフを送る生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-29 22:49:23
11654文字
会話率:75%
多様性の尊重が重要視される社会において、いろいろな視点から改めて差別とは何か、どう向き合うべきかを二十代高卒会社員考察する短編エッセイ集です
最終更新:2021-09-18 22:32:04
19212文字
会話率:5%