思えば、お師匠様は全て端からお見通しだったのだろう。
「未熟者のお前にはこれくらいが妥当だろ」と言い、無造作を装って手渡された『最上級』の魔法杖。ほうき星の如く空を駆ける『最高速』の遣い鴉。高位魔族ですら一滴で怯む『最純度』の聖水。やたらと
『高性能』な異空間。
その上、何より、頭の上。
ありふれた栗色のネコっ毛を僅かながらも隠すように、存在感あふれる黒いシルエット。
知るものぞ知る、魔女の黒帽子だ。
譲られた当時こそ、『絶対防御』以外に取り柄などないと思っていたその帽子が、いつの間にやらパックリと横一文字に裂けた時。
そこから、全ては変化し始めたのだと思う。
平穏だった日常然り。
平凡だった運命然り。
――これは、一人の魔女を巡る『奇縁』によって紡がれる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-21 14:52:52
61115文字
会話率:36%
清楚で可憐でおしとやかな文学少女を目指す少女――風原奈白はある日、友人兼片思い相手の間颶馬連太郎と最近友だちになった山川千咲と共に、生徒会長の関ヶ原大和に呼び出される。
そこで突きつけられたのは、廃校になった中学校のプールで撮られた、河童の
ようなシルエットが写る写メだった。奈白たちは、生徒会長の依頼でそのシルエットの正体を暴くことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-30 23:05:53
28146文字
会話率:58%
家族と過ごす、夏の一コマ
最終更新:2016-08-07 19:09:53
1227文字
会話率:42%
ー こんなCAの機内サービスを受けてみたい⁈ ー
・カーテン越しに人生相談やってる。もちろん照明はバックライトでカーテンにふたりのシルエット浮かぶ
・暇なときは操縦マニュアル読んでる
・機内食は近所の小学校と同じメニューになりまし
た
・お客の機内イン時にひとりひとり、お客の素性をアナウンスするサービスあり
・ハイジャック犯が来ないかと日々腕ぶして待ち構えている
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-20 18:46:16
816文字
会話率:20%
死んだ男の前に人のシルエットが現れ、男の生きた世界と前世の話を始める。
最終更新:2016-01-06 17:58:43
2429文字
会話率:27%
剣を抜いたものが勇者である。そう言われて魔王退治に出かけた勇者と幼馴染の聖女。
最終更新:2015-11-29 00:23:34
8171文字
会話率:25%
忘れてしまった人や忘れたい人がいるかもしれない。けれどずっと消えない、同じ思い出を持っている人がいたら幸せだおね。という話。
最終更新:2015-11-28 22:40:09
3124文字
会話率:63%
通称“姿忘れの森”と呼ばれる不思議な森は、そこに立ち入る獣人たちの元の姿を失わせてしまいます。
そんな森に暮らすのは、この大陸に時々現れるという言い伝えの純粋な人間である女の子と、黒いクマおじさん。そしてふらふらとやって来るのは生意気な銀
狼。
「なんで、私には牙も素敵な尻尾もないのだろう」
「何も無い! なんて素敵な女の子だろう!」
周りと違うことを悩みながらも、マイペースに生きる女の子。大事な姫様を必死に守ろうとするクマおじさんの攻防戦と、女の子が少し大人になって幸せを見つけるお話。
*****
挿絵に関しては、作中ではシルエットしか出てきません。
R15は念のため。
10/28完結致しました。最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 16:27:05
41049文字
会話率:45%
【銀翼を翻し機体は舞い踊る。
飛ぶことの素晴らしさを、知っている】
冒険者から整備士に鞍替えした『転移者』。風変わりなエンジニアは、前の世界では唯の中学生だった。異世界の空軍、レノゲア共和国西方防衛軍航空団。湊は戦闘機隊から新設の
実験整備飛行隊に移る。
【彼は変わっているよ。
どれくらい変わっているかって?そうだね……この国に3人くらいは似た人がいるんじゃないかな。】
戦闘機パイロットのミーナはその下でテスト・パイロットとして飛び回る。彼女だけではない。ザイル・イーラ、ネイア・ルイズ、カイ・レイソン……少しずつ、だが確実に彼の周りに人が集まる。
【何でここに来た?
さあ……来たかったからじゃないかな】
オイルにまみれ、スパナを握る彼の名は遠井 湊。元中学生の
彼は旧式飛行機に手を入れ、性能を向上させる。汚れたツナギ、オイルが染み込んだ手。指揮官と呼ぶには余りにも頼りない。そんな彼に従う者たちが、今日もまた妙なものを積んで飛び立つ。
【似ているが、少し違う。
プロトタイプとは、また違った曲線的な姿。
それが、彼の創った戦闘機】
軍で、戦闘に陥る可能性もある。だが彼の周り、彼の航空隊は何処かほのぼのとしたように時が流れる。
【翼を連ねる二機は、まるで絵画のように美しく。
夕日がその二機を黒くシルエットに変える】
だが、世界情勢はそれを許さなかった。実戦部隊として投入された時、彼の戦闘機で人が死んでいくところを見たとき、彼は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-24 20:41:18
72531文字
会話率:39%
茜空に浮かぶ街のシルエット。
それを眺めながら、明日を待つ誰かさんの詩。
最終更新:2015-08-01 13:48:56
208文字
会話率:0%
「綿ババアって知ってる?」夕暮れ時の学校の帰り道、噂好きのフミノの都市伝説をうんざりしながら聞く。逃げるように話を切って家路を急ぐと、家のすぐ側にいびつなシルエットが立っていた。
最終更新:2015-06-07 14:30:51
1336文字
会話率:38%
※この作品は東方Projectの二次創作です。
一人のモノは、落下の感覚に襲われた。
何処へ落ちていくのか、終わりのないように思えた感覚は全身への痛みへと変わる。
目が覚めた場所で始まる一人のモノの物語。
ここは何処なのか、自分は何者なの
か。記憶に残る映像はなんなのか。
自分の名前もわからぬまま、生命は続く…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-03 22:59:03
24329文字
会話率:28%
どくどくと脈打つ音。心臓の駆動音。これほどまでに大きく聞こえるのは初めてかもしれない。血が流れ出ているのだ。胸に刺さった包丁が原因だ。抜こうと思ってもそれだけの力を失ってしまっている。体が冷えていくのが分かる。呼吸も段々と苦しくなっていく。
ああ……俺はここで死ぬんだ。笑えない冗談だ。死にたくない。死にたくない!それでも自分の体は言うことを聞いてくれない。
ふと影が俺に覆い被さる。俺に包丁を突き刺した犯人だ。夕日の逆光で顔は見えない。しかしシルエットでそいつが誰なのかは分かった。なんで、お前が……。
そんな言葉を告げる最中、そいつは俺に止めを刺すために包丁を引き抜き、再び俺を突き刺した-----。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-26 22:04:43
34723文字
会話率:55%
江戸時代をモチーフにした、なんちゃって時代小説。
画家の古屋玄穂と、その弟子「遠哉」。遠哉が持つ秘密の過去に、遠哉本人と周囲が徐々に向き合っていく。
最終更新:2015-05-14 22:15:57
6111文字
会話率:43%
遠い過去、過ぎ去りし恋、心の奥を覗くと、
最終更新:2015-04-02 23:21:11
475文字
会話率:0%
空からキノコが降ってきた。いや、これキノコじゃないわ。限りなくキノコに似たシルエットの、女の子だ! ブラック企業に勤める俺が、現実逃避にと訪れた秩父の山中で奇妙な格好をした女の子たちに次々と絡まれる。こいつら一体何なんだ……? ギャグ多めの
ハーレムっぽいストーリーです。箸休めに是非どうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-01 21:32:23
34058文字
会話率:31%
下着のラインが見たかった男の話。
●●●
構想10分。
●●●
執筆2時間。
●●●
私にしては驚異的な執筆速度です。
思いつきで始めたので落ちが弱い……というか落ちてないかも知れませんね。
まあ良いのです。自己満足なのです。
たぶん
感想返しはしないと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-02 13:00:00
2070文字
会話率:0%
平凡な高校生、森崎結城(もりさきゆうき)は普通の高校生活を送っていた。
そこに現れたのは、車椅子の男、御堂五十六(みどういそろく)。彼は障がい者生活の中で、限りなくロックでパンクな生き方をしていた。
「お前面白いじゃねえか、ああ! 面白すぎ
て笑えないな、全然笑えねえぞ! ドラムセットが倒れちまってるじゃなえか! どうすんだコラァ!」
―――御堂の右拳が唸り、車椅子から翻って、大人しい高校生の子羊をなぎ倒す!
こうして森崎は御堂に巻き込まれていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-08 06:27:46
47690文字
会話率:7%
主人公、春崎安雄は、絵本作家であるヒロイン、瑠璃野彩音の家でお手伝いのアルバイトをしている。彼女は人気作家で、今まで様々な絵本を書き、どれも世間から高い人気を獲得していたのだが、スランプになってしまい、何をやっても上手くいかなくなってしまっ
た。
過去に趣味で書いた作品を手直しして絵本にし、とりあえず新作を作ろうとする現状を知った安雄は、彩音のスランプを何とかしようとして奮闘する。
安雄には『他人の隠している何かを暴く能力』という、変わった力があり……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-07 14:41:53
127790文字
会話率:48%
あの出来事が起こってから十年……少年は成長し、幸せとは言えない、それでも普通の日常を送っていた。
日常が突然崩れたのは、五月晴れの日、心地よい風が頬を撫でた時……
人間が、赤いシルエットとなって目に映るとき。
最終更新:2012-10-25 14:54:00
2045文字
会話率:20%