ともすればひび割れたところから
最終更新:2018-06-22 10:00:00
226文字
会話率:100%
その世界には「女神の樹」と呼ばれる、美しい大樹がありました。
人間も、魔獣も、生きとし生けるものはすべて、女神の樹の恩寵を受けることで、豊かに暮らしていました。
しかし、ある時から女神の樹の力は突然に弱まり、大地はひび割れ、川は干上がり始め
ました。
そして世界は東西に分かれ、残された恵みを、資源を……女神の樹を求めた争いが始まることになります。
そんな頃、まだ豊かさの残る西部の小さな村には、ベンジャミンという一人の男がいました。
村の便利屋としてそれなりに頼りにされている彼が、一人の少女と出会ったことから物語は始まります。
英雄になることを望みながらも、何の特別な力も持たぬ凡人に過ぎない中年男。
平穏な生活を望みながらも、世界を救う力と使命を与えられた少女。
何もかもが対照的な二人は、一体どのような物語を織りなすのでしょうか。
※本作は2016年11月に「ふりーむ!」で公開した同名のゲーム作品を小説化したものです。
若干の設定の追加・変更点が存在しますが、全体のシナリオは同一のものとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-21 19:12:17
127208文字
会話率:39%
毎日がつまらなくて、寂しくて、ただ本ばかり読んでた。卵の殻の中で、残酷な現実から逃げ続けて、ただひたすらに何かを待った。
私も、皆みたいに輝いてもいいの? 誰かと笑ってもいいの?
夢見たものはささやかなこと。友達、恋人、いや、誰か
と繋がりたいだけ、それだけでいい。
笑える明日を、未来を待って、信じて待って、それだけを願った。
君鏡は、ひび割れた殻の隙間から、恐る恐る覗く。
本を読むように、自分の物語を覗く。そして、その隙間から手を伸ばす。生きてるって感じたかったから。誰かに触れたかったから。
そして、固く閉ざされた卵の殻から、今、誕生しようとしていた。
※12月1日、バースデイ。宜しくお願い致しま~す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-02 19:45:11
589862文字
会話率:28%
――――僕は妻を殺す。そう決意し、酒の中に毒物を混入させた。
この作品は『http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=436851』にも掲載しております。
最終更新:2017-12-17 01:05:28
2106文字
会話率:29%
だらだらと生活する大学四回生の賢治は論文の提出期間が間近に迫っていた。
夏休みも近いと言うのにまだ仕上がっていない論文を仕上げるために大学に泊まりこもうと準備するとコンビニて足りないものを買い足しに行く。
大きな地震とともにひび割れた空間
に吸い込まれると異世界に!
頭の中にはどんどんとよくわからない情報が飛び込んできてどうやら勇者召喚に巻き込まれたことは理解する。
こんな時趣味で読んでる小説や漫画では大抵ろくなことにならないと思い到ると幸運にも召喚したものたちはコンビニの残骸がぶつかったのか気絶している。
そうとわかれば今のうちにトンズラをかまそうと行動を開始するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-22 16:34:49
151971文字
会話率:43%
#異世界のカードゲーマー というお題から→転生した後、白衣の女性研究者になり、廃棄されたアーティファクトを起動して戦いを始める、までの描写。
最終更新:2017-11-21 13:43:52
2382文字
会話率:2%
少年はとある公園で、絶世の美少女と出会う。それは森林生態学用語で「ギャップダイナミクス」と呼ばれる神秘的な空間での運命的出会いであった。
最終更新:2017-10-30 16:20:41
5061文字
会話率:30%
主人公:先崎 芥(さきざき あくた) 22歳 フリーターで就活2年目 元中二病で若干のオタク、うだつが上がず優柔不断で決断力に欠ける彼は就活中である。今日も何とか1次審査が通った会社に面接に向かう途中にいきなり激しい頭と胸の痛みを感じて倒れ
こんだ。意識が途切れていたようで目を覚まし立ち上がる。そこには灰色の空と赤色の草原が広がっていた。次々と起き上がって合計4人の男女が揃う。自分も含めて困惑する。こんな景色は見たことがない。突然続きだが更に声が聞こえた。「武器は与えた。敵を倒せ」と。瞬間、空間が割れる。今度はビルが崩れ、信号機が倒れ、道路がひび割れて廃墟と化した現代風な街並みなところにいた。お互い簡単に自己紹介をして廃墟を見て周る。そして会う。見ただけで理解した。敵が、そこにいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-10 00:06:38
5842文字
会話率:41%
少女が目を覚ましたのは、廃墟になった教室だった。
ここは何処なのか。どうしてこんなところにいるのか。――そもそも自分が何者なのかさえ、少女は思い出せなかった。
周囲には少女を追い立てるかのように、不気味な空間だけが広がっている。
意味不明な
黒板の落書き。ひび割れたガラス窓。ひしゃげた勉強机。元がなんだったのか想像すらできないガラクタたち。
分かることはひとつだけ。
ここに居たくない。一秒でも早く逃げ出したい。
そんな中、少女は一つの光り輝く何かを見つける。
少女はそれを知っていた。その小さな端末が、誰かと通信するためのアイテムであると。
少女の希望は、たったひとつ。
そのスマホの向こうにいる、《あなた》だけ。
――ねぇ、お願い。わたしを助けて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-26 23:25:08
5351文字
会話率:34%
夏に死んだ君の肉は、決して美しいものじゃなかったよ。ゆらめく熱気に焦がされた君の死体は、腐ったような死の臭いがしていたよ。炎に焼かれた後の君の白い骨は、作り物の涙にひび割れていたよ。君がいた日々は、日常に上書きされて薄れていく。人の存在は、
人がそこにいる間だけの寂しいものだね。僕だって、君のことを忘れてしまうだろうし、僕の存在も忘れ去られて行くんだろう。でも、君は死ぬことによってその存在を僕が生きている間という短い永遠に仮託した。僕が生きている限り、君の命は永遠だ。だからと言って、僕は君の分まで生きるつもりはないよ。でもそんなこと分かってたんだろう?百年後、君の骨を見た人が、君の名前を想像してくれたら、君の記憶は想像の中で、変化しながら生きていくよ。生きていくってことは変化し続けることだろう?君の白い骨は永久だよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-17 01:19:54
667文字
会話率:0%
スマホがひび割れた記念作品。
最終更新:2017-05-15 18:44:44
200文字
会話率:0%
── ある強い雨の夜 暗い洞窟の奥で 私はあの人に出会いました ──
罪人となった一人の傭兵と、力を失った女神の物語。
以下、長いので興味がお有りなら是非
「ねえねえ、おばばさま。あのお話聞かせてよ。ゆうしゃさまのお話!」
「はいはい、わかったからこっちへおいで。このお話は、ばばの生まれるず〜と昔のお話じゃよ」
「うんうん!」
「勇者様はね、神様が鍛えた大きな大きな聖なる剣と悪魔が産み落とした瘴気を纏った剣、2つの剣を携えていたそうじゃ。そして女神と魔神、常に二柱の神様を従えていたそうじゃ。天も魔も、聖も邪も彼にとっては別段どうでもいいことだったのかもしれんのお」
「へえ~それでそれで」
「それでの勇者様は世直しの旅をしながら、飢えてる人を救い、悪人にはその道を説き、迷っている人を導き、人に害をなす魔物をちぎっては投げちぎっては投げ、この世の悪と言う悪を綺麗さっぱり片付けたのじゃ」
「うんうん、それで!」
「魔法みたいなものも使えての、不治の病で困ったひとがおったならたちどころに癒やし、吉凶を占い、この国を豊かで平和な国に導いた御方じゃ」
「すごいすごい!ボクもゆうしゃさまみたいになりたいな!ねぇねぇ、おねえちゃん、ゆうしゃさまってすごいね!」
「う~ん、なんて言ったらいいんですかねぇ。そこまですごいって感じの人じゃなかったような気がするんですけど。あはは……」
町外れにひっそりと佇む小さな墓。そこにひとりの女が、小さく膝を抱えていた。全体に広がる擦れ、苔、ひび割れから、かなり古いものだと確認できる。女はその場のしんみりした空気に似つかない朗らかな笑みを浮かべ、ぽつり口を開く。
「クーロンさんが伝説の勇者なんですって。しかも話がすんごいことになっちゃってます。あはは……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-02 13:12:12
475374文字
会話率:42%
夏休み。半年前に亡くなったおばあちゃんのタンスの中から古い手鏡が見つかった。
アヤはうっかり落としてしまい、鏡には大きなひび割れができた。
その夜、アヤは不思議な声を耳にして目を覚ます。その声の主は、例の手鏡だった。
夏のホラー2016参
加作品です。
ホラーというより、実際は童話です。なので全然怖くありません。
自身のブログ「おの、ゆーきの備忘録2nd」にも転載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-31 23:50:18
4735文字
会話率:49%
首都近郊のベッドタウン。日中は嘘のように寂れたこの街の、外れの裏のそのまた外れ。近隣住民からも忘れ去られたような一際寂しいその場所に、僕の住む赤さび荘はあった。壁はひび割れツタが這い、階段は抜けかけ手すりは腐り、屋根にはさびが浮いていた。
その外観から僕ら住人は赤さび荘と呼んでいる。敷金礼金ナシ、保証人不要が唯一の謳い文句である赤さび荘であるが、その強烈な外観と謳い文句に恥じない六人が暮らしている。老いも若いも、男も女もバラバラな奴らだが、どいつもこいつも皆一様にビンボーであり、自分勝手であり、そしてなによりとんでもないアホ揃いである。
※この作品はハーメルンにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-20 23:39:00
4738文字
会話率:47%
或る日突然、パソコンにメールが届いた。
メールを開くと文章がすべて文字化けしていた。迷惑メールだと思いゴミ箱に入れようとした時パソコンの画面がひび割れ彼、九谷 樹を吸い込んだ。
異常事態に、混乱していると現在の状況への説明が目の前に浮かぶ
ディスプレイに現れる。
それは、彼を死と絶望が踊る舞踏会へ誘う招待状であり、命令書であった。
その、舞踏会の名は「ヘルメス・ゲート」
彼の人生を変える、絶望の舞踏会。
彼の先にあるのは、死か絶望か。それとも希望であるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-12 11:52:41
1297文字
会話率:0%
夏のお昼時、ひび割れたスピーカーの音が響いて、僕たち家族は聞くでもなく流れてくる言葉を受け流すことにした。いや、そのつもりだった。
最終更新:2015-12-07 15:47:47
1061文字
会話率:57%
遥か昔、愚かな魔法使いが作った魔法薬。
魔法薬を飲み干した瓶の底に現れる結晶を助けたい人に飲ませればその人は助かるが、魔法薬を飲んだ者は心から愛する人に対して胸が高鳴れば、身体は硝子のようにひび割れていずれ砕け散る。
ミアは、母親に命ぜら
れ、妹の為に飲んだ。
数年後、母親に捨てられたミアは飲み屋で働いていた。
お前には華が無いと言われ、嫌な客の相手ばかりの日々。
ある日キヨタカという男が現れた。
ミアに対して優しく紳士的な振る舞いをする美丈夫。
だけど本当は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-09 00:26:29
18552文字
会話率:45%
騎士を目指す少年が己が出自を知ったときから、物語は回り始める。それは人間と世界を巡り紡がれる戦いの記録。小さな人間たちが紡ぐ、エスカドスの戦記。
初執筆/御見苦しいこと多いと思いますが折角なので投稿します。
20150629 完結 お付き合
い下さいました何名かの読者様方、誠に有難うございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-29 00:12:53
209495文字
会話率:22%
神でないものに祈るとき。
奴は来る。そのひび割れた向こう側から。
求めてはいけない。すがってはいけない。
けれどもし……この世の常理の内では救われざるものに手を伸ばしたいならば。不条理でしか掬えないものもあると知るのであれば。
た
だ一言を唱えるがいい。隙間から忍び寄る声の導くままに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-15 05:04:32
5592文字
会話率:16%
一年前、シルヴィは新婚の夫を戦場で亡くした。夫の最期を看取った時、彼女の手に握られていたのは伝説の『魔弾』だった。
シルヴィは、大陸唯一の『魔弾の射手』。戦争が終結した今、伝説の凶手の出番はない。静かに生きようとする彼女を支えるのは、幼馴染
や弟たち。故国を捨てて、新たな国で生き抜こうとする彼らの日常は、繊細で脆いガラス細工のようなもの。小さな小石一つで、ひび割れてしまうのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-18 21:32:41
32119文字
会話率:35%