「こんなところでなにしてんの?」__御空色を瞳に灯した彼女が振り向く。
___むかし、むかし。
あるところに、綺麗なイーゼルに立て掛けられた、一つの呪いのキャンバスがありました。
そのキャンバスは、誰も触れていないのにも
関わらず、ひとりでに絵を描き始めるのです。
不可思議なその呪いは、一向に解けることなく、やがて世界中へ知られていきました。
そのうち、キャンバスは気味悪がられ、やがて皆に忘れ去られてしまいました。
古い公園に捨てられ、支えのイーゼルは誰かに奪われてしまいました。
けれど、それでも呪いのキャンバスは絵を描き続けます。
ある日、そのキャンバスに雨が降りました。
その日から毎日雨が止むことはなく、晴れる兆しはまったくありません。
キャンバスは、濡れて汚れ、どこもかしこも穴だらけ。
それでも、呪いのキャンバスは紅い絵を描き続けるのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 23:03:06
94073文字
会話率:44%
青葉時雨のあとに咲く、ブーゲンビリアは心に情熱を燈すように。銀河の彼方から届くアンタレスの紅い光を瞳に映すとき、風待月の夜空に、星のホタルは瞬いて。
最終更新:2024-06-02 20:19:54
539文字
会話率:0%
西暦2000年。魔族と人間が平和協定を結び、世界は魔術によって文明開化を成し遂げた。
共に学び、共に戦い、共に生きる魔族と人間の姿は、かつて”クレナイ”と呼ばれた紅い瞳の少女が存在の全てを捧げて願った未来だ。
少女の想いは魂となって伝承し、
形を変えてもなお双方の平和を願い、永い時間をたゆたう。
魔族と人間の平和が当たり前になり、少女の物語が御伽噺となった頃───
一人の少年が”クレナイ”に導かれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 17:18:11
281258文字
会話率:53%
前世の記憶を持つ魔族と人間の混血児サーラは、村人に親を殺され、村八分に合っていた。彼女の唯一の家族は庭先に咲く祖母と育てた桜の木だけ。
ある日、自宅の庭の桜の木の根元に魔族の赤ん坊が捨てられていた。真っ黒な髪に桃色の瞳が印象的なかわいらし
い赤ん坊。しかし彼女は知っていた。この赤ん坊がいずれ世界を滅ぼす大魔王になるということを。
魔王を拾っても殺される!? 見捨てても八つ裂き!!?
ならば無難な道を選びましょう。
赤ん坊は果たして本当に魔王になるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 13:06:00
16802文字
会話率:45%
前世、神様の手違いにより、事故で間違って死んでしまった私は、転生した次の世界で、イージーモードで過ごせるように、特別な力を神様に授けられ、生まれ変わった。
ーーー筈が、この世界で、呪われていると差別されている紅い瞳を宿して産まれ
てきてしまい、まさかの、呪われた子と、家族に虐められるまさかのハードモード人生に…!
8歳で遂に森に捨てられた私ーーキリアは、そこで、同じく、呪われた紅い瞳の魔法使いと出会う。
同じ境遇の紅い瞳の魔法使い達に出会い、優しく暖かな生活を送れるようになったキリアは、紅い瞳の偏見を少しでも良くしたいと思うようになる。
実は神様の祝福である紅の瞳を持って産まれ、更には、神様から特別な力をさずけられたキリアの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 08:01:03
196846文字
会話率:50%
多種多様な種族が生きる世界。
彼らは国を作り上げ、国の権威を示す為に
日夜、争い合う。
紅い翼を持ったドラゴニュートの少女
ルージュ・ドラントは憧れだった
王城での仕事に就くことになった。
しかし彼女は落ち着きがない上に
寝坊、遅刻の常
習犯である。
そんな彼女だが…?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 01:29:53
10224文字
会話率:40%
私は“定食屋そうま”の娘、相馬すみれ。
大学で栄養学を勉強しながら父の営む定食屋の手伝いをしている。
いつものように常連のおじさん達とのおしゃべりを楽しんだ後に配達に出かけ、それを終えて弟達のお弁当を届けようとした時に交通事故に遭う。
そし
て転生した先は……異世界!?
しかも私、赤ちゃん!?
森に捨てられていた(?)ところをひとりのおばあちゃんに拾われ、近くの村で暮らすようになったけれど、残念なことにお荷物扱い。
それもまあ仕方がないわねと七歳になるまで我慢しながら生きてきた。
今世の私は、ヴィオラ。捨てられていた時に纏っていたおくるみに刺繍されていた名前だ。
怪我していたところを助けた子犬のヴァルとともに慎ましく生きてきたのだが、ある日突然、拾われた先のお父さんに森に置き去りにされる。
魔物にまで襲われて大ピンチ!のところを助けてくれたのは、ヴァルに似た大型の狼。
そしてその狼について行くと、そこに待っていたのはーー
「なんだヘスティア、人間のガキまで連れて来たのか?」背の高い、漆黒の髪と紅い瞳の男性。
偏食だという彼の料理人に任命されて、そこから私の人生が変わった。
元・定食屋の看板娘が異世界転生して、ちびっこ料理人として頑張るお話です。ヒーローをはじめとする周りの人達やもふもふ達から愛されるヒロイン、よろしくお願いします(*^^*)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 09:07:39
133008文字
会話率:37%
2016年。魔法や亜人の神秘が遺った現代。
魔族と言われる怪物が蔓延る世界で、それに対抗できる存在。人はそれを征魔士(ウィザード)と呼んだ。紅いフードに身を包んだ青年 刀堂 叶夢(とうどう かむい)も征魔士の1人であったが、彼にはもう一つの
顔があった。魔族だけでなく、征魔士にも恐れられた征魔士『紅い死神』。彼はかつての仲間であった『ゼルリッチの魔子(まご)』達を裏切り自らをそう名乗った。
これは彼が紡ぐ復讐と償いの物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 02:02:10
482392文字
会話率:72%
夜の散歩をする、疲れた男が経験したサスペンスです。誘惑的なメッセージは二度、それぞれが女と男に放たれます。紅いハナミズキの花は、実際にはやはり白かったはずです。
春の推理2024参加、原稿用紙26枚の短いオリジナル小説。
最終更新:2024-04-27 06:05:07
10508文字
会話率:54%
ある時代、東京帝国にて。大きな分岐点に彼等は立っていた。
紅い羽が舞い降りるその日から。
最終更新:2024-04-21 16:16:32
22232文字
会話率:48%
誰が言ったか、「人には運命を変えられるチカラがある!」だそうで。
それを痛感するのは今から大体5と20年後のお話。
一般男子高校生の白波零時は不幸なことに余命宣告を受ける。
ついでに来世の寿命を盾に世界の救世主を押し付けられてしまう!
果たして彼は世界を救い、自分を救うことができるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 02:00:00
27747文字
会話率:52%
大陸に存在した二大超大国の崩壊が生み出した大量の難民は、
経済的衰退期を迎えていたこの国を更なる混乱に引きずり込み、
追い打ちをかけるように発生した超巨大地震は壊滅的な被害を残し、この国は崩壊の瀬戸際に追い込まれる。
かかる最悪級の国難打破
を掲げる新興保守政党により成立した新政権は、次々と革新的な政策を打ち出し、
一時は危機を回避できたかに見えた。
しかし、あまりにも急進的な復興政策はより深刻な格差を生じさせ、
増加が止まらない難民や復興に取り残された被災者は必然として犯罪行為に走らざる負えなくなり、
この国の治安はさらに悪化の一途をだどった。
これに対し政府は警察庁に日本版FBIともいえる『広域捜査総局』を創設。
国際化、広域化、組織化、武装化、凶悪化の一途をたどる犯罪の取り締まりに乗り出す。
中でも、凶悪かつ重武装な犯罪者に即応体制で臨む執行部隊『機動特捜隊』通称『機特隊』は、
取り壊しの困難さにより廃墟が残された都市部や、廃村集落・消滅集落が点在する過疎地に出現した、
『ヨンシュ』と呼ばれるスラムを舞台に、日夜熾烈な戦いを続けていた。
この物語は、そんな『機特隊』に属し、
自らの一族から受け継いだある特殊な能力を頼みに、
凶悪犯罪に挑む二人の女性刑事の姿を描くものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 00:14:42
12127文字
会話率:24%
天界の大御神の末娘、天使のリリーことリリアナ姫は、玲瓏たる紅い月と呼ばれる魔王のもとへ輿入れをする。
愛されることを知らずに生きてきた彼女に、魔王の彼はどう接してゆくのか。
この作品はカクヨムにも投稿しています。
最終更新:2024-03-31 14:50:00
2339文字
会話率:47%
命の糸は紅い糸
あなたの歌が沁みて
命が紅に染まっていく
キーワード:
最終更新:2024-03-02 18:25:56
444文字
会話率:0%
そこに、ヒトツの『つぼみ』があった。
花が咲いて、人々は魅了するが―――
最終更新:2024-02-10 02:31:24
229文字
会話率:0%
妖怪の住む世界で生きる人間の鈴音。
紅い鬼の屋敷に住み、なんとか日常を過ごしていたが、自立心と好奇心から妖怪の店で働くことになる。しかしひょんなことから、ある気骨な存在に出会い、常闇の深淵に迫ることになった。
妖怪すら恐れる、その場所は果
たして何があるのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 23:00:00
166189文字
会話率:40%
常闇の人間となった鈴音。紅い鬼の下で暮らすが、心は沈んだまま。瞳に浮かぶ梅の花が濡れて雫となって溢れる。
しかし現世から逃げてきた妖怪によって、止まっていた気持ちが流れ動き出す。小さな波紋は次第に大きくなり、鈴音の心に波を立たせた。
波紋を生んだ妖しい銀は、一体誰なのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-01 23:37:22
295653文字
会話率:29%
妖怪の世界である常闇で、鬼に飼われ暮らしている鈴音。紅い鬼との生活を試行錯誤しながら日々過ごすが、いつまでも無事平穏と行くわけも無く、鬼のさがに翻弄されていく。そして懐かしくも悲しい者に出会い、大きく心を揺さぶられたその先に、鈴音は何を見る
のだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-19 00:30:29
271299文字
会話率:31%
アーデルハイドは魔王の末子だが、魔力を扱えず出涸らしと呼ばれていた。
勇者の気まぐれで城から連れ出されるが、自分には捕虜としての価値がないことを後ろめたく思う。
ある日、十年後に長兄が魔王として覚醒することを知らされる。
この時から
紅い眼をもつ少年の人生は大きく動き出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 23:18:15
4800文字
会話率:33%
ある日突然吸血鬼になってしまった高校生の玲。
正体を隠し平凡な生活をおくろうと試みるが、目の前で交通事故にあった同級生、理仁のけがを見て抑えきれない衝動を自覚する。
その出来事をきっかけに玲は波乱万丈な道に踏み出すことになる
最終更新:2024-01-25 00:13:00
2769文字
会話率:34%
間宮朱音は白い肌、白髪、朱色の眼を持っていた。しかもその瞳には視力が無く、しかし視覚はあり、それも赤外線から紫外線域までを含んでいた。彼女は阻害競れて中学までを過ごし、それまでのしがらみを捨てて高校に入学した。その高校は部活に異常なまでの力
を入れており、更にその科学部は生徒会と対立しつつも独自の活動を繰り広げていた。朱音はそれに惹かれて入部し、今まで知らなかった世界に自らの活路を見出すことに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-14 09:25:00
72494文字
会話率:36%
「おめでとうございます!貴方は転生対象に選ばれました!」
死闘を終え、その命を絶たれた男の前に現れたのは一人の女神だった。「お断りだ」「だが、断る!!!」転生する意味を感じず、その言葉を拒絶した男だったが、強制的に転生させられ、次の瞬間には
見たことの無い景色が広がっていた。広大な草原。煙突から白い煙を上げる家々。キラキラと光る水面。紅い髪を宿した少女。彼が見たことのない、望んだことの無い平和な、景色だった。「オイ待て。なんで女なんだ?」「面白そうだから?」
剣に生き、殺戮を繰り返し、剣によって殺された『死神』と呼ばれた"元"男は二度目の生で何を思い、何を為すのか。
「ところで、何でお前まで居るんだ?」「え?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 19:00:00
306861文字
会話率:40%