僕の人生は不幸であった。
ただ、不幸で良かった。
屁理屈をこねて、友達もいないような僕に弁天ちゃんが相手してくれるのだから、不幸で良くて幸せだった。
今日もまた、僕は満足できない幸せを噛み締める。
最終更新:2023-06-09 09:38:43
2534文字
会話率:63%
1人の少女が亡くなった。その少女は小児脳腫瘍だった。その事実を伝えた。その事実を伝えるには遅すぎた。
愛しい娘が亡くなった。娘は持病で苦しんでいた。薄々漂わせられていた事実。理解するのには時間が必要だった。
ただ1人の妹が他界した
。妹は持病持ちだった。その事実を知らされた。その事実は真実ではなかった。
隣の少女がいなくなった。少女は私と同じだった。愛されながらも隠蔽を続け 、朽ちて消えていってしまった。
私はずっと幸せだった。心配をかけたくなかった。事実を告白するには勇気と優しさが必要なのに。私にはどちらも一欠片もなかった。
土台を変えたら崩れてしまう。土台を直すことは出来ない。後悔するには全てが遅い。
装飾は変えようがある。飾れば飾るほど鮮やかになっていく。その彩りを取り返すには。
それに「 内面 」は必要なかった。「 外面 」だけで充分だった。
無論 、外面など気にする余裕はなかった。
けれど枯れ朽ちたものは清らかなものでないと戻せなかった。
だから汚い造花になるしかなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-08 22:06:07
2064文字
会話率:13%
最初私は幸せなはずだった。
いくら両親が寝たきりになったって私は幸せだった。
私の幸せを無くしたのは誰?
分かんないことだらけでも西条捜索隊は動く。
緩めのサスペンスここに誕生!
最終更新:2023-05-10 23:04:54
1685文字
会話率:33%
私は異性との交際経験が全くなかった。
だが運良く、私は一回り年下の女性と結婚することができた。
幸せだった。妻が私と結婚した理由を知るまでは――。
最終更新:2023-03-21 22:28:59
1097文字
会話率:22%
特に思い残すことなく家族に囲まれて生涯を終えたはずが・・神様の気まぐれで異世界に転移することになった一人の女性の物語。
勇者でも英雄でもなく異世界中を旅行して行くことを目標にしています。
ご都合主義やチートな部分もありますが、基本はゆっく
りと成長する物語。
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その日一人の女性が人生を終えた。
平凡だったけど孫の顔も見れたし思い残すこともない。
若くに子供を産んで、重圧に耐えきれなかった夫が早くに逃げ出したので苦労も多かった。
でも、どんな時でも子供達と協力して乗り切った。
ずっと誰かの為に生きてきたが、後悔はしていない。
誰かに見守られて人生を終えることができる。
50代で少し早かったけれど私はとても幸せだった。
ありがとう。
ただ・・もし、次に生まれ変われるなら・・
少しは自由に生きてみたい・・
時間と若さとはとても贅沢なことだ・・
気づいた時にはあっという間に過ぎている・・
もしも・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 19:13:27
249727文字
会話率:30%
誰もが魔力を持つ世界で、エマ・ナルスジャックは魔力ゼロとして家族のみならず周囲から蔑まされて生きてきた。
そんなエマには心から推している憧れの人がいた。彼の名はレイン・バルドー。侯爵令息であり、文武両道、正義感に溢れていて、女性人気も高い。
そんな彼を子供の頃から大好きだったエマだが、カラスのように黒い髪、地味な顔、内気な性格、加えて魔力ゼロという無能な自分が、彼と釣り合うワケがないと。エマは自ら発明したガラス鏡(双眼鏡)で、今日もレインをストーカーしていた。遠くで見つめるだけで幸せだった。彼の隣に立つのは自分じゃない。そんな風に思っていたエマに、レインは衝撃の言葉を口にする。
「俺と結婚してほしい」しかしエマは反射的に断ってしまう。
「推しと結婚だなんて、解釈違いです!」
こじらせたエマと、一途に想いを寄せるレイン。そしてレインのファンクラブを創設した才色兼備の美少女ナターシャとの関係は、果たして?
*カクヨム様にも投稿しています*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 23:07:44
7347文字
会話率:36%
僕は夢の中で一人の女性に出逢った。
彼女は夢の世界の住人だ。
寝ている間しか逢うことが出来ないけれど、僕はそれで幸せだった。
誰かに信じて欲しいなんて思わない。
僕だけの小さな幸せで良いのだから。
最終更新:2023-02-13 17:35:09
3878文字
会話率:65%
君と会うのはいつぶりのことだろう。きっと最後に会ったのは君が出て行った日だ。
あの日からもう3年も経ってしまった。君がいなくなってから僕の毎日は変わった。いや、何も変わってはいないのかもしれない。変わったのはきっと僕だ。君が僕の部屋に
来る前はこんな生活だった。一人の部屋。風が吹くだけでガタガタ鳴る窓と狭い布団。僕の手が届く距離に全てがあって、僕だけの国だった。
初めは思っていたほどうまくいかなかった。生まれた場所も、育ってきた環境も何もかもが違う他人だ。当たり前だろう。ぶつかることは何度もあった。人と人はこんなにも分かり合えないんだということに気が付いた。それが例え愛し合う二人だとしても。それでも僕らはお互いを知って、徐々に生活は溶け込んでいった。狭い布団の中、僕らは抱き合って眠った。二人の部屋はこれ以上ないほどに素晴らしかった。あの時は気がついていなかったけれど、それは楽園そのものだった。いろんなものを君と一緒に見て、いろんなものを君と一緒に食べた。おいしいねって笑い合って。いつでも君と一緒に暮らした。なんでも君と分け合った。君といる日々こそが僕の幸せだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 20:00:00
2481文字
会話率:0%
生まれがいつでどこだったかなんて知らない、気が付いた頃にはもう畑仕事を手伝っていた。
畑と向き合う毎日、だけど僕は幸せだった。畑が大好きだったから。僕には生まれてから今日まで畑しかなかった。
捨て子の僕は村長に拾われ、大きくなると土属性
の魔力に適性がある事が判明。そこからは魔力も毎日酷使しながら必死に畑の世話をしてきた。その甲斐あってか、何不自由ない生活をさせて貰えていた。
何の問題もない、幸せな日々だった。けれど、突然村を出て行く様に言われてしまった。畑も取り上げられて、身一つで出て行く事に。悲し過ぎる。でもさ、その畑以外も全部、僕が手入れをしていたんだけど、大丈夫かな?
【本作は一話1000文字程度の軽い内容となっております。休憩中や移動中にスマホでお楽しみ頂ければ幸いです】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 12:00:00
26312文字
会話率:46%
大学2年生の彰人(あきと)。同じく大学2年生で、彼女の雪姫(ゆき)とは1年半の付き合いになる。
彰人の借りているアパートのベランダは、誰にも侵されることのない、2人にとっての憩いの場。
何をするでもなく、ただただベランダでタバコを吸うのが2
人にとって幸せだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 19:07:02
4076文字
会話率:40%
幼なじみの2人と楽しく帰っている藤は話の流れで、「藤は美人だよね」という話になった。いつものように話をして、楽しく話す。何年もそんな日が続いて幸せだった。
キーワード:
最終更新:2023-01-10 03:57:12
2194文字
会話率:63%
同居している彼は、とても無口でポーカーフェイス。
何もしてくれないけれど、居てくれるだけで幸せだった。
『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』の参加作品です。
最終更新:2022-12-19 06:00:00
993文字
会話率:27%
仕事を辞め、彼女とも別れ、実家で自堕落な生活をしていた私は「ラジオル」という音声配信アプリと出会いました。
ネットの世界でも居場所があることが嬉しかった。人と絡めるのが楽しかった。
ただそれだけでよかった。
しかし、あの娘と出会ってしまっ
た。
人生で一番幸せだった。
人生で一番不幸だった。
生きていることはこんなにも苦しいのかと思った。
あの時、出会わなければよかったのかもしれません。
あの時、アプリを始めなければよかったのかもしれません。
そうすれば現実の世界はこんなにも残酷で醜いのかと知らずに済んだのかもしれません。
あなたは現実を受け止められますか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 07:40:43
2427文字
会話率:22%
婚約者のいる王太子に恋をしてしまった。
遠くから見つめるだけ――それだけで良かったのに。
王太子の従者から渡されたのは、彼とのやり取りを行うための通信石。
「エリック様があなたとの意見交換をしたいそうです。誤解なさらずに、これは
成績上位者だけと渡されるものです。ですがこの事は内密に……」
話す内容は他国の情勢や文化についてなど勉強についてだ。
話せるだけで十分幸せだった。
それなのに、いつの間にか王太子妃候補に上がってる。
えっ?婚約者さんは?
こちらで書かれているキャラは他作品でも出ています。
アナザーワールド的に見てもらえれば嬉しいです。
短編です。
カクヨムさんでも投稿してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 18:28:38
22321文字
会話率:38%
三年前、結婚した私に待望の子が生まれてきた。
私は嬉しく、育児をあまり手伝ってくれない夫のこともいいかなと思えるくらい幸せだった。
インターホンが鳴るまでは、、
最終更新:2022-10-21 18:00:00
604文字
会話率:48%
時は戦国時代。私は、殿に出逢えて本当に幸せだった。殿へ、最初で最後の手紙……。
最終更新:2022-10-19 20:47:01
1103文字
会話率:2%
早川 文雄、45歳。
嫁も子供もいる。車も持ってるし、家もある。
家庭内は少しだけギクシャクしてるけど、それでも幸せだった。
そう、異世界とやらに転移してしまうまでは。
45歳のお父さんが、失った家族を取り戻す、愛と勇気と涙の溢れるストー
リー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-21 19:01:32
16552文字
会話率:49%
鷹野慶成のラブコメは、小田原璃子との「じゃあね」から始まる。慶成の部屋で、二人きり。次の日登校するまでのその時間こそが、彼らにとっての幸せだった。
最終更新:2022-09-03 15:10:09
4827文字
会話率:34%
フォード公爵家の長女、レティシア・フォード公爵令嬢は、婚約者であるレオンハルト第二皇子と大親友のローズマリン・ゴーン男爵令嬢がいて、幸せだった。
......幸せなはずだった。
ある罪を被らされるまでは。
レオンハルト第二皇子
「言い
様だな。レティシア・フォード。
お前にはここがお似合いだよ。」
ローズマリン・ゴーン男爵令嬢
「この姿を見るために、あなたの処刑を1番最後にしたのよ?ふふっ。ほんといい気味だわ。」
私はあなた達を絶対に許さない。復讐してやる。
※初作品なので温かい目で見てください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-24 12:00:00
9574文字
会話率:30%
広い世界で、誰よりもきれいな彼女に恋をした。
何もかもが違う僕たちは、それでも確かに幸せだった。
この作品は、高校生の時に所属していた文芸部で執筆したものです。
最終更新:2022-07-20 23:45:22
5888文字
会話率:38%