皆さんはぷかぷか、ゆらゆらと流れる雲を見て、「あの雲の上に乗れたら気持ちいいだろうなぁ」と思ったり、あの雲、クロワッサン! シュークリーム! とか指をさしたことがありませんか?
金森 春香は、筋ジストロフィーという先天性の病気を患っていた
、手足が動かない。そんな春香は物心ついた時には病院のベッド上の生活だった。
そんな春香には雲を見るという唯一の楽しみがあった。
しかし春香は、ガンを患って死んでしまう。
ふと、目が覚めたら、雲の上に立っていた。
死んだはずの春香は、初めて動く足、動く腕に歓喜した。そして、一番大好きだった雲、”扁平雲”、学術名で”フミリス”という名前で第二の人生を歩む。
地上に降り立ってたフミリスは、今まで病院生活では見た事のなかった沢山の光景を、人の心というもの知っていき、成長する、そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-24 00:12:32
3879文字
会話率:33%
「 私には、糸が見える。」
15歳の少女、霧乃の目は神様の目。
指に絡まる色とりどりの糸はその人と周囲との関係。
胸の前でゆらゆらと浮く糸はその人の感情。
首に巻き付く赤黒い糸は
その人の命。
指に絡まる他人
と繋がるその糸を切って、結んで
胸の前のその糸を絡めて、解いて
大嫌いなあの人の、首の赤黒い糸を断つ。
そんな力を手にしてしまった少女と、少女の元に訪れる人々、そして神様とのおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-24 15:08:17
558文字
会話率:28%
君があの夏に居るように感じてしまう。ゆらゆらとした陽炎の中、コンクリートの上を裸足で。
君が死んでから3年が経とうとしている。それなのにまだ、墓参りに行けない。
最終更新:2018-06-03 22:00:00
6870文字
会話率:31%
ゆらゆらと、カップから沸き上がる湯気が揺れる。
「…にっが。」
カップに口をつけていた人物はポツリと零した。
音を立てながら椅子を引き、立ち上がると、入れ忘れていたミルクと砂糖を取りにキッチンへ向かう。
ブラックコーヒーは苦手で、い
つもミルクと砂糖は絶対に欠かさないのに。
少し自嘲しながら砂糖の瓶とミルクのパックを持って机に戻り、その2つを置くと椅子に腰掛けた。
少し軋んだ、乾いたような音に、普段は気にしないくせに今はわずかに不愉快そうに眉を寄せた。
まるで覇気のない表情のその人物は、するりと目元を触り、小さく溜息をついた。
少し腫れている目元を優しく撫でたり強く押したり。
元に戻そうと努力してみるが、腫れは冷やさないことには中々戻らないと分かっている。
それでも、この寒さだ。
布団から出ても床に足をつけると、あまりもの冷たさに布団に引っ込んでしまうというのに、冷やすためとはいえ冷たいものなんて触りたくない。
全てが億劫になり、気が滅入る。
でも、たぶんきっと、理由は寒さだけじゃない。
人物は目元を触っていた手を離し、今度は大きく溜息を吐いた。
カップに口をつける。
「…にがい。」
机の上に置いただけで、砂糖とミルクを入れていないことを思い出す。
カップからは、もう、湯気は出ていなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 19:37:24
2335文字
会話率:28%
史上最大の規模で最後の大戦と伝えられている第二次世界大戦から二百年後の世界ー。
青々と茂る草木や森といった自然は、初夏がやってきたことを表現するかのように、世界各地でゆらゆらと風に揺られている。
透き通るほどに透明な水や新鮮な空気に恵ま
れたここ地球で、七月二日アメリカ主導のもと平和に向けた全世界を巻き込む共同声明が挙行されるはずだったー。
しかしその前日の七月一日、中国北部の農村に一つのミサイルが落とされたことで、事態は急変し世界に緊張が走る。
のちの第三次世界大戦の勃発である。
それから五年後の八月中旬、争いは日に日に激しさを増していき、一向に収まる目途が立たない世界情勢のさなか、先月誕生日を迎え一等兵に昇格したばかりの新米パイロット
大 空 夕 人 (おおぞらゆうと)
渡 辺 弘 明 (わたなべひろあき)
二名に出動命令が下された。
この出撃命令によって、二人にとんでもない災難が降りかかることになろうとも知らずにー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-16 23:00:00
378文字
会話率:0%
ぶらんこ村がありました。そこには、地平線まで、ぶらんこがならんでいます。どこまでも、どこまでも、ぶらんこが、つづいています。つよい風がふくと、ぜんぶのぶらんこが、ゆらゆらとゆれます。くさりの音が、ぎーこ、ぎーこ、ひびきわたります。
見
習いサンタの黄色いサンタクロースが、ぶらんこ村にやってきました。ぶらんこ症候群というぶらんこに乗っていなければならなくなったうさぎのことを村長に聞きました。大風が吹いても、うさぎはぶらんこにのっていて、ぶらんこと一緒に飛ばされてしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 14:00:15
2606文字
会話率:48%
ゆらゆらと渡り歩く。
村を街を都を。
願いはあるか。思いはあるか。
ほしい・・・ほしい・・・。
その者はものを欲しがる。それを差し出せば願いが叶うというそうだ。いやはや、そんな都合の良い奴がいるんかねぇ?そこのお前さん少しだけ話を聞いて
いかんかい?急いでる?、大丈夫短いお話さ。まぁ人生微妙な時間ってのもあるだろう?そん時にこのお話を聞いてくれるだけでいいからさ。このお話は、ちょっとしたほのぼのとシリアスさが売りってもんよ。きっとお前さんも気に入る。人から聞いた話だ、少しもっている部分もあるかもしれないが、それも語る者の醍醐味ってことで許しておくれよ。
それじゃぁ聞いて行ってくれ・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-26 11:00:00
4692文字
会話率:15%
植物に水をやるのは日課だった。
自ら始めた仕事でも、労う声もなく毎日続ければゆらゆらと鬱屈したものが溜まっていく。苛立ちに任せて振り回したホースの水が、見知らぬ男子生徒にかかってしまった。
連載、「ありきたりな僕ら」にまつわるサイドストー
リー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-22 09:43:33
2164文字
会話率:39%
仰向けになってゆらゆらと漂う体の下には夜空があり、天の川が流れている。
体の上には街があり、建物が落ちてきそうだ。
七夕の日に見たさかさまの夢。
気持ちよくて美しくてずっとこの世界にいたいと思うけれど――
ハチノスさん(http://a
lveare.xxxxxxxx.jp/)からお借りしたお題を使った小説になります。
なお、FC2小説にも同じものを掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-07 20:46:21
487文字
会話率:20%
目の前の光景をどう捕らえれば良いのだろう?
世界の狭間、雲海に浮かぶ小さな小舟の上でオールを持ったまま呆然としている美しいスーツ姿の男性がつぶやいた。
雲海、凪いだ海の彼方にはポツポツと小さな島が見える。
天空には天使達の住む宮殿か遥か上
空に見え、雲海の下には悪魔や魔物の住む暗く殺伐とした魔界が見える。
その遥か下方に有るのが人間の世界、今は世界対戦の真っ最中だ。
「ルードビッヒ、君がまだ近くにいてくれて良かったよ」
そう言った先にはゆらゆらと魂の球体が浮かんでいる。
「僕の姿を思い出してくれないか?」
そう言った声の主のことを思いうかべた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-26 13:23:10
4835文字
会話率:62%
生物の授業で豚の眼球を解剖する話です。
最終更新:2017-01-27 22:04:11
8007文字
会話率:49%
受験生の私が冬の市民プールでゆらゆらと漂う話。
最終更新:2016-12-18 21:37:49
878文字
会話率:0%
焼野原から復興しようと踏ん張る故郷の街並みを眺めながら、僕はバスにただ一人で乗っていた。そのバスに搭乗してきた一人の乙女。彼女の美しい姿は僕は一生忘れることはないだろう……。
最終更新:2016-11-21 21:10:44
2098文字
会話率:20%
酔いと宵にゆらゆらと。
最終更新:2016-08-27 16:41:38
1272文字
会話率:4%
ゆらゆらと、彼女はいつも危うくて、そして僕らは少し滑稽だ。
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お題サイトのお題を使わせていただきました。
最終更新:2016-02-05 07:35:59
1352文字
会話率:43%
「セキドウってのはな、太陽の通り道だ。赤色の赤に、道路の道を書いて、赤道だ」
その客は、健二に言った。健二は、見たことがないと答えた。
「そうだろうな。日本では見ることが出来ない」と、その客は言った。
健二は、この街からも出たことがない
。見たことがあるはずも無かった。
「俺は見たことがある。あれはきれいだった。赤色の線がな、海の上に引いてあって、それが水平線までずっと、ずっと続いているんだ。あの光景よりも美しい光景は見たことがない。誰が引いた線かは知らないけどなぁ、あんな長い線を引いた奴は大したもんだ。波にゆらゆらと赤道が揺れて、綺麗だった」
赤道に憧れる少年が少しだけ成長する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-14 23:15:34
6074文字
会話率:37%
ただゆらゆらと、プカプカと浮かんで揺蕩う
最終更新:2015-10-20 22:40:40
252文字
会話率:0%
今日も暑い。男子二人分の体重は一輪の自転車には少し重すぎたのかもしれない。それでも翠色の中を、ゆらゆらと隙間を縫うように進む。ぼくは、きっともう気付いている。蒸し暑くて、息苦しいのに、不思議と落ち着くのはどうしてなのか、君に対する気持ちは何
なのか。それでも僕はこの喉が詰まりそうな感覚を蒸し暑さのせいにしようとする。決して触れることのないそれを愛しく思いながら、ぼくらの夏ははじまり、おわるのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-10 16:34:45
2225文字
会話率:27%
ゆらゆらとゆらゆらと
キーワード:
最終更新:2015-05-18 22:16:47
276文字
会話率:0%
蒼色のカーテンの隙間から白い光がゆらゆらと揺れ、銀色の泡が身体を置いて遠ざかっていく。 淡い色の世界で、ゆっくりと呼吸を繰り返す。 たった一回の呼吸が、とても尊く、普段感じることの無い生を明確に意識させた。 水深5m。あたりは一面が白い砂に
覆われている。
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自他共に認める地味系女子、転校生の秋本楓(あきもとかえで)。
面倒見の良さと気さくな性格、更に整った顔立ちで男女関係無く人気のある瀬戸湊太郎(せとそうたろう)。
二人は出会い、惹かれ合う。
これはスキューバダイビングを通して楓が癒され成長する話です。 恋愛小説になりますが、ダイビングに興味にある方、いつかやってみたい方へも基礎知識的な部分では役に立つかと思います。 経験者の方や久しく潜って無い方が潜りたくなれば幸いです。
※当小説は私設サイトにて掲載している作品に修正を加えて掲載しております。 ※ご感想や評価を頂けると励みになります。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-22 00:00:00
85468文字
会話率:43%