ケンちゃんの髪が肩まで伸びた。
夏休みが終わるまでに切らないといけない。でもどんな髪型が良いか分からない。そんな時、クラスメイトのタクミくんに伝説の髪型リーゼントについて教えてもらう。でも残念ながらリーゼントは東京都内では絶滅していた。でも
、もしかしたら埼玉県にはまだリーゼントをしている人がいるかもしれない。
ケンヂ、リカの2人で港区から埼玉県を訪ねる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 19:48:29
1784文字
会話率:56%
学校のカースド最上位ギャルの東雲雲母と、下位の僕。
何の接点もないはずの僕たちは、何故か2人揃って異世界へと転移させられてしまった。
物語のように一緒に行動……と言う事にはならず、東雲さんは1人でどこかへ行ってしまった。
1人になってしまっ
た僕だが、自分に与えられた錬金術師という役割に徹した為に何とか食い繋ぐことができ、一年後には賢者と呼ばれて慕われ敬われる存在となっていた。
ある程度の地位と財産を手にした事で、手元に信頼のおける労働力として奴隷を勧められた。
乗り気ではなかったのだが、付き合いとして奴隷商の店へと行くと、そこには奴隷へと堕ちてしまった東雲さんの姿があった。
僕は慌てて東雲さんを解放する為に購入を決定したのだが、この国の法律によって即座に奴隷から解放する事は出来なかった。
更に反抗心を無くす腕輪を嵌められ、着用が義務付けられており、真に東雲さんを解放できたとは言えない状況だった。
誰にも見られない家の中でなら外しても問題ないのだが、外出時には装着しなければいけない腕輪。
この腕輪のせいで、家の中ではカースド上位の東雲さん。
外では僕の奴隷の雲母という二つの顔を使わざるを得なくなってしまった。
そんな彼女を解放する為に2人で冒険者チームを組んでランクを上げていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 00:00:00
34623文字
会話率:39%
もの凄く単純な思考実験です。
若い子達は、これを頭の隅へ。
我々中年は、忘れ去られぬように語り継ぎましょう。
※ 『カクヨム』と重複投稿です
最終更新:2025-01-06 22:09:42
3198文字
会話率:3%
ティラス空域、コーツ校。そこでは本名を名乗ってはいけない。そこでは自分がどこの誰かを知られてはいけない。多くの制約のある校内でそれらを破ると即退学となる。
そんなコーツ校では自分が学びたい事を学び、教えを請いたい先生の招聘も簡単。
これはそ
んなコーツ校での何でもない出来事を綴った「コーツ四方山話」の小話。
この話は本編ルーシアンミスと同じ舞台ですが、別のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 18:30:00
19480文字
会話率:30%
『歌っちゃいけない吟遊詩人、魔奏器で無双する』の次編です。
長い夢を見ていたアルノー。
ランボーが持っている他にも魔奏器はまだあって、過去に自分が見ていたことを思い出します。
持っていた男は誰なのか?
ランボーに話す暇もなく、アルノ
ーは新たな冒険に巻き込まれます。
……登場人物も増えて来るので、書き分け大変ですが頑張ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 16:54:22
57742文字
会話率:51%
貴方は何故か此処に来て居ました。
吐く息も凍る様な寒い冬です。
辺り一面まっしろです。
樹木が氷の衣装を身に纏っています。
無音の世界です。
命の気配が在りません。
引き返さないといけない。
そう思っているのです。
ですが足は自分の意思とは
反対に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 21:08:02
1069文字
会話率:0%
自分を出来損ないと思う主人公ゼツは、ある日自ら命を絶とうとする。
けれども何故か死ねず、痛みや疲れを感じない体となっていた。
そんな中、勇者パーティーの一人であるミランと出会う。
ミラン達は、不死の体を持つ魔王を倒すために旅をしていた。
そ
してゼツは、ゼツと同じように体に傷すら付けれないという魔王を唯一倒せる剣があると知る。
その剣の力を発揮するには、3つの欠片を集めないといけない。
その剣使えば自分も死ねるのではないかと希望を抱きながら、ゼツもその旅に同行することを決めた。
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ハッピーエンドです。
この物語には自殺表現が含まれていますが、推奨するものではありません。
ゼツは生きます。
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カクヨムでも連載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 20:30:00
208695文字
会話率:54%
勇者が魔王に敗北した世界。
魔王の娘カルラは父に呼ばれ城に赴くと、見知らぬ人間の女がいた。
父上、そいつ勇者なんですか!? え、この魔術書の解読をこいつと一緒にしなくちゃいけない!?
魔王の娘は、なぜか生きている元勇者と魔術書の解読のため、
始まりの村へ行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 19:35:42
5926文字
会話率:48%
男の魔道士が禁じられた世界。
しかし、主人公は男でありながら魔道士になる必要があった。
苦肉の策として、主人公は女装してクロエという偽名で魔法学校に入学し、そして卒業した。
だが、卒業のタイミングで男であるとバレた主人公は殺さ
れそうになり、そこから逃亡生活が始まる。
逃亡生活の最中、女でありながら戦士を目指すエリンという若者に出会う主人公。
彼女は女戦士である事などを理由に迫害を受けているようだった。
そして、存在してはいけない者同士の男の魔道士と女の戦士は、一緒に旅をする事となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 15:03:04
25829文字
会話率:30%
「十六夜グループ」の1人娘の「十六夜 紅葉(いざよい くれは)」は、取引先の会社に着いたとき、謎の魔法の陣によって、異世界へ転移させられた。
執事の「黒瀬 聖(くろせ ひじり)」も一緒に!
異世界で出会った、ピエロの「ピーロン」と出会う。
そこで、世界を救わなければ、世界を征服をしなければいけない、という指名を受けることになる。
2人は、現実世界に戻れるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 07:42:11
250155文字
会話率:56%
わたくしには、一つ年下の病弱な妹が居ります。
ちなみに、わたくしは後継ぎとして厳しく教育が施されていますが。まあ、俗に言う『病弱な妹ばかりを可愛がる家族』というやつですわね。娯楽本でこういう、虐げられる姉という本を読みましたの。
一応、
最低限の世話はされていますので。少々困った妹と、そんな妹を甘やかす家族や使用人達に囲まれて暮らしていたのですけど――――
「すまないが、君とは結婚できない。俺は、彼女を愛してしまったんだ」
「ごめんなさい、お姉様。わたくしがいけないの……」
差し詰め、彼らの中ではわたくしは愛する二人を引き裂く悪役令嬢……いえ、悪女と言ったところでしょうか?
「彼女のお腹には、俺の子がいる。予定通り、彼女と結婚して俺がこの家に婿入りする」
あらあら、なんだかとんでもないことを暴露されましたわぁ!
様々な事情を鑑みて――――
わたくしは、愛する二人を引き裂く悪女を……及ばずながら務めさせて頂きますわ!
大きく息を吸って――――
「この、獣っ! 獣、獣! 獣が! わたくしの愛する妹に無体をっ!? 病弱で臥せっていた妹を、無理矢理手籠めにしたとっ!? 誰か、誰か、その男を、獣を妹から引き剥がしてっ!? 妹を守ってちょうだいっ!!」
さて、わたくしは立派に『愛する二人を引き裂く悪女』役を務められたでしょうか?
設定はふわっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 07:23:07
4806文字
会話率:39%
ほのぼのファンタジーが大好きだった主人公『灯桃良(ともしびももよ)』はある日突然、ただ宙を漂いながら光るだけの生き物『ヒカリダマ』となって異世界に転生してしまう。
足も遅いし攻撃も出来ない。この姿では絶対に生きていけない……だが、唯一
の特技『テレパシー』で何とか人間と交流出来た上に、特技を買われてギルドに雇われる事になった。
冒険者の補助&マスコットとしてギルドで働く事になった主人公が、冒険者と交流しながら共に強くなりながら異世界を楽しむ話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 12:07:37
408000文字
会話率:66%
とある集落に存在する、壊してはいけない祠を壊したい男の話
最終更新:2025-01-03 11:58:43
3144文字
会話率:11%
太平洋戦争、多くの人たちが己の命を懸け前進していった。
それぞれ一人一人に人生があった、夢があった。
戦争は起こしてはいけない、争いは悪だ。
だが、あの時だったからこそ輝けるものもあったのではないだろうか。
この地、この海、この空、日本とい
う小さな島国の全てのために命を捧げた当時の国民たち。
これはある戦闘機乗りの一生を記したお話。
『空舞う紙飛行機 改』に登場していた羽鳥侑人がまとめた書籍という定になっております。そちらの作品は途中で止まってしまっておりますが、内容を踏まえているところも多くありますので読んでいただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 11:03:33
7146文字
会話率:8%
王城の夜会。婚約者のルーカスから、突然突き付けられた婚約破棄。
「アリアナ侯爵令嬢。君との婚約を破棄する。金輪際、僕とシャロンに関らないでくれ」
その彼に、腕を回しているのは、幼馴染で親友の男爵令嬢のシャロン。
「お前の傍若無人な態度
に、うんざりだ。また、シャロンを虐めていたのだろう」
アリアナを責める婚約者。
「虐めて……、なんていないわ」
「嘘を吐くな。シャロンのことを、また、平気で突き飛ばしていただろう。僕が何度注意しても止めないその行動。お前への気持ちは、もう何年も昔に冷めていた。いい加減気付いたらどうだ」
「だから、それは2人を守るためなの、何度言ったら分かってくれるのよ」
アリアナは、何故か危機が起きる前に、その映像が頭の中に流れてくる。これまでも、危機を察知して、彼ら2人を助けてきたのだ。それを何度説明しても分かっては貰えない。
「お前の戯言にはついていけない。2度と、その適当な言動を僕たちに聞かせるな」
「うふふっ。ルーカスは明日、あたしと海に行くのよ。ね~、ルーカス」
この会話をしているときにも、危機を知らせる映像が、アリアナの頭の中に流れる。
……ルーカス様が、階段から落ちる。それを防ごうと、彼を庇ったアリアナは、階段の下へ真っ逆さまに落ちる。
そこで思い出したのが、前世の記憶。会社の経理主任をしていた、伊東湊30歳。
前世は「甘いマスクの覇者」という乙女ゲームにのめり込んでいた。そして今、アリアナとして生きる世界こそが、そのゲームの世界。
アリアナは、ゲームの中の悪役令嬢。男爵令嬢のシャロンがこのゲームのヒロインだったのだ。
危機を知らせる映像は、ゲームのイベント。
本来であれば、シャロンが好感度を上げるために用意されていたものを、知らず知らずのうちに、アリアナが回避していたのだ。
王城の階段の落下も、本来はゲームのイベントの一つ。
悪役令嬢役のアリアナが、隠れキャラルートが開いたのだ。
ブライアン・クロフォード公爵が熱烈に求婚を求めると同時に、元婚約者が復縁を迫ってくる。
ブライアントデートをした祭り。その10日後、「甘いマスクの覇者」では、国を揺るがす天災が襲うシナリオだ。
予見によって、何とか災難を逃れたが、元婚約者とシャロンの領地はそうもいかなかった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 09:38:08
31569文字
会話率:30%
「婚約破棄だ!!」今日も今日とて王子は叫ぶ。婚約破棄をつきつけられたメリッサ、そして他一同は固く誓う。
(妖精に、気づかれてはいけない——!!)
妖精の加護を受けるこの国には、しかし代償があった。それは——……!
♡♡♡妖精がいる国での
とんちき婚約破棄話です。よろしくお願いします!(´∀`*)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 16:06:03
6519文字
会話率:34%
なんだか知らんが、元現代日本人の女が前世にやってたハーレムギャルエロゲーの世界に転生しちゃったぜ! それも主人公である勇者(ヤリチン)のチュートリアル用の幼馴染キャラな攻略対象、ノエルとして!
要するに自分はいつか煩悩まみれな男共の欲望を
最初に発散する為だけのほぼモブキャラになっちまった!更に6歳までの勇者は普通にいい子だったのに、7歳になったらエロ親父みたいな変態根性と気分の上下が酷いメンヘラドМになり始めたぞ?しかも元々エロゲの世界だから、貞操観念とかがあれれ~?色々おかしいぞ?ドSじゃないから着いていけないぞぉ~?
「ノエルっ♡ 子作りセッ○スを前提に俺と結婚してっ♡」
「死ねクソ勇者」
《ノエルはビンタをした!》
「あはんッ♡」
《勇者は喜んでいる!》
……と、思っていたら。
おや……? ドM変態勇者の様子が……!?
「ノエルだけはずっと俺の傍に居てくれるよな……?」
おめでとう! 勇者レイゼルは激重メンヘラヤンデレドM変態勇者に進化した!
(※注意!この小説は作者の趣味がいっぱい入るぞ! パロディネタや下ネタも多いぞ! 元々はR-18作品で、pixivやらハーメルンにも出してるよ! なろうではR-15として出すよ! 今は全然だけど、ずっと後にシリアスになってくよ! 戦闘シーンもあるぞ!) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 09:42:05
544536文字
会話率:49%
都内のとある駅前に、どこにでもありそうな古ぼけた雑居ビルがあった。
その地下一階は、閉店している店も多い、寂れた飲み屋街である。そのさらに奥へ進むと、ダンボールや清掃用具などが無造作に置かれた袋小路に突き当たる。
その袋小路の左手の
壁に、夜の間だけ、さらに地下へ続く階段が現れる。
それが、どういうトリックなのかはわからない。
とにかく、昼間は薄汚れた白い壁があるだけの場所が、夜の間だけその壁が消えて、階段が現れるのだった。
もちろん、そのビルには、本来地下二階など存在しない。
しかし、確かに階段は存在し、薄暗いその階段を下りると、弱弱しく光る腰ぐらいの四角い看板が現れる。
その看板には【異世界案内所】と書かれていた。
上の方に、手書きで「ミザリアの」と書き加えられている。怪しい緑色の煙も漂っているが、不思議と嫌な香りではない。
その看板のさらに先に進むには、天井から吊られた黒に近い紫色の布をくぐらなくてはいけない。その布は光沢があり、分厚い高級な緞帳のような布だ。
その布をくぐると、漂っている煙の元であるキセルを咥えた、女性の姿が現れる。
先ほどくぐった布と同じ色のとんがり帽子を被り、マントを羽織ったその姿は、まさに絵に描いたような魔女の姿だった。右手に持っている細長いキセルも、杖のように見える。
肩の辺りには、薄っすらと光る妖精のような生き物が音も立てずに飛んでいる。
「あら、いらっしゃい。初めての方かしら? 私はここで、異世界への永住希望者を探している者よ。この場所に辿り着いたという事は、貴方にはその資格があるという事ね」
金色に輝く長い髪をかき分け、薄い緑色の煙を吐き出しながら、その魔女は言う。
「さて、まずは貴方のお名前を聞かせてもらえるかしら?」
魔女は客人の目を見て言う。怖いような悲しいような、冷たい微笑みを浮かべて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 02:01:33
20059文字
会話率:38%
都内のとある駅前に、どこにでもありそうな古ぼけた雑居ビルがあった。
その地下一階は、閉店している店も多い、寂れた飲み屋街である。そのさらに奥へ進むと、ダンボールや清掃用具などが無造作に置かれた袋小路に突き当たる。
その袋小路の左手の
壁に、夜の間だけ、さらに地下へ続く階段が現れる。
それが、どういうトリックなのかはわからない。
とにかく、昼間は薄汚れた白い壁があるだけの場所が、夜の間だけその壁が消えて、階段が現れるのだった。
もちろん、そのビルには、本来地下二階など存在しない。
しかし、確かに階段は存在し、薄暗いその階段を下りると、弱弱しく光る腰ぐらいの四角い看板が現れる。
その看板には【異世界案内所】と書かれていた。
上の方に、手書きで「ミザリアの」と書き加えられている。怪しい緑色の煙も漂っているが、不思議と嫌な香りではない。
その看板のさらに先に進むには、天井から吊られた黒に近い紫色の布をくぐらなくてはいけない。その布は光沢があり、分厚い高級な緞帳のような布だ。
その布をくぐると、漂っている煙の元であるキセルを咥えた、女性の姿が現れる。
先ほどくぐった布と同じ色のとんがり帽子を被り、マントを羽織ったその姿は、まさに絵に描いたような魔女の姿だった。右手に持っている細長いキセルも、杖のように見える。
肩の辺りには、薄っすらと光る妖精のような生き物が音も立てずに飛んでいる。
「あら、いらっしゃい。初めての方かしら? 私はここで、異世界への永住希望者を探している者よ。この場所に辿り着いたという事は、貴方にはその資格があるという事ね」
金色に輝く長い髪をかき分け、薄い緑色の煙を吐き出しながら、その魔女は言う。
「さて、まずは貴方のお名前を聞かせてもらえるかしら?」
魔女は客人の目を見て言う。怖いような悲しいような、冷たい微笑みを浮かべて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 03:00:00
16847文字
会話率:49%
都内のとある駅前に、どこにでもありそうな古ぼけた雑居ビルがあった。その地下一階は、閉店している店も多い、寂れた飲み屋街である。そのさらに奥へ進むと、ダンボールや清掃用具などが無造作に置かれた袋小路に突き当たる。
その袋小路の左手の壁に
、夜の間だけ、さらに地下へ続く階段が現れる。それが、どういうトリックなのかはわからない。
とにかく、昼間は薄汚れた白い壁があるだけの場所が、夜の間だけその壁が消えて、階段が現れるのだった。
もちろん、そのビルには、本来地下二階など存在しない。
しかし、確かに階段は存在し、薄暗いその階段を下りると、弱弱しく光る腰ぐらいの四角い看板が現れる。
その看板には【異世界案内所】と書かれていた。
上の方に、手書きで「ミザリアの」と書き加えられている。怪しい緑色の煙も漂っているが、不思議と嫌な香りではない。
その看板のさらに先に進むには、天井から吊られた黒に近い紫色の布をくぐらなくてはいけない。その布は光沢があり、分厚い高級な緞帳のような布だ。
その布をくぐると、漂っている煙の元であるキセルを咥えた、女性の姿が現れる。先ほどくぐった布と同じ色のとんがり帽子を被り、マントを羽織ったその姿は、まさに絵に描いたような魔女の姿だった。右手に持っている細長いキセルも、杖のように見える。
肩の辺りには、薄っすらと光る妖精のような生き物が音も立てずに飛んでいる。
「あら、いらっしゃい。初めての方かしら? 私はここで、異世界への永住希望者を探している者よ。この場所に辿り着いたという事は、貴方にはその資格があるという事ね」
金色に輝く長い髪をかき分け、薄い緑色の煙を吐き出しながら、その魔女は言う。
「さて、まずは貴方のお名前を聞かせてもらえるかしら?」
魔女は客人の目を見て言う。
怖いような悲しいような、冷たい微笑みを浮かべて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 01:08:44
13182文字
会話率:47%
昔から代々続く日本一の名家、白雪家。そして白雪家の後継者を代々守ってきたのは、最上家。そんな最上家には、能力があった。最上家の血を引くものは、最強の人間になるというもの。
第70代当主になる白雪椿には、ある病気があった。生まれてくる子供
が弱く、大人になるまで生きていけないという病気。子供を産むためには、最強の血である最上家の血を入れるしか方法がなかった。
この物語は、白雪椿と護衛兼許婚の最上凪が、いくつもの困難を乗り越えながら成長し、第70代当主になるまでのラブコメディである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 01:23:36
5131文字
会話率:66%
「寝言に返事をしてはいけない」
そんな迷信がある。
同棲中の彼女は寝言で予言を口にする。それを隣で聞くのが日課の主人公。
ある日、彼女の寝言に相槌をしてしまい……。
※『第6回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』参加作品
最終更新:2024-12-31 00:49:20
998文字
会話率:36%