数多の王と探索師が存在するこの世界。
王は悪であり、探索師は善である。
何の根拠もなくそう認識付けられたこの世界。
そんな世界に生まれた少年、相模天楽が世界を変えてゆく物語。
最終更新:2025-07-24 02:00:52
1486文字
会話率:0%
空を飛べるはずだ――
そう思ったのは、根拠などない本能だった。
魔法は覚悟があれば使える。そう信じて、ぼくは飛び降りた。
空に向かってではなく、落下へ。何も起こらず、世界は静かに終わった。
それが、始まりだった。
目を覚ますと
、赤ん坊だった。
知らない母の腕の中で泣いていたが、空だけはすぐに見つけた。
この世界には魔法があった。人々の生活を支える小さな魔法。
だが空を飛ぶ魔法は、誰にも知られていなかった。
幼い頃から、ぼくは空を見ては胸が騒いだ。鳥を見ては、翼を感じた。
母は言う。「また魔力を使いすぎて、気絶するよ」
それでも、ぼくは止められなかった。毎日、魔力を使い尽くす。少しずつ回復しながら、魔力が育っていく。
魔法を使うための知識も紙もない。
だから、ぼくの記録は“身体”と“感覚”の中にある。魔力が流れる指先、痺れる心臓、揺れる視界。
それらを積み重ねて、空に届く手段を探している。
前前世の記憶は、ない。
けれど、誰にも教わっていない魔力制御が、ぼくの中には確かに存在している。
それは、かつて空を駆け、魔法で戦った者の名残かもしれない。
魔法航空師団――その団長だった魂が、ラクスという名前の下で生き直しているのだとしたら。
空は遠い。
でも、命を軽んじて届く空ではない。
今度こそ、生きたまま、空へ至るために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
9325文字
会話率:13%
ある邸で秘密の会議が開かれていた。
そこに出席している3歳児。王弟殿下の一人息子。実は前世を覚えていた。
どうしてちびっ子が秘密の会議に出席するような事になっているのか? 何があったのか?
『ばぶぁッ!』と元気な声で目覚めた赤ん坊。
おかし
いぞ。確かに俺は刺されて死んだ筈だ。
なのに、目が覚めたら見覚えのある部屋だった。両親が心配そうに見ている。
しかも若い。え? どうなってんだ?
体を起こすと、嫌でも目に入る自分のポヨンとした赤ちゃん体型。マジかよ!?
神がいるなら、0歳児スタートはやめてほしかった。
何故だか分からないけど、人生をやり直す事になった。実は将来、大賢者に選ばれ魔族討伐に出る筈だ。だが、それは避けないといけない。
何故ならそこで、俺は殺されるからだ。
ならば、大賢者に選ばれなければいいじゃん!と、小さな使い魔と一緒に奮闘する。
でも、それなら魔族の問題はどうするんだ?
それも解決してやろうではないか!
小さな胸を張って、根拠もないのに自信満々だ。
今回は初めての0歳児スタートです。
小さな賢者が自分の家族と、大好きな婚約者を守る為に奮闘します。
今度こそ、殺されずに生き残れるのか!?
とは言うものの、全然ハードな内容ではありません。
今回も癒しをお届けできればと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:42:16
416444文字
会話率:55%
――西暦20××年の某日、全人類は肉体年齢を五歳にされ現代社会を迎えた……。
老若男女問わず全ての人間が5歳時と同じ肉体となってから一年後、日本及び世界中の人々はまだ現代社会を維持し続けている。その幼い身体に人類の叡智と問題を抱えて日
々あくせくと、――働く。
新代社会の媒体は言う。
『去年の出生数は統計史上初となる全世界0人ですが少子化の心配は全くございません』
交通事故発生状況、著しく低下。
人口動態統計、著しく変動。
――地球温暖化は変わらず。
世界は今日も社会保障を立て直す為にちょこまかと、軽快に動き回る……――。
これは全人類の肉体年齢が五歳で統一された社会から一年後の、JKが身の周りで起こる出来事を若干傍観気味に語らう、――小さな日常の“女児情《リビング》”である。
【更新】
“25//”に〝前回の話〟を投稿しました。
“25/06/17”に〝最新の話〟を投稿しました。
【付記】
投稿を安定させる為、マイペースに公開をしております。
※執筆が遅いです。平常時、月2程度のペースです。
※題材を思い付いたら書く感じの楽なスタンスです。
――但し人気や意欲のある時には、より頑張っていると思います。
文才や作中の肉付きが拙い分、読み易さ等を日々試行錯誤しながら作者なりに改編(修正)をしております。
※各話分量を短くし他作品巡回など読者様が見易い内容を意識し構成をしています。
ご理解のほど宜しくお願い致します。m(_ _)m
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体など、現実的体制や根拠仕様とは一切の関係がありません。
ご理解の上、ご覧ください。
※[読者の反応]では[★×1]のみを[応援]として扱っております。
気軽に[あしあと]を残していただければと、これ幸いです。('ω')
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 11:56:16
18173文字
会話率:53%
――帰宅途中に事故で死んだ四十代中年の会社員、異世界に転じて生まれ変わる。
その際に女神より与えられる恩恵は幼少期から憧れていたドラゴンに成る事を決める。
が、どうせなら竜の中の竜――バハムート――になろうと胸が高鳴る思いで決定し浮
かれていたのも束の間成熟するには100億年の時が必要と分かった。
「え、それって――先に世界が滅びてね?」
これは思い掛けず異世界に転生し夢物語であった竜に生まれ変わる事ができた中年男が願いを成就させる為の、永い成長記録である。
【更新】
“24/12/17”に〝前回の話〟を投稿しました。
“24/12/28”に〝最新の話〟を投稿しました。
【付記】
投稿を安定させる為、マイペースに公開をしております。
※執筆が遅いです。月1程度のペースです。
――但し人気が出てきたらより頑張るとは思います。
文才や作中の肉付きが拙い分、読み易さを自分なりに重視しております。
ご理解のほど宜しくお願い致します。m(_ _)m
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体など、現実的体制や根拠仕様とは一切の関係がありません。
ご理解の上、ご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 18:09:32
137932文字
会話率:38%
自信がなく、オフィスで目立たない存在のミオ。唯一の楽しみは、憧れの先輩ケントを見かけることだった。ある日、華やかな同僚サキの耳元で輝く「白い花のイヤーカフ」が、彼女の魅力を引き立てる魔法のように見えた。サキが「怪しげな通販サイトで見つけた」
と話しているのを聞き、ミオは藁にもすがる思いで同じイヤーカフを注文する。
イヤーカフをつけ始めてから、ミオには良いことばかり起こるようになった。表情は明るくなり、仕事にも積極的になり、憧れのケントからも話しかけられる機会が増えた。ミオはイヤーカフの「魔力」を確信し、その力にすっかり依存していく。しかし、イヤーカフがまるで皮膚に吸い付いたかのように外れないことに気づき、焦りを感じながらも、イヤーカフがない自分への恐怖から依存を深めていく。
そんな中、ミオはサキが物憂げにイヤーカフを触っている姿を目撃する。後日、サキがケントに、イヤーカフが外れなかったこと、そして今はその力なしでも自信を持って仕事に取り組めるようになったと話すのを聞く。その瞬間、サキの耳からイヤーカフが自然に外れるのを目にする。その姿は、イヤーカフをつけていた時とは違う、本物の輝きを放っていた。
サキの言葉と行動に衝撃を受けたミオは、自分がイヤーカフに依存していたことに気づかされる。イヤーカフが自分を輝かせたのではなく、そこから得られた根拠のない自信が、自分を前向きにさせ、周囲の反応を変えていたのだ。その気づきとともに、ミオの耳に吸い付いていたイヤーカフが音を立てて外れる。イヤーカフを外したミオは、以前よりも強く、本当の意味で輝き始めた。
物語の終わりに、ミオのように輝きたいと願う後輩のユイが、ミオと同じ白い花のイヤーカフを身につけている姿が描かれる。ユイもまた、イヤーカフの「魔力」に依存していく未来が示唆される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:35:40
2446文字
会話率:7%
「偽の聖女であるお前とは婚約破棄だ! ボクは真の聖女である彼女と婚約する」 私の耳にこれでもかってくらいのテンプレセリフが聞こえてきた。 「ええっと、わたくしが偽物で義妹が本物って根拠はございますか? 法的な」 この国では聖女の認定も解
除も、法律でぎっちり決まっているんだけどなー 短編版に多少加筆+後日談の聖女の休日をアップします。 ジャンルはヒューマンドラマに変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 15:00:00
18579文字
会話率:36%
「偽の聖女であるお前とは婚約破棄だ! ボクは真の聖女である彼女と婚約する」 私の耳にこれでもかってくらいのテンプレセリフが聞こえてきた。 「ええっと、わたくしが偽物で義妹が本物って根拠はございますか? 法的な」 この国では聖女の認定も解
除も、法律でぎっちり決まっているんだけどなー 殿下も義妹も知らなかったみたいで残念ねえってお話♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 16:49:31
3865文字
会話率:36%
鳥取県若桜町。
そこに一軒の食堂があった。
店を切り盛りするのは、料理上手の幽霊、コン。そして神獣の狐、サナ。
厨房のかまどでつくった料理を食べた魂は、死者の国へと送られるのだ。
今日もコンとサナは店にやって来る霊たちを死者の国へ
と送る。それぞれの生と死の物語、残した想いに触れながら。
※作中での神話、伝承等に対する解釈は筆者の創作であり、学術的根拠に基づくものではありません。
※本作は小説投稿サイト『ノベルアップ+』『カクヨム』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:42:39
671992文字
会話率:39%
ある日突然、仕事中に見たニュースで知ったダンジョン出現。
待ちに待ったこの瞬間に私はその日に退職届を出して、クソみたいな労働に別れを告げる。
そして翌月、私は財産を纏めて処分して、愛車と共にダンジョンが多く出現した北海道へ向かった。
何
でかと言うと、そこで念願のプレッパーズ生活をする為である。
だが現地に家を買ってから、私は驚くハメになる。
そこに居たのは……
ダンジョンを利用して荒稼ぎをしようとするヤクザや半グレ、ダンジョンを利権の源として独占しようとするクソ役人や業突張りのNPO共、マスコミによって飛び交う根拠不明の『安心安全』プロパガンダ。自縄自縛で武器使用も出来ない自衛隊と、相も変わらずはした金で老人猟師をコキ使おうとする警察に、無防備なままダンジョン内へ突撃して死ぬYouTuber。
山中の畑で大麻を栽培するジャマイカ人に、信者を使って金儲けしようとする韓国のカルト団体、製薬企業や軍需企業に雇われたアメリカ人の傭兵集団、ダンジョン内に住み着いて料理店を開く中国人、そして人間とモンスターと動物の区別が付かないサイコ美女ハンター……
突如湧いて出たモンスター保護団体に、精肉加工場前で騒ぐバカなヴィーガンの集団、戦争終結で余ったアサルトライフルや戦闘車両を売り歩く戦争帰りのロシア人達、立ち並ぶユダヤ人の闇金事務所と法律事務所、それにRPG-7でカチコミを掛けるイスラム教徒の不法移民集団……
ダンジョンとその周りの住人達には、現代日本社会のルールや習慣など全く通用しなかった。
そしてありがたい事に、刻一刻と終末の時は近づいていたのだった。
いや、もうこれ既に終末だろ。
※好き嫌いがハッキリ分かれる作品なので、読む人は覚悟して読んで下さい。
※あと、不定期連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 14:30:03
433026文字
会話率:67%
死後の世界の話。天国と地獄の2択。どんな風に世界が作られているのかについて。
あくまで自分で勝手に作り上げた話ですので、なんの根拠もございません。地獄の描写が若干気持ち悪いかもです。
人間の本質は、悪か、善か。
最終更新:2025-07-21 12:58:44
8286文字
会話率:70%
男子高校生とアルビノの少女の物語。
優秀な中高一貫校に通っていた相沢哲人(あいざわ てつひと)。
勉強も運動も一度教えてもらうと誰よりも早く、要領良く覚えることができた。それはまるで乾いたスポンジが事もなげに水を吸い込むように。
そ
のスポンジがある日を境に乾くことがなくなり、新たな水を吸うことができなくなる。
逃げ出すように転校した通信制高校でアルビノの少女、逢川深雪(あいかわ みゆき)と出逢い、生き方を模索していく物語。
思春期の『根拠のない無敵感』を失ったすべての人へ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 17:00:00
53112文字
会話率:20%
「俺なんて剣を振るしか能がないから、ひとりで迷宮に突っ込んだりしたら、二度と出てこられないかもしれないぞ。はは」
Sランクパーティに所属する主力剣士・ジルは最高難度迷宮の攻略中、すったもんだあった末にたったひとりで置き去りにされてし
まう。
ただでさえ致命的な方向音痴のジル。そのうえ普段かけていた眼鏡がメッタメタのズッタズタに破壊され、もはや自力で地上に戻れる見込みは爪の先ほどもない。どう考えてもその場で救助を待つほか活路はない。
「ふっ……。口ほどにもないな、最高難度迷宮……!」
しかし方向音痴に特有の根拠のないトンチキ自信と卓越した剣の腕を武器にジルは進む。ずんずん進む。書物に残された歴史上、まだ誰も踏み入ったことがないはずの領域をガンガン進む。途轍もない力を持つ魔獣が出てきてもよく見えないままズバズバ斬って捨てる。
やがて現れる似たような方向音痴ども。
徐々に姿を現し始める迷宮の本当の姿。
やがて訪れる「もしかして俺って何ヶ月もかけて出口から遠ざかってないか?」という悲しい気付き……。
一方地上では、彼を捨てて行った冒険者パーティにも不穏な空気が立ち込めて……?
そんな感じの準最強主人公系ファンタジー。
*完結済
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 18:01:39
638551文字
会話率:40%
何とかネガティブの沼から抜け出して前向きな日々を送ろうともがくテレフォンアポインター、
周りから与えられたキャラを被り続け、それでも自分らしさを見失なうまいとする塾講師、
自分の価値を根拠無く信じ続ける主夫、
正義感が強すぎて浮いて
しまっているJK、
他、それぞれが織り成し時に交差する群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 11:41:36
14884文字
会話率:36%
主人公、朝凪結(あさなぎゆい)が住む街には、古い言い伝えがあった。
『般若の面を付けた人間は呪われる_人を食い物と見て、襲い始める。』
だが、その言い伝えがあったのにも関わらず前例が無く、根拠もない。
もしかしたらこれは昔の村民のイタ
ズラ書きだったのかもしれない。
それが本当か否か確かめる為、大勢の歴史研究家が街を訪れたのだが、特に変化は無く…
やはり昔の村民のイタズラ書きと見なした。
だが、その決定から数年後。般若の面が主人公と遭遇し…食われそうになる。
果たして主人公の運命は…!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 15:32:46
7010文字
会話率:51%
この作品には暴力、殺人、ごく軽微な性的描写や乱暴な言葉があります。
この作品の楽しみ方:
覚えのない話をしてくる人が多くてげんなりする主人公を応援しよう!
「式典の前に、諸君には伝えておくべきことがある!」
彫刻が施された壮麗な大階段
の中程に立ち、そう声高に言い放ったのは王太子フィアベル・ルミナント・アントピア。客観的に見ても「美しい」と評価される金髪青眼の彼は王族らしい煌びやかな式典服を纏っている。
そんな美青年に身を寄せているのは垢抜けない赤毛と栗色の瞳をした少女。無垢さや純朴さを引き立たせる淡い色合いのドレスに身を包む彼女はシーナ・ヨーギという名前の元庶民だった。
「私は今この時を以て、狡猾で陰湿な悪女、クロエカイン・リリーベル・ヘルロンドとの婚約を破棄する! そしてこのシーナ・ヨーギ男爵令嬢を新たな婚約者に迎える!」
「悪女」と名指しされたクロエカイン・リリーベル・ヘルロンドが、色めく人集りから現れた。
大階段の前へと進み出るリリーベルは、星の輝きに似た白金の髪、紅玉の瞳を持つ美しい淑女だった。
「フィアベル王太子殿下。この件については殿下と私の個人的なものであったはずです。何故このような場で、そのように一方的に決定を下されるのですか?」
ルミナントはシーナを庇いながら婚約者を睨みつけた。
「貴様の悪行を俺が知らぬと思っているのか! 貴様は嫉妬のあまり我が愛するシーナを虐げ、孤立するように追い込んだ! こうして悪行を知らしめねば貴様は罰を受けずに逃げるだろう! 王族に楯突くあの目障りな断罪卿に泣きついてな!」
断罪卿、という言葉を聞いてリリーベルは顔色を変える。
「フィアベル王太子殿下、婚約破棄については受け入れます。ですが謂れなき罪と当家への蔑みは撤回してください」
「王家を軽んじる断罪卿の義娘は罪を認めぬらしい! 貴様など貴族の風上にも置けぬ! 国外追放だ!」
怒りのままに王太子がそう叫んだ時、閉ざされていた大扉がけたたましく軋みながら開いた。
「今し方、我が家名を蔑む声と何の根拠もない裁定を下す声が聞こえた。はて、私には覚えがない。蔑みを受ける理由も、何の権限もなく貴族子女を罰する愚かな王太子がいることにも」
天井から降り注ぐシャンデリアの光が反射しないほど黒い板金鎧を鳴らしながら、背の高い影のような存在は嗄れた低い声で言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 01:00:00
126465文字
会話率:35%
美貌・才知・家柄、全てを兼ね備えた北の令嬢リュシエル。
唯一にして最悪の欠点――それは"料理"だった。
「大丈夫よ、今日は自信作なんだから!」
笑顔でふるまわれる彼女の料理に、使用人たちは血の気を引かせ、料理番の老女
は腰を抜かし、若いメイドは震え出す。
けれど本人は気づかない。"とても喜ばれている"と信じて疑わなかった。
……そして、ついに婚約者の王子が倒れた。
結果――まさかの婚約破棄!
からの――国外追放!
一夜にして全てを失うことになる。
だが、彼女は立ち止まらない。
鍋と根拠のない自信を携え、森に入り、食材を見つけ、鍋に火をかける。
すると、何故か彼女の煮込まれた狂気のスープに、モンスターたちが集まり出して……?
「モンスターたちのご飯としても大人気みたい!」
まるで人間たちにも大好評だったかのように、彼女は誇らしげに胸を張る。
「やっぱり、私の料理って……人も、モンスターも、みんなを笑顔にできる力があるのね!」
追放された令嬢が目指すのは"料理の頂点"。
なのに、気づけば――『魔王』と呼ばれてました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 14:29:00
34346文字
会話率:42%
神話という語の説明には「神にまつわる物語」の他に「前者が転じて、根拠もないのに絶対的なものと信じられている事柄」と書かれている。だが、本当にそうなのだろうか。
キーワード:
最終更新:2025-07-02 09:42:33
1786文字
会話率:0%
フェミニストとして日々活動している俺━━田所渚 康裕(たどなぎやすひろ)は、今日も今日とて日本を良き方向へ進ませるためにあらゆるリプに返信や、発表をしている。もちろんただの思想ではない。根拠のある概念であり、充実した思想なのだ。そんな俺もツ
キが回ってきたみたいで、発表中に殺されてしまった。日本をよりよくしていきたかったと思ってももう遅い。そして目が覚めると俺は見知らぬ女性と共に居た。ここはどうやら俗に言う異世界というものらしい。ちょうどいい
日本で未練を残した俺は、この異世界でフェミニストとして君臨してついでに世界を救ってみることする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 15:25:09
2638文字
会話率:29%
あるものの名前が決まる、あるいは変化するとき、その理由は一つではなく、複数の理由が重なったときに起きる。根拠は特にない。
最終更新:2025-06-29 00:00:00
406文字
会話率:0%
青年は、天使と出会った。
人の手で造られた島、楽園島。
様々な思惑や欲望を持つ人間たちが暮らす中、お人好しの青年ロクロは、行方不明となった妹を探していた。
ある日彼は妹とそっくりな美しい少女、エルと出会う。
「私の仕事を手伝ってほしい」
自らを天使と名乗ったエルは魔術書に保存されていた最強の七大魔術「七つの大罪(セブンス・シン)」が自我を持って逃げだしてしまったという。
それを捕まえてくれたらお礼にロクロの妹が必ず見つけてあげると話すエル。
根拠のない彼女の言葉だが、長らく見つからない妹を見つけるため、藁にも縋る重いで彼はその手を取るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 19:55:20
73042文字
会話率:53%
『いいかい? カルラ。 家族というものはね、温かいものなんだよ』
私がまだ小さかった頃、お祖母様がそう教えてくれたーー。
ある日、王都で魔法使いをしていたカルラ・ヴァーベナは西の森への配置換えを言い渡される。
国境沿いに広がるその森は
通称『迷いの森』とも言われており、魔物が多く、腕の立つ騎士や魔法使いでも苦戦を強いられる魔物の巣窟となる場所だった。
行けば即死。
そう訴えるも「そんなことない」と根拠の無いことを言われ、結局地図を片手に西の森を目指すこととなった。
目的の西の森から一番近い町へと着いたカルラ。西の森を管理しているという辺境伯の元へ立ち入りの許可をもらいに行くが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 16:00:00
83498文字
会話率:36%