それじゃ、貸してた俺の仲間は返してもらおうか。なあ―『偽物勇者様』?
「―君みたいな能無しの役立たずは要らないよ」
『勇者』にそう告げられた俺は荷物も財布も取られ、路上に放り出された。
女好きで自分勝手な『勇者』は面倒だったし、何より『
聖女』にご執心だった『勇者』のアピールが見るに耐えなかったから別にそれは良い。
しかし、『勇者』は知らない。
俺が『元勇者』であり、たった一人で『魔王』を倒した世界最強の人間であること。
また、強者を求めた果てに俺が冥界にすら足を踏み入れていたこと。
そして何より、俺の相棒が『元魔王』だということを。
そんな『勇者』に嫌気が差し、『元魔王』と共に田舎生活を満喫しようとしたが―
「あなたが世界を救った『勇者』ですね?」
厄介なことに、『勇者』パーティで一緒だった『聖女』に『元勇者』だと特定されていた。
やがて、人々は知る。『魔王』に『勇者』が勝利したことがどんな意味を持つのか。俺が何故、『魔王』を『元魔王』と呼ぶのかを。
そんな中、追放を迫ってきた傲慢な『勇者』に『元勇者』は告げる。
「それじゃ、貸してた俺の仲間は返してもらおうか。なあ―『偽物勇者様』?」
いつしか『魔王』と呼ばれるようになった『元勇者』は大勢の部下や仲間達と田舎で隠居生活を送りつつ、平和を脅かす存在に陰ながらその力を振るうのだった―。
邪竜や盗賊、あらゆる悪を悪が裁く!強者に飢えた元勇者の魔王による規格外バトルファンタジー開幕!
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この作品は前に別名義で書いていて諸事情により打ち切りとなっていたのですが、こちらの名義で新しく復活、リメイクすることにしました!お騒がせして申し訳ありません…!
以前は長編に慣れておらず、色々と悩みながら書いていたので作者の私自身が疑問に抱く内容だったところもあったので、今回は前の内容を残しつつ、ところどころ修正して新しく連載していきたいと思います!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 12:55:28
342272文字
会話率:64%
世界は、“救済”された。
勇者セリオンの手によって魔族は滅び、秩序は保たれ、人々は歓喜した。
だがそれは、すべてを“選別”する世界の始まりだった。
神の名のもとに命を価値で測り、正義を語って粛清を行う、冷たい支配。
そんな中、すべてを失っ
たはずの存在――かつての魔王が、静かに目を覚ます。
闇の太刀を手にしたその男は、もはや悪ではなかった。
彼は知ってしまったのだ。
「正義」の名のもとに踏みにじられる、誰にも救われない命があるということを。
闇と光が交差するこの世界で、本当の「美しさ」とは何か?
奪われた仲間たちの想いを胸に、“魔王”は世界に問いを突きつける。
正義のために、何を犠牲にできるのか。
そして、救いとは誰のためにあるのか――
すべての“救済”に、終止符を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 12:19:03
25931文字
会話率:32%
主人公が魔族に転生し、前世の価値観や倫理観に苦悩するお話です。
興味があれば覗いて下さい。
最終更新:2025-06-26 11:47:48
99732文字
会話率:25%
最強の勇者たちは魔王を前に散っていった。
勇者「凶魔の奇跡」はバラバラになり、パラディン「神界の右腕」は腕をもがれ、「天帝」と「剛強無双」の巨体は潰され、「烈閃の仮面」は仮面ごと真っ二つに引き裂かれて死んだ。聖女「浄土の白銀」の皮膚が漆黒に
染まり、魔術師「霧氷の円環」の身体が泡のように消え去る中、魔物を持たない魔物使いの俺「魔界の掃除屋」はただ魔王と戦うことの愚かさを悟った。
溶けていく腕、崩壊する肉体。そしてうごめく魔王城の虫たち。魔王の低吠えが紫色の瘴気に満ちた空間に響き渡る。
魔王討伐メンバー唯一の生き残りの俺は魔王城の虫に寄生され、ついに終わりかというときに、魔王からまさかの命令が下るのだった。
「掃除せよ」と。
魔王城の虫に寄生された俺のダークな異世界スローライフが、今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:10:51
124037文字
会話率:32%
孤児院で育った私は信頼していた先生に裏切られた。
16歳の誕生日を迎えるその日、お祝いをするからと普段は近寄っちゃダメと教えられていた小さな教会のような建物に招待される。
建物の中は赤黒いシミのついた壁と床には怪しげな魔方陣が描かれていて鼻
にツンとくる腐臭が漂っていて酷いものだった。
とっさの判断で入ってきた扉まで走ったが扉には大男が仁王立ちをしている。
ここに居ちゃダメだ。
ファイヤ!
大男にマナをたくさん込めて火の魔法を浴びせ追撃の飛び蹴りをお見舞いし建物から逃げた。
とにかく町を出なきゃと走り続けた。
足が速かったし普段から体を動かして遊んでいたから大人たちは追いつくことができず上手く町の外に逃げ出すことができたが生きた心地がしない。
どうしよう、まだ追ってきてる...なんでこうなったの?
このままずっと逃げなきゃいけないのかな?
何も持ってきてないしどうしよう?
生まれ育った場所に帰ることができなくなり絶望感が押し寄せ最悪の誕生日を迎えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:00:00
48262文字
会話率:28%
目覚めると、俺はゴブリンになっていた。
最弱にして、最も醜い矮小な魔物、ゴブリン。
チート能力も転生特典も俺だけを好きなヒロインもいない、おまけに目覚めた瞬間人間に襲われるというクソみたいな転生が、俺の始まりだった。
魔王やら勇者やら、異世
界ファンタジーが知らぬところで繰り広げられている中、俺は一人、森の中で生き残りをかけたサバイバルに励んでいく。
世界を救うとかどうでもいい。ただ俺は、生き残りたい。
ただ、それだけだったんだ。
これは、俺が最悪の『魔王』になるまでの物語り。
※カクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:36:15
235447文字
会話率:23%
魔王軍の世界同時侵攻により、日常は崩れ去る――
そんな世界の片隅、日本の北端・北海道。
高校生・神名ユウは、妹と共に“日常の崩れかけた街”で生きていた。
しかし、はぐれ魔物の襲撃により負傷し、目覚めたときには――
「あなた、魔力適性があり
ますよ」
クラスメイト・時守しずくの無表情な“ジョーク”が、運命の始まりを告げる。
やがて異世界人との接触、スカウト、境界前哨基地への配属――
少年は否応なく、世界の“特異点”へと巻き込まれていく。
崩壊しかけた地球と、侵略を受ける異世界。
文化も倫理も違う人々が交錯するなか、「戦う力を持つ者」として選ばれた少年少女たちは何を想い、何を守るのか。
これは、滅びゆく世界の境界線で始まる、群像劇型・異能ミリタリーファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:23:20
6000文字
会話率:22%
かつて惑星イオで、最高位天使ルシフィスは悪魔の陰謀により、「魂(こん)」と「魄(ぱく)」――精神と肉体――が分離してしまう。
魂は熾天使ミカイルによって救われ、天界へと戻され、天使としての記憶を失ったまま、天川銀河の惑星ガイアで「神山空」
として転生し、ごく普通の人生を歩んでいた。
しかし、プロポーズを決意した翌日、彼は突然の心臓発作で命を落とす。
死神に導かれ天空界へ向かった彼の魂は、やがて「見習い天使ルシフィス」として新たな修行の旅を始める。だが、過去の記憶は依然として閉ざされたままだった。
そんな中、光の女神ティオーネが彼のもとを訪れ、「惑星イオに人間と魔族が共存できる中立都市を築いてほしい」と依頼する。空はそれを受け入れ、共に旅する熾天使ミカイルも「美加」と名乗って同行することに。
二人は、かつて魂と魄が分離した因縁の地――惑星イオへと降り立ち、人々の協力を得ながら中立都市の建設を目指す。だがその地では、極悪魔たちがすでに勢力を拡大し、不穏な事件が相次いでいた。
そして誰も知らなかった。
“失われた魄”――ルシフィスの肉体が、まだ惑星イオのどこかで存在し続けているということを……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 00:18:40
61669文字
会話率:55%
ある日突然学校の皆んなと一緒に異世界転移された井上しかし女神からの職業がサイコパスだった。
サイコパスだと判明しクラスメイトに追放されてしまい裏切られたと思い井上はこの世界を破壊する事にする。
ザ、サイコパス異世界転移物語
最終更新:2025-06-26 00:00:00
60648文字
会話率:0%
お菓子の国ファリーヌで起こる魔王ラングドシャーと勇者ウエハースの戦いの記録である、
最終更新:2025-01-28 00:33:23
458文字
会話率:0%
世界は、七つの理(ことわり)によって支えられていた。
炎・氷・光・闇・風・雷・大地──それぞれを象徴する龍たちは、創星の女神セレナの意志を継ぎ、静かに世界を見守っている。
グランディス帝国。
その南端の火山領に生まれた少女アグニス・ヴェル
ディアは、「炎」を受け継ぐ家系の次代として、帝国の秩序を守るために剣を取る。
──仲間を導き、民を守り、自らの命すら賭けて。
だが、その背には刻まれた運命がある。
彼女は、“世界が忘れたはずの存在”だった。
炎の継承者としての宿命と、消えゆく記憶。
少女が信じた理(ことわり)は、戦火の中で試されていく。
これは、理の世界で“在る”と選ばれた者たちの物語──
そして、やがてすべてを照らす星の律動《セレナ》の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 22:24:04
58520文字
会話率:14%
気づけば、見知らぬ森の中だった。
魔法、異種族、冒険者ギルド——。
どう見ても、ここは異世界だ。
だが、俺は知っている。この世界は、どこかおかしい。
村での静かな? 生活。迫りくる魔物。そして、魔法の詠唱。
生き延びるため、真実を掴むため、
俺は旅に出る。
これは、“運命の放浪者”が世界の秘密へと挑む物語。
悠久の時を超えて、この世界に“意味”を問う——。
あまり重すぎず、軽すぎずで話は進んでいく予定です。
第一章終了までは毎日22時に投稿予定。よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 21:50:00
215164文字
会話率:40%
いつものように深夜の自室で、一心不乱に自ら設計、出力したプラモデルの改造パーツのバリ取りに勤しむ機械オタクの高校二年生――蓮見識(はすみ しき)は、突然白い光に包まれ、見知らぬ森へと転移した。目の前には、常識を超えた禍々しい魔物が迫り、現代
の知識も、日々の「ものづくり」で培った技術も、ここでは何の役にも立たないことを痛感する。絶体絶命の危機に瀕した識を救ったのは、浅黒い肌に白銀の髪を持つダークエルフの少女、リリアだった。
彼女に連れられ、ダークエルフの村へとやってきた識は、村長から仲間に迎え入れることへのメリットの提示を求められる。この異世界で、自分に一体何ができるのか? 食料もなく、戦闘もできない無力な存在である識に残されていたのは、前世で培った「科学技術」だけだった。
「これだ……この知識こそが、この世界で俺が生きていくための唯一の武器だ!」
識は、村の抱える問題を解決するため、知識と技術を活かすことを決意する。風車の効率化、井戸掘り、そして強固な石壁の建設。識はものづくりに没頭する中で、自分に世界の核心に触れる異能【次元魔法】が宿っていることに気づく。
これは、底辺機械オタクに過ぎない俺が、世界に翻弄されながらも必死に生き足掻く復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 21:34:47
62266文字
会話率:36%
ブラック企業で社畜として働いていた明日真映視は、仕事中に過労死してしまう。ふと、気が付くと、異世界に転移しており、わけも分からないまま、S級冒険者の認定を受ける。そして、そのまま王様の元へと連れて行かれ、なかば強制的に、S級クエストに参加さ
せられることとなる。クエストの内容は、勇者によって討伐された竜の骨を回収することだった。莫大な報酬に目がくらんだ映視は、他のS級冒険者たちとパーティーを組み、竜の骨の回収へと向かう。しかし、竜の骨が放置されている周辺地域は、《竜骨生物群集帯》と呼ばれる魔境で、そこに棲息する魔物たちには、剣も魔法も通用しなかった。
第一部は、全132話で、30万文字程度で完結します。第一部に関しては、毎日投稿していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:20:00
104231文字
会話率:21%
平和な学生としての毎日を過ごしていた主人公・令。ある日突然令は異世界に転移した。何も分からないまま旅をする、常識ハズレな少年の物語。
カクヨム様にも掲載しています。
最終更新:2025-06-25 19:00:00
192976文字
会話率:44%
固有スキル【劣化無効】を有した青年は、騎士殺しの罪で五年間幽閉されていた。出所日当日、彼に許された道は二つ。奴隷として生きるか、国籍を失い、国の助けを得られない状態で街の外で暮らす実質死刑を選ぶか。
後者を選んだ青年は金銭も武器も持つことを
許されないまま魔獣や野党が巣食う外で暮らす事となる。ゼロからスタートした青年は苦難しながらも、成長を重ねる。国への疑問を抱きながら。やがてそれは、史実として長きに渡り語られる事となるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 18:58:31
82597文字
会話率:53%
皆が知る英雄譚の傍らでは、死を覚悟して闘う者達が居る。
最終更新:2025-05-03 21:15:24
3227文字
会話率:37%
最後に何を思うのか。
最終更新:2025-05-02 03:28:46
1413文字
会話率:4%
ある日、突然異世界に召喚された1-Aのクラスメイト達と担任教師。彼等を召喚したシーズル王国の国王フリードデリオは言う。この世界は近いうちに厄災に見舞われると。その為に異世界からの救世主、勇者を召喚したと。クラスメイト達はそれぞれの思いを胸に
、担任教師は複雑な思いを胸に、世界を救う物語が始まる……訳は無く、全ては手の平の上であった。
紛れ込んだ異質、異物、生命と死滅の存在を中心に、世界は神々すらも知り得ない方向へと、舵を取り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 17:30:00
76023文字
会話率:42%
どこから現れたのか。そのモノは何者なのか。
ただわかるのはその世界の物語は動き出したということ。
新連載です!ぜひ読んでください!
最終更新:2025-06-25 06:00:00
14289文字
会話率:41%
【かつて勇者だった男は、弱小異界士として都市を生きる】
異界と現代が交差する都市《カルデラ》。
かつて異世界で勇者と名を馳せた男は、敵であった魔族を庇った咎により追放され、現代世界へと召喚された。
かつての彼の栄光や名を知る者はほとんどお
らず、今や力の大半を失った彼は、『弱小異界士』として暮らしていた。
だが、異界と魔物が現代を蝕むなか、かつての因縁が再び彼の前に現れる。
「誰か、助けてーー!」
都市が異界に呑まれようとしたときーー。
忘れられた英雄が、剣を取り、物語は動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 06:00:00
46873文字
会話率:28%
地上を侵食する魔族の脅威に立ち向かうため、選ばれし少女エレナは「勇者」として旅に出た。
剣を振るい、人々を助け、多くの仲間たちとともに魔族と死闘を繰り広げ――ついに魔王と対峙する。
だが、勝利の瞬間。信じていた仲間が牙を剥く。
すべ
てが終わったはずの戦いは、新たな絶望の幕開けとなる。
裏切りの果てに暴かれる「真実」とは何か。
勇者として命を懸けた旅の、その本当の意味とは?
復讐の果てに、この世界は変わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 00:00:00
4848文字
会話率:22%
世界は魔に満ちていた。
エルドラシア大陸の最果て、フィルガルド王国の第一王子レオンはうつけ王子と呼ばれている。今、フィルガルド王国に大いなる魔の脅威が迫っている。
そして、やがて彼は、世界の運命に巻き込まれながら、故郷を旅立つことになるのだ
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 21:17:53
4757文字
会話率:47%