俺、神取雅孝は高校二年生。武闘派の高校「鏡学園」の学生だ。格闘技が主の学校、格闘技――最初はあまり興味を抱かなかった。つまらなそうに日常を平常運転していたことから父に転校を勧められた結果だというだけだ。鏡学園は父の母校でもある。当時は「番長
」と称し称されいい気分に浸っていたらしい。ほんとうにのっけは父の背なんてどうでもいいと思っていたのだ。今は違う。それなりに興味深いシチュエーションを楽しもうと考えている。俺を取り巻く環境はまあ豪華だ。空色の瞳の香田、ピンと張った背筋が綺麗な桐敷、そして万能な神様を地で行くべっぴんさんの風間――美少女三人揃い踏み。
今回の舞台、出来事、テーマは、「対抗戦」である。格闘技の深淵を標榜しているらしい鏡学園に則した格好で執り行われる部と部の戦闘だ。フィジカルとメンタルの全力全開全身全霊でもって真っ向からぶつかりあう――らしい。恐らく高校生の大会としては最高峰であろう格闘技のイベントだと考えるとテンションが上がらなくもない。風間を部長とする「ファイトクラブ」はここ二年の優勝チーム。風間が入学してからてっぺんだということだ。まあまあ面白い事実ではある。女子供が頂点を手に入れるとか――だなんて言うと、多様性が重んじられるこのご時世にあっては嫌われてしまうことだろうが。
たった一人の男――美少女どもに囲まれて幸せを謳歌する俺は連中にいいところを見せてより大きな愛情を得てやろうと考える――嘘だ。
男の価値は何を得たかではなく何をしようとしたかで決まる――異議は受けつけるし、その際には容赦なく論破してやろうと考える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 08:27:10
18159文字
会話率:66%
魔術師たちが殺しあう暗黒時代は、“リアライズシステム”によって夜明けを迎えた。
それから半世紀、あらゆる勝負事にカードゲーム『リアライズ』が代用されるようになった世界で、切札学園・高等部に進学した伊達深慧はリアライズがきらいだった。
対して
、今年入学してきた外部生・新遊真はリアライズが大好きで。
「リアライズしよう」
「やらん」
「なんでぇ」
勝つことをおそれる深慧だが、いろんな人々と関わるなかで、リアライズに対する向きあいかたを考えなおしていく。
その裏では、世界をゆるがす大事件がひそかに進行していた。
身近にカードゲームできる友達いないのになにやってるんだろう、と思いながらバランス調整したオリジナルカードゲームです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 08:11:20
106166文字
会話率:46%
漆黒レベルのブラック企業で働く主人公は、異世界転生を夢見るおっさん!
異世界で活躍する為に転生モノを読み漁り、サバイバルとミリタリー知識を蓄え、コミュニケーション能力も磨いていた。
そこそこ周囲に認められてはいたが、両親にはやり甲斐のある仕
事をやれ、生き甲斐を持てと言われ続ける。
現状を変える術が分からない主人公は、ただ異世界に転生することを望む様になっていた。
後は過労死するか、事故にあうだけと周囲に嘯いていた彼だったが遂にチャンスが訪れる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 05:46:14
26242文字
会話率:15%
想いというのは中々厄介なものであろう。
それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。
それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく…
これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語であ
る。
―――
感想・指摘など可能な限り受け付けます。
アルファポリス様でも掲載しております。
興味があれば、ぜひどうぞ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 05:00:00
273436文字
会話率:27%
この世界には二つの種族がいる。
一つは人間。そしてもうひとつは獣人。
兄弟王のいさかいをきっかけに始まった百年戦争、その只中に生を受けた獣人、ラッシュ。
傭兵としてひたすら戦い続けてきた彼に突如として訪れた、親代わりだったギルド長の死、そし
て終戦。
自由という文字すら学んでいなかった彼の元に現れたのは、人間の子供だった。
ここから始まる、傭兵獣人のもうひとつの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 05:00:00
1090127文字
会話率:35%
田舎の小学校に転校してきた5年生、速水弥勇(はやみ みはや)。
彼をめぐる「もう一つの世界」の話が、幕を開けます。
ここから先はお話が進んでから、書き進めていきますね。
最終更新:2021-09-30 05:00:00
14866文字
会話率:36%
ー今は昔。といっても、こことはちがった世界、ちがった世界でのお話。
数多くの豪族たちがこの国を治めたいが為に戦い続け、結果いくつものクニが乱立していました。
荒れすさんだこの地を、人はいつしか「乱土」と呼ぶようになりました。
しかしそんな中
でも、民は神様を信じ、希望をその中に見いだしたかったのです。
明日どうなるかさえもわからないこの国だからこそ。
このお話は、そんな神様を巡る戦いの、ほんの一部分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 22:00:00
12022文字
会話率:48%
機械人形は夢をみるのか?魔道機械人形ユーズレス=役立たずが時代の節目に人々と心触れあう異世界冒険記録ファンタジー。
主に昼休みや、犬の散歩中に脳内で執筆している完全な趣味です。原案は尊敬する先輩からアイディア頂いている合作です。
プロット
を組み合わせて練習で書いてるので不定期で続くか分かりませんが、優しくおおらかな心で、隙間時間の暇潰しにでもお付き合い下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 03:30:00
864500文字
会話率:40%
世界樹に繋がれた、様々な次元が漂う世界。
その世界のある次元に住む生まれながらにして相死合う(ころしあう)ことを約束されし闇の住人 ─インフェルノカイザー─ はある日、慕っていた父が光の住人に殺されたことを聞く。インフェルノ・カイザーは父を
殺した者に復讐をするため、旅に出ること決意する。
相死合う(ころしあう)ことを強いられた者達の儚い物語。
─「ファンタジー」この作品はそのようなジャンルだけでは抑えられない─折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 00:00:00
706349文字
会話率:46%
女神歴3202年、ブルメントとオルゲダという二つの勢力は300年戦争と言われる大規模な戦争を継続していた。
何のために互いを殺しあうのかもはや誰にも分らず、そこには憎しみの感情さえ薄かった。
主人公「ナスカ」は、傭兵組織ロイターに属する
戦闘員の少女だ。
ある時、彼女は戦略的に価値のない田舎に新型兵器が輸送されるという情報の精査に向かわされる。
その作戦により自らの人生が2度目の転換点を迎え、ナスカは数多の戦場を駆けて自身に起こる陰鬱な戦いと向き合い、幾多の敵を屠る事となる。
やがて彼女は世界に関わる大いなる陰謀へ迫り、その行く末のカギを握る事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 20:30:00
267050文字
会話率:34%
世界の至る所に存在する魔獣たち。長年魔獣たちと戦い続ける人類。
とある町に住むセイヤは同僚たちと一緒に見回りをしていると、魔獣と遭遇する。
魔獣との戦いを終えた翌日、見知らぬ人間の襲撃にあう。その人間は「真っ赤な瞳」をしていた。
「真っ赤な
瞳をした人間」との戦いの中、セイヤはある力を得る。
得た力を使い、死闘を繰り広げたセイヤの前に女性が現れる。
「あなた、継承者なの?」
彼女との出会いによりセイヤは得た力のことや継承者のこと、
そして「真っ赤な瞳をした人間」が何者なのかを知ると、
継承者として戦うことを決意する。
継承者——「理」を受け継ぐ者の戦いが今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 19:30:00
133771文字
会話率:33%
【何故我慢しなければならないのかしら?】
20歳の子爵家令嬢オルガは母親の死と引き換えに生まれてきた。そのため父からは疎まれ、実の兄から憎まれている。義母からは無視され、異母妹からは馬鹿にされる日々。頼みの綱である婚約者も冷たい態度を取り
、義妹と惹かれ合っている。オルガは少しでも受け入れてもらえるように媚を売っていたそんなある日悪女として名高い侯爵令嬢とふとしたことで知りあう。交流を深めていくうちに侯爵令嬢から諭され、自分の置かれた環境に疑問を抱くようになる。そこでオルガは媚びるのをやめることにした。すると徐々に周囲の環境が変化しはじめ――
* 他サイトでも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 18:30:24
77749文字
会話率:57%
ここは怪異が蔓延る世界。
怪異。
それは恐怖。
それは危険。
たまに危険じゃないのもいる。
大昔に解き放たれた怪物達。
怪異にあった人間は四つの事を教えられる。
一つ目 一度怪異にあったら今後一生様々な怪異にあう。
二つ目 怪異に対抗する
手段として特別な能力が与えられる。
三つ目 その能力を持つ人間を、わかりやすく『能力持ち』という。
四つ目 能力持ち達はその能力を頼りに怪異と関わりながら生きていく。
怪異と出会ってしまった少女の運命はーーー折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-15 18:30:00
101475文字
会話率:26%
魔法の名門ブレイゼル家に生まれた赤子は、魔法適性値の低さから、魔境の森の近くに捨てられてしまう。ほんの乳飲み子が、危険な魔境に放置されて生きられるはずもない……と思いきや、
「あうあうわー(マジかー。転生した直後に捨てられたんだが)」
――実はその赤子、前世が大賢者だった。
赤子ながら魔境の森を余裕で生き延びた彼は、前世で使っていた愛杖リントヴルムをお供に森を出ると、自由を求めて冒険者として生きることに。
「やっぱり冒険者だよな、うん。気楽だし」
『生後たった二か月の赤子が、冒険者登録できるとでもお思いですか、マスター?』
「大丈夫だろ。ちゃんと喋れるんだし」
『……そういう問題ではないです。マスターはもっと常識を学ぶべきでは?』
やがて史上初の0歳児冒険者となった彼は、時に赤子らしく合法的にオギャりながら、周囲の度肝を抜き続けるのだった。
※この作品はカクヨム、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 18:00:00
445047文字
会話率:49%
「そなたは《毒》か、それとも《薬》か」
皇姫であった慧玲(フェイリン)は先帝の罪により死刑を命じられた。
渾沌の帝と称され、帝国全土に毒をまき散らした凶悪なる帝……その姑娘。だが彼女は薬師の一族・白澤の叡智を修得していた。
慧玲は皇帝
の問いにこういった。
「私は、如何なる《毒》をも絶ちて《薬》と致しましょう」
帝国・剋は先帝の悪政によって《天毒地毒》の禍に苛まれていた。
地毒は人を蝕み、《毒疫》という奇しき病をひき起こす。
鱗に蝕まれた妃妾。脚から梅の咲きこぼれる舞姫。毒疫は如何なる医師にも癒すことができない。ただひとり、後宮にいる食医の姑娘を除いては。
「あなたはいったい」
「ただの食医でございます」
処刑を一時取りさげられた慧玲は身分を捨て、後宮の食医となった。妃嬪たちから渾沌の姑娘と謗られ、疎まれながらも典医が匙を投げた患者たちをたちどころに解毒していく。
最高に美味しい《毒》を患者に飲ませることで。
「毒は、毒を制すものですよ」「口に旨き毒は《妙薬》となるものです」
それは償いか。それとも復讐への階か。
慧玲のもとに現れた麗しき風水師。彼は不敵な微笑を湛えて、慧玲に囁きかける。
「貴女の死を望むものがいる。その敏さはいつか、貴女の身を滅ぼすよ。緩やかにまわる毒みたいにね」
彼は果たして敵か、味方か。逢うべきではなかったふたりの袖が振りあうとき、国の運命が動きだす。
・ ライト文芸寄りの後宮お仕事ものです。
恋愛はするかどうか謎ですが、異性バディ(イケメン)はいます。
・ こちらの小説は《カクヨム》にも掲載(同時に連載)致しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 16:57:22
377485文字
会話率:38%
ボクは、私は、時を超え、世界を超え、死を超えて巡りあう。
40歳を迎えたスズキリョウは死の淵が迫る中、大好きだったTRPGのキャラクターシートを作成し、その後意識が途絶えます。
次に目が覚めると9歳の自分に巻き戻っていることに気づきます。
そして小学生からやり直すことに。
また40歳で死んでしまうのだろうか。
いや今はそんなことを考えずに、新たな人生を堪能しようと決めます…たとえどんな事態に巻き込まれたとしても。
高校の頃付き合った彼女が忘れられず、彼女と出会いのきっかけになった剣道を始めます。彼女とは早めに再会できますが、彼女は大きな秘密を抱えていて……。
※ローファンタジー風味ではじまりますが、ハイファンタジーにいつかなります。
二十話まで書き上げてあやまって消してしまいました。ごめんなさい。ゆるしてください。なんでも…しませんから。
なので、一から書き直しです。前の話は忘れてください(懇願)
※よろしかったら『ブックマーク』『いいね』『評価』よろしくお願いします。
では拙い作品ではございますがご堪能下さいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 15:00:00
120192文字
会話率:47%
「これってもしかして借金……なのでは?」
三年より前の記憶がないアイリス。
彼女はずっと山を守り、そこで暮らしている生き物を守って平和に暮らしていた。はずなのに!
魔法の師匠・カールの借金(お酒の割合大)を背負うことになってしまう。
そんな中王立魔法学園で任務をこなして借金を返済する毎日。
学園では寮に入ることになるが、同じ寮に女子はいなくて……!?
個性豊かなチームメイトを振り回し、振り回される中で様々な気持ちがアイリスに向けられる。
それは友愛?愛情?
「俺の恋人になってくれないか」
「………………………………………………………………………………はい?」
初対面でいきなり告白される変人も現れて……?
変人かと思えば優しい目で見つめてくる。
しかしこの変人紳士なフリードはよく夢に出てくる悲しい顔で世界を滅ぼす青年によく似ている。
三年前からの記憶が無く外へ飛び出した少女が様々な『愛』に触れあう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 12:14:33
46028文字
会話率:49%
※《『わたくしのお茶は飲めない、とでも?』~茶酵令嬢は世を”秘”する~》 の『改訂版』になります。
話の主筋はほぼ変わりませんが、時系列の整理や登場人物を含む加筆等、また文章の修正等を行いながら再執筆しております。
~あらすじ~
マ
ラーケッシュ公国の伯爵令嬢ルリーアンジェ。
彼女は『真っ赤な薔薇』という悪役令嬢として社交界にその名を馳せていた。
強国がせめぎあう大陸の分布図では小さな公国の令嬢でしかないルリーアンジェだったが、実は彼女には秘された能力があり、その効力を求めて大陸中からたくさんの人々が訪れてやまない。
しかし、ルリーアンジェはその能力故に実家である伯爵家に縛り付けられ苦しみの日々を過ごしていた・・・。
そんな日々の中である決意を秘めた彼女は自ら家門の鎖を断ち切る為に、大陸強国エーリガント帝国のある人物へ手紙を送り付けることに・・・。
その人物こそ、大陸中から恐れられている『帝国の剣鬼』レイビオン・ルーディシュ・リントヴェルム小侯爵。
彼もまた、大切な妹を喪うまいと、我が身を賭して焦燥の日々を送っていた。
二人の出会いはいったい何を導き、何を救うのか?
そして孤独という宿命が、愛を運命とした時、そこに煌めくのは・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 21:28:03
246476文字
会話率:28%
ホルスト・エレクトロンは、偉大なる魔術師ヒッグス家の一族である。
ホルストは生まれつき莫大な魔力を持っていた。
それを見込まれ本家の娘であるエリカ・ヒッグスと婚約しお互いにひかれあうようにもなったのだが、成長するにつれて魔法の適正がな
く、魔法が使えないことが判明し、「ウドの大木が」と両親から疎まれるようになる。
おかげで一族連中からも迫害されるようになり、エリカとの婚約まで破棄されてしまう。。
さらに、落ちぶれたにもかかわらずそれでも自分を愛し続けてくれたエリカとこっそり交際していたのがばれ、町を追放されてしまう。
そんなホルストにエリカは家出してまでついてきてくれたのだが、そこは頼るすべを捨てて駆け落ちした身。
二人の幸せな暮らしのためにはお金を稼ぐ必要があった。
そこで二人は手っ取り早く冒険者として稼ぐことにした。
それはそれで稼げたのだが、ホルストはさらなる稼ぎのために、ダンジョンに挑むことになる。
そこで出会ったいまいちな女神にホルストは最強の力を授かった。そこまではよかったのだが、なぜかおまけでそのいまいちな女神まで押し付けられてしまうのであった。
本作につきましては1話につき、2000~5000文字くらいで投稿の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 12:05:07
1876254文字
会話率:39%
その男は走っていた。
鬱蒼と茂る森の中を、ひたすらに、がむしゃらに。
身体に当たる枝が皮膚を切り、心臓が張り裂けそうになるのも構わず、ただただ必死に。
肺に酸素が足りず、自身の置かれた状況への不平不満すら声にする事ができないが、それでも男は
叫ばずにはいられなかった。
だから、叫ぶ。
心で。
魂で。
(思ってたのと違ぁぁぁあああああう!!)
ごく普通の男の思ったように行かない
異世界サバイバル!
※他サイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 10:00:00
14375文字
会話率:5%
大昔、それは神話の時代と言われるほど昔の話、人々は人同士で戦い、魔族と戦い、争いの時代を過ごした。しかし、神は篩にかけ、中でも英雄と魔王が戦う中に神は現れ、2人に試練を与えた。2人は争いをやめ、協力し、見事に試練を乗り越えた。
種を乗り
越え手を取り合い試練を乗り越えたことで、争いの時代は終焉を迎えた。そして、試練を乗り越え、協力し合う人類に神が与えたのは『スキル』。それは人類に持たされた神の能力であった。
試練の余波か、世界には魔力が暴発的に溢れ返り、各地で次々と『ダンジョン』ができた。
ダンジョンには魔力を敷き詰められた魔道具が眠っており、また、魔力で満ち溢れた魔物がいる。その魔道具と魔物の素材はとんでも高値で売れるとのこと。一攫千金を目指すもよし、魔道具の使い手になり地位と名誉を取るもよし。今、世の中はダンジョン攻略時代。神に与えられた『スキル』を駆使し、ダンジョンを攻略しようとする冒険者が数多に競合しあう世の中である。
その中で、『スキル』がない少年がいた。この時代に『スキルなし』は才能なしの使えないゴミのレッテルである。
しかし冒険者には夢があった。冒険者の最高ランク”ゴッド”に上り詰め、みんなの英雄になことである。スキル授与式で『スキルなし』となっても少年は夢を諦めなかった。
その思いに万物の理が添う。
この物語は、少年———セイバー———の冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 06:34:00
57162文字
会話率:39%
目が覚めたらそこは異世界だった。
亜人と呼ばれる生物と人類が生存をかけて争いあう世界。文明もそこまで発展しておらず、娯楽も少ない。
これは、そんな異世界に飛ばされた二人の青年、柊木 彰【ヒイラギ アキラ】と東藤 環【トウドウ タマキ】。
そして、彼らを呼んだ二人の人物が織りなす物語。
一人は生存のために、一人は自分のいる場所を守るために。
それぞれが三者三様ならぬ四者四様の目的のためにひた走る。
異世界に飛ばされた柊木と東藤に与えられた加護。そしてそれをどう使うか迫られる選択。
「俺は、俺の目的のためだけに」
「俺はずっと変わらねえさ」
「僕はね、結構この世界好きなんです」
「いずれの世界に我らがあればそれでいい」
交錯する思惑で、彼らは何を見て何を選ぶのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 22:27:54
29721文字
会話率:47%