ーーパッと切り取った一瞬のような日々が終わり、この日僕は建国した。
長命の種族であるエルフと呼ばれる僕の周りには、他にエルフと呼ばれる種族はいなかった。
ここには身寄りのない生き物しかいない。人間、ドワーフ、獣人、ヴァンプ、戦人、半妖
、エルフ。これらバラバラの種族の共通点を挙げるとすれば、みんな活力がなく目がうつろになっていることだろう。
種族の坩堝と化したこの地は”捨てられた島”と呼ばれているらしい。一番歳を取っているように見える”長老”が言っていた。
つまり、いらなくなった生き物を”捨てる”島ということだ。
ここには森があり、そこには恐しい化物がうじゃうじゃいる。そんな環境で、捨てた側の生き物はまだ生きているなんて思っていない。そういう悲しい場所だ。長老はそう言って悲しそうな顔をしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-13 01:06:35
29636文字
会話率:43%
高校生を卒業する僕は三年続けてきた居酒屋のアルバイトから晴れてバイトリーダーに昇進する。その日は張り切って出勤する。でも今日は通常営業なのに何もしていないのに突然店長に呼び出しを食らう。呼ばれた先にはこの街並みと似合わない小学生くらいの女
の子がいた。
行き場のなかった女の子に対し店長命令でそのお世話役を命じられる。何も無かった僕と少女との出会いに何の意味があるのだろうか。情けないくてちっぽけで無力な僕が少女を通じて成長する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 18:12:50
72362文字
会話率:40%
邪神戦役。
後にそう呼ばれる異世界における大戦に身を投じた、主人公甲斐智也。
憑竜機(ポゼッショナー)と呼ばれるロボット兵器を駆り、邪神の眷属を倒し……そして、散った。
邪神を倒せば地球へ帰ることができる。それをふいにして、邪神を倒すた
めに。縁もゆかりもない異世界を救うためにその身を犠牲にした彼を、誰もが英雄と讃えた。
……その真意を知らぬまま。
そう、彼は地球に帰りたくなどなかったのだ。
この世界で生まれ変わる約束を女神から取り付けており、彼のことを知る長命種もいなくなる数百年後には転生させてもらえる……はずが、たったの数十年で転生してしまった。
平和な時代に辺境王国の三男カイ・フォーゲルとして生まれ変わった彼は、憑竜機のパイロットを養成する学院へと入学する。
しかし、大型魔獣が辺境へと追いやられた今では、憑竜機の敵は同じ憑竜機となっていた。
そんなことになっているとはつゆ知らず、対憑竜機戦の実績がない彼は、憑竜機持ちにもかかわらず底辺クラスに配属されてしまう。
平和な時代にあっては不要な対大型魔獣戦闘。
その現実を受け入れ、それでも自らの矜持を曲げず。
彼は底辺クラスで出会った一人の少女を最強の搭乗者(レゾナンス)に育て上げることを決意する。
※プロットを半年ほど放置してしまったので、退路を断つためできている分だけ投稿。
本格的な連載は、07月下旬から8月に開始予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 20:00:00
3246文字
会話率:31%
時は西暦2233年、3月上旬。
各国からの進攻により壊滅間際まで行った日本。
進み続ける治安悪化の中、ほぼゼロから国の建て直しを進める『隔離都市』。
国内に無数に誕生した隔離都市のひとつ、第28隔離都市と外周のスラム街を中心にストーリーは
進む。
『インプラント』を持つ者は『中』へ、持たざる者は『外』に。
世界に無数にある『ストーリー』、これは・・そんな中の、たった1つのストーリー。
少女は傷付き、少年もまた、傷付いていた。
荒れ果てた外界から、目を疑う程 平和な隔離都市の『中』へ。
少女の名は『姫望(ひなの)』。
少年の名は『ユウト』。
少年には想い人がいる・・でも、「私はアナタを想い続けます」。
平和を手に入れた少女と少年の行く先は・・。
難しい事は分からない。隔離都市の『中』の事を知り順応するのが当初の目標。
幸せになる その日を夢見て。
※こちらとは別に、『本編』は『ミッドナイトノベルズ (18禁)』に転載および、そちらで連載、に変更しました。
こちらです→『N4706FP』
※『全年齢版』に完全改稿中です。
こちら側の元の文章のほとんどは削除しましたので、ご注意下さい。
『雪緒とフェリスの物語』は舞台を移し、『姫望とユウトの物語』に大改修しています。
この注釈は、『なろう』『ミッドナイトノベルズ』双方での投稿の調整が出来ましたら削除します。
※基本的に、1話から続いているので・・途中から読み始めても全然分からないと思います。
『説明』的な文言も少なめなので、疑問点は『wikipedia的な何か』及び、『本編(ミッドナイトノベルズ版)』をチェックです!
登場人物達の年齢層が高かったりしますが、『不老』『アンドロイド』『長命種』なので、ご注意下さいませ。
※注意!
人間以外の・・亜人と呼ばれる種の女性達や、アンドロイドの少女達が出てきますが、無法地帯近くまで荒らされた日本では、『搾取される側』『虐げられる側』になってしまっていますので、悲惨な描写が ほんの少~~しだけ『R15相当』出てきます。
※推奨的な何か
『●.●話』とかの、点付きのお話は、裏話的なお話なので、読む際はご注意ください。
本人達が見ている視点が本編、サブキャラ達が見ている視点が伏線みたいなモノです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-19 20:41:40
80307文字
会話率:39%
24世紀。
星間連盟宇宙軍に属する宇宙船ニュージャージーは、銀河探訪の任務途中でジャンプドライブを行った時に未知の宇宙へ飛ばされてしまった。
そこは遙か昔に結界により隔絶された幻想郷と言う名の楽園だった。
幻想郷世界には独自の宇宙が広がって
おり、連盟宇宙軍は宇宙船エイラクマルを派遣し、幻想宇宙の探索を開始した。
連盟は妖怪などの長命な種族に目を付け、隊員として受け入れ始める。
命蓮寺の念縛霊ミナミツ・ムラサは念願の船に乗るために士官学校を卒業し、宇宙軍へ入隊した。
ムラサはエイラクマルに配属され、宇宙探索の任務に就くが、火星の調査をしている内に奇妙なものが出現する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-19 20:06:35
127363文字
会話率:45%
もしも現代日本が国ごと異世界転移したら、日本や異世界の社会はどのように変わって行くでしょうか。
異世界ファンタジー社会問題を綴る掌編です。
※重要※
本作は
「自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた(分家)」
に投稿した短編の重複投稿と
なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-17 00:00:00
257文字
会話率:29%
長命種と呼ばれるエルフの一族、森の民。彼らは長命ではあるが、なかなか子を授かれないという体質であった。ゆえに子が生まれれば一族を挙げて惜しみない愛で成長を見守った。
しかし、例外も存在した。
忌み子、禁忌の子と揶揄されるハーフエルフだ。純血
でないがゆえ森での排他的な社会では生き辛いものがあった。
今年で13歳になったハーフエルフの少女クロクには両親はいない。父親は誰なのかすら知らない、母親はクロクを産んですぐ息を引き取った。
年頃になったクロクは思い悩んだ、この世界に生まれたその意味を。
自分とは何なのか。
答えはきっと森の外にある。まだ見ぬ世界に希望を見据え、クロクは外の世界へ旅立つことにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 23:40:00
25683文字
会話率:44%
異世界の神様に勧誘されて転生しました。人口が少ないって聞いたのに魔力が多すぎて子供ができないかも?子供を増やすより魔物と戦えって事?神様聞いてません。せっかく貰った人生、幸せになりたいのに。※別視点含め19話予定。毎日21時更新※いくつか地
雷になりそうなキーワードがあります。ご確認の上、苦手な方は、お戻り下さい。
※番外編2話追加全21話になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-10 21:00:00
96880文字
会話率:19%
其の魔術師は凡愚である・・・・・・・
長命で長い時を生きただけの凡愚ソレが彼のジョー・カナの評価である・・・・・
最終更新:2019-11-27 19:58:44
3604文字
会話率:100%
滅びの精霊、彼女は世界を滅ぼすためだけの存在ではない。
滅ぼして、また新たな生命をうみだす精霊だ。
数年前の時を眠り、神から天啓が下れば滅びを与える。繰り返すこと数えきれないくらい。
今回もそうして、また眠りにつくはずだった。
だが何か
、今回は違う気がした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-07 03:12:27
1826文字
会話率:0%
世界の中央に位置する世界樹、ユグドラシル。その根本にある、かなり高貴な生まれでないと就職すらできない『世界図書館』。その館長室に少女は居た。少女の名前はメティス。年の頃は15歳。知恵の一族の当主である。
―――――そんな少女の日常の物語。
なのだが、身分が身分なだけになぜか、勇者に魔王にエルフに神様に皆『世界図書館』に大集合!
「何で私のところに集まるのよ!館長命令よ!今すぐ当館から出ていきなさい!さもなければ、出禁にするわよ!」
そんな、物語。
「恋愛?そんなの勝手に展開してなさい。私を巻き込まないでちょうだい!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-01 11:00:00
8552文字
会話率:57%
長命エルフの行商人。彼女は世界を回り続ける。
何のために?それは自分のために。
自分の生を実感して、楽しく生き抜くために。
なんてお堅い話ではなく、転生して得た力で楽しく生きようとしている、エルフさんの人生(エルフ生?)の一幕
最終更新:2019-08-30 18:38:28
5516文字
会話率:22%
私の名前は、、、良いとして
少し思うところがありまして暇なら聞いてほしかと存じます。
分隊長命令は無しとして。
最終更新:2019-08-08 02:00:00
752文字
会話率:0%
あなたを好きでいること-
最終更新:2019-07-06 01:55:28
366文字
会話率:0%
人の個性や特徴を定める「鍵」を操る「鍵主」を王とし、鍵主に常人を越える力を与えられた「鍵替」が支配する国。都は特権階級の住む王宮と、庶民が住む地域に二分され、南の貧民街には、突然変異による特殊な力を持つがゆえに弾圧される「闇鍵」たちが潜ん
でいた。
政争により両親を失い、王宮を追われた鍵替の少女つかねは、千里眼を持つ闇鍵の女・カカリの営む遊屋「あむち屋」にかくまわれる。そこでは、カカリの息子・咲葉や、長命ゆえに長く少女の姿を保つ闇鍵・ヤライをはじめ、社会からはじき出された者たちが肩を寄せ合って暮らしていた。
つかねの一族・禍見とは、状況分析に長け未来を予測する役割を持つが、その変異の過程で、なぜか予知能力が備わった鍵替である。鍵替は人間が本来持っている能力を向上させた存在であるのに対し、人には通常ないはずの予知能力を持つ禍見は政争の火種となり、滅ぼされた。その生き残りであるつかねを巡って、鍵替たちの間で闘争が激化するにつれ、都の南に住む民衆、そして「あむち屋」の面々も争いに巻き込まれていく……。
※この作品は、第九回日本SF新人賞(2007年)最終候補作「鍵替記」(三本木みわ名義で応募)の設定をもとに、全面改稿したものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-06 01:10:17
22678文字
会話率:48%
私はあの日、グレンチェックのワンピースを脱いで、男物のコーチジャケットに着替えた――
わざと男の恰好をしている女子大生、行幸。そんな彼女の前にある日、10は歳下であろう少年、あおいが現れた。行幸のことを完全に男だと思い込んでいるあおい
。二人の「男同士」としての、奇妙な交流が始まった。
※カクヨム、エブリスタ、pixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-31 15:01:41
23520文字
会話率:33%
姫木桐、16歳の高校1年生。綾川成は、同級生の幼なじみだ。俺たちはほとんど生まれた時から、ずっと一緒だった。幼い時から身体が弱く、気も弱い成がガキ大将たちにいじめられるたびに、体格が良くてケンカも強かった俺は、飛んで行って助けていた。俺を
頼り、懐き、慕ってくる成と俺は兄弟のように、いやもしかしたらそれ以上の心の繋がりを築きながら育ってきた――あの日までは。
俺は成と、もう3年は一言も話していない。そして問題はもう一つ。透き通るような肌が美しい成の顔には、目立つ大きな傷がある。それが、誰もがため息をつくような美少年の、外見におけるたった一つの欠陥。そしてその傷は、一生消えることは、ない。
――俺が悪いんだ、全部。だって成にその傷を負わせたのは、他でもない俺なのだから――。
二人だけの世界から、世間の普通に触れて、そこから外れている、外れていく自分に気付いたとき、少年の戸惑いは、どこへ向かう――?
普通って、正解って、何だろう。
俺、本当はずっと――。
カクヨム・エブリスタ・pixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-29 01:11:32
12257文字
会話率:29%
周囲には黙っているが、俺は右手の指でものが触れない。
委員長ではなく副委員長、キャプテンではなく副キャプテン、成績も二番目、顔面偏差値も学年2位。そんな人生を送っていた俺・二ツ木次の前に現れたのは、正真正銘のリーダータイプ、成績トップで
学年一のイケメン・最上一。ひょんなことから最上に秘密を知られてしまった俺。関わることもないと思っていた学園の王子様と、急接近の予感――⁉
カクヨム、エブリスタ、pixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 23:04:49
18554文字
会話率:30%
長命種の魔族たちは長生きで仕事が飽和状態。
食うに困った俺が行き着いたのは、魔王様の幹部の四天王だった。
こんな立派な仕事にありつけるなんて……ところで四天王ってなんだ?
最終更新:2019-04-21 23:00:00
87030文字
会話率:48%
「森には昔から、迷い込んだ人を食べてしまう《この世でいちばん美しい魔法使い》が住んでいる――」
主君を亡くした騎士と、その人の愛する者の姿に見える呪いをかけられた《世界で一番美しい》魔法使いの話。おとぎ話はいつも「めでたしめでたし」で終わり
ます。
(元騎士人間×長命魔法使い)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-12 18:00:00
23401文字
会話率:45%
魔法のキスでお姫さまの呪いを解くおはなし。同性間の恋愛要素しかないよ。
お姫様に呪いをかけた悪い魔法使いは受けです。
※この作品はカクヨム( https://kakuyomu.jp/works/1177354054887106906 )に
も掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-05 19:57:23
3524文字
会話率:60%
世界を創造した神とも呼べる存在は世界達を管理する者を置いた。
管理者は世界を平和に、ではなく世界そのものの活性化を行う。世界が死んでしまわないように、元気であるように時に優しく、時に厳しく、大事な世界達が淀んでしまわないように心を砕く。そ
こに生きる人の都合など関係なく。
管理者となった者は呆れる程の長命となり、しかし世界達の寿命にくらべれば短いため代替わりを繰り返す。今、寿命が短くなってきた一人の管理者が跡継ぎを探しはじめた。選定のための世界が開き、素質のある子供たちだけがそうと知らずに足を踏み込む・・・・・。
ふるいにかけられ、継ぐにふさわしい者だけがたどり着く。
人が死んでいく描写があります。サブタイトルごとに話が完結するような形です。登場人物が複数話に登場することもありますが話としてはサブタイトル事で終わるようにしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-30 11:46:21
98360文字
会話率:38%
大学で文学サークルに所属する「私」は、
部長命令により缶詰部屋に連行され
軟禁生活を送っていた……。
夏休みも始まって久しいというのに
机に向かい、原稿に取り組む毎日。
赤ダルマのフルシチョフを会話相手に
孤独で退屈な毎日を過ごしていた
「
私」だが、ある日異変に気づくのだった。
人っ子一人姿の見えない、街。
車の一つも通らない表通り。
時間の進まない公園の時計。
そして何より。
「どうして夜が来ないのだ…⁉︎」
クソッタレ大学生が迷い込んだ
摩訶不思議な世界。
果たして彼は無事に元の世界に戻れるのか…⁉︎
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-13 20:00:00
16693文字
会話率:19%