大都市、令都の埠頭。森田夏希は実の兄を殺した犯人、山田と名乗る男と対峙していた。
夏希は拳を強く握り締める。やっと兄の雪辱を晴らせるのだから。
だが、余裕を醸し出す山田は冷笑を浮かべながら口を開く。
「あなたの兄は真相を闇に葬り去るべく自ら
投身自殺したのです」
驚愕の事実にたじろぐ夏希の間隙を突き、刃物を手にする山田に強襲された刹那の時。堅い金属音が埠頭一体に木霊した。
刃を止めたのは燦然と輝く鎧を纏う者。名をスプリンダーと言う。
敵わないと察知した山田は液体の入る注射器を首に注入した。
体はたちまち膨れ上がり、上半身の服は破れ落ち、筋骨隆々の体が露わとなる。背中や肩から伸びる黒い体毛は異様なまでに発達を遂げ刺々しさを醸し出す。それは最早人間ではなく、暴悪な黒い野獣だった。
「あの薬は、十年前に製薬会社が研究していたがんの治療薬。ゲノビートだ。だが、実験中に免疫細胞が暴走して動物の本来持つ筋力を増強させ、より凶暴にさせ凍結された。その後、自暴自棄に陥った研究員は工場で爆発事件を起こし現場から忽然と姿を消す。家族や同僚、そして僕の父を殺した男。樺田俊介。樺田は山田の組織と繋がっていて、令都の転覆を企んでいる」
令都史上、最も恐れられる凶悪犯樺田俊介を目の敵とする男は、獰猛な野獣と死闘を繰り広げるのだった。
一方、時を遡ること十年前。未承認実験で停職中の樺田は、謎の美女奈央と逢瀬を重ねる日々を過ごしていた。
ある日、奈央から病に倒れた姉のためにゲノビートを要求された樺田はこれを拒否する。途端、態度を豹変した奈央に言い知れぬ恐怖を感じた樺田。予感は図らずも的中する。
家族が拉致されたのだ。犯人は奈央が属する謎の組織。
家族三人の命と引き換えにゲノビートを要求された樺田は埠頭の工場で奈央を含めた四人の悪と対峙した。
無抵抗のうちに暴力を受け、瀕死の樺田の前に現れたのは、灼熱の機械式スーツを纏う男だった。
男は家族を救うべく力の限りを尽くす。だが、多勢に無勢。致命傷を負ったのだ。
死に際、男は樺田に遺志を託す。
「絶望するな。人のために世のため持てる力を尽くせ」
工場がマグマの如く全てを焼き尽くす。その中、目覚めた野獣は復讐を誓い、雄叫びを上げた。
数年後、廃墟同然の港町で目覚めた樺田。そして凶悪犯の樺田を追う夏希達の運命がいよいよ交錯する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 01:00:00
63397文字
会話率:36%
大都市、令都の埠頭。森田夏希は実の兄を殺した犯人、山田と名乗る男と対峙していた。
夏希は拳を強く握り締める。やっと兄の雪辱を晴らせるのだから。
だが、余裕を醸し出す山田は冷笑を浮かべながら口を開く。
「あなたの兄は真相を闇に葬り去るべく自ら
投身自殺したのです」
驚愕の事実にたじろぐ夏希の間隙を突き、刃物を手にする山田に強襲された刹那の時。堅い金属音が埠頭一体に木霊した。
刃を止めたのは燦然と輝く鎧を纏う者。名をスプリンダーと言う。
敵わないと察知した山田は液体の入る注射器を首に注入した。
体はたちまち膨れ上がり、上半身の服は破れ落ち、筋骨隆々の体が露わとなる。背中や肩から伸びる黒い体毛は異様なまでに発達を遂げ刺々しさを醸し出す。それは最早人間ではなく、暴悪な黒い野獣だった。
「あの薬は、十年前に製薬会社が研究していたがんの治療薬。ゲノビートだ。だが、実験中に免疫細胞が暴走して動物の本来持つ筋力を増強させ、より凶暴にさせ凍結された。その後、自暴自棄に陥った研究員は工場で爆発事件を起こし現場から忽然と姿を消す。家族や同僚、そして僕の父を殺した男。樺田俊介。樺田は山田の組織と繋がっていて、令都の転覆を企んでいる」
令都史上、最も恐れられる凶悪犯樺田俊介を目の敵とする男は、獰猛な野獣と死闘を繰り広げるのだった。
一方、時を遡ること十年前。未承認実験で停職中の樺田は、謎の美女奈央と逢瀬を重ねる日々を過ごしていた。
ある日、奈央から病に倒れた姉のためにゲノビートを要求された樺田はこれを拒否する。途端、態度を豹変した奈央に言い知れぬ恐怖を感じた樺田。予感は図らずも的中する。
家族が拉致されたのだ。犯人は奈央が属する謎の組織。
家族三人の命と引き換えにゲノビートを要求された樺田は埠頭の工場で奈央を含めた四人の悪と対峙した。
無抵抗のうちに暴力を受け、瀕死の樺田の前に現れたのは、灼熱の機械式スーツを纏う男だった。
男は家族を救うべく力の限りを尽くす。だが、多勢に無勢。致命傷を負ったのだ。
死に際、男は樺田に遺志を託す。
「絶望するな。人のために世のため持てる力を尽くせ」
工場がマグマの如く全てを焼き尽くす。その中、目覚めた野獣は復讐を誓い、雄叫びを上げた。
数年後、廃墟同然の港町で目覚めた樺田。そして凶悪犯の樺田を追う夏希達の運命がいよいよ交錯する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 00:00:00
62447文字
会話率:38%
大都市、令都の埠頭。森田夏希は実の兄を殺した犯人、山田と名乗る男と対峙していた。
夏希は拳を強く握り締める。やっと兄の雪辱を晴らせるのだから。
だが、余裕を醸し出す山田は冷笑を浮かべながら口を開く。
「あなたの兄は真相を闇に葬り去るべく自ら
投身自殺したのです」
驚愕の事実にたじろぐ夏希の間隙を突き、刃物を手にする山田に強襲された刹那の時。堅い金属音が埠頭一体に木霊した。
刃を止めたのは燦然と輝く鎧を纏う者。名をスプリンダーと言う。
敵わないと察知した山田は液体の入る注射器を首に注入した。
体はたちまち膨れ上がり、上半身の服は破れ落ち、筋骨隆々の体が露わとなる。背中や肩から伸びる黒い体毛は異様なまでに発達を遂げ刺々しさを醸し出す。それは最早人間ではなく、暴悪な黒い野獣だった。
「あの薬は、十年前に製薬会社が研究していたがんの治療薬。ゲノビートだ。だが、実験中に免疫細胞が暴走して動物の本来持つ筋力を増強させ、より凶暴にさせ凍結された。その後、自暴自棄に陥った研究員は工場で爆発事件を起こし現場から忽然と姿を消す。家族や同僚、そして僕の父を殺した男。樺田俊介。樺田は山田の組織と繋がっていて、令都の転覆を企んでいる」
令都史上、最も恐れられる凶悪犯樺田俊介を目の敵とする男は、獰猛な野獣と死闘を繰り広げるのだった。
一方、時を遡ること十年前。未承認実験で停職中の樺田は、謎の美女奈央と逢瀬を重ねる日々を過ごしていた。
ある日、奈央から病に倒れた姉のためにゲノビートを要求された樺田はこれを拒否する。途端、態度を豹変した奈央に言い知れぬ恐怖を感じた樺田。予感は図らずも的中する。
家族が拉致されたのだ。犯人は奈央が属する謎の組織。
家族三人の命と引き換えにゲノビートを要求された樺田は埠頭の工場で奈央を含めた四人の悪と対峙した。
無抵抗のうちに暴力を受け、瀕死の樺田の前に現れたのは、灼熱の機械式スーツを纏う男だった。
男は家族を救うべく力の限りを尽くす。だが、多勢に無勢。致命傷を負ったのだ。
死に際、男は樺田に遺志を託す。
「絶望するな。人のために世のため持てる力を尽くせ」
工場がマグマの如く全てを焼き尽くす。その中、目覚めた野獣は復讐を誓い、雄叫びを上げた。
数年後、廃墟同然の港町で目覚めた樺田。そして凶悪犯の樺田を追う夏希達の運命がいよいよ交錯する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 22:00:00
59179文字
会話率:40%
むかしむかしあるところに、ムキ坊という少年がおったそうな。それはそれはムキムキで、いつもムキムキしておった。
ある日ムキ坊はムキムキ歩いていた。隣には筋骨隆々のおばあちゃん。これは2人のムキムキの散歩のお話。
最終更新:2022-07-04 23:38:39
4195文字
会話率:45%
どこにでもいるごく普通の高校生、圭一。だが、彼には大きな悩みがあった。それは義理の妹、エミーリアの存在だった。このエミーリア、どこにでもいるごく普通の女子中学生……ではないのだ。立ち上がれば普通の成人男性を遥かにしのぐ身長、男性ボディビルダ
ーでも真っ青な筋骨隆々の肉体をしているのである。おまけに柔道をやっていて腕っぷしも強く、性格はとってもサディスティン。
この話は、そんな義妹に気まぐれに遊び相手として目を付けられてしまった平凡な高校生である圭一の災厄話である。
※当作品はpixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 16:11:20
7393文字
会話率:53%
五年前。異世界に召喚された中学生ミサキは右も左も分からないままウランバルブ王国で防御壁(シールド)をはり、魔獣討伐を行った。
聖女としての任務を何とかこなしたミサキだが、ウランバルブ王国の不安定な情勢から、苦肉の策で歳の離れた辺境伯に王家か
ら嫁がされてしまう。
筋骨隆々の闘神ガリバーと呼ばれる辺境伯のおじさんと不思議な結婚生活を送り、平和な日本との違いを感じる日々。
そして別れ。
未亡人となったミサキの再婚相手は一体どんな人になるのか。
理不尽な世界で自分を探しながら、20歳になった聖女がハッピーエンドを目指します。
目を見張る様なイケメンは何人か周りをウロウロしますが残念な性格で、ヒーローは大人しめのお顔です。
美咲は果たして異世界で幸せになれるのか???
お月様で連載していたものを書き直しながらアップしていきます。
話の内容が書きながらになりますのでお月様と変わっていく可能性あります。
どうかご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 20:02:30
177438文字
会話率:14%
十日間のお勤めを終え、復職することになったシスター・ハヅキ。
悪霊との契約を解除しろと言われましたが、パスワードを忘れてしまい解除できません。
契約を解除してもらうため、神域の森に住む「森の賢者」に会いに行くハヅキ。
しかしそこで待っていた
のは、凶悪な顔をした筋骨隆々の大男でした──
不真面目シスター、強敵を倒すため、封印されし奥義を解放です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-20 16:15:56
8184文字
会話率:34%
我が王であり、友でもあったヴァハドゥール・ド・ヴァルデンブルクを救出できなかった私は亡国の元公爵となった。私は友人からの最後の頼みのために、国の奪還にすべてを費やしていた。気がつけば38歳の独身。髪も少しだけ寂しくなり、腹の周りに僅かに脂肪
がついてきているお年頃。こんな状況で国は復興できるのか? いや、私が頑張らなければ誰がやる。そう思って、ひたすらにレジスタンス活動をしていたら、目の前にかつてのマブダチの名前を使って私を誑かす美女があらわれた。彼女の言動はどう見ても我が友。そして、我が王のものとしか思えない行動ばかりだった。私は戸惑いながら、彼女と国を取り戻すための活動を続けるのであった。この物語はそんな私が彼女に惹かれながらも国を取り戻す話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 08:23:03
1551文字
会話率:52%
筋肉至上主義のマルスル王国。
その国の至宝とも呼ばれる王女グラシェーナは、国の学者達も手放しで褒めそやす知力を持っていた。
けれども、交易国から贈られた恋愛小説に、グラシェーナの理解が及ばない『“麗しい”貴族令息』という表現を見つける。
自国の男達は筋骨隆々な者ばかりで小説の描写とは程遠い……。
だからグラシェーナは、ウルペース男爵家の令嬢アリテアに男装させ『“麗しい”貴族令息』の再現を試みるのだった────!!
※男装させられる羽目になった男爵令嬢と、彼女の男装姿を見て想像以上にハマってしまう王女のギャグストーリーです。NOT百合。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-20 09:00:00
8090文字
会話率:35%
大天使アブディエルは矢のように空を飛ぶ。その体は筋骨隆々で頭は海兵隊のように刈り込まれており、その顔は百戦錬磨の武人を思わせる。アブディエルは恐怖の山脈を越え暗黒の谷を抜けると、その瞳に燃え盛る怒りを宿して巨大な門の前に降り立った。その巨
大な門は永遠の奈落、地獄へと通じる門。アブディエルは地獄に用があるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-12 13:22:36
4359文字
会話率:60%
24歳独身サラリーマンの岩國宗助(いわくにそうすけ)は過労が原因で目の前に迫るトラックに気が付かず轢かれて死んでしまう。
目が覚めるとそこは真っ白な空間だった。あまりにもお約束な展開に美少女女神にチート能力を授けてもらい異世界転生を期待
したが、そこに居たのは筋骨隆々な邪神だった。これからは地獄で文字通り地獄の労働が待っているのかと思いきや邪神さんは以外にも優しく、異世界生活を満喫して来いという。
小さな町の郊外に小屋一軒と少しばかりの土地を得たソースケは彫刻士の技能を用いてゴーレムを作成する。
間接的とはいえ過労が原因で死んだのだからこの世界では絶対に働かないことを決意しつつ今日もゴーレム作りに励むという矛盾。
いつかは美少女ゴーレムでハーレムを作ることを目標にしつつソースケ達の一風変わった日常が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-29 21:00:00
16088文字
会話率:46%
そこは、かつて繁栄と栄華を極めた国だった。
潤沢な資源を独占し戦争を繰り返したその国は、四百年前突如復活した魔王軍によりあっけなく滅ぼされた。
現在も魔王により占領され、その国全域が魔物の巣窟となっている。
近隣諸国は魔王を恐れ、不
可侵協定を結んだ。それにより三百年の間、魔族と人間の大きな争いは起きていない。
黄昏城と呼ばれる魔王の居城に、近づく人間は殆どいない。
その一帯を質量のある湿った空気が包み込み、淀んだ大気は光を遮断する。常に黄昏時のような空が覆う為、その城は黄昏城と呼ばれていた。
かつての黄昏城は石レンガを基調とした美しく堅ろうな城郭都市で、人々が賑わい繁栄を極めていた。
しかし現在は、魔王軍との戦闘で壊されたまま四百年の時を経て朽ち果て、仄暗く物悲しい雰囲気が漂っている。
屋根が崩れた家々、人々に時を告げていた時計台は中腹辺りで無残に折れ、都市の中央から城へ延びる石橋も今にも崩れ落ちそうになっている。
至る所に魔物が潜み、侵入する者へ牙を向くこの城郭都市に、一人の人間が現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 21:00:00
10610文字
会話率:28%
-このままじゃ、後悔する。死にきれない。俺、お前の事が・・・-
コンサート会場から、世界中で人気を誇る、男性アイドルグループ「Save The Earth」が誘拐された。連れて行かれたのは軍事施設のような建物。そこには銃を構えた筋骨隆々
の軍人たちが。必死に脱走を試みるが・・・。
脚本のような、新しい書き方に挑戦!小説としては邪道?セリフの掛け合いをご堪能あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 15:34:21
113216文字
会話率:66%
「ウホオオオ!!」
薄暗い廃倉庫に、雄叫びがこだまする。
その目からは生まれ持った優しさは消え、凶暴な野生の本能が燃えていた。
ある朝目覚めると、早乙女あゆむに獣人化(アニマ)と呼ばれる現象が起きる。
その結果、少女と間違われるほどの
美少年だったあゆむは、筋骨隆々のゴリラへと変貌を遂げた。
「なぁ、放課後バスケ部の見学に来ないか?」
「いっしょに甲子園目指そうぜ!」
驚異的な力を得た彼を、運動部はこぞって戦力に加えようとした。
あゆむがゴリラになったことで得られたものは、思っていたより多かった。
「うわあああ!!ゴ、ゴリラだ!」
自分から金を巻き上げていた不良を倒し。
「ねぇ、明日って空いてる?」
距離の空いていた幼馴染ともデートに行くことができた。
しかし今、目の前には傷ついた幼馴染と、攫い襲った暴漢たちがいる。
怒りに染まったあゆむの中を、ひとつの衝動が支配していく。
ぶっ殺してやる。
ダメージを意に介さず、迫りくる敵をなぎ倒していくあゆむ。
その様子を面白そうに眺める男がいた。
「思いっきりやろうぜ。久々に楽しめそうだ!」
倒すべき敵、最も凶悪な存在にあゆむは立ち向かう。
ゴリラになった美少年は、愛と友情を掴むため、授かった拳を振るっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-11 00:01:51
105003文字
会話率:47%
恋物語が好きで強くて逞しいヒーローに憧れ、気が付けば筋骨隆々とした身体つきの男性が好みのタイプになっていた公爵令嬢アリシア。果たして彼女は、王太子妃候補という立場から逃れ、一目惚れした騎士団長との恋を成就させられるのか?
自分でも気付か
ぬうちに強固な包囲網を形成し、押して押して押しまくる彼女の恋の行方や如何に。
(前作「我儘王子と訳有り侍女」のスピンオフですが、単体でも楽しめます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 19:05:11
38211文字
会話率:46%
人見知り、そして極度のあがり症から思うように演技できず、『顔だけ女優』と周囲から評されている女優・本宮 桜。
ついに引退を決めた彼女のため、事務所がもぎ取ってきたのは明治時代を舞台にした、ドイツ人青年将校と華族令嬢の切ない恋愛模様を描いた
2時間ドラマ……そのヒロイン役だった。
1年かけ役作りに勤しんだものの、ヒロイン・桜子の恋愛感情がイマイチ理解できない桜。遂に監督から「1日役に向き合って、それでも理解できないなら役を降りるように」と言われてしまう。
悩んだ桜は、気分転換に訪れたロケ地近くの神社でつい、こんな願い事をしてしまう。
『愛し愛されながら立場や身分の違いから結ばれない、そんなヒロイン・桜子みたいな切ない体験を是非とも! させて頂きたいのです!』
叶う訳がない。そう思っていた彼女は、社から帰ろうとしたところで鳥居から落ちてきた石が頭にぶつかり――――気付けば日本とは何もかも異なる、西洋風の国へトリップしていた。
そこで出会ったのは、ヒロインのお相手青年将校とは似ても似つかない、ワイルド系イケメンだが強面で筋骨隆々な騎士団長、レオンハルト。
これは夢なのか?
それとも、桜子の気持ちを理解したいという願いを神様が叶えてくれたのか?
言葉が全く伝わらない、更に令嬢に成りきってやろうと桜が決意したことから色々と勘違いされたり、時に勘違いしてみたり。
互いにジレジレしながら生真面目で不器用なレオンハルトに愛されることで、桜は恋を愛を知っていくことに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-12 16:20:06
14428文字
会話率:18%
頭に髪の毛が一本も無い筋骨隆々な男ダンクは、自分よりも強い少女たちに付き纏われていた。
一人はダンクを超越した力を持ち、一人はダンクが使えない希少な魔法を使い、一人はダンクに理解できない異常な性格をした少女たち。
彼はいつか自由な身と
なるべく今日も少女たちと命がけで過ごしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 16:26:16
9829文字
会話率:23%
「おにいさん···は、だあれ?」
ガサツで荒々しい筋骨隆々な男、ウィールが出会ったのは何もかもが真っ白な男の子。
「なっ···!」
異界〈ガイア〉の全ての生き物は、持って生まれた『色素』で才能が定まる。才能に沿って魔素を操るこの
世界において、
白だけは絶対に、存在しない。
無垢な少年・ブランカと、心に深く傷を負った男が出会った時、〈ガイア〉の世界樹を巡る物語は動き出す······!!
※初投稿作品なので、誤字脱字及び話が飛躍したりします。温かい目でご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 00:00:00
2357文字
会話率:27%
見知らぬ森の中で目を覚ました記憶喪失の少年、アリノ。
彼は森で出会った筋骨隆々なオネェ、スミスと辛口眼鏡っ娘、シルフィンと共に『始まりの地 ニメ=フルフィア』にて冒険者として生活を始める。
その最中アリノと共に異世界転移をしたと言う少年、シ
ョウヘイが現れる...のだが...
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-03 20:29:21
180506文字
会話率:22%
巨大な外壁に囲った王国『オフィックス王国』
その国にいる唯一の孤児である盗人コブラと唯一の黒い髪をした異邦人の騎士ヤマトは刑罰としての任務を任された罪人として、そしてその罪人の監視、補佐として国外へと旅に出る。任務とは、オフィックス王国に
昔から伝えられている儀式『星巡り』を完遂させることだった。オフィックス王国を囲むように点在する12の国で行われる『星巡りの儀式』にコブラたちは挑んでいく盗人と騎士が織りなす冒険ハイファンタジー。
追放されたオフィックス王国の元姫キヨ・オフィックスを仲間に、夢の世界が存在するアリエス王国での儀式を達成した三人は男性のほとんどが筋骨隆々としている第二の国タウラス民国へと辿りつく。
タウラス民国の『星巡り』の儀式は国民全員を巻き込んだ『喧嘩祭り』で優勝することであった。屈強な男たちを相手にコブラとヤマトは喧嘩に勝利し、儀式を達成することが出来るのか――。
12の国を巡る長編ファンタジー第二弾開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-28 21:00:17
72576文字
会話率:51%
「唯花さぁ……あたしらがやってるのに、なんでまだ“ティアもん”やってないの? 早くクリアしてこいよ」
「え……でも……私……ゲームってあんまりしたことなくて……」
「は? あたしの言うこと聞けないの? ペットはAIで戦うしドジなあんたでも出
来るでしょ? 言っとくけどクリアしないと……絶交だからね」
ちょっと引っ込み思案なせいか、クラスでいじめられている女の子、市原唯花10歳は、いじめっ子の命令で今流行りの女児向けVRゲーム【ティアラペット☆もんすたーズ!】を始めた。
偶然生じたバグによって唯花のペットモンスターとなったのは竜の顔を持つ筋骨隆々の戦士だった。
他と比べ全く可愛くないそのモンスターはAIで動いているはずなのに妙に人間臭く、そして何より——強かった。
同時に某ネット巨大掲示板でこんなスレッドが立ったという。
【悲報】致命的バグで俺氏、なぜかティアもん内の女児のペットになった件【バグ】
唯花にドラちゃんと名付けられたその変なペットモンスターは、唯花とストーリーを攻略していくうちに、このゲームが女児向けの皮を被った鬼畜クソゲーで、多数のトラウマを女児達に植え付けかねない最低なゲームだということに気付く。
そして唯花の事情を聞いているうちに彼女をこの理不尽なゲームから守る事を決意する。
「怖いけど……クリアしないと璃梨華ちゃん達に絶交されちゃう……されたら私……ひぐっ……えぐっ」
「ドラァ!(よし、こんなクソゲー誰がやるかと思ったが、良いだろう。ガチゲーマーな俺がヌルゲーにしてトラウマイベントは全部潰してやる! あとその璃梨華とかいうやつは二度とゲームできねえぐらいに叩きのめす」
これは、杜撰なゲーム開発と運営によって産まれたクソゲーを、攻略しようと奮闘する少女とそれを陰から支えるペットとなった廃ゲーマーの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-28 10:11:33
31155文字
会話率:47%
クソゲー愛好家の少年イフ(本名:神楽奏)はVRMMO異能バトルなどというクソゲー臭のするゲームを購入し、起動するが……。初期設定を終えると、異世界の森の中に飛ばされていた。筋骨隆々とした黒人にしたはずなのに肌は白く、筋肉も着痩せする程度。
さらには、外の世界の妹がゲーム機の機能を用いて掛けてきた電話によって、現実世界の体が消えていることが発覚して……。
現実世界への帰還のために行動を始めるが、彼はこの世界に来る前から疑心暗鬼だった。
自分の安全を確保するためと思っての行動や言動かもしれないが、周りからすれば怪しさの塊でしかなかった。
誤って必要以上に多くの人間を召喚した女神は絶望した。最もマシな者が最も勇者にふさわしくない男であることに。行動はまともなものの、動機があり得ないほどにおかしすぎるということに。1つ幸運なことがあったとすれば、かの疑心暗鬼な少年が真の勇者をサポートしていることだけだ。
世界を滅ぼそうと企んでいた者は、ほくそ笑む。この世界の主神を大幅に弱体化でき、どうしても自らの手で殺めたかった青年も召喚された。その、自身に都合の良すぎる事実に対して。
勇者が世界を救う物語など、ここには無い。
あるのは、勇者すらも利用しようと企む1人の復讐鬼の物語だ。
死体の山を築く覚悟を、彼は決めてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-19 16:36:18
106859文字
会話率:39%