現世で、ヤクザの頭と恋人だったヒマリ。
パチパチと燻っていた火種が燃え盛るのは一瞬だった。
お互いに交わってはいけない世界の人間だった。ヒマリは、まだ18だ。
大学にあがったばかりで、片親なせいもあって学費を稼ぐための手段など選んでいられな
い。ヒマリは、弁護士になりたかった。その為ならと、高級クラブのキャバ嬢に年齢を偽って入店。
あっという間にナンバー2にまで登りつめたヒマリの顔を見に来たという、辰治に一目惚れ。辰治はヒマリを避け続けたが、張りつめた糸が切れるのは速い。切れた糸は互いを求めるように結びついた。
だが2人が結ばれる事は決してなく、世代交代の抗争の最中に裏切り者に喉をかっ切られ辰治は死亡。
それを知ったのは翌朝のニュースだった。失意のまま、何とか生きようとした矢先にヒマリ目掛けて突っ込んできた車に跳ねられ、ヒマリも後を追うように死んでいく。
その死ぬ間際、ヒマリは思った。
――どうか、次の世界でもあの人と出会えますよう。そして、今度こそあの人と歩けますよう。
強く、強く願った想いは―――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-09 01:49:57
8435文字
会話率:33%
片親の高校一年生の源暁は母親の再婚相手である家族との対面の時を迎えていた。母の再婚を喜ぶ反面、母から聞いた再婚相手の娘が二人いる中の一人について少し覚えがあった。暁が通う煌上高校の『煌上四天王』が一人、白石真莉愛。暁はこの物語の登場人物かと
見紛う程の美少女と称された彼女と、母親の再婚相手の名字が一緒という事実に気づいてしまった。半ば確信めいた状態で対面すると、そこには予想通りの美少女が。そしてなんともう一人の姉となる人もモデル顔負けの美女。そしてなぜか真莉愛からは「兄さん」と呼ばれてしまい困惑する。新しく妹(?)と姉はできるし元々の妹もいるしで突然の四人兄妹に。色々なハプニングも起き、ハチャメチャな同棲(?)ラブコメが展開される折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 05:04:03
11421文字
会話率:67%
《私は運命を信じない!》に、登場する双子の藤堂風吹と藤堂一花が主役となる今作。
《私は運命を信じない!》から、14年のときが経過しており、《私は運命を信じない!》の主役である美月も、登場します。
Φ★Φ★Φ
ありふれた母子家庭
の1家庭の双子として、30年を生きてきた藤堂風吹と藤堂一花。
今や、大人の二人。
普通に恋をした事もあった。真剣に、人を愛したこともあった。
だが、片親家庭というハンデは男の風吹より、女の一花に大きく影響していて…。
だが、時を経て、双子はあることを知る事になる。
かつて、恋だけでは、どうにもならず、愛だけでは、抗えなかった事があった。
けれど、その想いは途切れなかった…。
それぞれがそれぞれに、問題にぶつかるとき、新たなる道が目の前に現れる。
Φ★Φ★Φ★Φ
《私は運命を信じない!》の主役である美月ともう一人のキャラが物語のキーパソンとなり、また過去と未来が個別の作品内でリンクし合うのが今作です。
今後、14年前の出来事が14年後に、どう出てくるのか?も是非、お楽しみください!。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-04 10:00:00
14210文字
会話率:22%
私の母はぶっ壊れている。
そう気付いたのは、私が18歳で親になった時だ。
思い当たる節は多々あった。
多々あったはずなのに
自分の親がぶっ壊れていると、毒親だと
ちゃんと気付くまでに随分と時間がかかった。
これは、ぶっ壊れた毒親に育て
られた
私の完全実話の物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 05:40:37
1033文字
会話率:11%
五十嵐 達之助(95歳)、親の残した家にて一人孤独に没する。
伴侶も兄弟もおらず、親戚は全て連絡を取ることが出来ない。むしろいるのかすらわからない。
片親で親父に毎日剣術を習い、しごかれ、人とコミュニケーションを取るすべを忘れた老人は、女を
知ることもなく毎日剣を振り続けた。
そして誰に知られることもなく慣れた布団で死を迎える。
しかし、目覚めると自分が赤子になっている事に気が付いた。
迎えたのは人の良さそうな若い男女、そして家族という暖かい家庭。
達之助は名前が変わり、この世界では両親へ恩返しをすると心に誓ったが……そこは魔法が全て、絶対的存在の世界。
達之助は元々日本人だった事が原因か、魔力の素質は皆無だと告げられる。
絶望し周りからも可哀想な目で見られた達之助だったが、『魔法力がないなら肉体を鍛えればいい。肉体は裏切らない』をモットーに体をより鍛え始める。
そして妹のマナが洗礼の儀を行う時に事件が起きた。
その後、達之助は引き取られた先のダンジョンである書物に出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-29 17:00:00
34968文字
会話率:21%
私には何年間も想い続ける相手がいる。
そしてきっとその恋が叶うことはない。
なぜなら私は本物になれないから...
ママは私が小学2年生の時、今から10年前に交通事故で
亡くなった。
血の繋がった本当のパパには会ったことはない。
私はママ
の結婚相手だった人と生活している。
その男性は藤原岳、わたしは岳さんと呼んでいる。
そして彼はわたしの初恋相手でもある。
つまり私はママが愛した、ママのことを愛していた人を好きになってしまった。そして岳さんはモテる。
気持ちを伝えることが許されない私を嘲笑うかのようにどこからともなく現れる女。
岳さんには幸せになって欲しい。でも私は岳さんに手を出す女は許さない。たとえ私の恋が叶わなくても、
「ふふっ、岳さんは絶対渡さないからね」
※この作品は短編「俺はきっと一生君に恋し続ける」
に登場する1人娘、柚葉ちゃんが主人公のお話です。
短編を読まなくても楽しめる作品のつもりですが、
そちらも読んでいただけるとありがたいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 17:06:38
34854文字
会話率:43%
高校一年生の夏、剣道のインターハイに県代表として出場した桜川陽(さくらがわ はる)は、その一回戦で自分と瓜二つの顔をした少女と出会った。
周囲から双子かと疑われた二人だったが、お互いに面識はなく、内心ひどく混乱しながらも、対戦した。
対戦が決着してから数時間後、その日のスケジュールが一段落し、合流した二人が電話口で親を問い詰めたところ、彼女たちは物心つく前に生き別れた双子の姉妹だったことが判明する。
それからというもの、それまで片親で一人っ子だったことに寂しさを感じてきた二人は、離れていた時間を埋め合わせるように親しくなっていった。
だが、彼女たちは、異邦人の身勝手な願いによって異世界へと召喚され、お互いに行方知らずとなってしまう。
そして、姉は妹を、妹は姉を、それぞれのやり方で見つけ出すために、魔獣が跋扈する異世界を奔走し始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-06 18:00:00
19169文字
会話率:26%
片親でここまで育ててきてもらった青年が、あることをきっかけに十数年隠されていた真実に辿り着く話。
最終更新:2020-06-09 12:14:00
6312文字
会話率:32%
「待っていろ親父…俺は必ずお前を見つけ出してやる…」
幼い頃から父親を知らず、片親で育った青年タテニカ。
娼婦の母親との二人暮らしで生活は裕福ではなく、母親の仕事柄周りからも忌避されて過ごしていた。
そんな彼は次第に世間を疎むように
なり、娼婦の母親や自分達を置き去りにした父親を憎んでいた。
大きくなるにつれて家に帰ることを少なくなり、
街の悪友とつるむ毎日を送り続ける日々。
この世界で成人となる18才になったら、街や母親を離れて生活を始める。
そんな漠然とした想いを胸にタテニカは18才の誕生日を迎えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-03 18:04:24
1347文字
会話率:12%
平成20年、タカシはリコと結婚したが、タカシはその後、妻リコから激しい暴力を受け続け、支配され、自分のせいではないのに最愛の子供達と引き裂かれ、自由に会えなくなってしまう。そんな状況でも、タカシは自暴自棄にならずに子供達の幸せを願い続け、子
供達に会うための努力を続けていた。
そして、子供達に少しでも多く会うために裁判を起こしたタカシだが、ここでも日本の裁判の理不尽なシステムで苦しみ続けることになってしまう・・・
これは、不条理にも最愛の子供達に会えなくなったけれども、健やかな強さで子供達の幸せを願い続ける『パパの中のパパ』の話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-02 04:54:45
3927文字
会話率:29%
大阪の郊外の中学校に、カオルが転校してきた。豪邸のお嬢様だという。同じクラスのヒビキは、貧しい母子家庭出身の男子で、カオルに興味などなかった。しかし、あることからヒビキはカオルの父親の恋人調査を手伝うことになる。張り込みの結果、カオルの父親
の恋人は、こともあろうかヒビキの母親だった。
中学生の二人は、親を取り戻す作戦を立てる。取り返しには成功したものの、皆が重い十字架を背負って生きることになった、とヒビキは思っていた。しかし……。
十四歳が紡ぐ、純粋で残酷な家族の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-29 01:45:36
21991文字
会話率:58%
帰去来の続編。
高校から卒業、結婚へ。成長していく少女詩音。周りの人間達の物語。
詩音は、幼い時に父母の離婚により父親と引き離された。その後、母からの虐待やネグレクトの中で育った。しかし、詩音は、母が何人かの男との浮気の上で妊娠
した娘だった。母によるネグレクトを経て児童相談所により父親へ預けられたが、後に父親と詩音とは互いに血の繋がりがないことを知った。詩音は、片親故に満たされなかった空虚な心を満たすさまざまな愛を、血の繋がらない三十代の父親に求めたが、彼は彼女を汚すことを恐れ父の愛をのみ注ぎ続けた。それが二人のすれ違いを生み、詩音はさまよいと苦しみの道へ入り込んでしまう。しかし、詩音の周りの支え続ける愛は、彼女をついには幸せへと導く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 17:05:14
70878文字
会話率:55%
幼い娘を残してこの世を去ってしまった妻、そして取り残される“私”。“私”は、強い決意のもと、娘を自分の力で育てることを宣言するが、彼と娘に待ち受けるのは、「片親」というディスアドバンテージがもたらす数々の問題。それに対して、“私”はどうやっ
て娘と向き合っていくのか、「男の育児」と「片親の娘」に焦点を当てたヒューマンドラマである。(フィクション)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-03 20:21:51
2123文字
会話率:0%
数年前に天涯孤独となった青年――テフランは、片親だった父の後を追うように、迷宮を抜けて地底世界に至ろうと奮闘する渡界者の新米となった。
彼は迷宮の転移罠によって、自分では決して勝てない魔物や魔獣が現れる場所に跳ばされてしまう。
逃げに逃げた
果てに出会ったのは、『告死の乙女』と呼ばれている、絶世の美女ながら迷宮内で発生する人型の最強敵性種族だった。
それなのに、なぜかテフランのことを主と定め、やがて義母を名乗るようになる。
彼女の魅惑的な肉体やその自覚有り無しの誘惑や、常識はずれな突飛な行動に、テフランは頭を悩ませる。
果たして彼は、渡界者の本願たる地底世界にたどり着けるのか。はたまた絶世の美女の肉体に溺れてしまうのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-03 18:00:00
393014文字
会話率:41%
七夕の日に、零れ落ちそうな星空から本当に零れてきてしまった美青年と、星空少女、光(ヒカリ)の感動物語。
最終更新:2018-02-11 02:20:28
1132文字
会話率:10%
そう遠くない未来の日本。先天性免疫不全症とされる障害を患った人間が、増加していた。彼らは、清浄度の高い環境で生活することを強要され、その実現のために無菌衣と呼ばれる特殊スーツを常時着用しなければならない。
先天性免疫不全症は遺伝性で、片
親でもその遺伝子があれば、子供も同じ運命をたどる。
生身で触れ合うことも、子孫を残すことも許されない呪われた存在。
それが、僕ら。
これは愛を歌えない僕らの、愛を歌った物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-30 22:43:04
16426文字
会話率:32%
三題噺で出されたお題「トレンチコート」「雨」「透け」。キーワードを使った短編小説。父親と娘のほんの一時の触れ合い。約束という名の親子の絆。少しでも共感していただければ幸いです。
最終更新:2017-08-23 08:00:00
1585文字
会話率:24%
家庭での親子間における関係の在り方について、他の方のエッセイを読んで自分の気持ちを文章にしてみました。「子育て」「教育」「勉強」、なにはともあれ…先ずは家庭環境だと私は思います。親を思いやる子に育つか、ないがしろにする子に育つかは、人格形成
時の家庭環境だと思うのです。「両親が揃って無いと」と言う問題では無く、片親であれ両親揃っているのであれ、貧乏だ金持ちだでは無く、子に対する親の姿勢・態度の問題だと思うのです。子を放置せざるを得ないのならば幼くとも理由を語って欲しい。子に物を買い与えられ無いのであればそれも理由を語って欲しいのです。「言い聞かせる」それだけでも違うのです。幼児時期に子にあまり語りかけ無いと子の喋り始めが遅くなる。当たり前です。言語習得の機会が少な過ぎて学習でき無いのですから。幾つになっても親子間における対話、コミュニケーションをとって下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-14 03:00:00
6497文字
会話率:9%
桜舞い散る娼館街、その名はラ・キト通り。
片親に捨てられ泣いていた少女・黒猫の前に現れたのは、くたびれたコートを羽織った若く美しい青年コウノトリ。この街で「コウノトリ」は捨てられた子どもたちを通りの娼館か、教会の孤児院に運ぶ役割がある。黒猫
にコウノトリが与える運命とは――。
西欧風・娼館を舞台に繰り広げられる御伽噺恋愛譚、短編連作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-17 21:00:00
42244文字
会話率:49%
ある社会人二人の、記憶力にまつわる話。
大切だったはずのことを忘れるのはどうしてだろう。
(登場人物の片親が鬼籍に入っているという表現があります。ご注意ください)
最終更新:2016-05-27 12:34:28
2135文字
会話率:58%