〈異世界転生は“英雄”を生む一方で、“被害者”をも量産する――〉
かつて、異世界からやって来た転生者たちは魔力とチート能力で世界を塗り替え、多くの旧住民を踏みにじった。そんな理不尽な歴史の残響が未だ色濃く残るこの世界では、“冒険者”こそが
名誉と富を得る一方、魔力を持たない“落伍者”が迫害される――。
主人公は、先祖に“魔女の国”の血を引く少年。誰よりも努力してきたのに、一滴の魔力すら行使できない。周囲から“神童”と呼ばれていた自分が、あっさり魔法に目覚めた友人たちに追い抜かれた瞬間、すべてが崩れ去る。
しかも、彼は“男の魔女”としての力が眠っていた。それが判明すれば、国家や冒険者協会から命を狙われかねない。必死に逃亡した末、祖父(かつての伝説の傭兵)に拾われるが、さらなる苦難が待ち受けていた――。
やがて、彼は世界を支配する“冒険者協会”と“異世界転生者”たちの圧倒的な権力を目の当たりにし、深い絶望を味わう。 それでも少年は走り、鍛え、挑み続けた。魔力を持たぬ代わりに――“規律と習慣”で鍛えた身体と精神を武器に、ついには一対一の戦いなら絶対に負けない必殺技を手にする。
しかし、そんな彼にまださらなる運命が襲いかかる。異世界転生者の裏に潜む真の加害者、そしてかつての旧住民の悲劇が解き放たれた時、主人公は“すべての存在”を恨む復讐者となる道を選ぶのか――それとも。
“男の魔女”として覚醒した少年の復讐譚は、やがて世界を二分する戦乱に巻き込まれ、自らを“悪役”に仕立て上げてまでも戦争を止めようとする。
果たして本当の正義とは何か? 人はどこまで“理不尽”に抗えるのか? この物語は、転生者という“英雄像”の裏で傷ついてきた被害者たちの声を描く、壮大なる復讐ファンタジーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 19:13:42
9620文字
会話率:29%
昔々、緑の町をまもるふたりの女の子がいました。
ふたりの強さは、魔物から守られている町中の人が知っています。
やがてその評判は、国中の人々の噂になりました。
最終更新:2021-12-23 00:26:04
1638文字
会話率:20%
私、ローゼマリー・サーマセットは困っていますわ。
『ぎゃははは!』
今から卒業パーティーが始まろうとしているときに、婚約破棄を告げられましたの。
『ねぇ! 見て! あのやってやったぜ!みたいな馬鹿面!』
でも、今日このような馬鹿なこと
をするのは事前に分かっていましたわ。
『うわぁ~、何あいつ、いかにも私がヒロインですぅ~て感じで自分に酔ってない?』
そのための準備を重ねておりました。
『あの取り巻きも馬鹿だよねぇ~。正義マンの俺、カッコイイって感じぃ~?』
いいかげんうるさい!!
私が困っているのは幼い頃に憑りついた幽霊、エミィがうるさいとことですわ。
いつも通りといえばそうなのですが……。
初めて出会ったときは彼女を私は“魔女”だと思いましたわ。
彼女は自分のことを“悪女”だといい、私が破滅の運命にあると告げきたのよ。
だから、私は破滅の運命に抗うために、エミィの“悪女”としての指導を受けてきましたわ。
でも、運命は変わらないようですの……。
だけど、最期まで足掻いてで見せますわ!
私は“悪役令嬢”なのですもの!
*全2話。リハビリ作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-20 21:47:40
26939文字
会話率:30%
オルレアンの乙女 -正義を求めし者-
この作品を作った時に、どうしても理解できない話があった。
ピエール・コーション と イザボー・ド・バヴィエール、この2人の経歴だ。
歴史のIFで裁判官がこの2人の関係を暴こうと挑戦した物語。
2人の物語
なのに、なぜこんなに複雑なのか?
一体、その裏には何が隠されているのか?
裁判官は悩みながらも、推理を進めている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-18 18:35:01
1146文字
会話率:0%
友人が言った。ここはおとめげーむの世界の中で、自分はそのヒロインに転生したようだと。で、好きなきゃらと結ばれたいから、私にシナリオ通り「悪の魔女」になって欲しいと。
適当にやって退場しようとしたら、妙な人がやってきて言った。役割通りに動けと
。いや、役割もシナリオ知らないんだけど。そもそも、おとめげーむってなに?
私の人生は私の好きにさせてもらう!田舎で大好きな子と動物に囲まれて生きていくんだから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-19 10:53:14
43346文字
会話率:34%