ある日、皇帝の錫杖が赤く光りだし、次代の後継者の存在を獣の印で示した。自身と同じ獣の印に歓喜した皇帝は、十四人いる子供のうち錫杖が示す東の生家を持つ妻の三家を選び四人の子供の中から後継者を出すと告げた。
ちょうどその頃、深い森の中で加護者の
居ない小さな赤子が狼と出会い命をつないでいた。
か弱いその子供、けれども中身はどうやら初老の男で色んな記憶を亡くした転生者の精神を持っている様子。
無力な赤子が置き去りにされた理不尽な森の中、狼に加護されながら前世の精神でグレずになんとか生き延びている。
剣と魔法の世界に加護者無しで目覚めてしまった中身中年男な赤ちゃんが、成長し、様々な力を身に着けながら、出会いと別れを繰り返し、自身の出生に隠された秘密にたどり着く。
陰謀渦巻く帝国で、魔法と、剣の世界を生き抜くフィクションファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 23:20:01
171587文字
会話率:20%
「女王陛下、……いや、シルヴィア・ローゼンハイム。あなたを王国の大罪人として逮捕する」
ある日の夜、私は臣下の貴族によって逮捕された。臣下の一人が、私の髪の毛を掴んで窓際に連れて行く。そして、城壁の向こう側で淡く瞬く赤い光を私に見せた。
「……あれは何ですか?」
私の問い掛けに、臣下はしばらく|間《ま》を置いて答えた。
「革命の火です。王都は貴族連合軍が掌握し、残りはこの王宮を残すのみです。貴族連合軍と共に戦う民衆達が、王宮の城壁のすぐ外側まで迫っています」
「……革命?」
「今夜、ローゼンハイム王国は滅びたのです」
その逮捕から約一週間後、私は民衆の前で斬首刑となり、その躯(むくろ)は一切を残すことなく、灰になるまで焼かれた……。
◇ ◇ ◇
「シルヴィア・ローゼンハイム。汝は王国にその生涯を捧げ、鎮守の神々に忠誠を誓うか?」
……え?
私は、国王の王冠が置かれた玉座に向かって跪いている。斜め前には、背の高さほどの錫杖を持つ王国国教会の大主教が立ち、私を見下ろしていた。
──これは……、もしかして、六年前の戴冠式?
私は状況を理解できないまま、ゆっくりと後方を振り返る。すると、そこには数十人に及ぶ貴族達が整列して、私に向かって軽く頭を下げていた。
──あぁ……。あの時に戻ってきたんだ……。悲劇の始まりの日に……。
私は、玉座の背後に飾られた優しく|微笑《ほほえ》む父王、故グローヴィスの肖像画をじっと見つめる。
──お父様。私は帰ってきました。今度の人生では同じ過ちを繰り返しません。必ず、お父様から受け継いだこの国と国民を守って、立派な王になります。
「私は今ここに、第十六代ローゼンハイム王国の国王に即位したことを宣言します!」
こうして、シルヴィア・ローゼンハイムの国家再建ストーリーが始まった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 13:15:15
288206文字
会話率:42%
重複ではない「 93作品目( 101投稿作品 ) 」です。
◎ 「 もしも シリーズ 」の15作品目になります。
◎ 「 セロに聞いてみよう! 」の番外編です。
◎ 毎度お馴染みの不定期投稿です。
気分転換で投稿するので完結は期待しな
いでください。
◎ 「 ⭕ 」は一応、編集済みです。( 2023.□/□ )
◎ 「 ♥ 」は、最終編集済みです。( 2023.□/□ )
誤字,脱字を見付けた時には、訂正しています。
誤字,脱字に気付きましたら【 誤字報告 】していただけると助かります。
◎ 今回は「 西遊記 」をテーマにして書いてみました。
私が知っている「 西遊記 」は、「 ドラえもん のび太のパラレル西遊記 」「 コーエー PS用ソフト 西遊記 」「 アニメ 最遊記 」くらいでしょうか??
うろ覚えな記憶を頼りに色々と交ぜ混んだ継ぎ接ぎだらけの「 なんちゃって西遊記っぽいアウト作品 」を投稿します。
暇潰しに読んでいただけると嬉しいです。
〔 あらすじ的な 〕
裏野ハイツで暮らしていたマオとセロフィートが “ とある事情 ” で、別の≪ 大陸 ≫へ転移!
そのまま≪ 大陸 ≫を旅する事にしたマオとセロフィート。
今回、2人が出逢った人物とは?
新たなる冒険の幕開け────の予感!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 06:00:00
257401文字
会話率:40%
何処からか錫杖が音を鳴らす。聞こえていけない、視てはいけない……鳴らした音は呪いを集める……。
紫の勾玉と仏像があったら逃げなさい……。
それは大事な帰りの道しるべ……。
死にたくなければ触らずに逃げなさい………。
■■に連れ去
られたくなければ………。
───シャン折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 18:30:37
5633文字
会話率:49%
≪声に出したくなる口調や台詞を心がけております≫
生を受けたのは異世界。
多種多様なイキモノの住まう場所。
今日も道具屋リークス(白猫)には
「役目」を持った彼らが列を成して…
~~~~~~
紅と蒼の光、それらを包み込むような銀の木の
葉の音色。
あまりにも相応しく、
あるべき姿に戻ったかのような錫杖を手に
僕は溜息と共に流されようとしていた。
この流れに。兼任の流れ。兼任…違う!
「だから本業と混ぜちゃダメなんですって!」
(抜粋)
~~~~~~~
短編として。
サラッとお楽しみ頂ければ幸いです。よろしければ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 13:14:35
2586文字
会話率:30%
人の邪悪な魂を取り込んで強い力を得ている鬼の魂が人間を襲うのを防ぐために山寺が建てられ、勇敢な僧侶が魂となり鬼の魂と戦い続けて住民を守っていたが、ある日、立ち入り禁止の山寺に若者たちが侵入したことにより、鬼が出現し里が大変なことになっていく
。
この作品は、noteサイトにも掲載しています ( https://note.com/ongoing_teriha/n/n6462d4e22228 )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-07 19:32:03
13228文字
会話率:60%
世界にはあらゆる宗教が存在する。
その神々の信徒たちの精神的な意味での家……教会があるのだ
その教会を広く受け入れる都シリシャス。
そこで不人気宗教アゲイト教の神士コライトは
石の輪の付いた巨大な錫杖を手に様々な事態に首を突っ込んでいく
全ては神の御心に従って……だが、コライトは時折従わなかった。
彼には彼の求道があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 18:51:42
47458文字
会話率:36%
初登頂の後、山頂か下山途中に体力の消耗か事故で死んでしまい、次第に腐って骸骨は強い風に吹き飛ばされたとか、無事下山して名もない僧侶として里の小さな村で生涯を終えたとか言ってもらった方がいいのだろう。だって、それが自分たちの凡庸な一生の延長上
のお話だから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-12 08:23:55
2819文字
会話率:4%
電車の路線のトンネルに邪悪なる【モノ】が生物を媒体に蠢いていた。
それをある、『少女』が右腕の刺々しい鋭い爪で引き裂いて倒す。
全て倒した後、錫杖を持った男が出てくる。
「誰が少女だ!『この右腕の呪い』で女になっただけだ!」
激怒する少年。
それを宥める、坊さんの様な男。
この邪悪なる【モノ】とは!?
呪いとは!?
この坊さんは何者か!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-15 23:18:59
4842文字
会話率:38%
シラカワ帝の御世、都には人を喰らう鬼が出るようになっていた。鬼の身体には刀も弓矢も効かない。北面の武士・平茂森は、夜の都を警ら中に、鬼に喰われかけた。その折に、僧侶・ホウイチに助けられ、『鬼を狩る力』が存在することを知る。ホウイチが読経する
とその皮膚には紅い経文が浮かび、読経しながら錫杖を振りおろせば、鬼を打ち殺し塵と化すことができるのだ。ホウイチを通じて蛇法師と知り合った茂森は、鬼を射殺すことができる神弓を蛇法師からもらう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-27 14:49:09
17810文字
会話率:52%
ちょいとアスペな主人公がサッカーの世界に潜り込んでしまって。
ただひたむきに、ひたすらサッカーについて書いていきます。5話ぐらいからガチのサッカー論に入ります。推奨年齢十六歳以上。今作はバルサ成分多めで特にペップバルサを称揚しています。ア
ンチハリルですがハリルのサッカーを愛していた人にこそ読んで欲しいと思います。
今作の開始時は2016年の8月です。そこから2018年2月まで主人公が見たサッカー界について書きました。
※ 今作にはボケはありますがツッコミは、ほぼ御座いません。ボケっぱなし。ツッコミはセルフサービスになっております。よってツッコミ属性をお持ちでない方には読みづらいかもしれません。
ヴァッフェU-18 主要メンバー
GK(ゴールキーパー) ティンベー
CB(センターバック) ランス スタッフ 錫杖
右SB(サイドバック) ショーテル
左SB マン・ゴーシュ
CH(センターハーフ) モーニングスター 弓
WG(ウィング) カットラス ククリ レイピア
ST(セカンドトップ) 手裏剣 クリス
CF(センターフォワード) フランベルジュ 刀 鎖鎌
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-30 22:40:26
341538文字
会話率:31%
京の町に錫杖の音が今日も響く。
その身に宿したものは紅い焔となり身を焦がす。
あるいは白い雪となり身を閉ざす。
これは夏の日に起きた悲しい物語―
最終更新:2014-03-12 21:49:21
13296文字
会話率:41%
強力な魍魎相手の助っ人・祓い屋である私は今日も各地の寺や神社に呼ばれ、アルバイトで悪霊を退治する。その私の本来の職業とは・・・。
この小説もブログ等に併載します。
最終更新:2013-11-14 19:29:37
1441文字
会話率:33%
能登に隠された古代史の謎を藤原教授と大和太郎が推理する。
一方、宝達教授の妹・宝達奈巳が見つかる。奈巳は周囲の人の協力で神示を受けた神業を遂行しようと計画していた。
一方、CIAのミサイル探索チームはケネディ氏の殺人犯人とミサイル発射の原因
の特定に近づいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-27 18:33:10
53698文字
会話率:31%
東京で殺されたCIAのケネディ氏は能登にあるモーゼの墓に関する古代史に興味があったと推理した大和太郎は、殺人犯人の手がかりが能登にあるのではないかと推理して、能登古代史の調査旅行を行なう。
一方、CIAのミサイル事件調査と平行して古代史学者
の宝達教授から行方不明の妹の発見を依頼された件に関しては新聞小説による尋ね人発見という手法を太郎は発案し実行する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-27 18:15:04
37491文字
会話率:37%
中国海南島近海で中国海軍の原子力潜水艦から巡航ミサイルが日本に向けて発射された。台風13号の影響で台湾近海に墜落した巡航ミサイルを探して中国海軍とアメリカ海軍が活動を行なっている中、CIAはミサイル発射原因究明プロジェクチームを発足させた。
私立探偵・大和太郎もそのチームに参加した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-27 17:52:21
34697文字
会話率:53%