「君に伝えておくことがある。私は君を妻として愛するつもりはない」
結婚式が終わってやっと一息ついたところで夫になったばかりのアレクシスにそう告げられたメルフィーナ。
アレクシスから開拓中の貧しい土地をもぎ取り、公爵邸を後にしたメルフィー
ナの共はアレクシスのつけた監視役の護衛騎士、セドリックと無口な侍女のマリーのみだった。
結婚直前に前世の記憶を取り戻したメルフィーナは、ここが前世で雑学系乙女ゲームと揶揄された「ハートの国のマリア」の世界であり、自分がアレクシスルートの悪役、メルフィーナ・フォン・オルドランドであると気づいてしまう。
家族とは不仲、結婚相手には愛する気も子供を作る気もないと言われたメルフィーナは、何もかも馬鹿馬鹿しくなった。
実家も婚家も、もう知らない! あんな男のために悪役になって修道院送りになるのもまっぴら後免よ!
不遇に育ち不遇な結婚をしてしまったメルフィーナは、家族も夫も関係なく勝手に幸せになろうと決意するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 12:00:00
2355579文字
会話率:46%
貧しい土地に住む私は、神を埋めた。足りない空白を神を埋めて満たす話。
最終更新:2025-05-31 18:00:56
3856文字
会話率:2%
「俺は領主の屋敷へ強盗に入ろうと思う。たんまり金をいただくぞ」
俺は仲間のオットーとメリンダにそう打ち明けた。実は一昨日から領主の屋敷へ行ったメリンダの夫のラッセルが戻らない。
ラッセルを迎えに行くついでに、俺たちから金を巻き上げる悪徳領主
にぎゃふんと言わせようと思っていた。
覆面の強盗犯になった3人は、領主の部屋であっさり捕まってしまい――。
40歳になった俺たちが必死になってラッセルを取り戻そうとする⋯⋯。果たしてラッセルに会うことは出来るのか?
※カクヨムさまでも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 11:40:00
11537文字
会話率:28%
甲斐の虎として有名な武田信玄。なぜかその父である武田信虎に逆行転生してしまった末裔。
甲斐は貧しい土地であり、毎年のように餓死者が出る始末である。そんな甲斐で生産量を増やしてもすぐに頭打ちになる。だから足りない米は他所から買えばいい。
米を買うには銭が要る。だったら売れるものを作り、売って銭を稼げばいい。
板垣信泰とその息子信方を側近にした信直(信虎)は人を集めて生産に乗り出す。
まずは甲斐統一。そして海を得る!
海を得たなら関東平野を得て天下に名乗りを上げよう。
足利? 足利が将軍をしているが、天下は荒れ放題だ。こんな将軍家は要らないし、ないほうがいい。
だが、すぐに足利に反旗を翻すわけにはいかない。なんと言っても、甲斐は貧しく武田は内戦状態なのだ。天下を望む前にやることは山積みである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 19:00:00
355290文字
会話率:40%
ブランチェット伯爵家はずっと昔から、体の弱い末の娘ベアトリーチェを中心に回っている。
両親も使用人も、ベアトリーチェを何よりも優先する。そしてその次は跡取りの兄。
中間子のアイシャは両親に気遣われることなく生きてきた。
もちろん、
冷遇されていたわけではない。衣食住に困ることはなかったし、必要な教育も受けさせてもらえた。
ただずっと、両親の1番にはなれなかったというだけ。
愛されていないわけじゃない。
わがままを言わず、良い子にしていればいつかきっと、両親は自分の方を見てくれる。
アイシャはずっと、自分にそう言い聞かせながら生きてきた。
しかし、その願いが届くことはなかった。
アイシャはある日突然、病弱なベアトリーチェの代わりに、『戦場の悪魔』の異名を持つ男爵の元へ嫁ぐことを命じられたのだ。
かの男は血も涙もない冷酷な男と噂の人物。
加えて男爵領のある北部は痩せた貧しい土地。魔族の襲撃の危険もある場所。
アイシャだってそんな場所に嫁ぎたくないのに、両親は『ベアトリーチェがかわいそうだから』という理由だけでこの縁談をアイシャに押し付けてくる。
当のベアトリーチェも『ごめんなさい』と涙を流すだけで、それ以上は何も言わない。
ーーーああ。やはり私は一番にはなれないのね。
アイシャはとうとう絶望した。どれだけ願っても、両親の一番は手に入ることなどないのだと、思い知ったから。
結局、アイシャは傷心のまま辺境へと向かった。
望まれないし、望まない結婚。アイシャはこのまま、誰かの一番になることもなく一生を終えるのだと思っていたのだが………?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 22:50:52
390338文字
会話率:51%
少年が目を覚ますと、そこは異世界だった。しかも、何者かの肉体に乗り移る形で転生している。
混乱する彼の前に現れる鉄の騎士、未知の大地、そして魔法。
非日常の数々に圧倒されるが、その後、妹を名乗る少女と出会い、今の状況を知った。
少年
は、キースという男の体に転生していて、第七領と呼ばれる貧しい土地を預けられた、この国の第七王子でもあるというのだ。
そして、この異世界独自の、驚愕のルールも知る。
【テーブル】と呼ばれる交渉の場の中でマナー違反を犯すと、相手に魔力(マナ)を奪われる、交渉が中心の世界だというのだ。
更に、第六王子との【テーブル】が迫っているとも知る。議題は領地交換について。お互いの領地を交換しよう、と持ち掛けられているのだ。少年は第七王子キースとして生きることを決意し、これに臨むことをクロシェに誓う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 12:35:00
131034文字
会話率:41%
突如婚約破棄を言い渡されるアナスタシア・ギルドべート。彼女は人生の全てを王子に捧げてきた。だが、それも報われずに終わる。
父親から兄に変わり領地を任されることになったアナスタシア。そこは作物の育たない貧しい土地だった。
中々領民に受け入れて
貰えず石を投げられる。だが、彼女は諦めず必死に訴えかける。そんなアナスタシアの姿を見て領民も彼女を嫌っていたはずの騎士もだんだんと心を動かされていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-27 22:20:03
18303文字
会話率:64%
世界中を旅する主人公「ディオス」が色々な街を渡り歩いていく様を追っていく話。
【第一章】旅人である主人公・ディオスは「世界の全てを回ること」を夢に掲げ、ある時『ナダエンデ・ノックス』を訪れる。旅の疲れを残しつつも観光を楽しんでいた時、「領
主の屋敷に幽霊が出た」という噂を聞いた。一瞬、無視して素通りしようとしたディオスだったが、街で出会った青年・ライルが特殊能力も無しに幽霊事件を解決しようとしている場面に出くわしてしまい、自然と事件に巻き込まれてしまう。
【第二章】共に旅をすることになったライルとソンブルに、ディオスは気が進まないながらも自分の過去を語る。ディオスが生まれた街は『兵器の街ヴァイナー』。排他的で他の街と一切交流を取らず、かつ貧しい土地だった。状況を受け入れ暮らしていたディオスは、ある日街に忍び込んできた『旅人』と出会い、世界的に見てもヴァイナーが特に悲惨な地であることを知る。
【第三章】平原を駆け抜けてアニマーリアに辿り着いたディオスは、暴れているリヴァイアサンと対峙する。リヴァイアサンが暴れている理由を突き止めたディオス達は、アニマーリアで出会った青年・アギオと共にリヴァイアサンを止めるべく走り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-19 18:30:03
102076文字
会話率:37%