顔の左側に包帯を巻いてさらに前髪で隠し、常に俯いている令嬢、ユフィは、その容姿と生い立ち、さらに魔力がないことから使用人のように雑務をこなして生きていた。
しかしそんなある日、国の決定により獣人が治める国へと赴くことが決まる。しかも獣人の国
へ到着してから知ったのは、自分が公爵家の子息と婚姻を結ぶということ。
国王に会うまでの命。
そう思って過ごすユフィは夫である公爵子息オルガの優しさに触れながら、その負担にならないよう自分一人で罪を背負おうとする。そんなユフィのどこか諦めた様子と、けれど純粋な心をオルガも感じ取っていく。
やがて来る国王との対面。そしてユフィも知らなかったことが判明し――。
優しさもぬくもりも知らないユフィは、オルガの愛と尻尾に包まれて、新たな人生を生き始める。
*短編「初めてわたしを抱きしめてくれたのは獣の公爵騎士様でした」の連載版になります。連載に伴い作品タイトルを変更しました。
短編版URL……https://ncode.syosetu.com/n0799ij/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 19:19:41
242542文字
会話率:39%
様々な漫画の名言を読んできたけれど、つうじる名言というものが存在する。
著作権の都合上、お話する事は叶わないが、これはその二つから思ったお話。
神様のしっとりと重い愛の話。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳
御座いません。
注意事項2
神様の愛って他者から見たら理解し難い程に歪んだものに思われるかも知れません。
距離を無視した、というのは半分合ってる。
距離も時間も無視した。これこそが本当の意味だと思います。
でも、それくらいなくちゃ本当の愛とは言わないと思うんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 09:11:14
908文字
会話率:24%
お金持ちな伯爵令嬢、ルエッタ・ハイリヤには勿体無いほど素敵な婚約者がいる。
ユダ・ハイデライト様。
代々騎士の家系で、多くの有名な騎士を輩出している由緒正しき名門の長子。
それに加えて繊細な美しさと鍛え抜かれた筋肉を持つ、女性なら誰もが一
度は恋をするといわれる美丈夫だ。
対して私はお金以外取り柄のない地味な令嬢。
釣り合っていないのは自分でもよく理解していた。
そんな私の婚約者様は女性嫌いで有名だった。
だから婚約者として私ができることは、ただ何も望まず彼の負担にならないように努力するだけ。
そう思っていたが…、
彼には両思いのアリシア様と言う美少女がいて。
しかもアリシア様と結ばれなければ彼は死んでしまう結末にあるらしく…!?
そんな私が彼にできることはただ一つ。
彼にとことん嫌われて婚約破棄をすること!
話によると彼は"ヤンデレ"が嫌いらしい。
それならば、私はその"ヤンデレ"を目指すのみ!
そして彼の心の中にも残れないほど嫌われて、
後腐れなく婚約を破棄するつもりだったのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 22:19:23
17991文字
会話率:36%
大学を卒業後、木下和(きのしたなごみ)は本来希望していなかった東京での仕事を選んだ。それは……。
大学生だったころ、中学時代から好意を寄せていた沢波俊樹(さわなみとしき)がアトピー性皮膚炎にかかり、そのつらそうな姿に困惑し距離を取ってし
まう。一方、俊樹と同学部のクラスメイトで、和と大学で知り合った春田恵美(はるたえみ)は、そんな彼に献身的に寄り沿い続けた。病状が悪化し心身とも極限の状態になった時、俊樹は恵美の負担にならないように、わざと嫌われて離れていくように仕向けた。思惑通り恵美は離れていき、彼は全力で病魔に向き合い克服する。その間に和は、彼の恵美への強い想いと、その想いから起った悲しい企てに偶然にも気づいてしまう。彼を愛する資格がないと罪の意識に苛まれていた和が、いてもたってもいられず二人の間を取り持つことを決意する。
捨てきれない彼への想いと大きな罪の意識、そして自分自身への嫌悪感を抱きながら東京での生活を続け中で、同僚の立花美咲(たちばなみさき)の助けを得て、次第に自信を取り戻していく。
しかしその和に新たな試練が襲いかかる。ついに仕事以外の人とのかかわりを避け、閉じこもってしまうことに。自問自答しつつ友人と交流しサポートを得ることにより、和にも変化が起き、歩き出す。
和という女の子の心の葛藤と成長を描いています。
*本作品は、令和2年11月に出版された『桜舞う春に、きみと歩く』のスピンオフ小説です。
*同一のお話を、『サダ薬局のブログhttp://ameblo.jp/kanpou-sada』にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 18:29:09
140683文字
会話率:37%
「それで?」
こういうときの直感は、嫌なくらいよく当たる。それがわかっているから、あたしは音に向かって、笑顔を向けた。
追い詰めないように、意識して柔らかい声を出す。少し視線をそらし、出来るだけ彼の負担にならないように。
別れ話を
笑顔で受け入れた杜和子。自分から別れ話を切り出したのに受け入れられない音。2人とその周りの人々の視点で繋がる、すれ違った心の行方は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-19 23:11:33
19172文字
会話率:37%