難病で動くこともできず、食事も食べられない俺はただ死を待つだけだった。
次に生まれ変わったら元気な体に生まれ変わりたい。
そんな希望を持った俺は知らない世界の子どもの体に転生した。
見た目は浮浪者みたいだが、ある飲食店の店舗前
で倒れていたおかげで、店主であるバビットが助けてくれた。
そんなバビットの店の手伝いを始めながら、住み込みでの生活が始まった。
元気に走れる体。
食事を摂取できる体。
前世ではできなかったことを俺は堪能する。
そんな俺に対して、周囲の人達は優しかった。
みんなが俺を多才だと褒めてくれる。
その結果、俺を弟子にしたいと言ってくれるようにもなった。
何でも弟子としてギルドに登録させると、お互いに特典があって一石二鳥らしい。
ただ、俺は決められた仕事をするのではなく、たくさんの職業体験をしてから仕事を決めたかった。
そんな俺にはデイリークエストという謎の特典が付いていた。
それをクリアするとステータスポイントがもらえるらしい。
ステータスポイントを振り分けると、効率よく動けることがわかった。
よし、たくさん職業体験をしよう!
世界で爆発的に売れたVRMMO。
一般職、戦闘職、生産職の中から二つの職業を選べるシステム。
様々なスキルで冒険をするのもよし!
まったりスローライフをするのもよし!
できなかったお仕事ライフをするのもよし!
自由度が高いそのゲームはすぐに大ヒットとなった。
一方、職業体験で様々な職業別デイリークエストをクリアして最強になっていく主人公。
そんな主人公は爆発的にヒットしたVRMMOのNPCプレイヤーキャラクターだった。
なぜかNPCなのにプレイヤーだし、めちゃくちゃ強い。
あいつは何だと話題にならないはずがない。
当の本人はただただ職場体験をして、将来を悩むただの若者だった。
そんなことを知らない主人公の妹は、友達の勧めでゲームを始める。
最強で元気になった兄と前世の妹が繰り広げるファンタジー作品。
※スローライフベースの作品になっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 12:10:00
304590文字
会話率:39%
科学者は、悲しいのだそうだ。あまりに見えすぎると、何もないように見える。だからこれを言ってくれる人がいると、何より嬉しいのだそうだ。
キーワード:
最終更新:2024-09-08 11:47:00
744文字
会話率:0%
彼は公園のベンチに座っていた。何時間も微動だにせず、ただ上を見上げ、空を眺めていた。その表情からは心に何を浮かべているのかを読み取ることはできない。その姿は、まるでたった一人で時の流れに置き去りにされた者のようだった。
やがて、日が暮れ
かけた頃、彼はようやく視線を下ろした。声をかけられたからだ。
「どうも。隣、失礼しますよ」
「…………おぉ、君か」
「ははは、反応が鈍いですね。久しぶりに会ったというのに」
「……ははは、すまないね。年寄りなものだからねぇ」
「またまた、まだ現役でしょう?」
「……ははは。そう言ってくれるのは、君くらいなものだよ。同世代の友人はどんどん先立ってしまったなぁ」
「ああ、それはお気の毒に……。でもね、僕にとってあなたがその友人なんですよ。元気でいてくださらないと寂しいです」
「…………ふふっ、ありがとう」
「それで、今日は耳よりの話を持ってきたんですよ」
「……話?」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-01 11:00:00
1408文字
会話率:89%
――月は綺麗だね。
彼がその言葉を口にした瞬間、ドキッとして、あたしは何も言葉が出てこなかった。
『どうしたの? ぼーっとして』
「え、あ、ううん。その、あなたのこと想ってて……って、いや、あはは、あたし、何言ってるんだろ、あはは
……」
『ふふっ、想っているなんて、まるで遠くにいるみたいだね。目の前にいるのに』
「あはは、それはそうだけど……でも、やっぱり遠いよ」
あたしはそう言って、モニターをそっと撫でた。彼の顔に、その唇に指を伸ばす。
彼も手を伸ばし、あたしに触れようとした。でも、感じられたのはモニターの蛍光灯が作り出す体温に似た生ぬるさと、滑りの悪い手触りだけだった。
『ああ、確かにそうだね……』
「うん……でも」
でも? 何を言おうとしているんだろう、あたし……。いつか会えるよ、かな。でも、本当に? 本当にいつか会える? そう思ってる? ……それに、彼はあたしに会いたいと思ってくれているのかな。きっとそう訊けば、彼は言ってくれるだろう。いつも通りに、あたしが欲しい安全な言葉を。
それで、二人はまた無難なやり取りを続けて、通信を終えるんだ。いつものように……。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-09 11:10:00
4089文字
会話率:74%
――死ぬほど驚いたよ
新田はたった今、自分の頭の中に浮かんだその言葉に、フッと笑いそうになった。
死ぬほどだってさ、と。ただ驚いたことは事実。まさか背後から少女に声をかけられるとは。それも場所が場所だ。
「その、それで、もう一度言
ってくれるかな?」
「……あたし、道に迷っちゃったの。たすけてくれる?」
僕もだよ。『人生というやつにもね』と添えて言葉を返そうとした自分に新田は呆れ、フッと笑った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 11:00:00
5857文字
会話率:14%
主人公ミエルは異世界転生した。女の子だ。王国の第一王女に転生していた。4歳のバナナの栽培、5歳のマッシュルームの栽培からはじめて。お転婆娘をしていた。そして6歳になり裏庭の植物園を整備する。7歳には植物図鑑を完成させた。そんな僕には幼馴染の
女の子「ルーシー」がいるのだ。ルーシーはいつもキスをしてきて「好き」と言ってくれる。女の子同士だけど、幸せな姫生活。裏庭から続いている「王宮の森」では水の精霊様と契約したり、マイマイを取って食べたり、ナイフを作ったり、キャンプをしたり。自然がいっぱいで楽しい生活をする。そんなミエルとルーシーの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 19:10:00
34621文字
会話率:51%
僕は伏見大吾、高校一年生。時々、不思議な厄介ごとに巻き込まれることがあるけれど、それ以外は、毎日、部活と読書三昧の日々を過ごしている。
人によっては、僕をイケメンと言ってくれる人もいるが、同じ地学部のメンバーからは、眠そうな子犬みたいだと
言われることも多い。人に(人以外でも)頼られると、あまりいやとは言えなくて、ついつい振り回されてしまいがちな性格だ。
今朝も、通学途中に何やら不思議な気配が、僕の後ろをスキップしてついてくる…。
※同作品をカクヨムにも投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 11:03:46
73076文字
会話率:42%
ライラック・シェリアスルーツ。
それは、所謂通り名。
彼女の本名を知る人は限りなく少ない。
「結婚するなら、わたくしよりも強くて、迷うことなく本名をすらすら言ってくれる人が良いわ」
ライラック、もとい、本名「フローリア・レネ・シェリアス
ルーツ」のささやかな願いは、叶うことなく一方的な婚約を結んだ相手から婚約破棄されてしまった。
婚約破棄の舞台は、卒業パーティーの予行演習の場所にて。
まぁそれならそれで良いか、とあっけらかんとしつつシェリアスルーツ侯爵家、次期侯爵となるために日々励んでたある日、いきなり王宮へと召集されてしまう。
「シェリアスルーツ家次期当主ともあろうものが、婚約破棄されたからと新たな我が婚約者を虐めるとはなにごとか!」と怒鳴りつけられるが身に覚えがない。
「はて、おかしなことだ。彼女はずっと次期当主としてあちこち駆けずり回っていたが」
――助けを出してくれたのは、「鮮血の悪魔」と呼ばれている王弟殿下!?
婚約破棄され、次期当主として立つべく奮闘していたおっとり令嬢、マイペースに頑張ります!!
※カクヨム様、アルファポリス様でも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 08:00:00
200747文字
会話率:53%
湯河原温泉の半玉芸者、蜜柑(みかん)は地元の老舗旅館『青木屋』の座敷で、ふとした拍子に、酔っ払った客を得意の合気道で組み伏せてしまう。
幼馴染みの箱屋、正信(まさのぶ)に送られて反省しながら寮へと戻った蜜柑だが、翌朝、なぜか警察から
取り調べを受ける羽目に。聞けば蜜柑が組み伏せた客、及川|五郎(おいかわ ごろう)があのあと、何者かに襲われたのだという。疑いをかけられる蜜柑に正信は、「自分もこの事件について調べてみる」と言ってくれるが……。
駆け出し芸者と箱屋のコンビが、温泉旅館での謎に挑む!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 18:05:00
19950文字
会話率:50%
小さな街のとても小さな喫茶店に、今日も僕は足を運ぶ。
「いらっしゃい、今日も来てくれたの?」
「ああ、美味しいコーヒーが飲みたい気分でね」
「嬉しい事を言ってくれるじゃない」
「それにしても客の来ない店だね」
「心外ね、あなたは立派なお客
様よ」
「ごめんごめん、確かにそうだね」
「罰として今日も私の話に付き合いなさいな」
「ああ、他愛のない話ならいくらでも」
これは町の片隅にある小さな喫茶店で繰り広げられる、マスターと常連さんの、とてもとても素敵なお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 21:37:53
59632文字
会話率:99%
主人公は身体も弱く、運動神経も良くないため、皆からバカにされていた。
スポーツをすれば、無様(ぶざま)な醜態(しゅうたい)をさらして、クラスメイトにあざ笑われる毎日だ。
そのため、心の方にも影響が出て、暗くて臆病(おくびょう)で、ウジ
ウジとした性格になってしまった。
クラスメイトは、ますます主人公をあざ笑わらい、仲間外れにされてしまった。
集団で無視をすると言う、もうそれは虐(いじ)めだ。
妹はそんな兄に、我慢が出来なかったのだろう、誰かに嫌なことを言われたのだろう、主人公を毛嫌いするようになってしまった。
主人公の両親も、徐々に主人公を無視するようになっていった。
あまりにもウジウジとした性格だから、イライラが止まらなくなったんだと思う。
そんななか主人公は、異世界へ転移してしまう。
可愛い女の子に見つけてもらい、何とか生活をすることが出来ることになった。
スキルもレベルもない異世界ではあったが、主人公の肉体の弱さや運動神経の悪さが、劇的に改善されて、見違えるほどの素晴らしい身体へと変わっていた。
主人公が、死ぬほど手にしたいと思っていたものだ。
一度だけでも良いからなりたかった自分だ。
身体の好調が気持ちも引き上げてくれて、主人公はもうウジウジとはしない。
恵まれた身体能力を生かして、異世界を思う存分(ぞんぶん)に駆け抜けるぞ。
女子はもうキモイとは言わないんだ、それどころか「お嫁さんになりたい」と言ってくれるんだ、それに応えようじゃないか。
ふふっ、僕の身体は健康そのものだ、まとめて面倒をみてやるよ。
思い込みも含めて、主人公の幸せな異世界での物語が始まります。
※エッチなシーンは少しだけある予定です。
※この《第一部、〈千年様〉編》が完了したら一区切りとなりますが、 好評ならば続編も視野に入れております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 12:46:13
19850文字
会話率:24%
眠りについているあいだ、異世界へ転生しその世界を観察する役目を負う輪廻種。異世界ではわずかな期間しか生きていられないが、そのあいだに様々な思い出を作ることはできる。輪廻種のひとりであるリーネは、すでに何度も異世界転生を経験していたが、恋愛を
したことがなかった。同族の少女たちはその短い生涯の中で恋愛に結婚、出産まで何度も経験している。眠っているリーネの世話をするネクリは、あせらなくてもいいと言ってくれるけれど、ひとり落ちこぼれている気がしてしまうリーネ。そんなとき、異世界でも気になる異性にであったリーネだけれど――。
※他投稿サイトにも掲載。
★もし少しでもお楽しみいただけましたらブックマーク・いいね・ポイント評価してくださると励みになります! 感想はこちらへどうぞ→https://marshmallow-qa.com/8nagi_0折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 00:00:00
4162文字
会話率:40%
辺境を治める貴族の嫡男に転生したした陰陽師ノワールは母の命を救う為に死を偽装、それにより、隣国の公爵令嬢アルテイシアと婚約する事になる。
天使のようにいい子な、彼女が実家で虐げられていた事、
彼女の中に眠る強大な力がある事を知り彼女を守
る為にも陰陽術を教える。
ゲーム、【セブントリニティ伝説 聖女と悪魔大戦――デスハーレムを添えて】においてチートのぶっ壊れ聖女を超強化してしまうとも知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 07:30:00
5213文字
会話率:16%
猫と喋るのは楽しい。
猫はいつだって素敵な事を言ってくれる。
ネコと和解せよ
最終更新:2024-05-15 21:46:20
654文字
会話率:59%
京介は一年前に友達の翔と異世界に魔王を倒すために召喚された。
翔は勇者となり魔王を倒した瞬間に京介を裏切り、1人で帰るためにとりあえず森を出ると日本に似た国にたどり着いて倒れてしまう。
助けてくれたのは倒したはずの魔王。
再会した魔王は新人
アイドルになっていた。
魔王様から元の世界に帰れる方法を聞き、京介は希望ができ、そんな京介に何故か魔王は協力してくれると言ってくれる。
京介は魔王のマネージャー兼護衛をしながら元の世界に戻ることにした。
これは1人の少年が元の世界に戻るまで、魔王に恋をし、いろんな人達と出会い成長していくお話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 19:07:49
18119文字
会話率:27%
第二王子であるフィランダーの婚約者クローディアは、王宮の廊下をカツカツと歩いていた。
探しているのはもちろんフィランダーだ。彼はパーティーの途中でふらりといなくなり、これは今回に限ったことではなかった。
いつもいつも一人にされ
、いい加減、居場所を突き止めてやると意気込んで歩いていると声が聞こえてくる。それは酒に酔ったらしいフィランダーの声で、何やらクローディアの悪口を言っている様子だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 20:08:53
8098文字
会話率:38%
私は幸せだ。
皆が優しくしてくれる。
穏やかな家庭に生まれ、毎日美味しいモノを食べ、何不自由なく暮らしている。
私は、教祖の娘だ。
私は幸せだ。
皆が可愛いと言ってくれる。
裕福な家庭に生まれ、貢ぎ物が毎日届く、欲
しいものに困らない暮らしをしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 05:40:10
1034文字
会話率:32%
あたしのきもちも知らないで、好き勝手言ってくれる連中をしめだして、あたしはあたしぼっちになろう。
最終更新:2024-02-02 07:00:00
421文字
会話率:0%
「何度、生まれ変わっても君が好き」
俺はいつもそれに応えられないのに。あいつは変わらずに言ってくれる。
何度生まれ変わっても、ずっと同じ言葉を言ってくれる。優しすぎる君は俺が応えられなくて側にいてくれる。ずっと伝えたいのに言えない。
来世で
は言いたいなぁ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 23:05:30
18658文字
会話率:48%
タイトル通り。短い文章ですが、明るいお話です。
(注)カクヨム でも閲覧可能です。
最終更新:2023-12-11 01:56:06
2433文字
会話率:53%
文化祭が終わった後に告白という王道シチュエーション。
これにより、未だに彼氏ができたことがない真莉愛にも恋人が……できなかった!
振られた真莉愛は、同じ家に住む義妹の文奈に、慰めてもらいにいくのであった。
折角なんで、『第5回「下野紘・巽
悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』に投稿しよう!
キーワード悩む……そや!
コスモス/雪山/温泉/パスワード/たまご/和菓子/5年/金魚帽子/クエスト/三日月/文化祭/暖炉
全部使えばいいじゃない!
という、深夜のノリで生まれた、ギャグストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 17:40:10
995文字
会話率:82%
私は同性のももが小学生の頃からずっと好きだった。29歳の夜、初めてももと結ばれた。夜が明けると私は15年前の女子中学生に戻っていた。ももとはクラスメイトで親友。私はこの当時本来の私よりも更にももの事が好きになっていたが、中学生のももはまだ私
の事を友達としか思っていない。ももが私を好きだと言ってくれるのはそれから15年も先だ。再びあの夜を迎える為に私は「15年前」と同じ道筋を辿ろうと考えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 22:43:44
9997文字
会話率:28%