俺が五歳になったとき、突然訪れた三聖人から『勇者』認定をされて魔王と戦う運命を背負わされた。
それからの俺は勇者として生まれてきたことに誇りに思い、歴代の先輩勇者たちにも負けないほどの活躍をしようと毎日毎日休みなく戦闘訓練に励んでいた
……のだけれど、姉たちが俺に対してめちゃくちゃ過保護なせいで、基礎訓練のカリキュラムを全て修めても、害虫退治に等しいゴブリン退治ですら「イーノックを実戦に出すなんて不安で仕方ない」「ダメだよ、怪我しちゃったらどうするの?」「お兄ぃにはまだ早い」など、色々と難癖をつけられて未だ行かせてもらえない。そんなこんなで気が付けば一度も実戦経験が無いまま俺は成人の年(十五歳)を迎えていた。
や、やばい……。実戦童貞なのにいきなり魔王のダンジョン(EX級)とか無謀もいいところだろ。このままじゃ魔王と戦うどころか入り口付近にいるザコモンスターにすらあっけなくやられてしまう!
神託で決められた魔王討伐予定日が段々と近づいてきて、俺が恐怖と絶望で震えていたら、お姉ちゃんズが勝手に魔王を討伐してきた。
え? ホント? 助かったのはいいんだけど、それだと俺が『勇者』だって託宣を受けた意味なくない? あと、首輪をつけて家畜のように連れて来たその幼女は誰? すっごい怯えて半泣きになってるんだけど。……え? 魔王? ちょ、何で勝手に迷宮から魔王連れ出して来てんだよお姉ちゃんたち!?
2018/09/03 タイトルとあらすじを変えました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-13 15:17:09
279227文字
会話率:39%
田舎育ちで平民出身の聖女マルティナ。村が滞納していた税金代わりに王都へ連れてこられた彼女は、今日も拳で物理的に「害虫」をたたきのめしている。
そんなマルティナに王宮から呼び出しがかかる。彼女への依頼内容は王太子の呪いを解くこと。
自分に
できるのは害虫退治だけ。そう必死に訴えたものの、マルティナを気に入った王太子の命により客人として王宮に留まることになる。
おしゃべりをするうちに王太子に心惹かれていくマルティナ。ところがかつて彼には両思いの婚約者がいたことを知った彼女は、王太子の幸せを取り戻すためにとある決断をし……。
素直で一途、やや暴走気味なヒロインと、執着心強めの腹黒王子の恋物語。ハッピーエンドです。
他サイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 20:01:36
29337文字
会話率:59%
第六天銀河を管轄する「蝶の守護省」で、かつて永らく蝶を守った、ガーディアン‐ディーイティ(守護神)が、久しぶりとなる虫退治に出掛ける。
最終更新:2021-12-17 07:26:55
991文字
会話率:48%
時雨とレイニーは銀河を股にかけた便利屋『宇宙便利屋シグレニ』を営んでいる。害虫退治にあっちの星系へ、庭木の剪定にこっちの星系へと大忙し。そんな折、依頼を受けて運んでいた箱から事故で女性型ロボットが飛び出した。彼女曰く、自分の届け先は地球であ
るらしい。しかし、その地球は数百年も前に滅び、向かう手段もない。仕方がないのでシグレニは彼女を加えた三人で仕事をこなしながら、地球へ彼女を届ける方法を探すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-11 21:00:00
90042文字
会話率:54%
弟が生まれて間もなく、俺もまた小さかったある日のこと。
親が弟に構えない時間のお守りは、俺の仕事だった。遊び相手になったり、哺乳瓶をくわえさせたりもしたが、虫退治も俺の仕事。
弟は吸われやすいたちなのか、蚊がよく寄ってきたもの。俺はそれを
片っ端から退治していく。
だがある日の留守番で、俺は思わぬ手合いに遭遇する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-05 22:00:00
3489文字
会話率:0%
【インフォメーション】
読者の皆々様へ。毎度読みに来て下さり、ありがとうございます。『鋼鉄の狼は絶望の中で希望を運ぶ』ですが、しばし新連載の『異世界召還されたが強制送還された俺は仕方がないから痩せることにした。』の執筆に集中するために一日更
新でなく不定期連載とさせていただきます。あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。
―――鋼鉄の狼が運ぶのは希望か。それとも絶望か。
異空間から現れて世界を侵食したのは魔王でも幻獣でもなく巨大な昆虫であった。
人類共通の敵『混虫』。私は武装列車を駆ってそれに抗う軍人だ。奴らは人間を餌としか思っていない。ならば私は奴らの死をもたらす死神となろう。死んでいった人間達がせめて安らかに眠れるようになるために。生きている人間達が単なる家畜ではなく牙を持つ狼だということを奴らに思い知らせるために。害虫退治に付き合うのは卓越した剣技を誇る狼の獣人の侍コロと凄まじいドジと予想外の活躍で私を混乱させる犬耳の少女リムリィだ。彼らの懸命に生きる姿が殺伐とした車内と乾ききった私の人生にひと時のやすらぎを与えてくれる。
さあ、貴様ら、準備はいいか。今日も今日とて血塗られた戦闘を始めよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-06 07:58:19
344454文字
会話率:57%
突如東京に出現した謎の生物、「怪虫」。
冴えないフリーターの山田拓郎は、高額な報酬に釣られ、害虫駆除のエキスパート達と共に怪虫退治に挑む。
最終更新:2012-10-12 23:04:56
2095文字
会話率:26%