「堀の向こうには裏吉原があり、そこでは苦界の苦しみはないよ」
吉原に売られ、顔の火傷が原因で年季が明けるまで下働きとしてこき使われている音羽は、火事の日、遊女たちの噂になっている裏吉原に行けると信じて、堀に飛び込んだ。
そこで待っていたの
は、人間のいない裏吉原。ここを出るためにはどのみち徳を積まないと出られないというあやかしだけの街だった。
「極楽浄土にそんな簡単に行けたら苦労はしないさね。あたしたちができるのは、ひとの苦しみを分かつことだけさ」
自称魔女の柊野に拾われた音羽は、裏吉原のひとびとの悩みを分かつ手伝いをはじめることになる。
カクヨムで先行公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 07:00:00
28325文字
会話率:49%
売れないシンガー「畠中紗江」は朝目覚めると公爵令嬢「サーシャ」に転生していた。
そこはザイと言われる異能が人間の価値を決める世界。
転生先の公爵家は望んだザイを持った子供を確実に排出してきたトップブリーダーだった。
しかしサーシャが授かった
ザイは「歌魔法」という誰も知らないザイであった。
そのため生家では存在を秘匿され迫害され奴隷以下の生活を強いられる事となった。
しかし持ち前のポジティブな性格とその歌で味方を作り苦界を生き抜いていた。
そんな中、政略結婚の話が持ち上がった。婚家は悪名高き辺境伯!
しゃーなし! どんな環境でも歌うしかない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 18:00:00
214707文字
会話率:43%
旗本の嫡男である冬野は、雪の中、傘もささずに立ちつくしている千夜と出会う。大店の一人娘から、ぞんざいに扱われる妾に転落した千夜は死にたがりで、けれど死に至れない理由があった。
出会いを重ねるうちに千夜に想いを寄せた冬野は、千夜を苦界から救お
うと奔走するが……
すれ違い、秘かに想いを通わせる二人の前には、身分という壁が立ちはだかる。
江戸時代を舞台にした身分差戀愛劇、どうぞご覧あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-17 18:00:00
131960文字
会話率:28%
綾幡米彦は物心付いた頃からある記憶を持っていた。月明かりの下で少女が笑み掛けてくる光景だった。
中学三年の夏休み、彼はその記憶と同じ景色を目の当たりにする。彼女こそは前世よりももっと前、遥か昔からの恋人だった。
米彦はそれを聞いても思
い出せない。彼女は彼が覚えていないのを嘆き悲しむ。
それから彼女は、自分達は何度も生まれ変わりながら、どんな願いでも叶えられるようになる万能の書物を集めていると言う。彼はそれも覚えていない。
そして、彼女は自分達に関する記憶を失った彼との恋人生活を楽しみつつ、書物を求め、それを巡っての血生臭い殺戮と決闘の日々に身を投じるのだった。
苦界にたゆたう姫神の、御手に塗れる血潮の色は、伏せしまなこを流れつる、紅の涙を伝えしか
夏衣幡織綾紗(なつに はたおる あやの うすぎぬ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 08:08:05
142379文字
会話率:43%
四森共和国から拉致された要人の救助依頼が入った。当初の調べでは規定通りの班を送れば問題なく片付く案件のはずだった。だが二日後に、援軍要請が入る。それと同時に東の島国の忍びが要人の拉致にかかわっているという情報ももたらされた。「西家の忍び」
がいるという。
それに伴い、冬至の所属している部門も援軍の一つとして嶺国に入国することとなった。ただそれは要人の救助というものではなく、「西家の忍び」の捕獲という任務だった。
そこで冬至は一人の青年と出会う。
それは冬至の人生を大きく動かすものになった。
そしてこの出会いから十年後、島国から依頼された仕事が冬至に割り振られた。その任務が進むにつれて、冬至はあの出会いを予期せぬ出会いだったが、必然だったのだと思うことになる。
そして任務で出会った者たちの生き方をみつめながら思うのだ。
生きるということは、まるで苦界という舞台の上で、人それぞれの己の舞いを舞っているようだと。
※残酷にシーンがあるのでご注意ください。
少しずつまとめてアップするので、途中で止まることがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 00:00:00
16537文字
会話率:9%
異世界で聖王に敗死した魔王が、輪廻転生して、最強魔王【神】を目指す。
最速・最強ダンジョンの建設・魔法と能力と科学の融合による最強兵器開発:で最強魔王を目指す。
科学・魔物・仏教・神話・道教の融合による異世界の創作を目指す。
都市計画による
ダンジョン建設【魔物・人・神・仏の融和】【魔物の亜人可】。
異世界設定による兵器開発【火薬・近未来兵器】【鉱物・化石燃料の異世界設定】
人・魔物・神・仏の関係の独自解釈。異世界の探検・冒険・家族物語に発展させたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-07 22:00:00
40102文字
会話率:5%
苦界と呼ばれた吉原。
吉原一のお職になると夢を語り、競い合っていた朋輩が突き出し間近に想い人と首をくくり、命を落としてしまった。朋輩の死を通して明らかになった真実に夏帆はお節介だと気づきながらも介入していく。そうして彼女が最後辿りついた行き
先は―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-20 19:28:02
5126文字
会話率:43%
幼い頃に姉とともに吉原に売られてきた主人公・佐奈は、浜木綿(はまゆう)と名を変えて女郎として生きていた。
男の天国と女の地獄。苦界と呼ばれる吉原の柵の中で、浜木綿と彼女を取り巻く女郎たち(はな)の生き様(いろ)を描く。
佐奈の生き様物語
を、どうか最後までお付き合い下されば幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-16 22:11:20
14562文字
会話率:30%
首切り役人と、一人の娘の物語。ある藩の家人の娘として産まれた雪花だったが、彼女が十二の年、父親が罪人として処断される。苦界へと売られようとしている雪花の前に立ったのは「山田浅右衛門嘉弘―――おまえの父を殺した男だ」と名乗った。嘉弘と雪花の背
中合わせの物語。*微妙に史実の名を変えてあります。2013/3/8完結致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-20 00:00:00
138487文字
会話率:25%
生まれてから、死ぬまで歩く生きる道。躓いたり、立ち止まったりもするだろう。それは悪いことではない。ゆっくりでも良いから、進めばいい。笑って死ねれば良い。己の道は笑って死ねる道なのか……?
キャラ達が其々の生きる道を見つけていく物語。
最終更新:2012-01-19 15:17:33
68677文字
会話率:46%