ジャンルはアフターゾンビアポカリプスAI百合です(本当か???)
『不死病』は、考え得る全ての経路で人類を制圧した。
感染したものは望むと望まざるとに関わらず死を剥奪され、言葉を失い、欲望を失い、自発的な行動を示さない不滅の存在へと成り果
てる。
高高度核戦争の勃発に乗じて、感染は燎原の火の如く拡大した。荒れ狂う大災禍の中で統治機構は機能を停止し、国境は忘れ去られ、歪な思想と浅はかな利益の一致によって結びついた新しい時代の組織だけが、厳冬の廃屋に残された篝火のようの、ごくわずかに地上に残った。
降りて来たるは不滅にして不変の世界。
それは凍てついた理想郷。
だが、不滅の暗闇に、目を閉じぬ者もある。
人工脳髄を頭部に埋め込んだ、選ばれし不死者、あるいは楽園から取り残された罪深きものどもが、行き先と呼べるもの全てを失った世界を、己の意思で歩いている。
不死の肉体に、機械によって演算されたいつわりの魂を宿す放浪者たち。
蒸気機関を背負い、白煙を棚引かせて駆け回る鉄面の彼らを、かつて人類はスチームヘッドと呼んだ。
当初は毎週金曜日の更新を目指していましたが、
現在の目標は前回更新から十日以内の更新になっております。
どうなるのかは誰も知らないよ、ごめんね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 23:51:32
2951973文字
会話率:33%
1944年アメリカ。ある日1人暮らししているヴァイオレットの元に彼女の祖母を名乗る女性からの手紙が届く。手紙には自分には寿命が残されていない事、その為に家を含めた遺産を受け取って欲しい旨が書かれていた。
奇しくも祖母の家はインスマス付近
の町である事に何かを感じたヴァイオレットは彼の町へ赴く。
何故そう感じたのか。実はヴァイオレットは父は人間だが母は深きものの亜種である人魚であり、彼女自身も人魚だからだ。
そんな中、目的の町へ続くバスで彼女はインスマスへ行ったきり音信不通となった友人を探す青年ビルと出会う。
ビルとその友人が鍵となると直感したヴァイオレットはこの町での彼の行く末を観察する事に決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 13:07:38
9300文字
会話率:39%
クトゥルフ神話を邪神目線で翻案してみました。
最終更新:2023-10-31 23:30:48
10792文字
会話率:18%
三日続いた心地よい晴れの日に誘われて、私はあてもない散策を楽しんでいた。
すると、偶然にも古い友人と再会することができた。
「ここから西に行ったところにある海岸にさ、フュマスネイパソモゥがたくさんいるらしいぜ」
友人のその言葉に誘われて
、西の海岸に向かうと、言葉通りにフュマスネイパソモゥが大量発生していた。
そして、友人からフュマスネイパソモゥ釣りをやってみるよう勧められた。
フュマスネイパソモゥを釣るなんて初めての体験だが、はたして上手く釣れるんだろうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 21:27:22
2458文字
会話率:61%
古くからの友人、今井仁から「見せたいものがある」と連絡が入った。
アンティークや宗教遺物を好んで収集している彼の自宅へ向かってみると、そこには他の収集品を圧倒するような一貫性のある品々と、見た事も無い鉱石を用いた鉱石ラジオがあった。
鉱石ラ
ジオは使用する鉱石によって受信する周波数が変わるため、仁はこの見た事も無い鉱石が何を受信するのか興奮冷めやらぬようだった。
しかし、鉱石ラジオを使用するという行為が、私と仁を暗澹とした超自然的体験へと引きずり込んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 21:00:00
11969文字
会話率:24%
世の中の幸せと苦しみは常に同量で均衡が保たれており、幸せを運ぶ【クシュエ】と苦しみをもたらす【ペーダ】でよって世界の運命は定められていた。
メイン大陸を二分する大国であるアヴェルダ連合王国はこの世の理を支配する”隷術”と強大な力を持つ”異
界の者”を駆使して世界統一を狙うブルートー共和国との間で激しい戦いを長い間繰り広げている。
ブルートー共和国は自国内の苦しみを”罪深きもの”と呼ばれる聖職者に一手に背負わせる事で泰平を維持し、幸せと苦しみの化身であるペーダとクシュエは世界のコアと繋がることが出来る祈り子によって操作され、幸福の多くを権力者が牛耳っていた。
アヴェルダ軍の兵士であるシャザールは同じ境遇から将軍となったバルザックに憧れ、自身も大きな戦功を上げるために近代隷術の一つである法剣を駆使して戦地を駆け回っていた。
ブルートー共和国が秘密裏に建設していた鉄道を破壊したシャザールはその功績が認められて中尉に任命され、黄泉渡りの要の拠点であるクリオにて罪深きものであるセフィリアと出会う。斬首されそうになったセフィリアを間一髪で助けたシャザールは自らが苦しみを一身に受ける事で世界に幸せを届けると考えるセフィリアの思想に違和感を持ちながらも惹かれていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 06:51:35
52659文字
会話率:32%
俺は、絵を描くことに行き詰った。
様々な事を試すうちに、俺はあるレストランに行きついた。
そこで、俺は地獄を目撃する。
アルファポリス様、ノベルバ様、カクヨム様、エブリスタ様でも掲載しています。
本作は芥川龍之介、『地獄変』のネタバ
レがあります。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-10 00:36:10
5839文字
会話率:5%
1年前に消えた恋人を偲んで、私は月が照らす海辺に来ていた。この海でまた会おうという彼女の約束を信じて。
最終更新:2018-02-25 22:11:19
1995文字
会話率:25%
カエルが一匹、カエルが二匹。
御堂サキ(みどう・さき)と山田千華(やまだ・ちか)、二人の少女と冒涜的なお友達。
どこかの田舎町、間丹生市(まにゅうし)を舞台に繰り広げられる、謎の宗教団体の物語。
東京から来たお嬢様、御堂サキは『深
きもの』山田千華と出会う。そして彼女は飛び込んでいく、忌まわしくも愉快な物語へと。
パン屋の娘で『深きもの』でもある山田千華は、御堂サキと出会う。そして彼女は巻き込まれていく、忌まわしき者すら殴り倒す少女の冒険に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-30 00:47:20
346123文字
会話率:36%
現代の日本の離島に暮らす、魚人の子孫たちの物語。
【クトゥルフ神話・インスマス・深きもの】
最終更新:2015-09-16 22:27:47
7359文字
会話率:30%
海辺の家を相続した矢内宇音は、叔父の自殺の原因を調べ始める。
最終更新:2014-10-26 14:19:57
15879文字
会話率:49%
醜い魚とも蛙ともとれる容姿になって彼女に振られてしまった私
自暴自棄になり海へと飛び込み……
最終更新:2014-08-08 02:07:48
1165文字
会話率:4%
大学に教授として勤務していた大川。
久しぶりに再開した同期が!?
最終更新:2013-05-19 15:51:50
1147文字
会話率:28%
何か負けた、失敗した、終わったと思う時、人は感情をマイナスにはしていられない。
過去を見詰め、自分のした事を後悔せずにはいられない。
哀しみの深さに、浅いも深いも、ない。
最終更新:2013-03-17 10:26:31
236文字
会話率:0%
クトゥルフ神話『深きものども』
について書かれたレポート。
最終更新:2010-06-12 16:33:01
4773文字
会話率:38%