「聖女殺し」「姉殺し」「娘殺し」「妻殺し」そして──「母殺し」
十年前の惨劇が、すべての始まりだった。
国民から恨まれ、家族から憎まれ、日々を過ごすヴァンベール公爵家の長女 アナスタシア。顔を魔力制御の仮面で隠すことを言いつけられ
、行動を制限される日々を過ごす彼女には、誰にも知られていない秘密があった。
それは、魔法師や魔法治癒師よりも重宝されはじめた『杖職人(ワンドクラフター)』として、今日もせっせと精霊の力を借り魔法の杖を生み出しているということ。
そんなアナスタシアの前に、不思議な青年が現れた。
青年は、孤独な彼女にこう告げる──「君も大切な人を失くしたひとりだ。悲しんだっていい。泣いたっていい。君の悲しみを許さない者がいるというなら、俺がそれを許さない」
アナスタシアのワンドクラフターとしての人生は、青年の言葉によって一変することになる。
※学園編は2章からになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 17:51:40
152104文字
会話率:35%
大西洋の赤道直下に島全体が監獄になっている孤島がある。この物語は、終身刑を科されてこの監獄に収容されている老いた二人の囚人の対話によって進行していく。母殺しのWと元大統領殺しのYは共に70歳近い年齢に達している。Yの母親はカルト教団に心酔
して、一家のあり金全部を献金したために、家族は食べるものにさえ事欠くようになり、Yと兄妹は悲惨な幼少時を過ごした。42歳になったYはカルト教団と関係が深かった元大統領を自作の拳銃で射殺した。そのYにWはどうして元大統領ではなく、母親を殺さなかったのかと問い質すのだった。Yはそれまでこのような質問を投げかけられたことはなかったので、当惑した。Wは毎日Yと対話を繰り返すことで、Yに母を殺さなかった理由を考えさせた。二人に時間はたっぷりあった。それから、Wは自分の生い立ちと、母を殺した経緯をYに語った。二人の過去が微妙に交差していく。そして二人の結末は・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 00:00:00
67808文字
会話率:94%
※第十三回書き出し祭り参加作品の改稿・連載版です。
「私、タヌキなんです」
マオと名乗った少女は事も無げに僕に告げた。
ここは静かな山の麓に建つ小さな大学の学生相談室。そこで僕はカウンセラーとして働いている。
ある日、僕の前に予約も無く訪
れた少女は開口一番衝撃的な告白をする。
精神病の症状か、はたまた薬物による幻覚・妄想か……。内心焦り、医療機関への紹介を考える僕をよそに、マオと名乗った少女は平然と続けた。
「私の話を聞いてください」
自身をタヌキと語る少女と僕の不思議な面接が始まる。
――僕が僕であるために、必要なのは「母殺し」だった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 18:00:00
21677文字
会話率:34%
【アルファポリスより転載】
江戸時代、下級武士の出身から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之二」に掲載されているお話「異変に臨み
熟計の事」を原話として、翻案したものです。
小身の旗本、森島金之助は、ある夜屋敷の中で物音がするのに気づく。
盗賊かと思った金之助は襖から飛び出してきた二つの影を一刀のもとに斬り倒すが、その一人は自分の母親だった・・・
四千字程度の一話完結の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 21:24:38
4632文字
会話率:27%
村に住むマルコの妻は姑と仲が悪く、とある拍子に母を殺してしまう。
マルコと妻の逃亡劇が幕を開ける。
最終更新:2020-02-17 18:00:00
4761文字
会話率:35%
幼少の頃に見た母殺しの夢を見た。
姉が8mmフィルムからDVDに起こした映像の中で、そしてそれをいま一緒に見る痴呆の母は限りなくやさしい。
最終更新:2019-12-11 18:24:53
1695文字
会話率:16%
魔法師の少年オルティオは、悪意の魔女と誹りを受けて母を殺され、流罪となった。
神童と謳われた少女コネリは、皇位権を争う姉の謀略で母殺しの罪を着せられ、流罪となった。
稀代の魔法師として名をはせた母を持つオルティオの魔法の才。
第五皇女
ながら神童と称されて次代の女皇と推されていたコネリの全能の才。
この才ある二人の出会いは、期せずしてギルツィア島全土を巻き込んだ騒乱を生む。
そして、いつしか流罪地の島に国を興そうかというところまで、その事態は進展するが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-29 15:37:39
108231文字
会話率:37%
宮野サワは小学生の時に受けた精神の付加により、人とは少し違う考えを持つ少女に育ち、中学三年間で書いた自由研究レポートが原因で、国家権力よりマークされている。
只、これは建前で、本当の目的は彼女の中にある特殊な能力を発動させない為だった。
発唆無南は警官、二什師剣は米国特殊工作員見習いであるが、ストーカーと呼ばれている。
彼女にとって、ストーカーとは使い易い言葉なのだ。
高校受験当日、痴漢に遭い、自力で背広男を撃退。
五月連休後一人徒歩で下校中、高架下を通る彼女を狙う変態鬼畜警官が出現。
剣が助けに駆けつけるも負傷。
それを見てキレた状態になった彼女は、鬼畜警官をボコボコにし、発唆の仲間に突き出す。
夏休み終盤、某国家に雇われた殺し屋、フロント・バスセンターが来襲。
発唆と二人で逃げるサワ。
駆けつけた剣とその母親琴尼、義弟ハッチに救われ難を逃れる。
二学期が始まって暫くした頃、剣が現れサワが狙われる本当の理由を明かす。
それを聞いた彼女は、能力を封印する為に想いを寄せていた発唆に大告白しに行き、見事成功。
琴尼が殺され、フロント事件報告の為渡米していた剣は激昂する。
サワと発唆は、剣とハッチの仇討阻止の為廃墟に向かう。
そこはかつて幼馴染たちの秘密基地だった。
剣は上司である大佐に捕まっていたが、ハッチが義母殺しの連中を追い掛けているという。
大佐はサワと同じ能力を持つ人間で、琴尼を殺した諜報部員は、拳銃を抜く暇も与えられず、ボコられる。
クリスマスイブイブ、不思議な現象で無人と化した豪雪の札幌市に発唆と二人閉じ込められる。その結末やいかに!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-19 13:00:00
108064文字
会話率:43%
スチームパンクな世界観のディストピア・ファンタジー。
急速な発展の栄光と、戦争の傷跡が残るヘリア王国。
母殺しの罪で逮捕されたヘスターには、炎をおこす能力〈魔女の力〉があった。ヘリア王国の国家保安警察は国の繁栄、秘密保持のために彼女を付け
狙っていた。しかし彼女の力を欲するのは政府だけではなかった。フリーの諜報員ビーチェ・ヴァージルに、国家転覆を目論む〈地獄火連盟〉なる謎の団体……
国家保安警察の保安官バックスは、おのれの手足と引き換えにヘスターを救った。しかしそんな命が、死刑に処されようとしていた……
はたしてバックスの選択、そしてヘスターの運命は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 02:15:24
63198文字
会話率:30%
母と子の人生の終着駅は・・・
川を流れる病葉のように
最終更新:2014-04-26 00:12:07
1670文字
会話率:34%
不具故に捨てられた兄。母殺しにより斬られた弟。
2人は邂逅し、そして――
最終更新:2012-01-28 09:41:16
1882文字
会話率:65%