________片羽の天使は狂犬の鎖を握る
『マッド・ドッグ』それは社会から危ないと認識された人間の名称。
そんなマッド・ドッグを束ね、街で起きた事件を解決させる団体があった。通称『GAGE』。
金代星華は『GAGE』に所属する職員で
あり、マッド・ドッグの行動を制御できる特殊な力を持つ狂犬使いと呼ばれていた。そんな彼女に拾われた戌亥翔和はマッド・ドッグでありながら、正式な段取りをせずに『GAGE』へ入団した異端児だった。
頭の切れる戌亥は入団直後から様々な事件を解決するも、理性を失くし、敵を殺す手前まで追い詰めしまう精神異常者であった。そのことを見かねた『GAGE』の役員は、戌亥に狂犬使いである金代を狙うものから守る事を命じ二人での行動が始まる。
そんな中、一緒にいるうちに二人独自の約束が生まれ…。
自称、苦労人の精神異常者と相棒の狂犬使い、歪な約束が幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 12:51:58
3646文字
会話率:33%
「——魔法が解けた私でも、愛してくださいますか?」
最終更新:2024-11-28 21:00:25
566文字
会話率:18%
ここは人間の感情が怪物として現実に現れ人間を襲う世界。
『安息な死』が無く『永遠の生』を強制される世界。
『死にたい』という自殺願望を糧に生きる怪物『タナトス』の成れの果ての姿──『死喰いの樹』は世界樹として世界に君臨し、日本以外
の国を飲み込んだ。
そして『死喰いの樹』は中から這い出た腕を使い死に瀕した人間を捕まえ、枝に縛ることで強制的に永遠に命を与え続けているのだった。こうして、死ねない人間達は『死にたい』という自殺願望を抱くようになる。そして、この自殺願望が『死喰いの樹』にとって栄養となるため、人類にとって永久に惨劇が繰り返される世界だった。
そんな死による救いすら無い世界でそれでも抗い続ける人間達は感情から生まれる怪物達……『感情生命体《エスター》』や『死喰いの樹』を狂信する人間達……『樹教』から世界を守り、戦い、苦しみ、大切な物失っていく。
そして、とある少女『筒美紅葉』は人類の尊厳を守る為強大な武力を持つ医療組織……『護衛軍』の一員であった。
彼女の普段取り繕ったようなその笑顔の裏には暗く重い過去を抱え、自分を守って樹に縛られた姉を思い、彼女を真似るように人を守り支えて、必要であれば身体を重ねるのだった。
そして『紅葉』と同じ班であり彼女に魅入られた二人の少女『黄依』と『衿華』は人間でありながら『感情生命体《エスター》』に近く、同時に『理性的』な存在である『特異能力者《エゴイスト》』という超常現象を起こす事ができる少女だった。そんな二人も常人とは程遠い過酷な過去を経験したからこそ『特異能力者《エゴイスト》』としての資格を満たしたのであった。
特別な力を持つ『特異能力者』ともに、唯の人間の身でありながら人間離れした身体能力を振るうことを可能とする『筒美流奥義』を使用する『紅葉』は今日も世界を守る。
だがしかし、これは世界を救う英雄譚では無い。
抗い心を折られ大切な物を失いそれでも『世界を守らせてください』と祈りながら生きていく、そんな少女達の物語である。
この作品は、フィクションであり、法律・法令に反する行為の容認・推奨するものではありません。残酷・暴力・性的と作者が判断した話には*をつけています。どうぞご注意のほどお願いします。
また、等作品は『エブリスタ』様、『ノベルアップ+』様と同時掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 13:10:33
757881文字
会話率:53%
月末に台風が近づき、仕事の段取りが気になった。自然に翻弄されながら、経済活動は止められない。いつの間にか、夏は危険になった。チグハグな人の行いは今日も続く。虫が鳴くのは、時々は考え直せと言っているからか。
キーワード:
最終更新:2024-08-30 07:02:12
293文字
会話率:0%
休み休み暮らしていたら、九日も過ぎていた。そうか、そうだったかと、時の流れを開いてみる。逆算、帳尻、段取り。
最終更新:2020-06-09 19:43:45
210文字
会話率:0%
「近来まれにみる不手際集団」
あらすじ
仲たがいばかりしていて
段取りが悪すぎる
地下アイドルグループ
「ナンバーワン姉ちゃんズ」
が躍動する度に大失敗する様を
描いた青春珍走グラフィティ小説!
全8話。
(この小説は、小説家になろう、
星空文庫、カクヨム、ノベルアッププラスにて掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-10 10:37:46
13248文字
会話率:29%
消えた村人の謎を突き止めるため、インジャ村の娘・パル・アークスは怪しいふんどし男を追う。
そしてパルは日本の「阿方」という町で行われている「山笠」チームの事務所へとたどり着く。
なんでもその山笠チームは万年最下位で、異世界へ人材スカウトに来
ているらしい。
「じゃあ村も発展させて、山笠でも1位を取ればウィンウィンじゃん!」
段取り上手な村娘パルは己を育ててくれた村の発展のため、そして山笠チーム「阿方流」を優勝させるため、「ごりょんさん」と呼ばれる裏方となって勝利への道を突き進む。
(6話でヘイト役登場、7話までがプロローグ的な感じです。カクヨムにも同時掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 10:43:06
30781文字
会話率:37%
申「日本のド田舎にあるとある神社には、干支神が住んでいる」
卯「その神社の宮司の子に、霊力の強い姉弟が生まれる」
辰「神々はその子らを愛し、慈しみ」
丑「我が子のように可愛がっているわっ!あの子はアタシが産んだ子よッ!」
戌「んなワケあるか
アホッ!」
子「霊体のくちぇにどーやってニンゲンを産むんでチュか?」
巳「その成長を見守っていた」
亥「コイツのセリフなかったことになってんぞ」
午「次の担当ダレだっけ?」
寅「段取りした意味がなくなったな」
酉「誰か適当に締めればよかろう」
未「この物語は霊言あらたかなとある神社の跡取り娘ユッコと都会育ちのイッケメェ〜ンな婚約者とアタシたち十二支と愉快な仲間たちが織りなすハートフルラブコメディよ!」
父「ラブちゃうわぁぁぁッ!」
主「コメディしか合ってない」
弟「コメディですらなくないか?」
母「愉快な仲間たちって私たちのこと?」
(いいから誰か締めろ!という外野からの野次)
婚「えーと、この物語は強い霊力を持つ神社の娘のユッコちゃんと、同じように霊力があって不幸な人生を送ってきた俺が恋に落ちる、ちょっとファンタジーでたまに怪奇事件に巻き込まれる青春ラブストーリーです?」
父「ラブじゃない!ラブは認めん!」
母「キャンパスラブじゃないの?」
主「キャンパスライフでしょ」
未「ユッコ!読者さまにたくさんトキメキをあげなきゃダメよ!それが恋愛モノ主人公の役目よ!」
主「いやコレ、ローファンタジーだし」
天の声「この物語はそんな彼らの日常を描く、少しフシギでちょっと奇妙なほのぼのライフです」
戌「もふもふもあるぞ!」
未「ポロリもあるわよ!」
卯「ねえよ!」
弟「みんな服着てないんだから丸出しじゃん」
丑「それは言ってはイケナイお約束よ」
寅「収拾がつかんな」
巳「もうよかろう。あとは本編を読んでくれ」
申「まとめんのうめぇな」
子「もういいのでチュ!さっさと始めるでチュ!」
亥「お前、ソレ、別にかわいくないからな?」
辰「とりあえず、読めばわかる」
午「言えてるわね」
酉「読者諸君、よろしく頼む」
母「ユッコ、主人公なのに空気過ぎない?」
主「これくらいでちょうどいいよ」
父「ユッコにラブはまだはやぁぁぁいッ!」
婚「お父さん、落ち着いてください」
父「貴様のお父さんじゃなぁぁぁいッ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 06:57:38
58816文字
会話率:69%
ある日世界中で起きた隕石落下事件。その後発生したのはダンジョンと呼ばれる人を惹きつけて離さない洞窟だった。
特段取り柄のないモブ男子高校生の陽人。日々を過ごしていた彼の家の裏庭にもダンジョンが。
好奇心には勝てず潜った彼を待っていたのは。
最終更新:2023-11-01 17:32:02
5669文字
会話率:37%
突発的な漢字書き取りのテストを自発的に仮想的に行いました。現代人の表面が■■に普段取り■われているかが分かる文章になっています(分からない表記
最終更新:2023-08-26 08:38:00
2665文字
会話率:0%
魔法学校を主席で卒業したルカ・アステル・グランツ。
高名な魔術師でもある師の勧めもあり、のんびり冒険者をしながら魔法の研究を行おうとしていた。
自身の容姿も相まって、人付き合いは苦手。
魔術師ながらソロで旅するが、依頼の都合
で組んだパーティーのリーダーが最悪だった。
段取りも悪ければ的確な指示も出せない、実力も見込めそうにない。
訳も分からん難癖も付けられ、散々。
そこを追放されたのは良いが、
リーダーが剣士職であった為、二度と剣士とは組むまいと思うルカ。
そんな願いも空しく、偶然謎のチャラい赤髪の剣士と組むことになった。
一人でもやれるってところを見せれば、勝手に離れていくだろう。
そうルカは思っていたがーーーー。
「あれー、俺たち最強コンビじゃね?」
「うるさい黙れ」
「またまたぁ、照れなくて良いから、ルカちゃん♪」
「(こんなふざけた奴と、有り得ない程息が合うなんて、絶対認めない!!!!)」
違った境遇で孤独を感じていた二人+仲間達が、魔法においては最強なのに、何故か自分と思っている通りに事が進まないルカの様々な(嬉しい)誤算を経て友情を育む、
そんなお話。
※BLではないですが、メンズ多めの異世界友情冒険譚です。
※アルファポリス様でも連載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 00:00:20
241539文字
会話率:46%
全く。急に手紙を寄越してきたと思ったら。なんだ面倒くさそうなことになってやがる。
訪問してくるだけなら問題ないが、しかし厄介事まで引っ付けてきやがるとは。
まあ、楽しくやっているようだからそれだけは安心できるところか。
しかし、あ
いつの作ったもので人様の役に立ってるつーんなら、師として嬉しいことではあるがね。
ん? いいや、人様ではなく天使様か。ガハハッ、あいつも随分と出世したもんだ。
そんだけ出世したんだから、もし来たときにはしっかりと迎え入れてやらないとな。
おうい、お前。あいつがいつ来てもいいように準備をしておいてくれ。
あん? いつ来るのかって? いや、それはわからんが。……準備にも段取りと時間が必要だから、そこははっきりしてくれだと?
ううむ、仕方ない。ならばあいつに聞くとするか。
……待て。あいつたしか各地を転々としているんだよな? どうやってあいつに手紙を送ればいいんだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 00:20:04
12280文字
会話率:23%
歩道橋の階段から転げ落ち、現実によく似た港町『狭間市』へ転移した薄毛の青年『Y(ワイ)』。彼は街に呼び込んだ張本人、ドット絵の少女『ネトリ』に頼まれ、女子陸上部のエース『真挿・玷(まがさし・かける)』とその幼馴染である『振内・純(ぶれない
・きいと)』の仲を取り持つ『間漢』になる。
しかし二人の仲を取り持つ前に間隙を縫うようにして、狭間市の有力者である陸上部のコーチが玷にちょっかいを出してくる。それを見てYはネトリにインストールされたスマホアプリ『トリガー』を駆使し左腕と髪の毛を失うも無事に撃退。
これにて一件落着かと思いきや、玷が学校に伝わる伝説の一つである不幸の象徴『間像(まぞう)』に触れてしまい、NTRゲー特有の間男(まおう)たちが狭間市に解き放たれ世界の法則に抗えない玷の心をもてあそんでいく──。
盲目のホームレス、段取り重視のチャラ男先生など。『間漢』が他人のため全てを犠牲に『間男(まおう)』をやっつける!
すべての薄毛族に告げる……現代風ファンタジーY=NTR×(ワイネトラレイヤ)開幕。
【NTR】・・・この世界では好きな人を第三者にとられることを指します。BSS込みです。そして15禁です。
Arcadiaさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 10:43:21
68441文字
会話率:27%
ぺこりんグルメ祭の参加作品です!もはやグルメと言えるのか...。
最終更新:2023-05-28 16:46:21
1906文字
会話率:11%
幸恵は映画のオーディションを受けるも落選し続ける自分の運のなさを嘆いていた。なぜ落ち続けるのか、その理由を知りたいという思いから占い師灰目と出会う。そこで自分が表の人が幸せになる為に作られた裏の人間と言われる。
幸恵は自分を作った人形師ピノ
キオに会い、表と裏を入れ替える事が出来ることを知る。それを同棲している恋人、優に話すと一蹴される。しかし、幸恵は表と裏を入れ替える為に自分と瓜二つの表の人、亜紀を捕まえて、入れ替わりを画策する。幸恵は亜紀と瓜二つなことを利用して亜紀に成りすまして亜紀が住む豪邸に潜入し、亜紀を捕まえる事に成功する。そして、段取り通り個人タクシーでピノキオの所に連れて行こうとした。しかし、そのタクシーの中で幸恵はタクシーの中に潜んでいた不審者に眠らされる。
幸恵はラブホテルで目覚めると亜紀と巻田が居て、亜紀が父の仕事で脅迫されていたので巻田に見張らせていたと言い、亜紀は幸恵が自分と似ているので間違えられて捕らえられたと説明し幸恵を不審者から助けたと言う。
幸恵は私利私欲の為に亜紀を連れ出そうとした事を恥じた。しかし、幸恵には気になる事があった。亜紀の部屋に潜入した際、優と亜紀が仲睦まじく写っている写真を見たのだ。幸恵は灰目が自分と同じ境遇の人に会った事を思い出し、ネットで調べると十年前に亜紀の兄、将貴が恋人殺しで捕まっている事を知る。将貴は優と瓜二つ。幸恵は優も自分と同じ裏の人で表の将貴を嵌めたのではと思いピノキオに確認した。優は凶悪な手口を使って将貴と入れ替わっていたのだ。
幸恵は優と対峙し優を陥れた。優は幸恵に亜紀を見て怯えていた。ピノキオに報告すると幸恵は表裏の呪詛を自ら解き放ったと言われる。亜紀の家族は解放された将貴と再会。幸恵にはドラマの主演が舞い込む。幸恵は刑務所に収監されている優に別れを告げた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 13:23:10
35652文字
会話率:54%
社畜化した日々を送っていた由良は、突如、黄泉比良坂の途中にある隠の地へと誘われていた。
そこで、正体不明の少年から干支守なる使命を言い渡され、その場に巻き込まれて居合わせた五百枝(いおえ)とともに、十二支を集めての儀式の段取りを任されてしま
う。由良は鼠の姿に、五百枝は猫の姿にされてしまったので、仕方なしに他の干支守たちを探すことになったのだが――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-28 23:35:53
25769文字
会話率:48%
「竜退治に必要なのは、根回しと段取り、そして前例踏襲です」
竜を退治するために奔走する貴族の青年チタルナルは、幻獣討伐の英雄であるジムクロウ将軍を頼る。しかし会って見れば、背の低い細腕の少年だった。
しかも、竜退治に必要なのは英雄でも
聖剣でもなく、議会の承認と予算だと主張する。
竜利権の独占をたくらむ政治家、派閥争いから脱しきれない議会、無鉄砲で身勝手な凄腕剣士、感情的になる市民など、一枚岩ではない都市をまとめ、迫りくる竜の脅威から、大都市を守りきることが出来るのか。
段取り八分の竜退治が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-19 21:04:11
132429文字
会話率:44%
基本的には高校生たちがだべっているだけだ。
計画された構成などはない。これは全体についてもであるし、一話ごとにもだ。
しかし、友達同士でだべっているときに段取りや進行の順序なぞ考えていないだろう??
小説家になろうと思った。小説を書こうと
思った。
しかし、小説家になりたいのだろうか? 小説を書きたいのだろうか?
たぶん、彼らはそのような話題に関心がある。きっと。
事前に考えられた構成はない。語り手は誰なのか。記述の内容は語り手の知りえる情報を逸脱しているのではないか?
ファンタジーって言葉に都合よく甘えたいところだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 21:46:57
9657文字
会話率:49%
ひょんな事から『謎の組織』から変身アイテムを貰い、戦う変身ヒロイン『エンジェルプリンセス』に変身して『悪の組織』と戦う事となった、変身ヒロインに憧れている『田島奈々』。
変身名のダサさに若干戸惑いつつも、変身ヒロインとしての生活に期待
を持っていた。
ただ誤算があるとすれば、それは……『謎の組織』と『悪の組織』のレベルの差がありすぎた事。
うっかり戦いに負けてクッコロ展開も若干期待していた奈々だったが、どうあがいても負けようの無い戦力差に完全に作業ゲーと化すハメに……
それどころか、何故か同じ学校に通っている『悪の組織の女ボス』に正体をカミングアウトされたうえに親友認定されてしまい、正体を明かせないまま『エンジェルプリンセス討伐手段』や『世界征服への段取り』などの相談にのるハメになる。
とはいえ、アニメや漫画のような普通の変身ヒロイン物っぽく、少しは苦戦したり負けそうになったりするイベントが欲しい奈々は嬉々として相談にのり『エンジェルプリンセス』を倒す方法がガチで模索し……
結果、自分で考えた作戦を自分で潰すという酷いマッチポンプ状態に陥る事に……
ある意味、自分が所属している事になっている『謎の組織』の技術力に、バレないようケンカをふっかけている、そんな変身ヒロイン奈々の日常の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-18 00:25:51
81863文字
会話率:28%
VRMMO内では“歌姫”──、
現実では“逃走者”。
少女は親によって勝手に将来を決められるのが嫌だった。
18歳になった己は「大人」だ。
況してや知りもしない老人の後妻など──「…僕ってみっちゃんと同い年なんだけどな…」
……。
18歳に
なった己は「大人」だ。
況してや勝手に決められた結婚など──「いや、僕から“付き合って下さい”って告白した時、みっちゃんすごく喜んでいたよね?…しかも、ギャン泣きして。あの時のみっちゃん可愛かったなあ~~♡耳まで真っ赤にしてさ。…ふふっ、そんな素直な所が僕は好きになったんだ。」
~~~~ッ!!!?
ダッ!!
「あ──」
九州行きの特急に深k──みっちゃんは飛び乗って行った。。。
…………。
「…ああ~~行っちゃったー。どうしようか?」
「いや、どうみてもお前が悪いぞ」
「可哀想に…涙目だったぞ?アイツ。」
「???」
「…あ、ダメね」「ダメだな」
「なにが?」
「「お前は乙女心ってのを分かってない(わ)!!」」
それが九州行きの特急を見送った男女の共通見解だ。時刻は……終電…か、仕方ない。
レンタカーをチャーターして(駅前に24時間営業のレンタカー屋があるので)全員で乗り込んだ。
ここにいる面々ーー20代半ばの男女、40歳前後の男女と、50代前後の初老の男性、それから──今しがた許嫁であり幼馴染みの最愛の女性…“婚約者”に逃げられたまだ年若い少年…○○は手慣れた手付きで鍵を開け運転席に座る。
ポチポチと住所を入力し、起動ボタンを押す。
「…兎に角“また”逃げられると式の段取りが遅れる。なんとかして「今度こそ」捕まえなくちゃ」
「○○…お前ーーいや…、うん。そんな好きなんだな?アイツのこと。」
「うん、大好きだよ。」
「○○…」「○○ちゃん…」
「○○君…君にならあの跳ねっ返りを任せられる。是非とも捕まえて一生面倒を見てくれ。私達親はどうしてもあの子より先に死ぬからな…誰か側に居て守って愛して欲しいんだ…頼むよ」
「…はいっ!」
……。
果たして花巻深月は「逃走者」としてではなく、「婚約者」として幼馴染みの少年に“一生”捕まえられる日は来るのだろうか──?
これは意地っ張りで面倒臭い女の子と、そんな彼女を愛し全力で捕まえようと外堀を完全に固めた最強の布陣で挑む「逃走者=花嫁」捕獲活劇である──。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 00:00:00
1015文字
会話率:6%
陸海軍合同で開催された、独身の若手将校向けの集団お見合い会。
海軍主計大尉である北中振善光は、大日本帝国陸軍女子特務戦隊の園里香上級大尉と意気投合。
園里香上級大尉にリードされる形で、初デートという段取りになった。
岸和田市を舞台に繰り広げ
られる、若手士官同士のデートの行方は…
※本作品は、黒森 冬炎様御主催の「着こなせ!制服~お仕着せ企画」と、香月よう子様御主催の「夏の夜の恋物語企画」の参加作品で御座います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 20:59:22
6109文字
会話率:29%