一つの災厄が新たな災厄を呼び、時には総てを引き起こす。そうして或る一つの大陸中に災厄が広まって数年が経った或る日、数十ある小国の内の一つ『扇晶国』の国王。神の加護を受けた扇で以てして、数か月で災厄を薙ぎ払う。それでも痛ましい現実が各々を蝕
む中、奮起した八ヶ国の小国、加護と幸福を受けんと国王に跪く。どうか、私たちの国をあなたの国と統合させて下さい、と。こうして小国九ヶ国が集まって、今の『扇晶国』となった。
のは、むかしむかしのおはなし。とするには時期尚早なのか適切なのか。
昔語りとするにはまだそう時間は経っていないとか。仔細を知る者が少なくなっただけだとか。傷はまだ癒えていないとか。そう口にする者も少なからずいる時代に入った弦歌(げんか)六六七年がこの物語の始まりの年。
そうそう。『扇晶国』の国民たちは生まれた時に白い扇を我が子に贈るそうだよ。
災厄除去と幸福招来の願いを込めて。
『comic room』『文芸webサーチ』『幻想検索』に登録しているHP「tori」でも掲載。第16回角川ビーンズ小説大賞一次予選落選した作品を改定したものです。
2020/5/28. 第2部 ちに繕う野花編「ちに繕う野花 三」を公開。
ぐるるるる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 00:33:12
139543文字
会話率:34%
ジュエリアル帝国第二皇子レオンハルトの元に、皇太子である異母兄アデルバートの危篤の報せが届いた。
病床の兄の元へと急ぎながら、レオンハルトは兄と過ごした日々へと想いを馳せる。
兄と出逢った日、兄と夕陽を見た日、兄の腕の中で眠った日――
―。
幸せだった幼い日々を想い出すたび胸に刺すような痛みが走るのは、自らの犯した罪のせい。
償うことも赦されることもない罪を抱えたまま、レオンハルトは最愛の兄を見送った。
数ヶ月後、兄の葬儀のあと新たに皇太子となったレオンハルトの前に一人の侍女が現れる。
レオンハルトの異母妹たちに仕える彼女は元々、第六皇妃のローズマリーが祖国から連れてきた侍女だった。
かつて皇太子妃候補と噂されながらも皇妃として皇帝に嫁いだローズマリーは、レオンハルトにとって今なお忘れられない初恋の女性。
そしてアデルバートが最期に呼んだのも、彼女の名前だった。
妹姫の懺悔、侍女の昔語り、父による断罪。
最愛の兄の死後、次々に明かされる真実に、レオンハルトは自らの犯した罪の重さを知る。
※現代パートと過去パートが交錯して話が進んでいきます。
※最初の方は皇子とゆかいな従者たちが主ですが、最終的にはシリアスです。
※ざまぁは無いし、救いもないです。レオンハルトは終始どうしようもないです。
※ハッピーエンドがお好きな方はご注意ください。
※本編はすべてレオンハルト視点で進んでいきます。
※レオンハルトの半生をダイジェストでお送りしてる感じです。
※本編完結済です。
※現在レオンハルト以外の登場人物視点の番外編を不定期に更中。
☆或る側妃の献身
最愛の姉を喪ったセレスティアが色んな人に色んな人の面影を求めて依存していく話。
☆或る教育係の渇望
ブラコンとか初恋とか忠誠心とかいろいろこじらせたジャンが無い物ねだりして迷走する話。
☆或る侍女頭の内証 ※現在更新中※
自己肯定力低めのステラが様々な出逢いによって自分にとって一番大切なものは何かを考える話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 00:00:00
519341文字
会話率:27%
双子の山の女神が形づくる「女神の庭」。姉神イナ・サラミアスの噴火により、庭世界は灰に閉ざされている…。荘園のはずれの小さな館に孤児と暮らす王女。足しげく彼女を見舞う領主。あたかも家族のように炉辺に集う彼らが物語る昔語り。
最終更新:2024-10-12 07:33:58
1024037文字
会話率:39%
サイレン公国史上最大の内乱「トールン大乱」のクライマックス、「ヒューリオ高原大会戦」にも決着の時は来た。
壮大な男の夢を掛けた祭は終わり、黄昏の草原では勝者と敗者の間に、様々なドラマが起こる。
果たして戦に正邪は存在するのか、誰もが自分の正
義を信じ誰かのために命を懸ける、それが戦ではないのか。
勝った側にも葛藤あり、敗けた側にも正義はあった。
実質的な戦闘は終結したが、これからもまだ戦後処理という大乱は続く。
ここに至るまでのそれぞれの思いとは、騒動の全貌はこれから明かされてゆく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-03 20:00:00
129836文字
会話率:45%
ヒューリオ高原の戦い(后篇)です。
激しくぶつかり合う両陣営は、いよいよ最終決戦へと雪崩れ込む。
勝敗の行方はどうなるのか?
また状況を一変させるべく、クラークス一家の代貸し「クエンティ」は必死に動く。
大公を軟禁状態から解放し、近衛騎士団
を味方につけることは出来るのか。
ヒューリオ高原と公都トールンの双方で、人々は出来る限りの力で必死に戦い続ける。
サイレン最大の内戦「トールン大乱」のクライマックス「ヒューリオ高原大会戦」は、いよいよ結末を迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 18:16:15
93659文字
会話率:45%
サイレン公国開闢以来、最大の内乱である「トールン大乱」を題材とした物語です。
前半部分は大乱のクライマックスである「ヒューリオ高原会戦」を、詳細に描きます。
中盤から後半では「トールンの大審判」と呼ばれる、戦後処理の裁判劇と大乱に至るまでの
すべてが語られます。
果たして戦に善悪はあるのか?
それがこの物語で、真に突き詰めたかった主題です。
第一巻は、戦闘に次ぐ戦闘が展開されます。
ただ単純に、戦場でのぶつかり合いをお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 02:00:05
95049文字
会話率:38%
日本から転生して来た赤子を亜人の少女と木の精が育て上げていく物語。
全ての事件、紛争、戦争が終わって、隠居しておばあちゃんとなった少女が孫たちに語って聞かせる。
最終更新:2024-10-01 23:53:07
27841文字
会話率:53%
これは、語られることのなかった、誰かさんの昔語り。
長い長い年月のなかで、埋もれて消えていこうとしていた物語たちのお話です。
キーワード:
最終更新:2024-09-24 10:00:00
30618文字
会話率:25%
昔々、漫画を描いていました。同人誌に所属していました。
70年代後半の萩尾望都が神様だった頃。ホモ漫画(今のBL)に初めて出会った腐女子たちは狂喜乱舞。でも私はそれが嫌いで混迷乱調。なのに周辺圧力に屈して、描く羽目に……。
最終更新:2024-08-23 16:51:53
3514文字
会話率:15%
心のお病気で入院したらとんでもねえ目にあったなって昔語りです。入院予定のある方や興味のある方はどうぞ。
キーワード:
最終更新:2024-07-26 06:00:00
2289文字
会話率:2%
氷河期世代の竹尾輪太郎(たけおりんたろう)は納屋のサーバルームで年越しを待っている最中に脳梗塞を発症し、意識を失った。
目覚めた輪太郎は、自分が小学6年生の頃へと戻り、時間が巻き戻っているのに気づく。
時は1985年、舞台はバブル直前の熊本
県。
氷河期世代として過ごしてきた地獄の日々を思い、なんとか別の人生を送るため、必死で人生のやり直しを始める。たとえそれにより中学生で社長をやる羽目になったとしても。
えーと、氷河期世代の記憶を元に書いていますが、知人の話やネットの情報もだいぶ参考にしています。半分は昔語りみたいなもんです。
読者はものすごく選ぶと思います。多分R45、上限65位じゃないかな。
正直、記憶違いもあると思いますので、お気づきの点などありましたらご指摘ください。
楽しんでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 18:00:00
169251文字
会話率:13%
ぼくの「昔語り」の、教科書版・第2弾でやんす♪
キーワード:
最終更新:2024-06-16 14:06:22
2609文字
会話率:49%
夜の散歩をしていた私は、中学時代のクラスメート由子と再会する。二人で夜の時間を共有しながら、並行して昔語りが進んでいく。
甘く切ない青春時代を経て、大人になった二人の物語。
最終更新:2024-05-06 23:22:44
15131文字
会話率:37%
英知と引き換えに、ただ一人永劫の闇の中に封印された男。時を経て人の世に生きる者たちとの意思疎通が可能になり、知識を与えるようになる。彼が人々に与えた知識はときには繁栄を、ときには破滅をもたらした。やがて彼は魔神と呼ばれるようになり、討伐依
頼を受けた勇者が接触してくるのだが…
自称魔神のめんどくさい男と勇者になりたくない勇者の、真実を知ることをめぐる、ある意味不毛な戦いの始まりの話。
前半は封印された男の昔語り、後半は勇者との対話が中心です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 00:00:00
6595文字
会話率:14%
東北地方に伝わる伝説「サトリの化け物」は実在する…?
主人公の昔語りは何を意味するのか。
ちょっとホラーにしようとしたけど出来なかった結構な甘い物語です。と思います。
よろしければぜひ!
最終更新:2024-03-01 20:18:13
1058文字
会話率:24%
昔々、あるところに『七色の魔法使い』という名の魔法使いが居ました。
彼女を取り巻く、昔語りの物語です。
最終更新:2024-02-03 15:33:38
5391文字
会話率:9%
夏休み。中学校の図書室で勉強する男子生徒と女子生徒の会話。
とある戦国武将と、その正室の昔語り。
最終更新:2023-11-07 13:01:19
2119文字
会話率:68%
つらつらと語りたくなりまして(^_^;)
立脚点でしょうか
最終更新:2023-09-03 11:41:19
1739文字
会話率:0%
少し前にあった事。
懐古主義者のおっさんのつぶやき。
最終更新:2023-08-20 23:51:38
5034文字
会話率:3%
当方の思い入れ深いゲームシリーズといえば、サガシリーズ。
その中で既にプレイしたものを、昔語りも交えつつ片っ端から語りまくっております!
※ネタバレを多く含む語りとなる為、未プレイのかたはご注意ください!
※この作品は「カクヨム」にも投稿
しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 12:16:02
68236文字
会話率:2%
故人となった転移者を親に持つ隠れ家的カフェの二代目(息子)が聞き手でおくる、癖の強い客の昔語り
最終更新:2023-06-25 22:00:00
25909文字
会話率:37%
あたしははるか昔にその傲慢さで王太子に婚約破棄された元悪役令嬢ってやつさ。
傲慢さの罪として、50も年上の辺境領主に嫁がされることとなったのさ。
あれから幾年月、どれくらいの年数がもうたったか思い出せないねえ。
そんな婆となったあたしの昔語
りをよければ聞いていくかい?
そうあれはあたしが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 16:19:57
2684文字
会話率:49%
昔、傲慢で贅沢三昧の暮らしをしていた悪役令嬢がいました。その傲慢ぶりのせいで婚約者の王太子に婚約破棄され、悪逆非道という50才も年上の辺境伯に無理やり嫁がせられました。しかし、贅沢三昧の暮らしをしていたのは王太子もでした。彼は他の女を愛し、
悪役令嬢が邪魔になり無理やり理由をつけて婚約を破棄したのです。
悪役令嬢がどうなったのか?これはその悪役令嬢の懐かしい昔語りのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-27 16:07:11
2761文字
会話率:32%