馬車に轢かれそうになったことをきっかけに、前世の記憶を思い出した伯爵令嬢オフィーリア。なんと彼女は前世の愛読書に登場する『悪役令嬢』だった。といっても本当の悪役ではない。あくまでも『ヒロイン』によって仕立て上げられた『悪役令嬢』。最後は『
ヒロイン』の悪巧みが暴かれてハッピーエンドだ。ただ、その結末では不満が残るオフィーリアは、優秀な婚約者にお願いをする。「私、『ヒロイン』を救いたいんです」すでに決められたハッピーエンドーーでもそれだけじゃ物足りない……目指すは誰も不幸にならない結末! お人好しにも程がある伯爵令嬢と、そんな彼女に振り回されるちょっぴり愛が重い婚約者による、シナリオ書き換え作戦開始。氷雨そら様主催『愛が重いヒーロー企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 11:17:57
23673文字
会話率:51%
超能力者である女子高生、明日見 遥(あすみ はるか)は見知らぬ森の中で目を覚ました。
だが彼女にとってそれはあり得ないことではない。眠っている間に誤って瞬間移動を使ってしまい、起きたら知らない場所にいるということはままあるからである。
だから冷静に、家に戻ろうとした。しかし何故か能力を使っても家に戻ることができない。千里眼を使って見れば見慣れぬ髪色の人間だらけ、見慣れぬ文字や動植物――驚くべきことに、そこは異世界であった。
元の世界に戻る道を探すべくまずはこの世界に馴染もうとした遥だったが、重大な問題が発生する。この世界では魔力の多さこそが正義。魔法が使えない者に人権などない。異世界人たる遥にも、勿論魔法は使えない。
しかし彼女には、超能力がある。使える力は魔法と大差ない。よし、ならば超能力を使って生きていくしかないと心に決めた。
――まずはそこの、とても根が良さそうでお人好しで困っている人間を放っておけないタイプらしいお兄さん、申し訳ないが私が生きるために巻き込まれてください。
これは超能力少女が異世界でなんやかんやと超能力を駆使してのんびり(自称)と暮らす物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 13:05:11
172374文字
会話率:41%
かつて愚鈍姫と呼ばれていた、元伯爵令嬢のアイラと、かつてその従者をしていたレオは、旅の道中で、突如現れた謎の美少女と出会う。
彼女は風を呼ぶ力をもった少女だったが、力がうまく使えずに悩んでいるようだった。
レオは素性の分からない少女と
関わることに反対だったが、アイラは打ち解けてゆき、二人は親しくなる。
そんな中、彼女を迎えに来たという男が現れ、彼女の素性が明かされる。
その素性を聞いたアイラは、ある提案をして……?
のんびりと、しかし大胆にレオを振り回すアイラと、それに振り回されながら彼女を守るレオの、旅の道中記。
※「愚鈍姫と激焔の従者」というの物語の続きのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-30 10:00:00
29347文字
会話率:47%
”剣の家”と称される名門ヴェーダ家の出身であるイェンス・ヴェーダ。彼は軍の任務中に、調香師ルジェーナと出会う。ルジェーナは香りだけで、懐に入っている毒物に気づくだけでなく、その原料まで当てられるほどの超人的な鼻の持ち主だった。
彼女のおか
げで、その毒物にまつわる事件は解決したのだが、一般人が首を突っ込みすぎだとイェンスは納得がいかない。しかし一度だけのことだとあきらめていた。
それなのに、ルジェーナの事件に首を突っ込みたがる性格のせいで、イェンスは何度もルジェーナを止めるべく軍人としては管轄外の事件に巻き込まれていく。
とにかく無茶で危なっかしいルジェーナを放ってはおけないイェンスだが、彼女とかかわっていくうちに、彼女が追い求めている”真相”と彼女自身の”正体”を知る。
香りが真相を明かす。軍人×調香師の王道(?)ラブミステリー。
あるいは時々、ツンデレお姫様と皮肉屋で素直になれない近衛のちょっとイライラすれ違いラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-29 00:00:00
418909文字
会話率:46%