物の怪の跋扈する平安の都。第二皇子である式部卿宮尊継(たかつぐ)親王に仕える侍従である源高澄(たかずみ)は、主君の抱える問題を解決すべく評判の陰陽師のもとを訪れる。しかし、彼を出迎えた陰陽師の太白(たいはく)は男性とも女性ともつかない奇妙な
美人で、助手の少女である月白(つきしろ)も何やら訳ありのようで……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 00:00:00
52113文字
会話率:54%
東京の大学で電子工学部に通いながら再受験のために勉強していたジェームズ・ナナモは念願の医学部に合格できたが、在学生受験証明書を提出せずに受験したことを穢れとして悔いていた。もしそのことで合格が取り消されたらナナモに課せられたもう一つの定め
である王家の継承者になるための学びもできなくなる。しかし、ナナモは医科大学の学生寮の中で目覚め、寮母に入学式に行くように促された。ナナモは入学を許されたのだと喜んだが、それも束の間、在学生受験証明書の件は何一つ解決していなかったことを知らされる。
ナナモは王家の継承者の学び舎であるカタスクニでの講義のことが気になってはいたが、寮生は何らかの武道を行わなければならないと言われ、仕方なく剣道部を選んだ。竹刀を買い求めるために訪れた場所でナナモは神の託宣を伝えるコトシロの代弁者であり自らの意志を持つカタリベに会い、カタスクニのリモート授業を受けるように言われる。
忙しいが様々なことがナナモに課せられながら学生生活が過ぎて行く中、夏休みに入り全国医学部剣道大会に出場するために京都に来たナナモは、初めての公式戦に緊張し、戦わずして意識を失った。と同時にオンリョウの異世界に誘われる。
ナナモの穢れへの憂いがオンリョウを導いていると考えたカタスクニの面々は、異世界での使命を与えた。そこは平安の京の都だったが、ある巻物をある屋敷の主(あるじ)の元に届けるという簡単な役目だった。平安の貴族の装束に身を包んだナナモは、牛車に乗せられると苦も無く巻物を届けたが、その巻物に書かれているはずだった物語がすべて消えていることを知らされた。ナナモ自身が持ってきたから巻物も穢れてしまったのかもしれない。物語を復活させるため、そして、その物語に振り回わされている姫を助けるために、禊ぎを受け、穢れを祓い、清き水を得ることが必要だと知ったナナモは、格子状に築かれた都の通りを、そして都から離れた聖地を牛車に導かれながら移動し、度重なる難題を解決しながら、その得られた清き水で文字を綴り、最後には物語を蘇らせた。ナナモは物語の秘めたる意味を知るとともに、王家の継承者として、穢れに立ち向かう覚悟を改めて誓う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 17:00:00
441447文字
会話率:40%
キドの里のサスケは一族を存続させるために、平安の都から一人の女を誘拐してきた。
女は徐々にサスケと心を通わせるようになるが、ある日、不幸が訪れる。
最終更新:2023-05-29 06:04:48
9769文字
会話率:15%
平安の都に興味を持つて通う間にいつしか京都のもう一つの魅力ともいえる異界へ続く数々の伝説的スポットを巡ることに興味を持つようになりました。
最終更新:2023-04-21 00:48:05
2323文字
会話率:3%
陰陽寮に勤める賀茂光栄と識神の左季が平安の都でゆっくり歩いていく話。
最終更新:2020-09-08 10:41:48
3729文字
会話率:26%
シュタインは北欧で独身貴族を愉しんでいる、ナイスミドルだ。
趣味は読書。
とりわけ、日本の時代小説を好む。
バルコニーで潮騒の空気を味わいながら愛読書を手に、至福のひと時を過ごしている時。
一条の光が床に五芒星を描いた瞬間、シュタインは平
安の都にいた。
喚んだのは芦屋道満の娘、花蜜。
平安京を舞台に、何でもありなエンターテイメント。
これは秋月忍さま主催の『和語り』企画参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 20:53:20
41737文字
会話率:38%
天雲真赭は、安倍晴明の孫だ。祖父譲りの式神、十二月将を従えて後宮の物の怪を祓っている。いつのころからか真赭は、花畑の中で姿の見えない誰かに攻撃される夢を見る。真赭の庇護者は藤壺中宮で、中宮もまた花畑の夢を見るという。
不吉な流れ星が、都の空
を流れた。中宮は祓いのための御法を行う。現れた死霊を真赭は祓うけれど、阿闍梨の面目を失わせたと非難の的になる。そんな中、春宮の清彰に求婚される。心弱っていた真赭は、それを受け入れてしまった。
春宮妃としての、窮屈な生活。真赭が後悔する中、中宮に異変が起こる。花畑の物の怪は殺された中宮の姉だった。真赭は十二月将とともに姉を封じ、内裏は火事になってしまう。
火事での死者は、春宮妃だとされた。自由の身になった真赭は、民間陰陽師として都で働いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-16 17:35:27
141295文字
会話率:44%
男の歪んだ欲望により命を奪われそうになった少女・揚羽(あげは)。
意識を取り戻したとき、彼女は遥か昔…千年以上の時を越えた世界にいた。
見知らぬ世界で途方に暮れる揚羽。そんな彼女を救ったのは、美しい一人の陰陽師であった。
―――その出会い
は、偶然か、必然か。
会うはずのない二人が廻り合ったとき、そこに紡ぎ出された恋は、どのような結末を迎えるのか……。
平安の都を舞台に織り成される、和風幻想恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-16 09:00:00
1720文字
会話率:10%
日本古来の美が花開いた平安時代。
貴族たちは優雅で艶やかな暮らしをし、この世の春を謳歌していた。
けど、俺が未来から転移した先はアラフォーの下級役人。
「貴族にあらずんば人にあらず」
出世も成り上がりも見込めない一般人が、平安の都で必
死にもがく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-15 15:38:03
193229文字
会話率:37%
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
奢れる人も久しからず
唯春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
『平家物語』より
【もしも人魚が実在していて、もしも龍が存在していて。
『悪鬼羅刹』の類が存在していて、黄泉が存在していて。
ひっそりと人間と共存しているのならば、願わくば姿を見せ給え。
平清盛】
人魚、龍、九尾の狐、鬼―。平安の都よりいたとされる妖怪達。現代では信じられず、伝説とされてきた。だが、存在するとも言われている。どちらが本当なのかは、愚かな現代人に知る術は、もうない。
果たして現代に妖怪は存在するか、否か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-10 23:24:00
2016文字
会話率:66%
平安の都の外れ山にひっそりと暮らす美しい燐姫と育て親の婆。二人は人目を避け、ただ流れる時間の中を生きてきた。そこに現れた男。燐姫が彼を目にした瞬間からただ流れるものが変わっていった。
最終更新:2013-09-08 20:12:05
47908文字
会話率:40%
平安の都で、月に寄せる想い。
最終更新:2012-11-11 01:47:14
2184文字
会話率:24%
「わたしは夢を見た……。」この国に、平安の都と呼ばれた場所があった時代。孤独を抱えた少女、桜は一人の少年と出会う。彼の名は、春。東宮(皇太子)として生まれた彼もまた孤独を抱えていた。二人は恋をし、もしも将来、互いが孤独であり続けたとき、共に
生きようと誓い合う。
幼い日の恋と約束、そして待ち受ける争乱。架空の平安時代を舞台とした、切ない恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-23 00:30:43
181135文字
会話率:49%