太陽の沈まぬ帝国とまで謳われた、かつての世界最強国も零落して久しく、落日が万民の目にはっきりとしていた時代――
啓蒙派の開明君侯を父に、自由闊達に育った公女セシーリアは、姉シャルロッテの随員として、姉の婚約者である皇帝エルディナントが滞在中
の避暑地へおもむく。
ところがそこで告げられたのは、皇帝からシャルロッテへの婚約破棄宣告。帝妃となるべく徹底的に躾けを受けた、完璧な淑女シャルロッテを若き皇帝は敬遠し、奔放に振る舞う妹のセシーリアへ惹かれたのだ。
落ちたりとはいえ王の中の王、皇帝の求婚を断れるものではない。セシーリアはにわか仕込みのお妃教育を受け、礼儀作法もままならぬまま皇宮へ放り込まれる。
そこでセシーリアを待っていたのは、黄昏の帝室の旧弊さであり、落ち目の帝国をどうにか支えようと、冷たい糸を紡ぐ女郎蜘蛛のごとき太后ゾラとの確執だった……
※落日の帝国の花嫁として、政治への関与を禁止されているヒロインの視点で、異世界の19世紀風中欧・東欧っぽい地域の国際情勢の激動を描きます。ラヴ要素もあるけど、歴史と政治の話がかなり大盛りですのでご注意ください。めんどくさい部分を、ほどよく飛ばしながら読むのがオススメ(めんどくさいパート自体を書くの自重する、という選択肢はないのがこの作者)です。
※残酷な描写はありませんが、高校生以上を推奨する内容です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 06:00:00
374180文字
会話率:26%
世界には仙山を中心に、8色の特徴を持った国がある。
金国、銀国、朱国、藤国、翠国、碧国、珊国……
そして、黒い国「呂国」。
不吉な色と忌み嫌われる黒の国の姫は、仙皇帝妃選びの後宮へと足を踏み入れた。
【↓これが普段のあらすじ。】
婚約破棄
され行き遅れた黒の姫鈴華(リンファ)。
なんやかんやあって後宮に行くことになりました。仙皇帝陛下の妃争いには目もくれず、大好きな本を読むためにあらぬ方向へと行動をはじめ。それがなぜか、いろいろと勘違いを産んでしまうようで。
仙皇帝陛下からのプレゼント?いや、会ったことなかったですよねー?妃を目指すなんて、一言も言ってないですよね?
*重複投稿*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 21:00:00
143329文字
会話率:39%
ペガシャール帝国四勇将が一人にしてペガシャール帝国成立の功績の多くを担う王妃、エルフィール。
しかし、彼女が最愛にして至高の同盟者たるアシャト王と出会うまでの日々は、絶望と挫折に塗れたものであった。
彼女は何を思って帝国化を目指し、何に気づ
いてその夢を託したのか。その記録の一端を垣間見んとするものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 21:57:34
81498文字
会話率:34%
狐仙の魅音(みおん)は、神仙になるために修行中。わけあって今は人間として県令の家で働いている。ある日、県令の娘が新皇帝・俊輝(しゅんき)の妃に選ばれたのだが、先帝妃の呪いで怪異が起こっているという噂があり娘は入宮を完全拒否、魅音がひとまずの
身代わりに。しかし政変の直後で俊輝は忙しく、四人しかいない妃はほったらかし。今のうちとばかりに魅音は狐仙の術で奇病を装い、とんずらしようとしたが――後宮に張られた結界に引っかかってしまった!「かかったな、妖怪め!」方術士の昴宇(こうう)に捕えられ、身代わりを白状した魅音は、俊輝から解放の条件として怪異の原因を探るよう命じられる。すでに祓われたはずの呪いが蘇った理由とは? どケチな皇帝に女嫌いの方術士、そしてそれぞれ秘密を抱えた妃や宮女たちとの後宮ライフはどうなる? ミステリアス後宮あやかし異聞譚、完結まで書き終わってますので直しながら投稿します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 20:00:00
212835文字
会話率:46%
※『衣通姫伝説シリーズ』の第三作です。前二作の続編となり、ネタバレ要素を含みます。
古代日本。民から聖帝と敬愛された、偉大な帝の御代。
人並はずれた美貌の帝妃に、道ならぬ思いを寄せる皇子がいた。
二人はかつて、結婚を許されていた。入内が決
まったときに、その恋は終わったはずだった。だが、引き裂かれても募る想いに抗えず、二人は帝の目を盗んで不義密通を犯してしまう。
罰を受けて、皇子は御所を追われる。だがそれは、事件の終わりではなく、もっと大きな騒乱のはじまりだった。
※この作品は、近親相姦をテーマとして取り扱っています。閲覧にはご注意ください。
※この作品は、古事記と日本書紀の記述をベースとした作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 18:37:53
68205文字
会話率:28%
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きつ
いて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
アルファポリス様でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-02 10:09:39
112408文字
会話率:37%
エリザベートは眉根を寄せた。王国の演奏は素晴らしいと評判だったので楽しみにしていたのである。だが、彼女の思惑を裏切ってとんでもない茶番が起こってしまっていた――。
よくある婚約破棄ものですが、助けに来るのはヒーローではなく女帝です。
最終更新:2016-05-22 15:00:00
3950文字
会話率:50%
創地帝妃物語の番外編です。本編終了後のドタバタ劇です。残念ながら、本編を読んでいただかないとわかりにくいと思われます。
最終更新:2016-03-15 13:23:45
16833文字
会話率:64%
29年と11ヶ月、彼氏いない歴を重ねてきた粋晶の前に現れた二人の王子様。
一人は金髪碧眼で背後には薔薇を背負っている美青年、もう一人は癖のある黒髪で首から上しか見えない黒マントをした美丈夫。どちらかと結婚して、異世界で王妃になれと言い渡され
て…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-21 12:48:16
146778文字
会話率:62%
ラスシャータに嫁いでから、どちらかといえば穏やかな日々を過ごしていたシズクだが、そこに暗雲がたちこめようとしていた。
稀なる姫の見せかけ帝妃生活は一体どうなるのか?
最終更新:2015-08-27 15:57:53
13397文字
会話率:46%
カムイ国の第三皇女シズクは、父親の失言がきっかけで大陸の三大覇王の1人であるラスシャータ帝国皇帝アイズリンドに嫁ぐことになる。
さっさと離縁でもしてもらってカムイに帰りたいと思っていたシズクに、アイズリンドは見せかけの帝妃を務めてほしいと言
いだして。
稀なる姫の見せかけ帝妃生活がはじまる!
申し訳ありません。投稿ミスでこの話の続きはシリーズ扱いになっています。
ページ上部にありますシリーズ名(稀なる姫)をタッチすれば、シリーズページに飛べますので、この話の続きを拝読して頂ける御方は、御手数ではありますが、シリーズ名稀なる姫をタッチして下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-27 15:51:33
49723文字
会話率:36%